研究成果がショートレターに掲載されました!!


大変ありがたいことに、私が関わっております研究成果の一部が、このたび日本教育工学会のショートレター特集号に採録されました!!

江藤真美子・井上功一・山田政寛 (印刷中) 高等学校における知識構成型ジグソー法を取り入れたヘルスリテラシー教育の効果, 日本教育工学会論文誌, 40(Suppl.)

松田岳士, 山田政寛, 合田美子, 加藤 浩, 宮川裕之(印刷中). 自己調整学習を支援するセルフ・レギュレータの開発と形成的評価, 日本教育工学会論文誌, 40(Suppl.)

本成果をショートレターへ採録されるに向けてご指導を下さいました査読者の先生方に感謝致します。ご指摘を踏まえ、よいものになったと思います。これらの研究成果がより一層、良い物になるよう、がんばりたいと思います。また、研究の遂行において、ご支援を下さいました皆様にも感謝致します。

1つ目は、高校における理科教育の中で、感染症のトピックを扱い、感染の仕組み、脅威、特徴などを知識構成型ジグソー法と、軽めのゲーム的要素を用いて、効果検証した実践研究です。教育工学会では、近年、医療・看護関係の研究が増えてきましたが、初等・中等教育における健康教育に関する研究は非常に数が少ない状況です。また、初等・中等教育では、健康教育に割り当てられる時間が非常に限られているので、その時間でも効果的な授業方法が求められます。本研究は効果的な健康教育推進に向けて、何かのヒントになればと思います。本研究は県のプロジェクトであります「福岡県立学校 新たな学びプロジェクト」という公立高校におけるアクティブラーニング推進研究の成果で、福岡県教育委員会、Chromebookの貸与にてご協力くださいましたミカサ商事様、パナソニック教育財団様よりご支援を受けました。感謝致します。

2つ目は、今回で3期目に入った、科研費による自己調整学習に関する研究プロジェクトで、これまでICTを活用して、自己調整学習を支援する試みをいろいろしてきたのですが、今回は、1人で学習する状況で、自己調整学習のForethought(特にPlanning)、Monitoringを支援するシステムになっています。今回のショートレターでは、このシステムについて、今後の改修・展開に向けて、どうすればいいか、ヒントを得るべく、評価した結果を掲載しています。今後、改修を行い、本格的な評価をすすめていくことになるかと思います。

今後もよい研究、その成果を実践に展開できるよう、日々、努力していきたいと思います。

このたびはありがとうございました。

反転学習×知識構成型ジグソー法支援システムを発表してきました


DSC_0053-1-1えー、8月末にEuroCALLという国際会議があったのですが、そこで、反転学習×知識構成型ジグソー法支援システムの発表をしてきました!!科研費の成果として、具体的なシステムとして、見せることができて、うれしいです。熊本大学 安浪先生、合田先生、大手前大学 畑先生、東北大学 松河先生との共同プロジェクトです。

Yamada,M., Goda, Y., Matsukawa, H., Hata, K. & Yasunami, S. (in printing). Flip-J: Development of the system for flipped jigsaw supported language learning, Proceedings of EuroCALL 2016

反転学習って、されたことある方はわかると思うのですが、学生さんが事前学習やってこないという大きな心配があって、なかなかうまくいかないという経験ありませんか?学習に対するエンゲージメントを高めることが重要になるわけですが、その方法として、三宅なほみ先生や、そのお弟子さんであります静岡大学の益川先生が精力的にすすめてられます、知識構成型ジグソー法を組み合わせられないかなと思いました。この科研は言語学習がメイントピックなのですが、言語学習については基本的な語彙力とか聴解力などは、TOEICやTOFELなどの資格試験のためにがんばっている学生もいますし、基本的に授業外でできることだと思います。むしろ、授業内では学習言語のアウトプットを促して、先生が学生にフィードバックを与えるような授業の方が、インプットとアウトプットが連携しているので、効果的な授業ができるのではないかと思っております。

とはいえ、知識構成型ジグソー法をするにも、しっかりとデザインしないといけませんし、ちゃんとデザインしても、課題をやってこない学生もいますし、それが出てくると、エキスパートグループの活動、ジグソーグループの活動に強い悪影響を与え、教員は授業冒頭にグループの再構成をしたり、大変な負荷がそこでかかります。また、学生にとっても、ちゃんと事前課題をやってきた学生は、しっかりやってきた学生とグループを組んで、学習をしたいでしょうし、やってこなかった学生と組むことで、グループの学習成果のクオリティーは悪くなります。ちゃんと事前課題をやってきて、しっかり授業を受けている学生の授業満足度にも影響を与えるでしょう。

