なんてタイトルだと私がどこかいくのでは?と思われる方もいたかもしれませんが、そうではなくて(笑)。私の研究室出身の3人が今日から新たなステージへ進みます。
まず、山田研の1期生で、福岡市の養護教員だった江藤真美子さんが西南女学院大学の講師として着任しました。江藤さんはうちで修士号(しかも学府長賞最優秀賞)をとり、一度、現場に戻り、佐賀大学大学院にて医学の博士号を取得しました。そのあたりから、今の時代に沿った養護教員の養成をしていきたいという思いが強くなり、大学への就職を希望していました。私もたびたび推薦状など書いていましたが、西南女学院大学にてお世話になるという報告がありました。小学校、中学校とはまた違う勤務文化があるので、慣れるのが大変だと思いますが、がんばって欲しいと思います。
また、うちで初めて博士号を取得した陳莉さんは、うちの大学院システム情報科学研究院の島田敬士教授の下にて助教をしていましたが、今日から大阪教育大学の講師として着任しました。しかもテニュアで!すばらしいですね。大阪教育大学には私が知っている先生方も多く、先日のJSET全国大会でも、山本良太先生に会ったときに「ちょっと会いたかったんですよー。陳さんってどういう方ですか?」と聞かれ、大阪教育大学内でも話がひろまっているんだなと実感しました。教育大学なので、本学とは全く違う文化だと思います。もともと中国では中学校で化学の先生をやっていたということもあり、教育スキルについては全く心配はしていませんが、研究も並行して進めて、がんばって欲しいですね。大阪教育大学は教育工学が強い大学でもあるので、きっとうまくやっていけるでしょう。今後の活躍を期待したいです。もう独立した研究者として自分で道を作っていかなければならないです。
続いて、うちのプロジェクトのコアメンバーであります、耿学旺さんが本日から特任助教から、特任はとれないですが、准教授になります。かなりがんばっていますし、研究成果もあの年齢で、博士号取得からの年数から見ても、はじめて准教授になるタイミングでの業績数について、教育工学研究領域の他の研究者と比較して、振り抜けて多い方だと思いますし、プロジェクトももうちょっと引っ張っていって欲しい、それなりの責任の重いものもやってもらいたいということもあるので(そういう力量もあるので)、特任准教授にして頂きました。DX推進本部はいうても、情報系、理系色が強いので、教育工学とは業績評価の観点、研究者の力量評価の観点が違うこともありましたが、みなさま、ご理解下さりまして、次のステージへあがることができました。ありがとうございました。
一気に3人が新たなステージに進みました。指導教員としては、感無量です。こうやって、自分のもとで育った子たちが、教育工学の研究をより高みにあげていけるよう、がんばっていってくれることを喜びに感じます。ますますがんばってほしいですし、私もそういう担い手を育てていくよう、バシバシ、研究し、研究指導していきたいと思います。
そして、今日から1名の博士後期課程学生も入ってきました。田中早代さんです。現職の大学教員なのですが、田中さんも新たな挑戦です。研究テーマも決まっていて、今、そのデビュー戦をかざる準備をしています。おもしろい研究になっていきそうなので、こちらもこれから楽しみです。既に大学の先生なので、大学の文化はご存じだと思いますが、江藤さん、陳さん、耿さんに続いて、教育工学研究をどんどん進めて行く研究者になっていって欲しいと思いますし、そうなるように指導していきたいと思います。
うちの門をくぐりたい、挑戦者、待っております(笑)