最後の論文編集委員会


とうとうこの日が来ました。10年務めた日本教育工学会論文編集委員会を退任しました。10年か・・・長かったです。1つの委員会で10年ってないですよね?(笑)本当は昨年、やめようと思い、退任の可能性といいますか、「退任するにはどうすればいいのか」委員会の場で聞いたのがまずかったのか、山内委員長@東京大学から、委員会後に「山田さん、やってもらいたいことがあるので、まだやめないでね」と言われてしまい・・・その「やってもらいたいこと」というのが、教育システム情報学会の英語論文誌との合同英文誌”Information and Technology in Education and Learning (ITEL)”の立ち上げでした。JSET側の立ち上げメンバーとして本当に微力ながら(結果としても本当に本当に微力でした)関わりました。ITELも無事に立ち上がり、編集委員会委員も節目となる10年ということで、退任をさせて頂こうと思い、山内委員長よりご了承されました。

Information and Technology in Education and Learning (ITEL)
https://www.j-itel.org/
是非、ご投稿ください!!

とても良い勉強になりました。非常に素晴らしい学びの場でもありました。研究者としてのキャリアを伸ばしてくれた、最高の場でした。担当の他、査読もするのでとても負荷が高いのもありました。論文投稿しかしたことがなかった身で、裏側ではみんな、ボランティアでここまで自分の時間を使って動いていて、編集委員会のみなさま、査読者に対して改めて感謝の気持ちも出ましたし、こういうことに今度は自分が関わっていくんだと期待という気持ちもありました。研究領域として発展させるコアコンテンツなわけですから、それは本当にうれしいことでした。

研究として優れたものを出していく使命をもちながら、自分の研究者としての目も養われました。論文を良いものにしていくにはどうすればいいのか、今から3代前の編集委員長だった淸水康敬先生の時より委員をしておりましたが、淸水先生がどのような投稿論文も必ず良い点があるとおっしゃってられました。それはその通りであるというのはこの10年通じて、思っているところです。その良い点を研究としてどう昇華させるのか、その支援をするというのが、査読者の役割でしょうし、編集担当の役割なのだろうと思います。

とはいえ、査読回数を何回も設定すれば良いと言うことではありませんし、投稿前にはそれなりのものにして頂くのは著者として検討してもらわないといけないわけですが・・・査読者、編集担当も個人の時間を使って見ているわけですし、投稿原稿修正マシーンではありませんから。ある程度、研究能力と論文執筆の力について素養がある、または指導教員や研究チームで支えあって、査読に回せるレベルに仕上げてきていることを前提にはしているのです。論文の修正可能性の見極めなども感覚的なものですが、わかるようにもなりました。これは自分の学生指導にも活きています。いうなれば、研究室内で査読をしているわけですので、それがそのまま活きます。研究室内でAcceptが出たら、それはお外に出して、外部の研究者の目からフィードバックもらうことにGoサインを出しますし、Rejectならば、表に出せないという判断になります。

いろんな領域の方々が編集委員会入りし、それぞれの立場からの論文の見方があることも勉強になりました。「なるほど、そういう見方があるのか・・・」と。特集号編集委員会には確か4回くらい、副委員長、幹事を担当しました。これが結構重いのですが、一番勉強になったと思います。論文の採否判断、その結果の妥当性など全体的な目から判断するわけなので、特集号は1巻きりですが、論文誌を作り上げていくプロセスを学ぶことができます。総説論文、展望論文も書かせて頂きました。これも自分の専門を活かしながら、その総説・展望の役割を考えながら書くことが勉強になりました。

なかなか言い尽くせないのですが、自分にとって、研究者としての駆け出しにあたる30代にこのような貴重な経験をさせて頂き、本当に感謝しています。40代になって数年が過ぎていますが、研究としてそろそろ次のことをいろいろ考えないといけないのかなと思って言います。そういう意識にさせてくれたのも論文編集委員会の場だったかもしれません。幸いに理事というお役目を頂き、春季全国大会の担当をしております。これもその1つと思っています。

さて、編集委員会を退任するにあたり、私が感じることは、ぜひいろんな方に編集委員会に関わってもらいたいと思います(とはいえ、誰でもなることができるわけではないのですが・・・)。過去やった方をぐるぐる回るのではなくて。編集委員会はいろいろ大変なこともありますが、研究者キャリアを高めていくのに重要な場だと思います。教育工学研究のおもしろさと課題、今後の展開を感じることもできると思います。今後の展開を考えるのは楽しいですよね。特集号というのはまさにそういう意味があり、それに関わるのはよかったと思います(ほんと幹事団は重いですけどね)。

これからも、様々な方、特に研究実績のある若手が編集委員会にからみ、研究者キャリアをたかめ、教育工学研究の発展に力を出してくれるとうれしいです。私は一会員の立場から応援したいと思います。

IEEE ICALT 2020で発表します


新型コロナ禍はなかなか落ち着きませんね・・・落ち着きを見せ始め、いろいろ行動規制が解除されるなか、再び、感染者が増加しています。私が関わっている日本教育工学会も、秋季全国大会はオンライン開催となりましたし、私が発表参加する予定の教育システム情報学会全国大会もオンライン開催となりました。