また、教材も、教員自身で用意したものを利用することが多いとは思いますが、今はYouTubeなどで、クオリティの高い教育コンテンツも無償で公開されている世の中となりましたし、実際の生の外国語を聞くことができる、優れた教材とも言えます。

Flip-J_Moodle_pluginを追加_1これらをまるっとひっくるめて、教員を支援できないか?と思い、デザイン・開発されたのが反転学習×知識構成型ジグソー法支援システム”Flip-J”です。Moodleのプラグインとして開発を行いました。現在のところ、Moodle 2.9.Xにて動作します。

 

Flip-J_エキスパート活動課題割り当て・確認_1教員は授業シナリオと呼ばれる、1つの授業の流れ、課題、グループ数、グループ内に包含されるチーム数、事前課題などのデッドラインの設定など作成していきます。教員が作成した教材(PDF、mp3、mp4)やYouTube、Voice of AmericaのURLを教材データベースに登録することもできます(YouTubeについてのみ、学生に見させたい部分のスタート時間の指定ができます(終了はYouTubeの仕様上、できませんが))。

 

Flip-J_自動エキスパートグループ編成_1Flip-J_ジグソーグループ編成_1エキスパートグループの割り当ては自動設定ボタンを押すことで、ランダムに割り当てられます。エキスパート・ジグソーグループ、それぞれのグループ内の議論を行うチームは、事前課題の提出をもって、自動生成されます。教員は未提出の学生についてのみ、対面授業の最初に手動で割り当てたらいいだけになります。インターフェースも、ドラッグ&ドロップでメンバー変更できたり、あたらしいチームを生成するなど、簡単にできます。使いやすいインターフェースで私自身も感動しております。もちろん、自動編成されたグループ、チームも、教員にとって都合が悪いと感じた場合は、手動で編集することも可能です。

 

Flip-J_screen_1_1

 

学生側も、このタイプの授業の流れがわかるように、アロー型のコンテンツ配置がされており、課題提出期限も表示されているので、いつまでに何をするのかわかるようになっています。議論はMoodleのフォーラムプラグインを使っていましたが、形成的評価時に、学生と教員からの評判がすこぶる悪く、使えないということで、次のバージョンではFlip-J内でテキストチャットで行うことができます。この議論も含めて、事前学習にすることもできますし、チャットは使わないで、対面にして、課題提出をFlip-Jで行わせることも可能です。完全オンライン型でも、対面とのブレンド型でも可能です。

また、一度作成した授業のシナリオは再利用することが可能です。言語系の科目だと、複数人の先生が内容的にはあまり大きく変わらない授業を展開していることが多いですよね。また、次年度でも同じデザインの授業を行うことも多々あると思います。最初から1つ1つ設定していくのはしんどいですよね。その場合は、自分のコースを選択した後、シナリオを複製するボタンを押すと、複製したいシナリオを選ぶ画面に移動します。複製したいシナリオが複製され、詳細を再設定していくことになります。

EuroCALLではプロトタイプ版の形成的評価について発表をしましたが、今年の日本教育工学会全国大会@大阪大学では、次のバージョンについて、チャットなど改修を行いましたので、その開発について大手前大学の畑先生からご報告します。9月18日9時からですので、ご興味のある方はお聞き下されば幸いです。

知識構成型ジグソー法を取り入れた反転授業支援システムの開発
畑 耕治郎,山田 政寛,合田 美子,松河 秀哉,安浪 誠祐

どうぞよろしくお願い致します。

Minecraft education editionを触ってみた


minecraft_e_e1Wiredの「Minecraftが、学校教育を変えていく」という記事を読み、Minecraft education editionをダウンロードして、使ってみた。本学はOffice 365の契約をしているということなので、アカウントは既にあるので、試用期間は無料ということで。お!ちゃんと認証された!と驚きつつも(笑)日本語表記にもなっています。

minecraft_e_e3

この懐かしきピクセル感!よいですなあ。ファミコンを思い出しますね。さて、操作感ですが・・・コントローラーがないと難しいですね。キーボードでの操作は難しいです。歩くことすら・・・まずはこの操作に慣れないといけません。ここのチュートリアルはいるでしょうね。

 

