大変光栄なことに、ラーニングイノベーショングランプリにて、福嶋政期先生、そのお弟子さんの修士2年 相浦航くん、山田の共同研究チームで応募しておりました、保育VRシステムに対して、最優秀賞を頂くこととなりました。まずは審査をしてくださった皆様へ厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。また、ご利用くださっている福岡市立福岡女子高校の先生方、生徒さん皆様方、そのサポートもしてくださっています福岡市教育委員会さまにも厚く御礼申し上げます。
受賞対象:九州大学 福嶋・山田共同研究チーム(福嶋政期・相浦航・山田政寛), マルチモーダルデータによるフィードバックを行なうVR活用型保育スキル育成システム
福嶋先生は様々なシーンにおけるVR・MR・XR開発のご研究をされています。私がDX推進本部デジタル社会創造研究部門内で設置しております、スマートラーニングデザイン研究ユニットのメンバーに入ってくださっていまして、一緒に教育向けのVR・MR・XRの開発研究をしております。今回、受賞致しましたのは保育の中でも絵本の読み聞かせスキル習得支援に焦点化したVR/MRになります。
私が福岡市教育委員会様と教育データ活用を踏まえた教育DXの共同研究をずいぶんと長くさせて頂いております関係で、ずっとお世話になっております、福岡市立福岡女子高校へ訪問し、一緒にできることを模索しておりました。福岡女子高校さまは専門学科をもつ高校で、どの学科も光るものをもっていて、いろいろ興味深い教育をされています。専門学科の先生方といろいろお話をさせて頂きまして、保育の方で大きな課題になっている、絵本の読み聞かせ指導をどうにかしたいということがあり、ここにVR・MRを活用することで議論を進めて参りました。
絵本の読み聞かせは、本当に深い!難しい!指導にも結構時間が掛かることや、保育園での実習の場でも必ず行うことでもあるため、実際の実習に向けて、基本スキルの習得、実習に向けたレディネス向上、評価フィードバックを通じて、気をつけるべきことを意識してもらい、絵本の読み聞かせスキル習得の支援をするものです。マルチモーダルデータとなっているのは、音声、視線、顔の向き(から推定する体の角度)などのデータを踏まえて、学習者へフィードバックします。開発を担当してくださっているのは福嶋先生、そのお弟子さんの相浦くんです。本当にすばらしいものを開発してくださりました。私は教育現場から見たデザイン、評価方法の策定、評価を担当しました。これまで形成的評価を中心に進めてきましたが、先日は授業にてその授業受講者全員に使って頂きました。
これは本当に面白い研究です。これまでも国際会議の場でも発表をさせて頂きましたが、海外の聴講者から大変興味深いと、感想を頂き、議論したこともあります。
授賞式には私は参加できず(まさに、その週に、この保育VRの形成的評価について、国際会議ICALT 2025にて発表して参ります!!)、授賞式での勇姿を直に見ることができないのが残念です。今回の受賞を励みに、より発展させ、学習者のよき学習機会の提供を進めて参りたいと思います。ありがとうございました。ますますの議論を進めて参りたいと思います。福岡女子高校さまからは大変なバックアップを受け、大変助かります。ありがとうございます。