#日本教育工学会では座席位置と自己調整学習の関係性について発表します
#教育システム情報学会ではAIP加速研究の成果として、学習ダッシュボード
#”メタボード”の形成的評価について発表します

国内では日本教育工学会春季全国大会を皮切りにオンライン学会が進められ、国際会議でもオンライン開催の流れは当分続きそうです。IEEE ICALT 2020も私の研究室から2件発表予定ですが、オンライン発表でした。現地開催ならエストニアだったのですが・・・とてもいいところで、前回、ICWLという国際会議が開催された際にいったのですが、Skype本社へ訪問もさせてもらいました。国としてIT化がかなりすすんでいる国ということで興味がありますね。さまざまな行政的な手続きがオンラインですすむという、日本ではなかなかないことで、うらやましいです。

今回、IEEE ICALT2020では下記の2件を発表することになります。2件ともにShort paperですが、もしご興味がありましたら、聞いて下さいますと幸いです。参加だけなら50ユーロらしいです。

Geng, X., Xu, Y., Chen, L., Ogata, H., Shimada, A., and Yamada, M. (2020). Learning Analytics of the Relationships among Learning Behaviors, Learning Performance, and Motivation, Proceedings of IEEE ICALT 2020, in printing

これは昨年度実施したラーニングアナリティクスの高校への展開として、数学をフィールドに、インストラクショナルデザインの1つであるARCSモデルの評価指標 Course Interest Surveyと学習ログとの関係について分析したものです。習熟度別3クラスで授業が実施されていますが、そのクラス間比較なども行っています。授業デザインと学習行動の分析はあまりされていないのですが、効果的なインストラクショナルデザインを検討する1つの重要な観点になります。これまで質問紙で評価していたものが、行動レベルでも評価することが可能となり、授業改善へのフィードバックに対して必要なことを検討することができます。

Chen, L., Xu, Y., Geng, X., Ogata, H., Shimada, A., and Yamada, M. (2020). Do Difference Instructional Styles Affect Students’ Learning on Summer Assignment?, Proceedings of IEEE ICALT 2020, in printing

これは高校における夏休みの宿題(の一部)における学習行動の分析についての発表です。データは数学のみを使用しています。夏休みの宿題って、アジア圏の文化みたいですね。欧米では、すべての国・地域がそうではないとは思いますが、休みなんだから、休むべきという考えのようです。とても真っ当な考え方ですね(笑)。ですが、査読者にそのあたり、理解してもらえなかったのですが、夏休み等長期休暇という、先生が生徒を対面にてモニターできない状態における学習行動分析をしています。今回分析対象としているデータはBookRollにて提供した夏休みの宿題の一部で、必須ではないものですが、行うことを推奨されているものです。だいたい想像がつくように、先延ばし行動が全体的にみえるのですが、それでもクラスによって特徴がありました。夏休みの宿題における先延ばし行動は予想はできますが、だいたいいつぐらいから、どのように学習しているかわかりませんでした。しかし、ラーニングアナリティクスによってこのようなこともわかりますし、この分析を参考にして、2学期の授業などを検討することができます。

今年度はオンライン学会・国際会議が続きそうですが、できることを着実に行い、実践展開ができるラーニングアナリティクス研究を進めていきたいと思います。うちの学生たちもLAK2020に引き続き、がんばって成果を出してくれています。IEEE ICALT 2020のプログラムはこちらに掲載されています。

https://icalt2020.ut.ee/program

#Dirk先生、Keynoteされるのですね。

LAK2020@Cyberspaceにて、うちの学生が発表しました


ラーニングアナリティクス研究では最高峰の国際会議、Learning Analytics and Knowledge 2020にて、学生がPractitioner sectionで発表をしました。Research sectionでチャレンジしたいところですが、ネタから考えて、実践研究の位置づけでもありましたので、まずはPractitioner sectionでやってみて、次はいけそうならResearch sectionでチャレンジしてみたいですね。

今回は当初、フランクフルトで開催予定でしたが、世界的猛威を振るっている新型コロナウィルス感染症の広がりによって、JSET春季全国大会に引き続き、Zoomによるオンライン開催となりました。この状況、しばらく続きそうですね。オンライン開催は今年いっぱいくらいは続くかも・・・

ドイツは大丈夫かな?と思って欧州へ広がる前はマンハイム大学のIfenthaler先生からメールにてドイツの状況を教えてもらっていたので、問題なさそうで、行く気満々だったのですが、感染のスピードはおそろしいものがあり、このような状況となり、残念でした。

発表ネタは

Chen, L., Goda, Y., Shimada, A., and Yamada, M.(2020). Effects of In-class and Out-of-class Learning Behaviors on Learning Performance and Self-regulated Learning Awareness, Companion Proceedings 10th International Conference on Learning Analytics & Knowledge (LAK20), pp.104-106. Link to this proceedings

これは大学の授業の1つにて、授業内外において、eBook viewer “BookRoll”における学習行動で、どういう学習行動が成績や自己調整学習意識に寄与するのか検証したものです。自己調整学習意識はMSLQを使っています。

