外国語教育メディア学会第50回記念シンポジウム


外国語教育メディア学会(LET)全国研究大会に2年ぶりに参加してきました。といいましても、研究発表ではなく、全体シンポジウムでパネラーとして参加してきました。場所は横浜サイエンスフロンティア高等学校という、市立の高等学校で、理系のエリート教育を行っているということでした。アドバイザーが小柴先生など、ノーベル賞受賞者がいたり、まいっちゃましたね。
全体シンポジウム「若手研究者が語るメディアと外国語教育の新たな共生の姿」では、司会に竹内理先生@関西大学(LET会長)、パネラーに後藤先生@摂南大学、荒木先生@宮崎県立看護大学、住先生@流通科学大学と私が参加しました。最初に各人が自分の研究について報告をし、続いてパネラー互いに研究をどう連携できるか、最後にLETに期待することを話しました。
パネラーの4人は初対面ですし、それぞれやっていることも違って、お話に興味がありました。後藤先生は自然言語処理、コーパスからみた言語学習支援環境についてご研究をされていますし、荒木先生は看護教育の現場から電子掲示板を使用し、海外との国際交流授業について実践研究されてました。住先生はBax先生のNormalizationをキーワードにCALLで使用されている教材がどのように使用され、使用が日常化していき、学習者の透明化されたツールとなっていくのかを研究されています。深い研究ですね。興味深い。私は修士・博士の研究で社会的存在感・CMC(今はソーシャルメディアというんですよね)・評価を一貫して研究してきたので、その成果とComputers & Educationに採録された論文の内容について紹介させてもらいました。
連携できるかどうかも、それぞれのバックグラウンド、立ち位置が違うので、考えますよね。おもしろかったです。私は住先生とどう連携できるかを考える役目を頂いたのですが、住先生がネットワーク分析を使われて教材の改善を検討することができるといったご研究をされていましたので、そのネットワーク分析の補完として、発言内容で社会的存在感に関連するようなものがあれば、その影響度を測るとまさに1つの学習コミュニティーとして教材がどう認識され、どう広がっているのかというのがわかるのではないかと思いました。
LETに期待するところで、共同研究推進のためのワークショップと研究者育成のためのワークショップを提案しました。いや、別にワークショップじゃなくてもいいんですけどね。共同研究については、企業の方も参加できるような場があるといいと思いました。企業の方も教員も対等に思うこと、考えること、不思議に思うことを話し合って、お互いの立場を理解して、研究が進むような場ができればと思っています。それはまさにBEATでやってきたことが広がればいいなと思いました。私がBEATに入ったときは和気さん、中野さん、秋山さん@ベネッセがいて、気軽に「~さん」と呼び合える仲で、お互いにアイデアを出し合ってましたね。あれは良かったと思います。研究マネジメントも重要ですよね。
研究者育成では、やっぱり研究の基本を学ぶことが必要かと思いました。私も再度、学び直しをしたいところがあるくらいです。常に考えておかないといけないと思います。研究テーマの選定、仮説立案、実験デザイン手法、統計分析の方法、論文の書き方などを大切なことが多いと思います。教育の研究であれば、実践研究のお話もあってもいいかもしれませんね。でも、これは本来、研究室で学ぶことなのです。でも、ここまでしないといけないのは、徒弟制の崩壊もあるでしょうし、時間がない社会人(特にアカデミックポジションに就いてられる方)大学院生が増えたことも1つ影響していると思います。徒弟制の崩壊といっても、先輩後輩間でアドバイスが交わされることがあるでしょう。しかし、その機会すら接する機会もないのではないかと思ったのです。ここは怖いですよね。学会としても研究者人材育成について考える時が来ているのかもしれませんね。
しかし、LET、なんか、若返りを強く感じました。竹内先生も大変おもしろい先生でした。会長と聞いていたので、かなりお年の方かと思っていましたが、全くそんなことないです。かなりお若い先生だと思いました。研究熱を感じる、熱い感じがすばらしいです。やっぱり、学会ってこうじゃなくちゃね。
LETのシンポジウムで私の発表資料を添付いたします。お役に立ちそうでしたら、お使いください。一部、修正をしてあります。

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