年度末の研究成果


3月末に国際会議 the 29th annual conference of the Society for Information Technology and Teacher Education (SITE 2018)にて、4件の研究発表を行ってきました。

Ishige, Y. Goda, Y., Yamada, M. & Handa, J. (2018). Global Collaborative Learning Support System for the Better Understanding of Multiple Cultures, Proceedings of SITE 2018, 621-626. https://www.learntechlib.org/p/182592/ Link to this article
この発表は熊本大学 合田先生科研の研究発表で、多国間協調学習支援システム “GLoCL”において、Hofstedeの多文化理論において、6つのパターンに整理されているモデルがあるので、相手の国の学習者がどういう国民性を持っているのか、教員や授業設計者が参照できる機能を開発したというものです。他にもチャット、授業設計シート、発言の可視化機能なども含んでいる総合的な多国間協調学習支援システムになっています。

Yamada, M.,& Goda, Y. (2018).The Effects of Social Presence Visualization based on Community of Inquiry Framework, Proceedings of SITE 2018. pp. 1014-1019. http://www.learntechlib.org/p/182647/ Link to this article
この発表は私の科研で、社会的存在感を可視化する機能がついたスケジュール管理機能+チャットシステム “C4+SP”(仮称)の、社会的存在感可視化機能の心的な評価について発表したものです。今後はこの可視化する情報の範囲を広げることや、ログとの関係性分析をしていく計画です。また実践的な評価も行っていきます。

Chen, L., Umemura, H., Goda, Y., Okubo, F., Taniguchi, Y., Oi, M., Konomi, S., Ogata, H., & Yamada, M. (2018). Instructional Design and Evaluation of Science Education to Improve Collaborative Problem Solving Skills, Proceedings of SITE 2018, pp. 1364-1369. https://www.learntechlib.org/p/182705/ Link to this article
この発表は私の学生の発表です。緒方広明先生(京都大学)代表の基盤研究S関係の発表なのですが、ラーニングアナリティクスを高校の理科の授業、特に協調的問題解決型授業において適用したものです。この発表では協調学習の様相とのログとの関係は分析できていないのですが、次はその一部を行ったものを発表できたらと思っています。

「教育ビッグデータを用いた教育・学習支援のためのクラウド情報基盤」ウェブページ :http://eds.let.media.kyoto-u.ac.jp/

Goda, Y., Matsuda, T., Yamada, M., Kato, H., Saito, Y., & Miyagawa, H. (2018). Design of Learning Dashboard in “Self-regulator” to Support Planning for Distributed Online Learning, Proceedings of SITE 2018, 159-161. http://www.learntechlib.org/p/182518/ Link to this article
この発表は、青山学院大学 宮川先生が代表でされている科研に関する発表です。青学の科研では自己調整学習支援に関する研究をずっとやってきたのですが、自己調整学習の計画段階の支援をするシステムを開発し、それを評価するものです。今回はその自己調整学習の程度を可視化したダッシュボードの開発を行ったので、その成果を発表したものです。

新年度に入りましたが、いろいろ研究プロジェクトを抱えているので、少しずつ、成果にしていきたいと思います・・・とはいえ、もう科研最終年度のものもあるので、そうゆっくりもしてられないのですが。

新年度スタート: 2人の学生が入りました


新年度になりました。年度末もバタバタしてましたが、落ち着く間も無く新年度です。今年度もよろしくお願いします。

今年度から1人の修士学生と1人の研究生を迎えました。学部生の研究指導ができない私は内部進学者をとることは基本的にはかなり難しいので、外部からの進学者を受け入れることになるのですが、今回は山口大学の鷹岡先生のところを卒業した学生を受け入れました。ありがとうこざいました。ICTを活用した数学の学習環境の研究をしたいとのことです。

もう1人は中国からの研究生で日本語学習向けのVRやAR環境の研究をしたいとのことでした。

2人のニューカマーを入れて、教育工学研究の発展に寄与していける研究体制を作っていきたいと思います。学会などでお会いしましたら、ご指導のほどどうぞよろしくお願い致します。

