九州大学 山田研究室

耿先生の論文が採録されました

2025年06月02日

いやー、耿先生、がんばりました。本当におめでとうございます!また本件、査読してくださった先生方にも感謝いたします。有意義なコメントを頂き、内容としても、とても充実したよい論文になりました。

時間かかりましたが、無事、SAGE Open誌(Impact factor: 2.0 (SSCI), Google Scholar Matrix #6 in social science(general))に先月、採録され、公開されました。耿先生が博士後期課程学生時代の研究であります、ARを活用した日本語複合動詞の学習支援システム研究があったのですが、カードで組み合わせる行動を可視化し、他の学習者と自分の学習行動を比較できる、学習ダッシュボード(LAD)を評価したものがあり、それが漸く採録となりました。

Geng, X., and Yamada, M. (2025). The Role of Dashboards in Augmented-Reality-Based Language Learning: Enhancing Language Learning and Metacognitive Awareness. SAGE Open, 15(2). https://doi.org/10.1177/21582440251341675

ポイントはLADの使用によって、学習成果とメタ認知プロセスを改善することが示されたことにあります。さらに、興味深いのは、学習者間でダッシュボードの使用パターンが異なり、それが学習成果やメタ認知的認識の変化に差が出たこと、LADを活用した学習プロセスと社会的比較に関する機能を多く活用した学習者は知識の定着がよかった結果が出ています。逆に、主に個人的な学習データに集中した学習者は、メタ認知的意識が向上した結果も興味深いです。

LADのデザイン、開発についての関心が広がっていると思います。LADのケースをレビューしていくと、ポイントになる機能抽出ができそうです。まず社会比較は鉄板ですけど、他に・・・というところですね。

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