今日は会社時代の同期と飲んだ。会社時代の同期の状況やらいろんな話しした。
関西文系採用ではもう2人しか残っていないらしい。なんか、会社って社員の意識としてもずっといるという意識ではないことを痛感した。
昨今、大学教育側では就業力、学士力育成とか騒がれていて、なんとかしなきゃって大学が側はかなり必死になっている。即戦力のある人材を育てないとってね。たちが悪いことにそういう動きに国が後押ししているというのはホントどうにもならない。
企業経験がある教員にとっては就業力、学士力という言葉とそれを指すものに対して、本当に違和感があることばかり。 そんな疑問を同期になんとなく聞いて見た。ちなみに彼は採用担当をしている。 こう言っては難だが、結構、私の考えに一致する事が多かった。やっぱり技能育成とかとか、アイデアマン、創造力など、大切なんだけど、一番コアになるのは自己調整学習であって、それが即戦力になるんだということ。
私はゼミとか専門教育が持てない教養系教員だからこそ、自己調整学習が学生ができるように育てるべきだと思っていたが、企業が期待しているところと一致した。信じていて良かった。 自分でゴールセッティングして、サブゴール立てて、方略を検討し、学習実施中も内省できる人。内省も次の計画段階にいかせるレベルに落とせる内省ができる人。それができれば私はどこの業界でも生きていけるのではないかと信じているんだけど。なかなか難しいけど。
たぶんね、コミュニケーション力とかさ、ほんと表面的だとずっと思ってたけど、企業の人から見ても、同じ意識だった。やっぱりさ、メタ認知を発揮して、自己調整学習力を出し、自分で成長機会を作る事ができる人の人材価値は高いね。 学生が自主的に学習コミュニティーを作り、自己調整学習力を高めていける組織、大学でいえば研究室になるんだろうけど、そこが大学教育における人材育成としてポイントになる。 就業力、学士力。まあ、そんな言葉使うのは結構なんだけど、重要なポイントを外さないようにしないといけない。そんな言葉で定義されていることに踊らされてはいけないと私は思う。アクティブラーニングとかも実践力がある人材育成の方法論としても注目されてはいるが、コラボレーションする力は自己調整学習の力と平行して育成されるべきだろう。
最近、教育大学、研究大学とか言われているけど、育成すべき人材のポイントは学生が目指すところが研究者だろうが、企業人だろうがなんだろうが変わらないと思うよ。
本学も早くその点に気づいて欲しい。