Education editionですので、教育利用についてですが、Minecraft educaton editionのページには、年齢層に合わせたレッスンプランが掲載されています。自然界の仕組み、建築など理解して世界をみんなで作っていくプロセスの中で、さまざまな情報リソースと学習者間でのインタラクションが求められるようにデザインすれば、いろいろ面白いことにはなるように思いますね。コミュニティが作られることで、様々な学習が生まれるように思います(チャットもできますね)。海外の学校との異文化交流にも使えそうです。バーチャル上で、海外の学校の生徒と協業するのも良し、お互いの文化を表現し、見せ合うというのも良し・・・いろんな展開ができそうな気がします。機能としても、クラスルームコラボレーション、黒板、カメラとポートフォリオ機能があるみたいですね。カメラとポートフォリオ機能は、Minecraftを使って学んだ成果を測るためには欠かせないですね。これがOffice 365と連動しているといいですね。GoogleのClassroomのような簡易LMSをOffice 365にも作って、連動させ、クラス管理もできるとよりいいかもです。これからに期待ですね。

2016年度後期からはOffice 365アカウントをもっていても、1ドル〜5ドル/人・年の価格帯で有料になるとのこと。

Minecraft education edition
http://education.minecraft.net/

Gigazine:マインクラフトに創造性や問題解決能力を成長させる学校教育用バージョン「Minecraft: Education Edition」が登場
http://gigazine.net/news/20160120-minecraft-education-edition/

RPTEL誌のEditorial board memberになりました


International Conference on Computers in Education (ICCE)を運営しているAsia-Pacific Society on Computers in Education (APSCE)が発刊している国際論文誌 “Research and Practice in Technology Enhanced Learning” (RPTEL)の2016 Editorial memberの末席に、この度加えさせて頂きました。大変ありがたく思います。ご推薦をして下さった先生に感謝を申し上げます。出版もSpringer社のOpen Journalとして発刊していますので、無料で読むことができます。

RPTEL誌がより多くのインパクトのある研究や実践を世界に発信していけるよう、誌の発展に貢献できればと思っています。がんばりたいと思います。海外の論文誌にチャレンジされたい方、ぜひご投稿ください。みなさんの研究、世界の研究者や実践者のみなさんに読んでもらいましょう!!お待ちしております。

Research and Practice in Technology Enhanced Learning
http://www.springer.com/education+%26+language/learning+%26+instruction/journal/41039?detailsPage=editorialBoard

あと、ICCE 2016も11月末からインドはムンバイで開催されます。こちらの方もぜひご参加ください。
http://www.et.iitb.ac.in/icce2016/index.html?id=1018

論文が採択されました!


今年はいろいろ研究成果のパフォーマンスを上げていきたいなと思い、論文や国際会議を出していこうと思っていますが、大変嬉しいことに、投稿していた論文が採録されました! といいましても、昨年度CELDA 2015でBest Paper Awardを受けたもので、それを追記・修正したものなのですが・・・CELDAのコミッティーの先生方から、国際会議CELDA2015で発表した内容を方法、ディスカッションなどを追記・修正したものを論文誌に出すよう推奨されていて、大変ありがたく、投稿しておりました。「軽微な修正」ということで1回目査読が返ってきましたが、なにげに重いものも結構あって、大変でしたが、ちゃんと成果になってうれしいです。

採録されたのはJournal of Computing in Higher Education誌(Springer, インパクトファクター 0.500)です。内容はCELDA2015で発表した内容で、自己調整学習と積極的先延ばし行動(Active procrastination)、課題提出時間のログの関係性について、パス解析をしたものです。こうやって国際的にも評価をしていただけると、モチベーションが上がりますね!!ますますいい研究をし、国際的に発信をして、教育工学研究領域の発展と、教育・学習をよりよくしていく、役に立つ研究にしていきたいです。

最後になりましたが、査読者の先生方に厚く御礼申し上げたいと思います。ご指導を頂き、感謝しております。ありがとうございました。

Yamada, M., Goda, Y., Matsuda, T., Saito, Y., Kato,H., & Miyagawa, H. (in printing). How Does Self‑Regulated Learning Relate to Active Procrastination and Other Learning Behaviors?, Journal of Computing in Higher Education
http://link.springer.com/article/10.1007/s12528-016-9118-9

中間発表会を終え・・・プレゼンに思う


この度は私の研究室の修士学生2名が中間発表会を受けました。質問内容を聞いていたのですが、新鮮な感じでした。教育工学ではあまり聞かれないことについてご質問してくださったり、内容によっては教育工学の研究者全体が考えないといけないこともありました。

#なので、学生に回答しなさいというのもちょっと酷な感じもあったり・・・汗
#私も大学院時代から思っていたことでもあるけど、学生への質問というのは、
#その指導教員に対する質問であったりするんだよね。

