前期が終わって


本年度は基幹教育のスタートです。その前期がとうとう終わりました。はぁー長かった・・・5月24日に開催しました基幹教育キックオフシンポジウムでもありました通り、基幹教育セミナー、課題協学が新らたな1年生必修向け授業として追加され、スタートしております。授業も1年生は、週1回の基幹教育セミナー以外は5限がなく、4限で終わり、予習・復習に割り当てられるようにしてあります。

基幹教育セミナーは1クラス23名程度で行われ、学部混成でクラス編成されています。「大学の学びとはどういうものか考える」ことを趣旨で開講されているものです。知識習得型の学習を小中高でたっぷりしてきた学生さんに対して、これまでの学習観を変えてもらい、自分がやりたいこと、目指したいことを、学生同士のトークや内省を通じて、考えてもらう。その結果をプレゼンテーションしてもらいます。また、毎週、1週間、何があったのか、その日のセミナーを受講して感じたことを書いてもらい、教員は毎週、コメントを書いて、返します。

課題協学科目は、1つのテーマについて、様々な研究領域から学び、領域横断的な見方を学ぶものです。基本的にはミニ講義、グループワーク、発表を1セットにして回していくものです。2コマ連続で、1つのテーマに3名の先生がつきます。1人の先生につき4週間(8コマ分)担当します。私がコーディネーターを務めたグループでは「社会の形成と価値観の共有」というテーマで、情報としての歴史資料 -歴史からみた「日本」社会-(歴史学)、ソーシャルメディアで新しい社会をデザインする(芸術工学)、これからの人材が「社会」をつくる〜来る時代を支える人材育成を考えよう〜(教育工学)の3つのテーマで構成し、行いました。

試行授業も昨年から行い、授業デザインしてきましたが、良い点、悪い点もいろいろ出てきております。今年度、来年度は形成的評価の段階ですので、授業のリデザインはされていくと思います。

私が前期行った感想としては
・授業内容としては意義はかなり高いが、1年生にはその意義を理解するには難しいかもしれない(この授業の意義、有効性を理解できるのは、2年生後期か3年生かな)。

特にセミナーの方は、実際に企業就職した入社3年目くらいまでの社員が受講する研修レベルなので、かなり価値があるのは確かです(実際に企業で働いていた私が言うので、それは間違いない!)。企業ではこの手のセミナーに数十万、百万円単位で出してまで行われるくらいのものです。その価値を1年生がわかる形で伝えるスキルが教員には求められると思います。私は企業時代の体験など、具体的な事例を挙げて、わかるように工夫はしました(が、伝わったか、不明です(笑))。トークのテーマは若干難しいと思うので、来年度はいくつかのテーマを考えておいて、選べるようにしておきたいと思います。

・多様なコミュニケーションスタイルを経験させても良いかもしれない

基本的にプレゼンとトークがコミュニケーション形式として取り入れられていますが、ディスカッション、ディベートも取り入れても良いかもしれませんね。ディスカッションでも、1つのテーマについて複数人でグループを組み、調査を調べ、グループ外の人たちとテーマについてディスカッションするという、私は金沢大学の時に行っていたのですが、これは大変効果がありました。グループ内でコラボレーションし、グループ外では認知的な学習活動を行うといったことです。あまり内容理解に重きをおかず、コミュニケーション形式の使い分け、グループ内での分業方法、それら学習活動にフィットするツールの使い方を学ぶことができるので、良いように思いました。

前期の反省を活かし、授業改善を行って、よい授業にしていきたいですね。セミナーは前期のみですが、後期は再び、課題協学があります。がんばります。あと、研究とのバランス。前期は慣れもあるので、研究活動は多少遠慮したところがありますが、研究はもっと積極的にやっていかないといけないと、より実感しました。セミナーも課題協学もですが、研究内容はコンテンツですので、コンテンツが充実してないと学生も離れていきますね。教育と研究のバランスは半々がちょうどいいですね。