共同研究として関わっている申請がJST 未来社会創造事業に採択されました


大変ありがたいことに、共同研究者として関わった申請が、科学技術振興機構の未来社会創造事業に採択されました。

未来社会創造事業にはいくつか重点テーマがあるのですが、「労働人口減少を克服する“社会活動寿命”の延伸と人の生産性を高める『知』の 拡張の実現」という重点テーマに申請し、「学習アナリティクス基盤の拡張による多世代共創及び社会活動支援」(研究代表者 九州大学 基幹教育院 教授・ラーニングアナリティクスセンター長 木實新一)という内容で採択を受けました。

これまで九州大学基幹教育院ラーニングアナリティクスセンターは本学の学習成果、学習プロセスの可視化という観点でラーニングアナリティクス研究を推進してきましたが、それに加え、他世代の共創という観点で、ラーニングアナリティクスを活用していくことになります。ラーニングアナリティクスの研究を深めると同時に、大きな社会展開を進めていくことになりそうです。また大学生以外にもラーニングアナリティクスを展開していく中で、ラーニングアナリティクスのあらたな課題とか、意外なメリットとかも見えてくるかもしれません。いろんな意味で期待ですね。

私はその中でも教育チームをまとめていく(?)ことになりそうな感じです。他世代共創の観点から、よい研究を進めていけるように、他のチームと連携して進めていきたいです。がんばります!!

科学技術振興機構 (JST) 未来社会創造事業 採択課題一覧・運営統括総評
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1290/besshi1.html

自己調整学習・先延ばし行動・LAの研究発表をしてきました


国際会議、14th International Conference on Cognition and Exploratory Learning in Digital Age 2017(CELDA 2017)にて発表が終わりました。

 

 

Yamada, M., Oi, M., & Konomi, S. (2017). Are learning logs related to procrastination? From the viewpoint of self-regulated learning, Proceedings of CELDA 2017, pp.3-10. Link to this article

内容はe-Bookのログ(ぺーじめくり(戻るも含む)、ズーム、メモ、マーカー、水平方向への展開・垂直方向への展開など)、課題提出時間、自己調整学習意識(MSLQ)、先延ばし行動意識の関係について分析したものです。結果はおもしろかったんですけど、自分が見えたらいいなと思った、e-bookの学習ログと先延ばし行動との関係性は見られなかったです。残念!レポートやミニッツペーパーの提出時間などデッドラインを意識したものについては見えました(そりゃ当然といえば当然)。あと、ズームとか、ブックマークとか、水平方向に見るなど、情報の選択や注意支援に関する機能がSRLの伸びと正の相関があるといった結果は見えて、これはおもしろい結果でした。逆にメモとかマーカーの利用との相関が見えないのが不思議ではあったのですが、間接効果など見ると、暗に影響は与えてるかもしれません。たとえば、水平方向に見るという行為とメモやマーカーの関係はあるのかもしれません。

質問やコメントも多くもらって、うれしかったです。名古屋大学の三輪先生とも初対面を果たし、うれしかったです。論文はよく読んでいましたし、私の学部時代のお師匠さまであります、服部先生とも共同研究をされていたこともあり、間接的なご縁はあるのですが。セッション中でもランチでも三輪先生からも興味深い観点でコメントを頂き、次の研究に使ってみたいと思います。大変参考になりました。ありがとうございました。

早速、収穫があり、よかったです。さらに、ノース・テキサス大学のメイ先生という、2年前にアイルランドでもお会いしているのですが、ここでもお声を掛けて下さって、いろいろ話が盛り上がりました。フルブライトで東工大に1990年代初めにいらしていて、故・坂元昂先生とご縁があるそうで、日本の教育工学関係者のお名前がどんどん出てきたので、驚きました。世界は狭いなあ。

修了生の発表がBook Chapterになりました


大変うれしいことに、私の学生が3月の国際会議SITEで発表した内容が、Book Chapterとしても採録になり、本日、Book Chapterとして出版されたとの連絡を受けました。地理データを用いた英単語学習のデザイン、開発、評価に関する内容です。本学教材開発センターの岡田先生、サイバーセキュリティセンターの金子先生、熊本大学 合田先生との共同研究の成果で、今年度で終わりますが、私の科研費 挑戦的萌芽研究の成果です。

Tang, F., Wang, B., Kaneko, K., Goda, Y., Okada, Y. & Yamada, M. (2017). Location-based Game to Support English Vocabulary Learning in Informal
Learning Settings,In Leping Liu. & David Gibson, D. (Eds.). Research Highlights in Technology and Teacher Education 2017. Association for the Advancement of Computing in Education (AACE).(pp.151-159) from https://www.learntechlib.org/p/180960/.