ラーニング・アナリティクス特集号が日本教育工学会論文誌にて刊行されました


刊行が遅くなりましたが、日本教育工学会論文誌特集号「教育情報化時代のラーニングアナリティクス」が刊行されました。

永岡先生@早稲田大学を委員長に、松田先生@首都大学東京、森本先生@東京学芸大学のお2人の先生が副委員長、渡辺先生@東京工業大学、宮澤先生@東京学芸大学、私が幹事を担当しました。無事に刊行できたのも、ご投稿くださったみなさま、幹事団の先生方、特に12月最終週の年末まで幹事校正をしてくださった渡辺先生と宮澤先生には感謝を致します。

掲載論文・資料も、バラエティーに富んでおり、初等中等教育、高等教育、MOOCをフィールドにしたものから、入試データの分析、ログの分析など様々な観点でラーニング・アナリティクスに迫る論文が掲載されています。ラーニング・アナリティクスにご関心があります研究者・実践者のみなさまはぜひお読み下さりますと幸いに思います。

私は恐れ多くも、総説を担当致しました。ラーニング・アナリティクスの専門論文誌でありますJournal of Learning Analyticsを中心にレビューを行い、国内外のラーニング・アナリティクス研究の動向についてレビューを行いました。松田先生・渡辺先生は、近年、その重要性が増してきているIRの観点から、森本先生、稲垣先生@東北学院大学は初等中等教育におけるラーニング・アナリティクスの研究や実践動向について展望論文をまとめられています。これからデジタル教科書の導入、WiFi環境の整備、BYODの推進など進む中で、実践としても考慮すべき内容が含まれています。

ゲストとして緒方先生@京都大学にも展望論文のご執筆をお願い致しました。緒方先生は情報工学の観点からラーニング・アナリティクス研究の現状についてレビューをして下さいまして、九州大学におけるラーニング・アナリティクス研究の知見を中心にご紹介下さっています。

とりあえず、無事に刊行され、安心しております。

これで特集号の幹事団に入るのは3回目で、もうそろそろいいかなと思っていたのですが、次回の特集号「アクティブラーニングのデザイン・実践・評価」でも幹事団入りとなりました。もう新規投稿は締め切られ、原稿の差し替え期間となっています。こちらの方では副委員長を担当することとなりました。無事に刊行できるよう、いい論文誌になるようにがんばりたいと思います。

どうぞよろしくお願い致します。

連名の論文が採録されました


新年になり、立て続けにありがたく、おめでたいお話です。連名になっている論文が採録されたとのお知らせが来ました。

Yin, C.,Yamada, M., Oi,M., Shimada, A.,Okubo, F.,Kojima, K.,Ogata,H. (in printing). Exploring the Relationships between Reading Behavior Patterns and Learning Outcomes based on Log Data from e-books: A Human Factor Approach, International Journal of Human-Computer Interaction. (Impact factor: 1.118(2016))

殷先生@神戸大学が筆頭著者の論文で、私は第2著者になっています。殷先生が本学のラーニングアナリティクスセンターにいらした際にされていた研究で、中身を見ると懐かしい思いがします。長期戦でしたね。殷先生、お疲れ様でした。インパクトファクターつきで、すばらしい研究成果だと思います。内容としては、当時運用していたeBookビューアー上に蓄積された学習ログの可視化技術とそれからわかる学習スタイル、学習効果との関係性に関する研究で、学習者のeBook上の学習行動が見やすいインターフェースで表示されるシステム開発、そのインターフェースによって、前に戻って読む行為をする学習者がより良い学習成果を挙げている傾向にあるなどがわかるという、開発研究論文です。

査読者の先生方やChief Editorsのみなさまにはご指導を賜り、感謝を致します。ラーニングアナリティクス研究の発展に寄与する研究かと思います。ありがとうございました。刺激になりました。私もがんばってファーストの論文を出していきたいと思います。2018年始まったまだまもない!!なんて言ってると、もう1月最後なんですよね。がんばろっと。

Top 100 reviewersの1人になったらしいです


新年になって、メールが来たのですが、私、CALL誌(Impact factor 2.121(2016))のTop 100 reviewers in 2017の1人なったとのことでした。これがどれくらいすごいことなのかわかりません。ReviewerのMother numberもわかりません。

ただ、日本と違うのは、日本だとReviewというのが学術領域、学会の発展をさせるための貢献活動であり、ボランティアで行われ、個人の意思のみで支えられているところがありますが、海外ではどのジャーナルのReviewerをやっているのかという情報は研究者の評価にもつながります。その研究領域のトップランクジャーナルのReviwerであるということは、自分の研究能力を認められている1つの指標にもなるからです。とあるジャーナルでは、研究者からCheif Editorに対して「査読をさせてくれ」と言われることもあるようです。

