九州大学 山田研究室

研究のペースメイキング:国際会議を活用しよう!!

2015年10月25日

しっかりと研究を進めるために、ペースメイキングをすることが大事だと思っています。ある程度、研究成果が出てきたら、他の研究者から意見をもらったり、質問を受けて、自分の研究の位置づけなどを自分で認識する機会というのはとても重要だと思っています。国際会議というのは、まさにその機会としてうってつけだと思います。

今回、参加している国際会議は参加者数としては少ないです。平行セッションも2つと「こぢんまり」としています。ですが、論文や著書でお名前を見る方々が参加されていて、そういう方々からコメントをもらうというのはなかなかない機会ですよね。今回は自己調整学習、先延ばし行動と学習行動(課題の提出時間)の関係性についてパス解析をした研究について発表を行いました(発表の内容についてはまた今後)。今回の発表は学習者の自己調整学習能力(積極的な先延ばし行動 “Active procrastination”も含めて)の育成支援をするシステムに向けたものだったのですが、分析結果のフィードバックの返し方、他の授業でのデータ活用など、今、九大でもやっている教育のラーニングアナリティクスで求められる観点についてもコメントをもらい、とても有意義でした。

今回参加している国際会議は、先ほど書いたように、「こぢんまり」としているものですが、もしコミッティーの先生方よりselectされたら、メジャーな論文誌や書籍への投稿が進められます。こういうのもモチベーションにつながりますね。今回の発表で、またモチベーションが上がりました。国際会議で発表したいと思い立ちましたら、ぜひコミッティーメンバーのリスト、Proceedingsの扱い、出版している論文誌のクオリティをチェックして、参加したい国際会議を選ぶとよいと思います。1回、1回、高いですからね。どうせなら、クオリティーの高い国際会議にチャレンジし、様々な観点や、自分の発表や研究がどう捉えられているか、肌で感じてみるといいと思います。

ちなみに、今回、発表した研究の原稿を公開したので、ご興味がある方がいましたら、お読み下さればと思います。

Yamada, M., Goda, Y., Matsuda, T., Kato, H. and Miyagawa, H.(2015). The Relationship among Self-regulated Learning, Procrastination, and Learning Behaviors in Blended Learning Environments. Proceedings of the 12th Cognition and Exploratory Learning in Digital Age 2015(CELDA 2015), 67-74.

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