ちょっと前にもアナウンスをしたのですが、SAGE Openに投稿していた論文が採録になり、この度、発刊されました!!査読者の先生方、担当された先生、ありがとうございました。とても生産的な議論を通じ、採録、発刊にたどり着きました。大変感謝しております。
第一著者は私の研究室で博士号を取得し、今、島田先生のところで助教をしている陳莉さんです。よくがんばりました!おめでとう!この論文については現在、うちの博士3年の耿くんとも合わせて、いろいろ議論して、ここまで来たという感じです。テーマは成績別(高-低)で、eBook、学習ダッシュボードを横断的に行動遷移をトラックして、学習行動特徴を抽出したというものになります。
ICTを活用した学習環境において、学習者は単一のシステムのみで学んでいるわけではないです。知識をインプットするところ、自分で解釈するところ、それをレポートなどの成果物として表現するところ、それぞれにICTが活用されているのであれば、それは見逃せない点だと思うのです。たしかにeBookのログはとても特徴的なところも多いです。しかし、eBook上の学習行動を学習者が自ら見て、どう行動を移していくのか、ここは大変重要なところかと思います。eBookだけで学習者は学習しているわけではありません。この論文は知識の解釈とか、表現までは突っ込みきれていないですが、eBookのみならず、自分の学習行動を振り返るところ、他者と比較するところなど様々なダッシュボード機能との関係で、どのように学習行動遷移となるのか、知見を出しています。
Open Journalですので、ご興味のある方は無料で読むことができますので、ぜひお読みください。
#円安が響いて、とても高かったっす!(泣)
Chen, L., Geng, X., Lu, M., Shimada, A., and Yamada, M. (2023). How Students Use Learning Analytics Dashboards in Higher Education: A Learning Performance Perspective, SAGE Open, 13(3). https://doi.org/10.1177/21582440231192151