Hamada, S., Xu, Y., Geng, X., Chen, L., Ogata, H., Shimada, A., and Yamada, M. (2020). For Evidence-Based Class Design with Learning Analytics: A Proposal of Preliminary Practice Flow Model in High School, Companion Proceedings of Learning Analytics and Knowledge 2020, pp.13-16. Link to this proceedings

こちらはSIP/AIP加速研究の成果でして、Moodle、BookRollとダッシュボードを使って、高校で授業実践しているのですが、実践へラーニングアナリティクスを展開するために検討すべき観点や流れを整理したものです。ただシステムを使えば、成績が上がるということはなくて、そこに介在するステークホルダーたちがいるわけです。その方々をいかに実践へ参加してもらうべきか、それを整理したものです。まだPreliminaryなものですが、今後、いろいろ整理できればと思っています。

学生ではないですが、私が1つのチームをマネージしています、AIP加速研究の成果としてもポスターを1件発表しています。

Lu, M., Chen, L.,Goda, Y., Shimada, A., and Yamada, M. (2020). Development of a Learning Dashboard Prototype Supporting Meta-cognition for Students, Companion Proceedings 10th International Conference on Learning Analytics & Knowledge (LAK20), pp.104-106, Link to this proceedings

こちらはAIP加速研究で開発している、メタ認知を活性化させ、学習行動変容効果を期待できるダッシュボード”Metaboard”の開発について紹介しています。うちの学生、陳さんがデザインをし、基幹教育院のLu先生が開発をしました。

今回、開催されませんでしたが、Data Challenge@LAK2020にて採択された原稿もProceedingsとして出版されました。私の学生であるXuくんの他、谷口・島田研(大学院システム情報科学府)の学生さんの原稿も出版されています。

高校での実践で、マーカーの数ではなく、面積が生徒の成績に影響しているのではないかという仮説のもと、それを実証した研究、BookRollと連携した知識マップツール”BR-Map”のログを集約して、受講者の知識マップを生成、さらに類似したマップを自動的にクラスタリングしてくれるシステムの評価、学習者が学習しているタイミングや状況に応じて、授業内容をサマライズした教材を推薦するシステムの評価についても研究として行っていまして、私は評価の観点から関わっております。

Xu,Y., Geng, X., Chen, L., Hamada, S., Taniguchi, Y., Ogata, H., Shimada, A., and Yamada, M. (2020). Can the Area marked in eBook Readers Specify Learning Performance? Companion Proceedings 10th International Conference on Learning Analytics & Knowledge (LAK20), pp.638-648, Link to this proceedings

Onoue, A., Yamada, M., Shimada, A., Minematsu, T., and Taniguchi, R. (2020). Social Knowledge Mapping Tool for Interactive Visualization of Learners’ Knowledge, Companion Proceedings 10th International Conference on Learning Analytics & Knowledge (LAK20), pp.632-637, Link to this proceedings

Nakayama, K., Shimada, A., Minematsu, T., Yamada, M., and Taniguchi, R. (2020). Recommendation of Personalized Learning Materials based on Learning History and Campus Life Sensing, Companion Proceedings 10th International Conference on Learning Analytics & Knowledge (LAK20), pp.649-654, Link to this proceedings

もしご関心がありましたら、ご参照下さいますと幸いです。今後も学生さんたちの学びをよりよいモノにしていくシステム開発研究を進めていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

学生が投稿していたSTEM教育×ラーニングアナリティクス研究論文が通りました


うちの学生が投稿していた論文2本目が採録になりました!これも採録までなかなか道のりが長かった・・・

Chen, L., Inoue, K., Goda, Y., Okubo, F., Taniguchi, Y., Oi, M., Konomi, S., Ogata, H., and Yamada, M. (2020). Exploring Factors that Influence Collaborative Problem Solving Awareness in Science Education, Technology, Knowledge and Learning, in printing. https://doi.org/10.1007/s10758-020-09436-8

この論文では、STEM教育(といっても、Mが弱め)において協調的問題解決学習のアプローチでインストラクショナルデザインを行い、その中にM2Bシステムを組み、その効果を検証したものです。知識習得が促進されたのかどうかを検証するだけではなく、協調的問題解決意識と知識修得の関係や、知識習得がよく進んだ生徒とそうではなかった生徒で、協調的問題解決意識がどう違うのかも見ています。さらに特徴的なグループワーク中の発言も分析しています。これ、結構な労作なんです。

これは福岡県立糸島高校で実証したケースなのですが、本論文に関する研究をしていた時期も緒方広明先生が京都大学へ行くことが決定して、てんやわんやしていた時でしたが、緒方先生が転出後でも、九州大学で行っているラーニングアナリティクスをどう初等中等教育へ展開していくか、検討していました。あの時からスタートしていた研究プロジェクトですね。2年くらい前のデータですかね。何気にパラで、高校向けのラーニングアナリティクスを早くから進めてたんですね。

今、スタディログの活用とか、GIGAスクール構想など出てきていますが、まさに本論文や昨年11月に通った論文で書かれていることはスタディログ活用、GIGAスクール構想に合致する部分で有り、これらを福岡県がアピールすればいいと思うんですけどね。ソフト面、実践面は実績があるので、あとは環境です。教室環境にWiFiを通すこと。これができれば、いろんな事業を進んでできると思うのですが、福岡県はどう考えますかね。なかなか福岡県はICTを活用する教育を進めていても、まだ表示装置としてのICTから脱却できている取り組みがほとんどないです。全国に向けて発信力のある大きなことができると思うのですが・・・

