九州大学 山田研究室

JSETで教育・学習ゲームの課題研究セッションします!

2012年06月02日

今年の日本教育工学会全国大会は9月15日から17日まで、長崎大学で開催されます。課題研究セッションでは教育・学習に関係するセッションを致します。今年度から藤本徹先生(東京大学)に大会企画委員会に入って頂きまして、進めることになりました。これで、心細くなく、堂々とすることができます。ありがとうございました。やはり、専門で研究されている先生に入って頂くだけで変わると思います。

課題研究セッションは申し訳ないのですが、論文査読ほどではないですが、採否審査があります。内容としましては、そのままではありますが、ただ「作りました」、「実践しました」という紹介レベル以上のことをしたいと思います。教育、学習という、人間の情意行動である以上、しっかりと心理学等、理論的に先行研究をレビューし、アプローチされたものを募集したいと思います。実践というレベルではビジネスの方でも近年は使われるようになりましたし、だんだん溜まってきていると思いますが、もうそろそろ研究というレベルにまで高めていく必要があると思います。研究と実践という有機的なサイクルを作り出して行くためにも、研究レベルの発展がそろそろ求められるのではないかと個人的には考えております。海外の論文誌では、しっかり研究レベルになってきている論文が出ています。読んでいておもしろいです。

是非、ご投稿してください。これから、日本の教育工学でも1つの大きな分野になると思いますので、それに向けて、学術的な議論ができればと思っております。締め切りは6月21日(木曜日)になります。お待ちしております。

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K-9 ゲーム・シミュレーションを利用した教育・学習支援
コーディネーター:
藤本徹(東京大学)
山田政寛(金沢大学)

ゲーム・シミュレーションの教育利用に関する研究は,欧米を中心に研究拠点の形成や研究成果の蓄積が進み,研究テーマとして定着している様子が伺える.今後国内でも,この分野の研究や実践の充実を支える知識基盤整備を進めることが求められている.本セッションでは,ゲームを通した学習の理論的枠組や評価方法の検討,モバイル機器等を利用したゲーム型教材やシリアスゲーム,ゲームデザインを応用した教材・学習支援システムの開発と評価,学校教育や企業内研修におけるゲーム利用実践,それらに関連するレビュー等の研究発表を募集する.選考基準として,理論研究については先行研究の網羅性や知見としての理論枠組やデザイン原則が示されていること,開発研究や実践研究については依拠した理論枠組や評価方法が具体的に示されていることを重視する.
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また、次回の特集号は「情報化社会におけるインフォーマルラーニング」というテーマとなりました。山内先生(東京大学)が特集号編集委員会 委員長をされています。学校外・授業外の学習におけるゲーミフィケーション、シリアスゲーム等のゲーム関係の研究は対象となりますので、特集号論文誌投稿に向けて、ペースメイキングという意味でも今回の課題研究セッションをお使い頂ければ良いかと思います。時間はたっぷりあります。締め切りは2013年2月6日ですので、今回の課題研究で、議論をし、足りないところや補強すべきところを認識され、約半年の間、論文投稿に向けて、開発・評価等のデータ収集、論理武装をされてはどうでしょうか?(次回特集号は、インフォーマルラーニングですので、教室内・授業内・研修内等のフォーマルラーニングでの利用となると次回の特集号の対象とならないので、ご注意ください。)

論文のご投稿をお待ちしております!!

東京大学 山内研究室ブログ 【論文募集】情報化社会におけるインフォーマルラーニング
http://www.jset.gr.jp/taikai28/schedule/schedule_02.php

日本教育工学会第28回全国大会 大会までのスケジュール
http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/2012/05/post_377.html

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