修了しても、こうやって業績として残り続けるというのは、いいですね。後期からもっと積極的に展開していきたいのですが、Unityのバージョンがあがってしまい、ちょっと動作がおかしくなったようで、今、修正中です。

ラーニングアナリティクスの研究が論文に採録されました


ラーニングアナリティクスセンターの研究が論文に採録されました!!査読者の先生方にはご指導下さいまして、感謝致します。

Yamada, M., Shimada, A., Okubo, F., Oi, M., Kojima, K. & Ogata, H. (2017). Learning analytics of the relationships among self-regulated learning, learning behaviors, and learning performance, Research and Practice in Technology Enhanced Learning, 12, 13 http://dx.doi.org/10.1186/s41039-017-0053-9

情報科学の授業を対象に分析をしたのですが、長く教材をみていれば成績がよいというわけではなく、適した時間があり、その時間に見られていた授業資料には認知学習方略がよく使われることがわかりました。情報科学という限定された文脈ではありますが、学習ログから迫ることでわかった研究でもあります。特に自己調整学習と関連する学習ログも見えてきました。また限定的な分析ではありますが、成績の高い学習者と低い学習者ではログと自己調整学習意識の間に異なる関係性が見られました。

今後もこの研究を発展させていき、教育工学の研究発展、実践に貢献していきたいと思います。

日本教育工学会論文誌の次回特集号は!アクティブラーニングです


今も日本教育工学会論文誌特集号「ラーニングアナリティックス」の幹事をやっているのですが、もう次の特集号の募集が始まりました。次の特集号はアクティブラーニングです。松田先生@首都大学東京を委員長に、幹事として、大山先生@大阪大学、福山先生@東京大学のフレッシュでホープな2人が担当することになりました。いいですね〜!!フレッシュ!!(さまぁ〜ず三村調に言いたい)。私は副委員長を担当することとなりました。

アクティブラーニングは高等教育機関でいろいろ話題に上がり、授業として導入している大学も増えてきました。FDもやっていますよね。本学もそうです。初等中等教育機関、特に高等学校では大学入試改革、新学習指導要領の関係で教育の転換を迎えています。

しかし、研究というレベルで見るとどうなのでしょうか?やはり実践を重ねること、経験的に授業デザインを適用してみる形が多く、理論−授業デザインや支援ツールのデザイン−評価と、一貫した形で研究が進められているかと言われると我が国の状況としてはまだ数が少ない状況で、そういう状態から研究レベルにして、社会展開を進めていくことが重要かと思われます。海外では、Active learning in Higher Education誌(Sage Publishing)が2000年代頭に発刊され、実践だけではなく、システム開発研究、既存のツールを使ったアクティブラーニングの評価、そもそもの評価手法研究なども掲載されています。

Active learning in higher education
(九大の方は山田が個人で契約をしているので、基幹教育院からアクセスできます)
http://journals.sagepub.com/home/alh
#とはいえ、いつまで契約できるか・・・毎年値上がりするし、今年度から
#これまでのようなキャンパス問わずのマルチサイトアクセスとすると3倍のお金
#を取ると言われたので、伊都からでしかアクセスできません(さすがに1 Journal
#に30万円越えを支払うお金はありません・・・)。

次の特集号は研究という視点で、一貫性のある研究を募集したいと思います。特に理論や評価の観点は大事で、高等教育機関だけではなく、初等中等教育機関でアクティブラーニング導入を進める(進めようとしている)機関や教員が悩むところです。ルーブリックやプロセス評価の方法などいろいろ手法は議論されてきていると思いますが、それで信頼性・妥当性のある評価はできているのか?研究の観点から一貫性のある評価はできているのかなどいろんな疑問もあると思います。そもそも論というのもあるようにも思います。それらも含め、理論研究、評価手法開発研究、システム開発研究などバラエティーのある研究論文も受け付けます。