うちの学生たちもご指導を受け、いい研究にしていけそうです。修士論文執筆も考えると、研究ができるのは残り半年もないですが、いいものにしていってほしいですね。

ところで、中間発表会でうちの学生たちを始め、修士学生のプレゼンを聞いて、いろいろ思ったことがあります。あくまで私見です。また修士の中間発表会という場に限定してのことです。

1:練習はしっかりしないといけない
やはり練習している・していないというのはすぐにわかりますね。質疑応答での対応もそれがわかります。想定質問も考え、どう回答するかもシミュレーションしていると、質疑応答も堂々としていますし、見ていて、しっかりしていて、好印象に映ります。練習をしっかりしなければなりません。

2:予備スライドは作っておく
時間制限のある中で、すべてを説明することは難しいです。細かい情報は予備スライドを作って、質疑応答で対応するというのも戦略です。細かい情報を見せて、そこに時間をかけるよりも、流して、結果・考察など、自分の研究のオリジナリティを示す上でメインのところに時間をかけるようにしましょう。これをするにも1で書いたように、練習をいっぱいして、想定質問を考えておかないといけませんね。

3:図表、動画など、わかりやすいメディアを使う
口頭で説明するよりも、動画・画像の方が伝わるなら、それらを使わない手はないです。

4:「戦う」場ではなく、指導してもらう場であること
修士の中間発表会ですから、教員も完璧な研究ができているなんて思ってはいません。博士課程学生ならまだしも修士ですからね。いろんな表現をする教員がいますが、基本的には「論理的にずれている点(根拠がない、データによる裏付けがない、解釈・表現が飛躍しているなど)・詰めが甘い点・視野が狭い点」などについて聞いています。それは今後、研究をすすめる上で修正してほしい・検討してほしいということです。無理して、取り繕って、回答しても、そこからまた更に大きな穴が空き、ボロボロになっていきます。

5: 修士学生であっても堂々としていればいい
教員の前とはいえ、その研究をやったのは「あなた」なのであって、その専門家は「あなた」なのです。理論面など弱いところも多々あるとはいえ、その研究を一番説明できるのは「あなた」です。そのためにも、自分の研究については一番自分がわかっていなければなりません。これができないと、質問のトリートもできません。つまり、受けた質問が何について聞かれているのか、ポイントをついた質問なのか、ずれたものなのか(それは説明不足などでプレゼンを誤解されている可能性も高い)も判断がつかないです。

以上が主に感じたことでしょうか。これらのことに早く対応できるようになるためにも、修士1年、可能であれば、学部生のころから学会の全国大会レベルから定期的に発表して、場慣れしておくのが良いかと思います。もちろん、ここまで来るには、ちゃんと研究をしていないといけません。修士2年の夏にもなって何もしていません、何もレビューしていません、何もデータがないとかはマズいですね。先行研究をちゃんと読み、研究計画をたて、実施し、データとして結果を出しているというところまで行って、上記のことが大事になりますので、ここは忘れてはいけません。

あと、前に「質疑応答スキル」というエントリーも書きましたので、ご参考にしてもらえるといいかと思います。
http://mark-lab.net/?p=189

ICWL・SETE2016にてTELLのワークショップを行います


大学院の出身研究室の先輩であります、楊先生@台湾 国立中央大学からのお知らせです。国際会議 International Conference on Web-based Learning(ICWL) 2016(第1回 International Symposium on Emerging Technologies for Educationと共催)が10月26日から29日までイタリアのローマで開催されますが、その中で、Technology-Enhanced Language Learningのワークショップが開催されます。採択されますと、SpringerのLecture Noteシリーズに掲載されるとのことです。

言語教育の分野では情報通信技術は昔から使われてきましたが、今も新しい技術が登場するたびに、さまざまなチャレンジが言語教育研究において行われています。CALLの研究分野でも教育工学の観点に立った研究手法も用いられるようになってきました。CALL関係の研究者のみなさまで、ご関心がある方はぜひチャレンジしてみてください。原稿締め切りが7月1日(当初は6月20日でしたが、延長されました)となります。まだ1ヶ月以上もあります。時間もありますので、ぜひご投稿ください。お待ちしております。