そういう観点に立つと、今回のようにImpact factorつきの論文誌におけるReviewerとして、母数は知りませんが、Top 100としても評価されるというのは大変ありがたいことと思っています。どれくらいすごいのかもわかりませんが(100人中100位かもしれませんから)、とりあえず、「ありがたい」と素直に喜びたいと思います。

ちょっと最近、CALL系の研究が若干下火になっているようにも私個人は感じております。ICCEという国際会議で、Sub Conference groupsの1つでありますTELL(Technology-Enhanced Language Learning)グループのCo-chair, Executive Program chair、そしてTELL SIGのSIG Chairもさせて頂きましたが、だんだん元気がなくなってきているようにも思っております。SIG Chairの任期が終わりましたので、ICCEからはお役御免かなと思っておりましたが、2018年はTELL GroupのCo-chairをすることとなりました。何かTELLの発展につながることができればと思っております。

修了生の論文が採録されました!


大変ありがたいことに、山田研の修了生で、小学校の養護教員をしている先生の論文が、日本教育工学会論文誌の教育実践論文として採録となりました!!新年早々、よいお知らせでした。修士論文の1章分だったのですが、この章は絶対に論文化しなさい、データ収集にご協力して下さった先生方、校長先生のご助力に報いなければならないと言って、修了生ががんばって論文にしました。

江藤真美子・山田政寛 (2018) 健康教育と防災教育をつなぐヘルスリテラシー教育デザインとその効果, 日本教育工学会論文誌, 41(4)掲載予定

査読・担当をして下さった先生方におかれましては、採録に至るまでご指導を下さりまして大変感謝しております。ありがとうございました。おかげさまで、このデータによる分析結果が日の目を浴びることができました。また、この授業実践にご協力下さいました小学校の先生方、校長先生(現在はお辞めになられたのですが)に感謝致します。いろんな方に支えられてこの研究は成立しているものだと思います。

テーマとして、地域柄、自然災害が多くあり、その自然災害時の健康維持に繋がる、実質的な対策として、健康教育を取り入れ、それにゲーミフィケーションと知識構成型ジグソー法を取り入れた授業実践研究です。小学校、中学校ではなかなか健康教育に取り組む時間がなく、授業割り当ても1年に数時間しかありません。その限定された枠の中で、少しでも効果的な健康教育ができないかとがんばってきた修了生の成果だと思います。全国的にもなんとかしたいと思っている養護教員は多くいるようなので、本研究成果が日本の養護教員のみなさまのご実践の参考になればと思っています。

教育工学で防災関係の教育工学研究をやっているのは、東大の山内先生チームといくつかくらいしかなく、防災教育に対する教育工学研究の知見も出すことができたのではないかと思っています。

よかったです。

明けましておめでとうございます


もう2018年になって2週間近く経ちますが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。新年早々、いろいろバタバタしております。前回のエントリーで今年は昨年ギリギリだった業績数を少しでも多くなるように研究をがんばっていきたいと書きました。そのようにがんばりたいと思います。新年早速、連名ではありますが、2本の国際会議発表があります。

1つチャレンジしていた研究費申請はどうやらダメだったので、次をどうするか、考えないといけません。大学におけるラーニングアナリティクス研究を推進するためにも、学習活動ログを広く取ることができる学習支援ツールの開発なども考えていきたいです。学習行動としても効果があり、さらにログを分析することで、効果的な学習支援や授業運営につながるようなものをデザイン・開発していきたいですね。eBook ViewerのBookRollのログを活用した学習支援システムのプロトタイプが2月にあがってくるので楽しみです。それに伴う研究業績も出していかなければなりません。

今年も、ファーストオーサーで論文をぜひ出していきたいと思います。また、JST Miraiのプロジェクトも今年は本格化していきます。教育工学・学習科学の研究をしてきたとはいえ、対象として高齢者はやったことがないので、また0からいろいろ勉強して、よい研究につなげていきたいと思います。うちの博士学生も3月に本格的なデータ収集を行い、論文を出していくことになっていくと思います。こちらも新しい研究になっていきます。いろいろ広がっていくのはいいのですが、どこかで収束させることも必要なので、その点も配慮しながら、進めていきたいですね。

