九州大学 山田研究室

STEM授業 x ラーニングアナリティクス研究論文がSSCI論文誌に採録されました!!

2024年05月20日

やりました!!論文が採録になりました!!山田研で博士号を取得し、現在、島田先生のところで助教をしている陳莉先生がやってくれました!本当におめでたい!!やりましたね。なかなか厳しい条件で、時間もギリギリな中で乗り切りました。本当に良かった。採録された論文誌はSAGE Open((SSCI: Impact factor 2.0, Google Scholar Matrix #9 in Social Sciences(general))。SSCIであり、Google Scholar Matrixでも20位以内と、すばらしい成果です。この1年に2本もSSCIというのはとてもすばらしい成果です。どんどん陳さんに続いて、若手、がんばってほしいです。

Chen, L., Taniguchi, Y., Shimada, A., & Yamada, M. (2024). Exploring Behavioral and Strategic Factors Affecting Secondary Students’ Learning Performance in Collaborative Problem Solving-Based STEM Lessons. Sage Open, 14(2). https://doi.org/10.1177/21582440241251641

STEM教育はプロジェクト型学習などの協働的問題解決(CPS)を取り入れることが多いのですが、その効果を左右する要因はあまり明確になっていない状況です。そこで本研究は、効果的な戦略的および行動的要因を特定し、学生の学習成果に対する影響を評価しました。中学1年生の科学クラスに在籍する106人の学生を対象にデータを収集し、分析したところ、CPSに基づくSTEM学習で学習成果が向上することが示されました。さらにパス解析では、CPSに対する認識といくつかの行動要因が直接的に、学習方略関係の要因が間接的に学習成果を向上させることが明らかになりました。また、対話解析では、特にタスク調整スキルを含むCPSスキルの統合的な使用が学習成果を向上させることが示されました。本研究の知見により、STEM教育におけるCPSの効果について具体的なところまで把握することができ、授業設計などに大きな示唆を与えるものと思います。

ぜひご興味ある方はお読み下さりますと幸いです。オープンジャーナルなので、みなさん、読むことができます。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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