これらの研究知見も踏まえて、様々な教科で目指していることに合わせて、インストラクショナルデザインとラーニングアナリティクスを組み合わせた研究、どんどん進めて行きたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

今年もありがとうございました:2019年を振り返る


仕事納めも納まらず・・・もうまもなく2019年が終わり、2020年になりますね。ミレニアムになり、20年が経つんですね。私は大学(学部)を卒業して20年経つということか。時間が過ぎるのはとても早いですね。研究もいろいろ関わらせて頂き、大変充実した1年でした。共同研究をしてくださっているみなさま、フィールドをご提供してくださっているみなさま、ご協力してくださっているみなさまに感謝致します。様々なご縁があることに感謝致します。うちの学生たちもがんばってくれました!ありがとうございました。

今年はこれまでやってきた基盤研究S(京都大学 緒方先生代表)の研究に加え、内閣府戦略的イノベーションプログラム(SIP)(京都大学・九州大学チーム)、島田先生(本学大学院システム情報学研究院)代表のAIP加速研究における主たる研究者として参画することになりました。テーマは「持続可能な学習者主体型教育を実現する学習分析基盤の構築」と題しまして、私は学習者の自律性を育成する観点から研究を担当しています。これもかなりのBig projectです。島田先生のデータ分析・関連システム開発チーム、内山先生@附属図書館の、授業外学習におけるLA研究チームとの3チーム構成でがんばっていきたいと思います。4月にスタートし、私のチームでは、デジタル教科書/教材ビューワーであるBookRollのログを活用した学習者向けダッシュボードをデザイン・開発しました。そのMetaboardに知識マップの分析、推薦情報の閲覧記録、リアルタイム分析の結果などを集約していくような設計になっています。来年は授業で活用し、学生が自分の学習の改善に活かしていくようにしたいと思っています。本研究成果についてはCELDA 2019にてラーニングダッシュボードのデザイン、LAKのPosterにてそのプロトタイプ開発について採択されました。

SIPでは、京都大学と連携しながら、福岡市教育委員会、福岡市の高校と共同研究としてすすめており、BookRollとDashboardを活用した授業実践研究をしています。先生方、教頭先生、市教委と私たちのチームが綿密に打ち合わせをし、学習ログを分析した結果を吟味しながら、授業にどう展開すべきか、検討してきました。こちらの研究成果も、来年3月に開催されるLearning Analytics and Knowledge 2020のPractitionar Trackに1本、採択されました。あとLAK2020におけるWorkshopに現在投稿中です。

今年は私の科研費も採択されました。基盤研究(B)(一般)で採択されました。テーマは「個別・協調学習の往還を支援するインタラクション高度化基盤の開発と評価」です。審査員の先生方に感謝致したく思います。ありがとうございました。こちらの研究も進んでおり、これまで開発してきたC4にラーニングアナリティクス基盤を統合化していくことになっています。個別学習が中心となるBookRollのログを合わせて、グループワークの分析と行っていくという、個人と協調学習とデータと紐付けて、分析し、学習者へフィードバックする仕組みを作り、学生が効果的な学習ができるようにしていきたいと思います。こちらも順次、成果が出ています。

谷口倫一郎先生代表の圃場センサーとラーニングアナリティクスを組み合わせた農業人材育成科研(基盤研究A)も8月末からシステム始動しました。システムを実際に活用した授業が始まりました。白菜とダイコンの栽培をする授業に活用し、収穫が終わっています。こちらもデータが集まっており、データの分析が進められています。来年度は科研費の最終年度になります。こちらの研究も農業人材育成に貢献できる研究成果を挙げられるように、教育チーム(合田先生@熊本大学、山本先生@東京大学)としてがんばっていきたいです。

他にも良い経験をさせて頂きました。9月末〜10月頭にはUNESCOのEduSummit 2019@Quebec Cityに参加しました。EduSummitではSDGsを見据えて、これから産学官でどういう教育をするべきか、どういう手法を用いるべきか、その際の注意点、対応策などを議論します。それをUNESCOにレポートとして提言します。また議論した内容に関係する研究をしていくことにもなります。ありがたくも緒方先生からInvitationを頂きまして、島田先生@九州大学と私はLearning Analyticsのグループに参加しました。教育工学・学習科学では名だたる研究者が多く参加していて、緊張しましたが、自分たちの実践や研究をもちより、いい議論ができました。既にレポートは公開されていますね。

UNESCO EduSummit 2019 Action Agenda https://edusummit2019.fse.ulaval.ca/sites/iscar17.ulaval.ca/files/edusummit2019_actionagendas.pdf

Quebecを後にし、その後、ニューヨークでニューヨーク大学のAlyssa Wise先生のNYU-LEARN、コロンビア大学のCharles Lang先生のTeachers collegeにて、セミナーを開催し、緒方先生、島田先生と私で研究プロジェクトと成果の紹介を致しました。こちらもラーニングアナリティクスをひっぱっている拠点をみさせて頂き、研究を進めていくよい刺激になりました。大変貴重な経験になりました。