CfPはこちら
TELL workshop for SETE 2016 Website

多次元アクティブラーナー尺度開発、ラーニングアナリティックスの紀要原稿が公開されました


基幹教育院では基幹教育紀要を1年に1回、刊行していますが、この度、第2回が出ました。紙媒体では既に出ていたのですが、PDF版として公開になったようです。

この度、連名になっているのは

  • デジタル教材の閲覧ログを利用したアクティブ・ラーナーの学習行動の分析
    緒方 広明, 殷 成久, 大井 京, 大久保 文哉, 島田 敬士, 小島 健太郎, 山田 政寛
  • eポートフォリオは省察に有効か? ポートフォリオの媒体の違いが学習者の主観的効果に与える影響の分析
    山田 政寛, 岡本 剛, 島田 敬士, 木村 拓也, 大久保 文哉, 小島 健太郎, 緒方 広明
  • 多次元アクティブ・ラーナー尺度の作成と信頼性・妥当性の検討
    山形 伸二, 山田 政寛, 中園 晴貴, 田中 岳, 新谷 恭明, 丸野 俊一

です。緒方先生の原稿では、2月にプレスになりました、基幹教育院ラーニングアナリティックスセンターで行っている、学習ログから学習者の学習行動を分析していった結果について記述されています。成績との関係、成績の伸びとの関係、予習復習の行動の分析など、多角的に分析をしたものが掲載されています。

eポートフォリオの原稿は私が筆頭になっているのですが、これはそもそもeポートフォリオの効果ってなんだろう?という疑問からスタートしています。九州大学ではeポートフォリオとしてMaharaを使っているのですが、それをいくつかのクラスで限定的に行い、紙と比較することで、学生がeポートフォリオに対してどういう認識を持つか、検討してみたというものです。eポートフォリオになることで、さまざまな学びの軌跡が蓄積されていくわけですが、今後、どうなっていくのか、見ていく必要があると思います。

最後に多次元アクティブ・ラーナー尺度開発なのですが、本学は基幹教育で、アクティブラーナーの育成するとしているのですが、その評価というのをどうするのか検討し、評価するための尺度を作成することになりました。その尺度の構成、開発、その妥当性の評価について記したものです。この尺度と他の項目などのデータも収集し、評価を経年で追って、行っていく必要があります。

本学だけではなく、みなさんの大学でも同じような課題をお持ちかと思いますので、参考になればと思います。

基幹教育紀要 第2巻
http://www.artsci.kyushu-u.ac.jp/kikanbulletin/latest.html

科研費に申請していた研究が採択されました!!


4月1日というのは、大学教員はかなり緊張する日だと思います。幸いにも、科学技術研究費補助金 基盤研究(B)(一般)に申請していました研究が採択されました!!審査をしてくださった先生方、ご協力下さいました共同研究者の先生方には大変感謝致します。これから3年間、よい研究をし、日本、その先の海外も含めて、教育環境の発展に寄与する研究にしていきたいと思います。

研究の内容は、これまでやってきたプロジェクト型学習支援システムを拡張し、社会的共有調整学習理論(Social-Shared Regulated Learning: SSRL)に基づいて、新機能を開発し、その効果の検証をしていきたいと思います。SSRLというのは2006年頃から提唱されており、最近、注目される理論の1つです。Journal of Learning Sciencesなどでも見られるようになってきました。心理的な調査などから、SSRLのフレームワーク、モデルのようなものも出てきていますが、他の理論との接合性、さらにはこれを活かした学習支援、特にシステム開発研究というのは数少ない状況にあります。

本研究は、授業デザインや学習成果の評価を中心にご活躍されている研究者、テキストマイニング・機械学習を専門とする研究者と連携した共同研究になります。良いものを作って、よりよい学習環境の発展に貢献していく研究にしたいと思います。

Learning Analytics研究に関する研究者を募集しています


今、私が協力教員で関わっています基幹教育院ラーニングアナリティックスセンターでは学習支援システムのデータの可視化やログを活用した教育・学習支援システムを開発し、評価するといった大型の教育研究プロジェクトが進んでいます。

この度、学習支援システム、学習データ分析、データ可視化技術に関する研究分野の研究者を公募することになりました。教育・学習を変えていく国際的にも規模が大きい開発研究プロジェクトになります。是非、このプロジェクトにぜひ関わってみたい、実践にも展開できる開発研究をしたい研究者の方、ご応募ください。お待ちしております!!締め切りまで時間があまりないようですので、お早めに。九州大学、そして我が国の教育・学習の発展に貢献していく研究、やっていきましょう。

ご興味がある方はぜひ下記をご覧下さい。

九州大学 基幹教育院 ラーニングアナリティックスセンター 特任准教授、特任助教または学術研究員の募集(ラーニングアナリティクス、データ分析・可視化分野)
https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=4&id=D116020299&ln_jor=0

どうぞ宜しくお願い致します。