まだ具体的なスケジュールは決まっていませんが、例年2月初旬が投稿期限になっています。まだデータ収集・分析もできるかと思いますので、ぜひご投稿ください。

日本教育工学会論文誌 特集号 論文募集
「特集::アクティブラーニングのデザイン・実践・評価」のご案内
http://www.jset.gr.jp/news/news170626_r.html

日本教育工学会理事を拝命致しました


久しぶりのエントリーになります。今年度から本学は本格的なクォーター導入です。基幹教育セミナーもクォーターとなり、少し業務や研究に時間を割くことができるかなと思いきや、なかなか研究に時間を割くことができません。時間管理は難しいですね。SRLの研究しているのに・・・(泣)

先週の土曜日、大阪で日本教育工学会総会、ならびに理事会がありまして、鈴木先生@熊本大学が会長に就任されました。私は理事に就任することとなりました。担当は大会企画となります。寺嶋先生@大阪教育大学を大会企画委員会 委員長に、姫野先生@北海道教育大学とともに副委員長として、関わることとなりました。今年度は島根大学で全国大会が開催されます。

第33回全国大会 2017年9月15日(金)~18日(月・祝) @島根大学松江キャンパス
http://www.jset.gr.jp/taikai33/
一般発表等の原稿提出は7月11日(火)17時となっておりますので、ぜひご検討下さい。発表者の参加申し込み・参加費支払いは7月4日(火)17時が締切となっておりますので、ご注意下さい。

理事の任期は・・・何年でしたっけ?2年でしたっけ?この2年間、教育工学の研究領域が発展していけるようにがんばりたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

おめでとう!2名の院生が修了しました


先日24日、本学の学位授与式があり、山田研 初の修了生が出ました。2名の修了生を出すことができました。おめでとう!!

彼女らをご指導して下さった副指導の先生方、専攻の先生方、1名の修了生については小学校の先生、糸島高校の先生方、もう1名の修了生については共同研究を一緒に進めて下さったシステム情報学府の岡田先生、サイバーセキュリティーセンターの金子先生、同じく修了生の王くん、熊本大学 合田先生に感謝します。

また、今回、大変驚いたことに、1名の学生が大学院で表彰される、学府長賞の最優秀賞を受賞しました。知識構成型ジグソー法とゲーミフィケーションを活用した感染症に関する健康療育が修士論文のテーマでした。ゲーミフィケーションの部分は大変おもしろく、インフルエンザにかかった生徒さんの数も減ったりなどの効果があり、他の小学校へ紹介されたり、またこのゲーミフィケーションをデザインした修了生は福岡市教育委員会でアクティブラーニングの取り組みとしてお話をしたとのことで、非常に社会的普及も進みそうな感じがします。

最優秀賞のプレゼンでも、私は出張でいけなかったのですが、審査された先生から、とてもすばらしい研究だとお言葉を頂いたそうです。学校で養護教員(保健室の先生)をしている修了生でもあるので、今後は自分のフィールドで実践と研究を積み上げていき、教育工学の観点から健康教育を発展させていって欲しいと思います。

もう1人の修了生も英単語学習ゲームで、Ingressにインスパイアされてデザインされたものをつくり、研究を行いました。地理情報を用いた英単語学習ゲームなのですが、この研究も1時間程度の実践でも有意傾向ではありますが、有効性が見られました。この研究も実はまだ続いていきます。修了生が残してくれたものを引き継いで、来年度はもう少し長期的に効果検証をしていくことになります。

2人の修了生はよいモデルになってくれました。今後はそれぞれのフィールドで、学んだことを活かして、活躍していって欲しいと思います。教育工学をテーマに研究したのですから、自ら成長していって、その成長も楽しんでもらいたいですね。生涯にわたって自分の成長をすすめ、楽しんでいける学習者として人生を満喫して欲しいです。後輩たちはこれから入ってくる後輩たちも含めて、この2名を越えるくらいの研究を進めていって欲しいと思います。