今年は総括すると、業績としては展望論文1本、論文1本(国際誌)、国際会議13本、Book Chapter 2本でした。業績数としては申し分ない数だと思っていますが、ファーストオーサーは国際会議の1本(IEEE TALE 2019)のみでした。う〜ん・・・と思いますが、学生を4,5人もって、プロジェクト運営し始めると、研究指導が中心になり、自分で書く時間がなかなかとれないですね。もうそういう立場になってきたのかもしれません。研究が活発になり、プロジェクトももりあがり、教育・学習に貢献できる研究ができるのはうれしいのですが、さみしいものがありますね。とはいえ、うれしいのは、博士学生が初めての論文を海外誌で採択されたということですね。これは私の経験でも大きな一歩になるはずで、自信につながります。これはうれしかったです。

私の修士・博士課程学生時の研究指導教員でありました赤堀侃司先生(現ICT CONNECT 21理事長)はずっと現役ということで、ファーストオーサーで論文を書いてられました。あのお姿は本当に今でも焼き付いていて、「研究者はこうありたい」と思いました。そのお姿を思い起こして、来年は論文としての成果を出していけるようにしたいと思います。

いろいろ2019年も終わります。今年もお世話になりました。ありがとうございました。みなまさもよい年をお迎えください。

JSET2020年春季全国大会の受付がスタートしました


みなさん、冬休みに入られた方々が多いかと思いますが、仕事は収まりましたでしょうか?研究者はこのあたりの時間調整は難しいですね・・・私は論文や国際会議等の査読依頼がドッときてしまい・・・自分の論文や国際会議原稿も書きたいところではあるのですが。

さて、日本教育工学会会員のみなさまには既にニューズレター等で通知されていますように、今年度からJSET全国大会は2回化され、秋大会と春大会が行われることとなりました。春大会は初めての回となります。会場は信州大学長野キャンパス(教育)です。発表申込は2020年1月8日17時、発表者以外の参加申込期限は2020年1月29日となっています(発表者は2020年1月15日17時)。

JSET2020年春季全国大会 https://www.jset.gr.jp/s-taikai01/

これまで春大会企画委員会、現地実行委員会のみなさまと協力して、企画内容などを検討してきました。またこれからのJSETを考え、新たな企画もスタートさせていきます。まずは信州大学大会では・・・

  1. シンポジウムのライブ配信を行います。これは信州大学さんのご希望でもあったのですが、今回のシンポジウムは教育の情報化とその教員養成について、大変な実績を残され、現在も進めています信州大学さんのお取り組みを概観し、関連SIGの先生方からコメントを頂きつつ、議論をしていく内容になっています。初等中等教育の先生方や教育委員会のみなさまに対しまして、大変還元性の高い内容になっていますため、試行的にライブ配信を行うこととになりました。また信州大学にてシンポジウムのみ聴講ご希望の方は3月1日のみの申込で1000円でご参加できます。今回は試行的な取り組みになりますので、つながりにくいことも十分にあり得ますが、どうぞご了承下さい。
  2. 自主企画セッションを行います(お申し込みは締め切りました)。春大会の企画内容を考えるにあたり、研究を支援していく方向性を模索していました。その一環として、教育工学は現実の教育や学習における問題・課題を解決することを主した研究領域ですので、科研費の研究成果を広める場を作りたいと思いました。そこで、科研費等の公的な研究費や財団から受けている研究助成によって推進された研究とその知見に関するシンポジウムやワークショップ等を自主企画できるセッションを試行的に行うこととしました。有償ですが、その80分のセッション1つをみなさまの科研費等の研究費による研究知見に関する企画を実施することができます。自主企画でシンポジウムを行ってもいいですし、開発されたシステム利用を広めるワークショップをされてもいいと思います。
  3. 学生セッションを始めます。これもこの春大会からになります。教育工学の研究や実践を引き継いで進める若手育成・若手研究の奨励の一環とした試行的に実施します。今年のJSiSE全国大会でもポスター形式で行われていましたが、大変盛り上がっていましたね。学生の方は一般セッションで、学生セッション希望、もしくはどちらでもいいを選択して下さいますと、プログラムにそのご希望を反映します。投稿テーマがSIGに沿って募集していますが、投稿数によってはどこかのSIGと統合することも可能性としてはありますので、ご了承下さい。
  4. あと今回の春季全国大会に限りになりますが、ランチョンセミナーとしてGoogle合同会社より、佐藤 一憲さまをお招きし、「はじめてのAI 〜Googleがめざす,誰もが使える機械学習~」と題しまして、セミナーが行われます。先着150名の方にはお弁当とお茶が出ます。大変貴重な機会かと思いますので、ぜひご参加ください。

ということで昨年末、JSETの執行部、将来計画のみなさまと理事・評議員のみなさんで検討を進めてきた新しい試みもスタートし、充実した春季全国大会を実施したいと思います。とても大事な情報ですが、原稿締め切りは2020年1月8日17時となっています。原稿差し替えはありませんので、ご注意下さい。多くのみなさまのご参加とご発表申込、お待ちしております!!

