九州大学 山田研究室

DX推進本部シンポジウム「人間中心のデジタル社会をデザインする」を開催します

2024年01月10日

2024年2月22日(木)13時より、データ駆動イノベーション本部デジタル社会創造研究部門シンポジウム「人間中心のデジタル社会をデザインする」を開催(ハイブリッド)することとなりました。基調講演に京都芸術大学 教授で、アートディレクター・デザイナーとしてご活躍の早川克美先生をお招きし、デジタル社会におけるデザインの価値、意義について、早川先生のこれまでのデザイナー、さらには大学・大学院における教育者、研究者として経験値、幅広い豊かなご活動からご講演下さります。

また、デジタル社会の在り方、デザインを考えるにあたり、実際にバーチャルワールド、ネットコミュニケーション、その場には人間が入るわけですので、コミュニケーションやリーダーシップといった組織心理学、さらには最近では教育・学習研究でも言われるようになったELSIですが、そもそもの社会構成要素の1つ、法律、特に憲法の立場からデジタル社会についてどう考えるのか、議論を深めていきたい、そんなシンポジウムにしたいと思います。

いつも、デジタル社会創造研究部門では研究会を定期的に開催をしているのですが、年度末で、今年度の活動を整理するという意味合いでも、シンポジウムを開催したいと思い、谷口理事、内田先生、荒川先生、中村先生に相談したところ、ぜひやろうということになりました。基調講演者も研究だけではなく、デザインという現場から実践を積み重ねてきた方からお話を聞くことができる場を作ろうと思い、私が特任助教時代からお世話になっていた、東京大学の山内祐平先生のところにいらした、早川先生へお願いしたいと思いました。もともとのデザイナーという経験値のほか、教育工学でもご活躍で、私も学会ではたびたびお弟子さんの発表は聞きに行っていました(実装の前にしっかりデザインされている研究が多く、興味深く聞いています)。このデジタル社会おけるデザインというテーマでお話を聞くことができる先生だと思います。突然のフリで申し訳なかったです。お受け下さって、本当に良かったです。

教育・学習でも重要な観点ですが、他にも私たちの日常生活には情報通信機器だけではなく、データ駆動型のサービスを受けることができ、生活の質的変化が出てきています。便利になる一方で、思いも寄らぬことで、私たちが意図せぬことも起こったりします。もうデジタル社会は既に登場し、我々はその構成員であるわけですが、ますます進むデジタル化の中でデザインというものをしっかりと考え、1人1人が自分がどうありたいのか、自分、自分が所属するコミュニティー、我が国をどうしていくのか、そんなことをシンポジウム後にでも考える1つの機会になればいいなと思います。

ぜひ、ご参加ください。参加申込フォームはこちらです

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データ駆動イノベーション推進本部 デジタル社会創造研究部門シンポジウム
〜人間中心のデジタル社会をデザインする〜

私たちの生活環境の中に様々なところでデータが収集・活用され、収集されたデータを分析することにより、私たちの生活は快適にかつ負担が少ないように変化してきています。さらに、近年では生成系AIも活用されることにより、いろいろな質問への答えが手軽に入手できるようになり、データの利活用による便利さの向上は留まるところを知りません。しかしながら、さまざまなデータの利活用はもとより、複数のデータの連携により見えないものが可視化され、プライバシーの侵害など人間が意図せぬ形でのデータ利活用が行われる社会が構築される危険もはらんでいます。これら意図せぬデータ利活用などが行われる社会を回避するためには、あらかじめ人間が目指すべきデジタル社会の姿をデザインし、そのデザインに従ってデータの利活用を含めたデジタル社会を構築していくべきであると私たちは考えます。本シンポジウムでは目指すべきデジタル社会のデザインを考えるために、空間などをデザインされてきた京都芸術大学教授 早川克美氏を基調講演者としてお迎えし、当氏の長年にわたるデザイナーとしての実践から見えてきた人間が快適になるデザイン、そのデザインを実現にするために必要な観点などご講演を頂戴します。その後、法学・憲法学、デジタル映像デザイン学、組織心理学、Web情報学の観点など多様な観点から目指すべきデジタル社会に対して議論します。

日時:2023年2月22日(木)13時00分〜16時00分
会場:伊都キャンパス 稲盛財団記念館稲盛ホール(ハイブリッド開催)

司会:山田政寛(九州大学 データ駆動イノベーション推進本部 教授)

13:00-13:05 開会挨拶 谷口倫一郎 (九州大学理事・副学長,
データ駆動イノベーション推進本部 副本部長)

13:05-13:45 基調講演 早川克美(京都芸術大学 教授)
「デジタル社会におけるデザインの価値〜サインデザインの事例から」

13:45-14:00 報告:九州大学が目指すデータ駆動型デジタル社会創造研究(仮)
大石裕介(九州大学 データ駆動イノベーション推進本部 教授/ディレクター)

14:00-14:10 休憩

14:10-15:45 パネルディスカッション
各立場から 各12分
1. 法学・憲法学の立場から:梶原健佑(九州大学基幹教育院 准教授)
2. デジタル映像デザイン学の立場から:松隈浩之(九州大学大学院芸術工学研究院 准教授)
3. 組織心理学の立場から:池田浩(九州大学大学院人間環境学研究院 准教授)
4. Web情報学の立場から:牛尼剛聡(九州大学大学院芸術工学研究院 准教授)

ディスカッション
モデレーター:大石裕介
パネリスト:早川克美、梶原健佑、松隈浩之、池田浩、牛尼剛聡
15:45-15:55 質疑応答
15:55-16:00 閉会挨拶

【お申し込み】
下記URLよりお申し込み下さい
https://forms.office.com/r/kG6ZfRvQ8W

 

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