もう2024年が終わるんですね・・・早いです。いやいや、ほんと。今年も社会的には国内外で様々なことがあり、激動の年だったような気がします。まさに先が見えない時代でどう生きるのか、我々に試されているのでしょうし、教育工学に関わる我々はそういった時代で生きていける人材を育成していくシステム(情報技術という意味だけではなく広い意味でのシステム)を研究していく必要があるのだと実感しています。
今年もみなさまのご協力により、研究・実践を進めることができました。ありがとうございました。今年は研究でも実践でも非常に活発に動くことができました。大変ありがたいです。業績を振り返ってみますと、
論文6本(うち2つはSSCI、別の2つはImpact factorつき。3本がGoogle scholar metrix 20位以内)
国際会議6本(1本は CORE ranking AでHonorable mention poster award、もう1本はBest Full Paper Award Nominated)
論文と国際会議にて、それぞれ国際共著を1本ずつ、取ることができたのは大きかったです。特にミシガンで大変お世話になりましたステファニー先生との共著でようやく1本、取ることができました。これは大きかったです。まだネタはあるので、出していきたいと思います。書籍は1本で、SpringerからBook chapterを1本出すことができました。これは2年前のCELDAという国際会議でFull paperで採択された方にInvitationが来るのですが、それに応募して出したものです。これもよかったと思います。
国際の場で基調講演1件、パネリストもできたもの大変いい機会となりました。国立台湾師範大学教育学部でのセミナーにおける基調講演、国際会議のパネリストをお受けしました。台風で、基調講演はオンラインになったのですが、多くの方に来て頂きました。国際会議は対面で行うことができ、今回、お招き下さったシルビア先生とも今後、共同研究を進めましょうというお話もできました。
国際共同研究ではアメリカのパデュー大学とスタートすることができました。パデュー大学の前田先生、ジェニファー先生、熊本大学の合田先生との3大学連合の国際共同研究になります。これも大きな一歩になったと思います。今、いろいろどういう研究を進めていくか、検討していますが、パデュー大学で私がCo-PIとして入っておりますグラントが採択され、これも大きな前進となりました。このような機会も頂いて、大変ありがたいと思っております。
実務としても、学内においてはデジタル社会におけるWell-beingを実現していく研究を支援していく研究ユニットの設置支援、進捗支援、研究会開催、シンポジウム開催と進めてきました。2月に開催した「人間中心のデジタル社会をデザインする」も大盛況で終わることができました。京都芸術大学の早川先生をお招きし、早川先生のご専門からみた、デザインのあり方、考え方は大変参考になるところが大きかったです。
学外でも福岡市立高等学校のあり方を考える検討会の会長をさせて頂きまして、福岡女子高校と博多工業高校の今後の方向性について、形を示すことができ、その実現に向けて、進み出しています。またこれに関して、福岡女子高校、ならびに福岡西陵高校とは福岡市教育委員会様を通じて、共同研究を進めることとなりました。こちらも非常に大きな一歩です。今、こちらも準備をしている状況です。
また英進館株式会社様とも共同研究を行っており、データ駆動型教育支援環境の検討会をこまめに開催しております。筒井社長自らご参加下さり、データ分析をした結果について、英進館様とこちらのメンバーで、「あーでもない、こーでもない」といいつつ、議論をしております。こちらが「こういう解釈ってできますか?」というと、英進館のみなさんから「こういう解釈もあり得ます」とか、非常に有意義な議論の時間を楽しんでおります。こちらも来年度は新たな展開を進めることを検討しております。
年末には新たに博士号取得者を1名、出すことができました。こちらも研究指導する身として非常に意義深い時間でした。山田研最初の博士課程学生でした。時間がかかりましたが、日本語のCLILに関するインストラクショナルデザイン研究という、現在では国内外であまりされていない研究で、これからに続く道を作っていくことになると思います。
—
さて、今年ものこり12時間を切りましたね。みなさまもよい年をお迎え下さい。
今年もお世話になりました。ありがとうございました。