高校のSTEM授業におけるラーニングアナリティクス研究論文が採録になりました


いやー、長かった・・・うちの博士学生がやってくれました。共同研究を行っている東明館高校におけるLearning analytics in practice論文、採録になりました。査読者の先生方、担当の先生、東明館高校の先生方・関係者様、また研究チームのみなさんに感謝致します。ありがとうございました。

Chen,L., Yoshimatsu, N., Goda, Y., Okubo, F., Taniguchi, Y., Oi, M., Konomi, S., Shimada, A., Ogata, H., Yamada, M. (in printing), Direction of collaborative problem solving based STEM learning by learning analytics approach, Research and Practice in Technology Enhanced Learning, Springer

内容は、高校における協調的問題解決意識やSTEM学習方略利用意識を高めるSTEM型授業デザインをラーニングアナリティクスのアプローチから検討するというものです。システムとしてはMoodle、BookRollを活用し、それらに蓄積されたログとSTEMにおける学習方略意識、協調的問題解決意識との関係性分析、ならびにグループディスカッションと協調的問題解決意識との関係について分析した結果について示しています。

議論を中心としたアクティブラーニングで、さらに近年、注目されているSTEM教育においてラーニングアナリティクスのアプローチから授業デザインを検討するという、まさに挑戦的な研究でありますが、ラーニングアナリティクス研究をこれまで精一杯やってきたLEDSチームの大きな力があってこそだと思います。

結果としてはマーカーの利用ログと成績、協調的問題解決意識については正の相関が見られたのですが、STEM学習方略利用意識や事前学習のログと協調的問題解決意識との間には負の相関が見られるといった結果が示されました。1クラスの生徒さんが少ないという、少人数クラスで授業をされていることもあって、言えることは限定的な部分もあるのですが、高校という、国際的にもラーニングアナリティクスがしっかりと定着していないフィールド(特に日本では初等中等教育においてはまだまだ・・・)で、STEM型授業のデザインをラーニングアナリティクスのアプローチで検討するという、Learning analytics in practiceについて一歩を踏み出せたのは非常に大きいと思っています。しかも国際誌で。

このデータを取り始めたときは、まだ緒方先生@京都大学が九州大学から転出されて間もないころで、大学でやってきたラーニングアナリティクスの研究知見を初等中等教育へ展開しようとしていました。MoodleやBookRollの利用が進まず、もがき苦しんでいた頃でした。その中でも東明館高校では理解して下さる先生方が少なからずいて、その教育への熱意とこちらへのご協力に強く感銘を受けたことを覚えています。その頃のことを思うと、この1本は苦労が報われた大きなものになります。

うちの学生にとっては記念すべき1本目が国際誌で、ICCEを運営しているAPSCEによって管理され、国際的な出版社の1つであるSpringerのジャーナルに採択されたというのは非常に意義があることで、これからの研究につながります。現在もLEDSでは大学を中心にラーニングアナリティクス研究を進めていますが、そこで蓄積された成果をさまざまなフィールドに展開しています。高校においては授業デザインへの展開はニーズとして強いものがあります。教育現場へフィードバックし、先生たちの経験と掛け合わせたLearning analytics in practice研究をますます進めていきたいと思います。

学習データ活用が広がる中で考えるべきこととは何か?:Edvation x Summit 2019に登壇してきました


先日、Edvation x Summit 2019にて、セッション「学習データの活用により、教育現場はどう変わるのか?」にてモデレーター登壇をしてきました。パネラーとして稲田さん@atama plus、神野さん@COMPASS、加藤さん@Classiをお迎えし、学習データを活用したシステムの導入による効果と課題について語って頂きました。

Edvation x Summit 2019

Edvation x Summit 2019

https://www.edvationxsummit.jp/

Atama plus

https://www.atama.plus/

COMPASS

https://qubena.com/

Classi

https://classi.jp/

ICTを活用した学習分析のことをラーニングアナリティクスと言いますが、パネルディスカッションの前にラーニングアナリティクスとは何か、九州大学で立ち上がったラーニングアナリティクスセンター(設立者:緒方 広明 教授(現:京都大学))と学習教育データ科学研究ユニット(リーダー:島田 敬士 教授)の紹介と実際に行っている研究、いろいろあるのですが、島田先生のリアルタイム分析、私が代表で開発しました、デジタル教科書/教材配信システム”BookRoll”と連動した知識マップ作成システムと、島田先生が総括されている知識マップ分析システム、テキストチャットにおける発言自動分類システムについて紹介をさせて頂きました。

パネラーのみなさんが対象としているフィールドや扱われているシステムの特性は異なりつつも、目指している人材育成像とそのアプローチはまさにEdTechで、単に知識をインプットすることを最大限に効率化することを目指しているのではなく、それを踏まえてどういう学習環境、教育像を目指しているのか、明確なビジョンを持たれていることに感銘を受けました。効果としても、成績向上に寄与するのはデータとして示しても、現場に受け入れられるまでのご苦労、それに対する対応など、ご苦労された点、対応されたことも共通しているなと思いました。これ私が行っている研究でも同様でした。

