九州大学での初授業:教育情報工学(学部)が始まる


とうとう始まりました。教育情報工学。まさか院時代の恩師、赤堀先生がされていた授業名と同じとなるとは思ってもいませんでした。大学教員というキャリアを始めて、非常勤講師の頃から含めて9年になります(そういえば、私は望月先生@専修大学のご紹介という運もあり、修士1年から大学で教えているんですね。)が、自分がずっと研究をしてきている教育工学の授業をするのは実は今回が初めてです。教育学部だけではなく、21世紀プログラム、農学部の学生さんも受講してくれました。元気いいですね。

学部向けなので、どういう内容にするか迷いました。大学院のように論文の輪読というわけにはいきません。ですが、ちゃんと理論的背景や有効性、限界点もわかってもらいたいと思っています。いろいろ考えましたが、最初の方に教育工学で扱われることが多い理論を中心に持ってきて、後半は論文と読み合わせながら、教育・学習支援のために開発されたシステムに触れてもらおうと思っています。加藤先生@放送大学、鈴木先生@茨城大学、望月先生@専修大学のご協力を頂きました。ありがとうございます。また文献では舟生先生@創価大学、藤本先生@東京大学から頂きました。海外の研究論文を読むことも、当然大事なのですが、日本でも世界に通じる、すばらしい研究があることも知ってもらいたいと思っています。これは院の授業でも同じです。学部なので、日本語の文献も併用しながらやっていきたいと思います。

学習科学の話もいっぱい入れていきたいのですが、なかなかそこまでの余裕がありませんでした。でもちょくちょくと入れていきたいと思います。教育工学の土台となる研究領域で、とても大事なので。

1回目からグループで「プレゼンテーション学習支援の方法」について、簡単に考えてもらって、アイデアをだしてもらいました。時間もあまりないので、自分がプレゼンテーションで、うまくできないことについて振り返ってもらって、それができるにはどういう支援・仕組みがあればいいか。いろいろ話合ってもらいましたが、話の中に出てくること、1つ1つに教育工学のエッセンスが入っていて、それを考えることが「教育工学で教育・学習を考えること」という話をしました。

これから話に幅を持たせ、教育・学習を考えることが、教職に就くにあたって大切なことを学ぶことだけではなく、今後の学生自身の成長につながることを実感してもらいたいと思っています。