先週日曜日にメタ分析勉強会を研究室内で行いました。目標として1年に1回はこういった研究方法に関する勉強会はやりたいなと思っていて、以前は山田研の特任助教 耿先生が学生時代にラグシーケンシャル分析の勉強会を行いました。今回はメタ分析となりました。
メタ分析は同一の主トピックで行われた研究の結果を様々な変数の観点から分析し、知見を統合、課題を抽出する方法です。先行研究レビューをもっと科学的に統計処理を踏まえて行う感じです。先行研究レビューは非常に大事です。自分が行う研究のオリジナリティを示すためです。オリジナリティがないと、それは自己満足と言われてしまうことにもなりかねません。まだ山田研ではレビュー論文執筆は学術協力研究員のカクさん以外、なかなか実現できていないですが、博士後期課程学生はぜひチャレンジしてもらいたいです。しかし、メタレビューといっても、どうするのか?というのがあると思います。それを学習する、先行研究レビューの意義をしっかり理解してもらうという目的で勉強会を開催することになりました。
各学生がメタ分析の定義、手法、その中で扱われる重要な要素(検定力、効果量など)についてまとめて、それを発表し、メタ分析に関する理解を深め、実際に事例としてメタ分析の論文を読み、議論を行いました。その後、実際のデータを使って、Rをつかって、メタ分析をやってみるという実技も含めて、行いました。事前に環境構築もやってきてもらっています。しかし、Rなどでメタ分析、いろいろできるんですね。SPSSにもメタ分析ができるような機能もあるので、いろいろ広がってきていると感じました。
今回は、今、レビュー論文を書く準備をしている研究生のチョくんが、耿先生の支援を受けて、全体をデザインし、スケジュールを作り、行いました。お疲れ様でした。実によい学びになりました。チョくん、耿先生、ありがとうございました。
このような勉強会は、実は赤堀研でもやっていたことなんです。あれは本当に良かったなと思っています。今年はまた後期に1回、企画を考えているので、今から楽しみですね!!