もうあと1週間くらいで新年度ですね。これからもがんばっていきます。

来年度から2名の学生を受け入れます


3月になり、山田研では2名の学生が修了します。しかし、また2名の学生を受け入れることになりました。2名とも留学生です。1名は山田研初の博士課程学生になります。学部は日本の大学とのデュアルディグリーという学生です。もう1人は研究生です。2人とも、偶然にも日本語学習環境の研究をしたいということでした。博士学生の方は授業デザイン関係で、研究生の方は日本語学習支援システムの方になっています。2人ともどういう研究を進めていくのか、楽しみですね。いろいろ調べてみると、日本語学習支援システムはこれまでいろいろ開発はされているのですが、まだまだいろいろできそうな感じはしますね。日本語学習に特化する必要はないですが、何か言語学習支援環境に関するプロジェクトを研究テーマに沿う学生中心に進めてもいいかもしれません。

しかし、やはり私は国際的にも教育工学でも、言語学習系の人という認識が強いんだなあ・・・と。これまで出ている論文をみたら、それも確かに頷けるのですが、本人としてはもうちょっと幅を広げたいなと(笑)。光栄なことに、SSCIの論文誌からは言語教育系で査読が来るということもあるので、1つの強みとしては認識はしているんですが。幅を広げていく領域としてLearning Analytics研究であったり、自己調整学習研究であったり、図書館関係の研究であったりするわけですが。

4月からも盛り上がりそうです。楽しみにしています。

山田研学生、初の国際会議発表が終わりました


つい、さきほど、山田研 初代の学生の1人 唐さんが国際会議発表を終えました。内容は地理データを活用した英単語学習ゲームのデザインと評価で、今回は英単語の能力評価も含めたものになっています。SITE 2017にてFull PaperでAcceptされたものです。もともと緊張しいの学生さんなので、前日もあまり眠れなかったようですが、山田研では英語が一番できる学生で、発音も大変よく、とても良かったです。共同研究者で、在外経験もある合田先生@熊本大学も英語はとてもうまいと言っていました。質疑応答もうまく対応できていました。興味を持って下さった方もいて、うれしかったです。

今年度で修了して、日本の会社で働くことになりますが、修了後もゲームなど、メディア関係の企業に勤めるということで、これまでやってきたことを強みに活躍してもらいたいと思っています。私個人としては、赤堀先生が私たち学生たちに、海外の場で自分の研究をアピールするという学びの場を提供して下さったように、私もその一歩を踏み出すことができ、感動しています。これからも研究指導教員としてはこういう場を学生に提供し、研究成果のアピール、学生の成長の場を創って行きたいと思いました。私もがんばらないと。

本研究は下記のものになります。興味がある方はご参照してくださいますと幸いです。
Tang,F.,Wang,B., Kaneko,K.,Goda.Y.,Okada, Y., & Yamada,M. (2017). Design and Assessment of a Location-based Game to Support English Vocabulary Learning in University, Society for Information Technology & Teacher Education International Conference 2017 (Mar 05, 2017) 337–343 Link to this article

今年度のゼミが終わった:山田研初の修了生


もう3月なんですね・・・なんと、今年は行って初のエントリー。なんか、間が空いちゃいますね。

2月28日、今年度の研究ゼミが終わりました。とうとう私が初指導した学生2名が修了することになり、なんとも感慨深いものがありました・・・

いつものように、Cambridge Handbook of Multimedia Learningの輪読後、研究発表で、修了する2人に、大学院での学び、思い出について発表してもらいました。懐かしい話などありました・・・入学時の話、JSET研究会発表、全国大会、実験、私からの「修論書け〜」プレッシャー、ショートレターの採録、国際会議のアクセプト・・・いろいろありました。
あと、修了生2人による、山田のトリセツ。かなりウケました。まあね、確かに忘れることも多いな…笑。メールは冷たいが、会って話をすると優しいとか。寂しがりや?とか言われたけど、それはあまり自覚ないんですけどね…汗。せっかちだけど、心配されていることなど、よく見てるなあと思いましたね。後輩たちにすばらしいアドバイスも残してくれました。

本当に優秀な2人でしたね。JSETショートレターの採録をされた学生に、国際会議でFull Paperに採録された学生。本当によいモデルだと思います。研究をがんばってやりきり、研究発表をどんどんできるよう、そういう環境を作っていくことが私の役割だなと実感しました。

来年度からも研究生や学生を受け入れます。いい研究にしていけるように、学生たちにも刺激を与えていけるように(私のお師匠さんの赤堀先生のように)、がんばっていきたいと思います。

写真は、いつもゼミに参加してくださっている九州国際大学図書館の坂田さんから、うちの修了生2名に送られた花です。お心遣い、感謝します。ありがとうございました。