九州大学 山田研究室

教育システム情報学会論文誌から解説論文が掲載されました

2024年04月03日

4月1日にですが、教育システム情報学会論文誌から、私たちが行っているラーニングアナリティクス研究の事例を紹介した解説論文が掲載されました。

山田 政寛, 耿 学旺, 陳 莉 (2024). 効果的な学習環境改善のためのエビデンス蓄積に 向けて-実践段階のラーニングアナリティクス-, 教育システム情報学会論文誌, 41(2), 86-96, https://doi.org/10.14926/jsise.41.86

最初、こちらの解説論文を書くのはためらいました。エビデンスベースの教育がメインテーマになっているということでしたので、これはどう考えても、「京都大学の緒方先生でしょ?」と思い、オファーの返信でも、「これは緒方先生がお書きになるのが筋なのでは?」と。しかし、その返信として、確かに緒方先生はこのテーマでど真ん中で、まさに先駆的にされている研究者ではあるけど、京都大学だけではなく、様々な大学でエビデンスベースの教育という観点でラーニングアナリティクスの研究をしていると思うので、今回は九州大学で行っていること、特に教育工学の観点が入るという点で私にお願いしたいということで、お受けしました。とはいえ、それも私1人でやっていることではなく、チーム、特に私の教え子とチームで取り組んでいることでもあるので、山田研で博士号をとった、精鋭である陳さん(本学システム情報科学研究院)、耿くん(本学データ駆動イノベーション推進本部特任助教)と一緒に執筆しました。

主旨としては、エビデンスベースの教育環境というところでは、緒方先生のLEAFは日本では多くの研究・実践が積みかねてられていて、各実践のケース詳細、効果量を見るなどもされているのですが、そもそも、そういった有用なプラットフォームをより効果的に活用するためにも、教育・学習環境の改善に向けて、明確にメッセージを強く出したラーニングアナリティクス研究・実践をしないといけないのではないか?と考えました。

有用なエビデンスというものは何か?学習改善に寄与するものとは何か?ラーニングアナリティクスだからこそできることは何か?それらを考え、私たちが行っている実践研究や学習プロセス分析の事例を紹介しています。実践研究では議論など協調的な問題解決を学習モジュールとして組み込んだSTEM授業において、授業の有効性を高める学習行動抽出を試みたもの、学習プロセス分析としては、大学や高校数学の事例で、デジタル教材、学習ダッシュボードの効果的な使われ方を検討したものを紹介しています。

ご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひお読み下されば幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。

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