先月11月頭に開催されました、International Conference on Cognition and Exploratory Learning in Digital Age (CELDA 2025)にて、福岡市教育委員会、福岡西陵高校と行っている共同研究の内容がBest Paper Awardを受賞しました!!正直、驚きです・・・査読者のみなさま、コミッティーのみなさま、ありがとうございました。大変栄誉に思います。
Geng, X., Ozaki, K., and Yamada, M.(2025). From Dashboard to Classroom: A Case Study of Teacher-Facing dashboard Impact on learning performance and Behaviors, Proceedings of CELDA 2025
「正直、驚き」というのは、サンプル数が16くらいで、非常に限られたデータであることは間違いないので、これからの研究を見据えるために試行的にやってみた分析だったのです。それでBest Paper Awardとは思わなかったので、第1著者の耿先生も帰りの便もあり、Closingは途中まで出て、受賞の話が出る前に帰ったそうです。まあ、ヨーロッパは本当に電車が遅れるので・・・
なので、九州大学の情報基盤研究開発センターの元助教で、現在、Darham Universityにいらっしゃる、王先生が代わりに受け取り、それをさらに同センターから参加されていた谷口先生に経由して、賞状を受け取りました。それをさらに私が先日、耿先生と打ち合わせ後、スタバでコーヒーを一緒に飲んでいた時に渡しました(笑)。スタバで授賞式です。
内容はデジタル教材配信システム”B-QUBE”、先生向け手書きノート分析システム”Activity Monitor”のログを横断的に分析して、先生が生徒の手書きノート分析ツールを開いて、状況を確認後、生徒の学習行動がどのように遷移したのか、分析した結果になっています。ラーニングアナリティクス研究は生成AIの活用、システム開発系研究も強いトレンドでもありますが、介入研究というのもとても大事で、先生や生徒がツールを使ったあと、どう学習行動が変容し、学習成果等に結びつくのか、検証する必要性があります。本研究はその介入研究に位置づけており、その試行的な研究となっています。まさかこの段階でBest Paper Awardとは思っていなかったので、驚きと喜びがミックスした感じです。現在、B-QUBE、Metaboardを福岡市教育委員会様、市立の手を上げて下さった各校との共同研究で利用展開をどんどん進めておりますが、先生方の経験知をより発展的に活かせる、生徒の学習成果もよりよくしていく研究をがんばって進めていきたいと思います。
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王先生に言われて気づいたのですが、私、ちょうど10年前に同じ国際会議でBest Paper Awardを受賞しているんですよね。Closingの時、隣に王先生が座っていて、私は受賞できるとも全く思っていなくて、内職をしていたのですが、私の名前が呼ばれていることに気づかず、王先生に「呼ばれているよ!!」って言われて気づいたのでした。10年ぶり・・・と思っていたら、実はさらに5年前にうちの学生だった陳先生が同国際会議にて受賞しているんですよね(笑)。
高い評価を頂き、本当に感謝しております。ありがとうございました。