学習支援システムに蓄積された記録、それが学習データですが、それを活用することで、さまざまな学習環境の構築が可能となります。まさに今回のパネラーのみなさんはビジネスを通じて、その世界を社会に見せているパイオニアといえます。

「知識を活用し、そしてどうするの?」

そこに根ざしたビジョン。私の中ではEdTechというのは単に教育・学習に情報通信技術を使ったものではなく、革新的な人材育成方法も含むものだと思っていますが、それに合致するものだと思います。学校や塾、家庭などでも、情報通信技術に対して抵抗を示す方はいます。自分が受けてきた教育や学習環境は正しいという信念というものは強く影響するのですが、もはや、自分が普通だと思っている教育観・学習観というものは通じなくなってきているというのはあると思います。私の授業でも、単に教育工学の研究を伝え、研究方法を学ぶだけではなく、自分の周りにある教育・学習リソースはダイナミックに日々変化すること、それらのリソースを活用した学習環境を自分自身で構築することが求められること、自分の問題だけではなく、これからの世代にも影響するということ(そういう教育を受けていた子どもたちを一緒に働くことになるし、自分たちの子どもたちも、新しい時代の教育を受け、自分の教育観・学習観は通じなくなる可能性もある)を伝えています。さまざまなアプローチが増えてきていて、その選択肢をどう考えるのか、ここを研究者だけではなく、学校等の公教育、教育サービス提供企業は考えていく必要があろうかと思います。

その中でも学習データの活用や連携は学校、塾だけに限らず、図書館、博物館や美術館、水族館、また地域で開催されるワークショップそれぞれが独立していた学びの場をシームレスにつなぎ、相互に知識習得だけではなく、学びの意識、キャリア、人生観などさまざまな観点で、学びを意味を深くすることが可能となります。これはまさにEdTechによるイノベーションだと思うのです。

このようなイノベーションを本格化するには、近年は教員のデータ活用リテラシー育成に注目されてますが、教員の問題ではなく、家庭や学習者本人を含む、教育に関わるさまざまなステークホルダーたちのデータ活用リテラシー育成が求められるのです。しかし、そのためにも来たる教育・学習イノベーションに向けた教育観、学習観の変容は求められるでしょう。TAMなど使って、いろいろ意識の検証しても面白いかもです。

そんなことを考えたEdvation x Summit 2019でした。元気なみなさんが参加されていて、教育工学の未来も明るいように感じました。今後、Edvation x Summitが情報通信技術を活用した、世を変えていく人材育成コミュニティのプラットフォームとしてますます発展していくことを願っております。パネラーの稲田さん、神野さん、加藤さん、ありがとうございました。みなさまのこれからのラーニングアナリティクスによるプロダクトが大きくなっていくこと、社会に広がり、ますますのインパクトを持っていくことを楽しみにしております。私も研究者として、貢献していきたいと思います。

最後にEdvation x Summitを運営された佐藤先生@デジタルハリウッド大学大学院にこのような機会を下さったことに感謝致します。ありがとうございました。

JSET2019秋季全国大会が終わりました


今年から秋と春で全国大会が2回化され、その秋大会が名古屋国際会議場で開催されました。秋大会企画委員会のみなさま、実行委員会のみなさま、ありがとうございました。学会運営の業者さんとのやりとりなどもありながら、いろんなことがあったかと思います。大変お疲れ様でした(写真は藤本先生@東京大学に撮って頂きました。プレゼンも聞いて下さり、ありがとうございました)

次は春大会ですね。この会期中も堀田先生@東北大学、東原先生・村松先生・森下先生・谷塚先生@信州大学、稲垣先生@東北学院大学、山内先生@東京大学、松河先生@東北大学ともいろいろお話をし、春大会委員会メンバーとも打ち合わせを行い、春大会の内容を詰めていました。初の2回化の1回目大会ということで、これからの教育工学という研究領域の発展性も見据えながらも、みなさまからのご協力を得ながら、会員・参加者に対していい大会にしていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

私個人としては久々のポスター発表で緊張しました。発表ネタとしては、九州大学・京都大学で進めているラーニングアナリティクス研究で、高校を対象に行っているのですが、ラーニングアナリティクスに基づいて授業デザイン支援をしていくために行っていることについて紹介しました。ラーニングアナリティクス研究では、学習ログの分析を踏まえて、アダプティブラーニング環境を開発したり、成績やドロップアウトを推定して、Early-warningや学習支援へ活用する研究、ダッシュボード開発が主流であります。

しかし、学校、特に初等中等教育におけるラーニングアナリティクスでは、教員が様々な意味での「媒介者」であり、教員の教育経験、教育観、授業スタイルなどを考慮する必要はあろうかと思っています。生徒の学習活動はもとより、教員の観点からも踏まえた、ラーニングアナリティクスに基づく授業デザイン支援、授業デザイン研究、介入研究をスタートしているので、その概要のお話をしました。ご興味を持って、聞きに来てくださったみなさま、ありがとうございます。

山田 政寛,島田 敬士,陳 莉,濵田 さとみ,耿 学旺,馬場 寿士, 古川 毅,南里 駒門,黒岩 晃平,吉本 悟,ブレンダン フラナガン,ゴーハン アカピナー, リトジット マジュンダール,緒方 広明 (2019). ラーニングアナリティクスによるエビデンスに基づいた授業デザインに向けて:高等学校における実践事例, 日本教育工学会2019年秋期全国大会講演論文集, 31−32

