九州大学 山田研究室

ICT活用と自己調整学習に関する国際共著論文が採録されました

2024年09月02日

2年前に参加した、京都で開催されましたUNESCOより支援を受けて開催されていますEduSummit2022-2023(Invitation only)にて議論し、研究活動した内容が論文として、Technology, Knowledge and Learning誌(Google Scholar Matrix #7 in Science and Engineering Education, Impact factor 3.0)に採録されました!!やりました!!査読者のみなさま、また同じグループになりました皆様、特にリーダーのDr. Doreen PrasseとDr. Mary Webbには大変感謝致します。ありがとうございました。

Prasse, D., Webb, M., Deschênes, M., Parent, S., Aeschlimann, F., Goda, Y., Yamada, M. and Raynault, A (2024). Challenges in Promoting Self-Regulated Learning in Technology Supported Learning Environments: An Umbrella Review of Systematic Reviews and Meta-Analyses. Technology, Knowledge and  Learning. https://doi.org/10.1007/s10758-024-09772-z

EduSummitでは、私はグループ4の自己調整学習(Self-Regulated Learning)のグループに入り、自己調整学習に関する国際的研究の潮流、実践展開など議論し、どういう方向性で研究、実践をすべきかメンバーと議論しました。特に私はラーニングアナリティクスの観点から、これまで行ってきた自己調整学習との関係での研究知見について紹介し、自己調整学習の評価について議論を展開しました。EduSummitではその報告をまとめて発表し、EduSummit後に先行研究レビュー論文を書くこととしました。しかし、自己調整学習とICT活用に関するレビュー論文というのは数多くあり、そのレビュー論文をレビューするアンブレラレビュー論文を書くことになりました。

メンバーで論文を読み解き、レビュー対象とする論文を決定するプロセス、観点の整理など、分担で行い、形にすることができました。面白い知見が整理されたと思います。オープンアクセスになっておりますので(Dr. Prasseがいるスイスの大学で組まれている連盟?からその費用を出して下さったということでした。ありがとうございます)、自己調整学習とICT活用との関係に興味がある方々はお読み下さりますと幸いです。

さて、今後の教育工学の潮流はどうなっていくことか・・・生成AIの登場に、その活用系研究もかなり増えています。生成AI系の話は当分続くでしょうけど、生成AIと向き合う人間側の在り方など・・・まあ、生成AIに限らずなのですが、新しいテクノロジーが出てきた時に人間はどう向き合うべきか、そういうことが教育工学研究でも問われていくのだと思います。

次のEduSummitも参加できればうれしいですね。楽しみです。

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