九州大学 山田研究室

国立大学図書館協会シンポジウムを終え

2015年02月11日

IMG_1145先日1月28日に、国立大学図書館協会シンポジウム@名古屋大学でお話をさせて頂きました。岡部課長@東京大学附属図書館、内島部長@神戸大学附属図書館や金沢大学附属図書館の村田課長、守本さん、中本さんの金沢大学附属図書館ラーニングコモンズを立ち上げ、いろいろ模索していた時のメンバーとも久々に会いました(中本さん、金粉入りのコーヒー、ありがとうございます!)。三大学図書館連携の時にお世話になって、今も図書館科研でお世話になっている次良丸課長@名古屋大学附属図書館には、午前中、新しくできたアクティブラーニングスペースのご案内もして頂きました。前に見学させてもらったことがあるのですが、それ以降に新しくなったところをご案内いただきました。ありがとうございました。本でよくお名前を見る小山先生@日本大学とも初対面を果たしました!

 

IMG_1147近田先生が名古屋大学在籍時にされていたアカデミックライティングのセミナーもされています。今は外国人の先生が、学部向けにされているとのことでした。カフェ的な感じで、キャッチ―でいいですよね。学生にとっても、見やすいです。

 

 

 

 

 

 

IMG_1155

IMG_1157

 

サポートデスクもがんばってされていますね。ソフトウェアを使って、論文執筆のサポートをされているとのことでした。

IMG_1146 IMG_1173IMG_1174

これ!名古屋大学附属図書館とカーリルがタイアップして、タブレットやスマホのカーリルアプリをつかって、読みたい本を検索し、場所、行き道を教えてくれるってやつです。これを金沢にいたとき、もっと学習支援向けにしたもので、科研で出したんですけどね、落ちました・・・しかし、数年でここまでできるようになったんですね!すごいなあ。

そして今日、国立大学図書館協会シンポジウムの感想が送られてきました。私はフォーマル学習支援を中心とした大学図書館の学習支援について国内外の事例について講演をしました。概ね、勉強になった旨、決意表明など中心でした。私は図書館員さん向けのセミナーでお話をさせて頂くことが、ありがたくも増えているのですが、感想として、「勉強になった」はあまりよいものとして捉えていません。インプットで終わってしまうような話になってしまったな・・・と反省をしています。でも、このシンポジウム、いいのは、講演の後に、5つの分科会に分かれて、議論を行い、代表者が発表するというのはとてもいいです。講演でも言ったのですが、私はその先も求めたくて、議論した内容をぜひ図書館員さんの職場へ持ち帰り、話してみて欲しいと。自身の職場の問題・課題として捉えて、考えて欲しい、ソリューションを試行レベルでいいので、考えて、試して欲しい。そのデータを取って、評価し、改善していくという研究をやって欲しいと思っています。

図書館員さんたちは、情報検索、情報整理・分類など、インプットにする部分はとても強みとしてお持ちです。しかし、問題はその先です。これは図書館員さんの課題だけではなく、話をする講演者の問題でもあります。その先へ意識が向くようなお話をしないといけないなと思います。

あと、課題に感じているのは、大学教員向けのFDと同じなのですが、このようなシンポジウムに来ない図書館員さんたちの意識変革だと思っています。感想を読んでみると、概ね良い感想がほとんどなのですが、よく考えると、そのようなシンポジウムに来る方というのは、何か問題意識を持っていて、それをなんとかしたいと考えている職員さんが大半なので、相当ポイントを外した話でもしない限り、ポジティブな意見が出てくるのは、自然と言えば自然なんです。このセミナーの話を出席者の図書館員さんが持ち帰り、意識変化がなかなかできない図書館員さんに話をした時に、どういうことが起こるのか、ここはこれからも課題になると思います。管理職も含めて考えていかなければいけない点になります。

私は「学習支援したくない」という図書館員さんはいても良いとは思いますし、そういう存在を非難はしません。適材適所というものがあります(それを判断するのは課長など管理職ですが)。ただ、大学図書館が向かう方向については理解をし、自分の職務範囲でもよいので、協力するという姿勢は求められるだろうと思っています。また、大学図書館が目指す方向は教育・学習のトレンド、大学が目指す教育・学習観で変化することはあっても、職員さんの異動で変化されるものではないと思います。新しいことを学び、図書館の変化を図書館員さんたち自身で行うことができるような組織文化を創る。これがゴールのように思いますし、そういう図書館の支援をしていきたいと思います。

学習支援についていうのであれば、教員でもなかなか意識変化できない人たちも残念ながらいます。もしかすると、教員組織自体が硬直化していることもあると思います。先日のシンポジウムでも思ったことですが、教職連携というのがうまくできればいいですが、図書館員さんの意識が高く、教員集団がダメな場合は、もう図書館が独立して、学習・教育施設としてやっていけばいいんじゃないでしょうか?それくらいの力が大学図書館にはあると思います。

PAGE TOP