本年もよろしくお願い致します。

今年も終わりますね


今年も早くも終わります。早いもんですね。私はテレビっ子なので、このシーズン、むちゃむちゃテレビを見たいのですが、なかなか見ることができません・・・予約録画をし、あとでまとめてみます。今もデータの整理をしています。年明けで論文書くためにデータ分析も終わらせたいです。いい結果になるといいんですけどね。

今年はとうとう40になりました。不惑といいますが、そんなこともなく、これからどうしようかなとまだまだブレブレの自分がいます。新しいことを学びながらも、自分の軸を強く持たないといけませんね。これからどうしたらいいかなとか、将来を見据えて、いろいろ考えますね。来年はそういう年にしたいです。新たにチャレンジしたいですね。あと前厄なので、お祓いしてもらいたいです。あまりこういうことは信じていないのですが、周りからやった方が良いと言われるもので。今年は確かに末にかけてあまり良いことはなかったです。

研究業績を見てみるとですね、昨年のエントリーを見ると・・・

論文 2本(2本ともファースト)
日本教育工学会ショートレター 2本(共著)
国際会議 5本(ファーストは3本)

とのことでした。

今年はですね・・・
論文2本(2本ともファースト)
国際会議10本(うち2本がファースト)
でした。このほか書籍は3本(共著)でした。

うちのラーニングアナリティクスセンターの、すごい若手の情報系の先生がいるのですが、彼から、情報系は年4本の論文・国際会議でファーストオーサーの業績がないといけないという話があり、その基準に乗れば、とりあえず、ギリギリ達成というところです。ふぅ〜・・・(汗) 私は教育系と情報系の中間にいる研究者ですが、この基準に見合うような業績を残していきたいものです。がんばります!!

とはいえ、データはいろいろあるのですが、まだまだ業績にできていませんね。分析も手が回っていないものがあったりします。授業期間が終わったら、分析と論文執筆に時間を使いたいです。

プロジェクト学習支援システムの方は開発が若干遅れていますが、基本的な機能はだいたい良い感じでできています。いろいろありまして、研究進捗は遅れていますが、来年度、取り戻したいです。Moodleのプラグインの中でプロジェクトワーク支援目的のものは試したのですが、非常に使いにくいので、この開発プラグインをいろんなところで展開していきたいです。

多国間協調学習のためのファシリテーションシステムも開発はほとんど終わり、評価を1月に行う予定です。これも実践知と理論の掛け合わせて良いシステムになってきました。こちらもMoodleのプラグインとして開発はしているものの、あまりMoodleに引っ張られない設計になっています。おそらくは、Moodleのバージョンが変わっても大丈夫でしょう。基本的なデータベースが変わらなければ。

ラーニングアナリティクス基盤の方は、糸島高校において、理科系授業の実践で進めています。やっと県のネットワークを使った実践が年末でできました。Docomoの回線を契約して使っていたのですが、e-Book viewerのBookRollがうまく動作せず、本当に困りました。このネットワークが不調であるために実践が頓挫することもありました。ですが、県のネットワーク利用で、この点はスムーズに進み、よかったです。とはいえ、パソコンルーム内の有線での実践で、議論に不適切な教室環境であることから、今後は高速回線のWiFiが使える環境で実践を進めたいです。まだ1ショットの実践が続いていますが、継続的に使うようにお願いしていきたいです。今までの業績について、うちの学生が国際会議にチャレンジします。よい結果になるといいなと思っています。

また、学内で予算措置して頂いた研究費で、BookRollのログを活用した学習支援システムの開発を進めています。BookRollはあくまでe-Book viewerなので、線を引いたり、メモをしたり、ブックマークをしたりと、読むことに特化した機能になっており、BookRollで読んだ内容を活用して、資料や自分の考え方の整理ができないようになっています。これはもったいないので、この支援機能を開発しております。こちらもMoodleのプラグインとして開発を進めております。楽しみだという声も既に頂いており、私も期待しています。来年2月にはできる予定です。

さらにラーニングアナリティクスセンターではJST未来社会創造事業に申請していた研究が採択されました。中等教育、高等教育のラーニングアナリティクスはこれまで進めてきましたが、今回採択された事業では多世代共創、特に高齢者の学習環境に関する研究となります。そこにラーニングアナリティクスを取り入れた研究を進めていきます。これはこれで大変なのですが、がんばって協力していきたいと思います。高齢者を対象とした研究は今までやってきていないので、新たな境地へ進めていくことになりそうです。中等教育、高等教育、そして大人の学習。ラーニングアナリティクス研究のピースがしっかりとはまっていっていると思います。いいですね!!

