九州大学 山田研究室

ICLEA2025、eLearn2025に採録されました

2025年06月18日

今月は2つの国際会議の採択結果が来ました!

1つは、ICCEのSIGが運営している国際会議”ICLEA 2025″にて、山田研から3件投稿していましたが、3件とも採録されました。査読してくださりました先生方ありがとうございます。3件のうち2件は初めての国際会議発表になります。ちょうど本学で実施の国際会議ですし、いい機会になるかと思いました。採録されたのは下記3件となります。

Xuewang Geng, Sayo Tanaka and Masanori Yamada (2025). Development of a Dual-Layer Feedback System for EFL Writing: From the Perspective of Self-Regulated Learning

本研究は生成AIを使って、自己調整学習の観点から英語ライティング改善のためのフィードバックを提供するシステム開発を行い、その開発物について紹介したものになります。

Kohei Ozaki, Xuewang Geng and Masanori Yamada(2025). Exploring the Use of Learning Analytics to Support High School History Class:  A Pilot Study

現在、本学で使われているデジタル教材配信システム”B-QUBE”と学習データ分析基盤”Metaboard”を福岡市立の高校で使って頂いております。その中でも世界史探究の中で教員向けの学習ダッシュボード”Activity Monitoring”というMetaboard上で動く、手書きメモを主に分析するツールがあるのですが、それを使って、授業を行い、そのツールを使った授業の組み立て方など良い点と課題点を紹介したものになっています。

Naohiro Higuchi, Xuewang Geng and Masanori Yamada (2025). Designing a Teacher Inquiry System with Teaching and Learning Analytics Using Fine-Grained Data

この研究は学習ダッシュボードを学校の先生が使う際に、授業改善をする観点を可視化する支援システムデザインについて紹介したものです。教員が自分の授業を振り返る支援を目指しています。

今回、ShortとPosterとしての採択になっています。まだまだ研究として芽生えなので、今後も良い研究にしていきたいと思います。

ちなみにICLEAですが、PC chairsのおかげをもちまして、予想を超える方々からご投稿をくださりました。ありがとうございます。初めての国際会議になるので、参加人数も読めないことから、本学でも比較的小規模の会場を借りていたのですが、今回の参加者数(予想)はカバーしきれないので、伊都キャンパスの椎木講堂となりました。ぜひご参加ください。

もう1つは昨年も参加したAACE eLearn2025で、私がFirst authorになっているものが採録されました。

Yamada, M., Aiura, W., and Fukushima, S. (2025). Direct VR Engagement vs. Observation: A Preliminary Research on Shared Cognition, Proceedings of eLearn 2025

この研究は世界史をテーマに、高校の世界史で学習する項目に関する部分をVRで体験するのですが、ヘッドマウントディスプレイをクラスメンバー全員に体験させるには時間的に余裕がありません。そのため、ヘッドマウントディスプレイをして体験した子と、体験した子が見ている状況をスクリーンに投影し、それを見た子でその場にいる存在感や共有認知、成績の点で違いがあるのかどうか、Preliminary researchとして実施したものです。本研究もシステム情報科学研究院の福嶋先生、その学生さんであります相浦くんとの共同研究です。Preliminary researchということもあって、Brief paperで投稿し、そのまま採録となりました。

どうぞよろしくお願いいたします。

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