うちの学生もがんばってくれました。心配なので、様子を見に行きました。がんばってプレゼンし、質疑応答していました。3名ともJSETはデビュー戦なので、不安でしたが、いろんな方々が見て下さったようで、大変ありがたかったです。よりよい研究にしていきたいと思います。発表内容は下記の通りになります。

馮 宣淇,山田 政寛 (2019). インフォーマル・ラーニングにおける学習ゲームログの可視化アプローチ, 日本教育工学会2019年秋期全国大会講演論文集, 107-108

馮くんの研究は対面のない完全なオンライン学習ゲームにおいて、集まるログを活用して、成績などの様々な要因において効果的にプレイを進めているプレイヤーとそうではないプレイヤーなどのタイプ分けをする手法、可視化について発表しました。彼の発展研究は今年のICCE 2019にて発表します。

耿 学旺, 山田 政寛 (2019). 拡張現実を活用した複合動詞学習支援システムのデザイン, 日本教育工学会2019年秋期全国大会講演論文集, 151-152

耿くんの研究は、日本語の複合動詞(「拾い上げる」、「映り込む」といった動詞)を学習する環境として、ARを使った学習環境開発になります。具体的には通常の日本語の動詞が書かれた紙のカードを組み合わせて、複合動詞をつくり、耿くんが開発したスマホアプリをかざすと、その複合動詞が示すイメージがARで表現されるものになります。発表時点では既に実は開発は終わっていて、今後は具体的な評価をしていきます。

濵田 さとみ,山田 政寛 (2019). 合同証明の構造理解を支援するWebシステムにおける学習ログの可視化, 日本教育工学会2019年秋期全国大会講演論文集, 541−542

濵田さんの研究は、中学校の合同証明問題に関する学習支援システム開発研究です。自由記述での証明問題を解答しても、正答率が30%前後と言われています。自由記述で書けるようになる前段階の支援として、証明問題の理解を構造的に行う支援システムの開発をしています。1度、昨年に評価をしたのですが、効果があることは示されたのですが、このシステムによる学習を経て、教員が証明問題の授業をどのように展開していけばいいのかを検討する必要があります。この研究は合同証明問題学習支援システムの学習ログを可視化し、先生へフィードバックする機能のプロトタイプを紹介したものになっています。本件の発展的開発についてはCELDA2019にて発表します。

うちの学生の発表を聞いて下さったみなさま、ありがとうございました。今後も教育・学習現場に貢献できる研究を行っていきたいと思いますので、ご指導のほど、よろしくお願い致します。

春季全国大会担当の大会企画委員長となりました


7月になりましたね。早いものであと1か月で前期が終わります。私は前期に授業が目白押しなのですが、今年は授業以外にもいろいろ忙しいです。

ところで、日本教育工学会は先日、改選が終わり、新旧理事・評議員の交代がありました。理事は2年1期、2期務めることとなっていますので、私は今回は改選対象ではなく、そのまま継続して、残り2年、理事を担当いたします。2期目となりました。鈴木先生@熊本大学も継続して、会長をされることとなり、鈴木内閣の1人として、教育工学会の発展に寄与していきたいと思います。

さて、日本教育工学会全国大会は今年度より秋と春の2回となり、1回を2日間で終わらせることとなりましたが、山田はそのまま継続して大会企画担当理事となり、春季全国大会委員会の委員長に就任いたしました。また6月末の改選により、松河先生@東北大学が理事(大会企画委員会(春大会)担当)に就任され、副委員長に入って下さいました。松河副委員長、森下副委員長(信州大学)体制で春大会の執行体制を組むこととなります。どうぞよろしくお願いいたします。春大会委員会の委員体制としては、椿本先生(東京大学)、今野先生(明星大学)、島田先生(信州大学)になっています。この委員体制で春大会の企画・実施を実行委員会といっしょに進めて参りたいと思います。また、春大会ではSIG活動もいれていくことになっているため、SIG委員会からは御園先生(島根大学)、福山先生(明星大学)にもご助力をお願いしております。ありがとうございます。

春の大会の前身は研究会だったのですが、3月末の研究会はプチ全国大会規模となり、さすがに1名の委員+研究会委員会委員だけではサポートしきれなくなってきたので、全国大会へ格上げとなりました。全国大会とする以上、会員・参加者のみなさまにとって有意義な大会としていきたいと思います。会期は2日間となります。

2020年春は信州大学にて2020年2月29日、3月1日にて開催されます。信州大学の森下先生、島田先生を中心に実行委員会をたてられて、ご準備下さっています。ありがとうございます。春大会初回ということ、研究会からの昇格でどのような会になるか、まだ想像もつきませんが、みなさんにとって参加して良かったと思ってもらえるような大会にしたいと思います。

まだ先の話・・・といいながらも、既に7月。来年2月末日開始となると、原稿締め切り日などのスケジュールも立てていかないといけません。何気に時間もない感じですね。

ぜひ多くのみなさまに信州大学へ足をお運び下さいますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。