来年はいろんな研究を進めていくことになりますが、今年以上にがんばって研究を進めて、業績を残していきたいです。今年はギリギリだったんで・・・(汗)

それではみなさんよいお年をお迎え下さい!!来年もよろしくお願い致します。

共同研究として関わっている申請がJST 未来社会創造事業に採択されました


大変ありがたいことに、共同研究者として関わった申請が、科学技術振興機構の未来社会創造事業に採択されました。

未来社会創造事業にはいくつか重点テーマがあるのですが、「労働人口減少を克服する“社会活動寿命”の延伸と人の生産性を高める『知』の 拡張の実現」という重点テーマに申請し、「学習アナリティクス基盤の拡張による多世代共創及び社会活動支援」(研究代表者 九州大学 基幹教育院 教授・ラーニングアナリティクスセンター長 木實新一)という内容で採択を受けました。

これまで九州大学基幹教育院ラーニングアナリティクスセンターは本学の学習成果、学習プロセスの可視化という観点でラーニングアナリティクス研究を推進してきましたが、それに加え、他世代の共創という観点で、ラーニングアナリティクスを活用していくことになります。ラーニングアナリティクスの研究を深めると同時に、大きな社会展開を進めていくことになりそうです。また大学生以外にもラーニングアナリティクスを展開していく中で、ラーニングアナリティクスのあらたな課題とか、意外なメリットとかも見えてくるかもしれません。いろんな意味で期待ですね。

私はその中でも教育チームをまとめていく(?)ことになりそうな感じです。他世代共創の観点から、よい研究を進めていけるように、他のチームと連携して進めていきたいです。がんばります!!

科学技術振興機構 (JST) 未来社会創造事業 採択課題一覧・運営統括総評
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1290/besshi1.html

自己調整学習・先延ばし行動・LAの研究発表をしてきました


国際会議、14th International Conference on Cognition and Exploratory Learning in Digital Age 2017(CELDA 2017)にて発表が終わりました。

 

 

Yamada, M., Oi, M., & Konomi, S. (2017). Are learning logs related to procrastination? From the viewpoint of self-regulated learning, Proceedings of CELDA 2017, pp.3-10. Link to this article

内容はe-Bookのログ(ぺーじめくり(戻るも含む)、ズーム、メモ、マーカー、水平方向への展開・垂直方向への展開など)、課題提出時間、自己調整学習意識(MSLQ)、先延ばし行動意識の関係について分析したものです。結果はおもしろかったんですけど、自分が見えたらいいなと思った、e-bookの学習ログと先延ばし行動との関係性は見られなかったです。残念!レポートやミニッツペーパーの提出時間などデッドラインを意識したものについては見えました(そりゃ当然といえば当然)。あと、ズームとか、ブックマークとか、水平方向に見るなど、情報の選択や注意支援に関する機能がSRLの伸びと正の相関があるといった結果は見えて、これはおもしろい結果でした。逆にメモとかマーカーの利用との相関が見えないのが不思議ではあったのですが、間接効果など見ると、暗に影響は与えてるかもしれません。たとえば、水平方向に見るという行為とメモやマーカーの関係はあるのかもしれません。

質問やコメントも多くもらって、うれしかったです。名古屋大学の三輪先生とも初対面を果たし、うれしかったです。論文はよく読んでいましたし、私の学部時代のお師匠さまであります、服部先生とも共同研究をされていたこともあり、間接的なご縁はあるのですが。セッション中でもランチでも三輪先生からも興味深い観点でコメントを頂き、次の研究に使ってみたいと思います。大変参考になりました。ありがとうございました。

早速、収穫があり、よかったです。さらに、ノース・テキサス大学のメイ先生という、2年前にアイルランドでもお会いしているのですが、ここでもお声を掛けて下さって、いろいろ話が盛り上がりました。フルブライトで東工大に1990年代初めにいらしていて、故・坂元昂先生とご縁があるそうで、日本の教育工学関係者のお名前がどんどん出てきたので、驚きました。世界は狭いなあ。