九州大学 山田研究室

アクティブラーニング教室ができた!

2012年04月05日

なんと本学にもアクティブラーニング教室ができました!!感動です!!うちのセンターでも数年前から予算申請していましたが、ヒアリングで「ゼミと何が違うの?」「そんなこと今さらって感じがする」といった、理解に苦しむことが言われ、通りませんでした(本学ではまだまだそのレベルの理解でしかありません。恥ずかしながら。もっとうちのセンターががんばらないといけませんね)。

この教室は総合メディア基盤センターにできました。残念ながら?なのか、うちのセンターが作ったのではありません。全学的に理解を得て作られたのではありません(これが一番の残念なところ)。メディアの先生方、特に森先生が中心になられたと思うのですが、お考えになり、スタートしたお話です。私もほんの少しですが、アイデアを出させて頂きました。
教室の前面全体と側面全体が上までぎっしりアイデアペイントで、ホワイトボードになっています。いいですねえ。私の研究室にも塗りたいのですが・・・

もちろん、きれいに消えますよ。

この教室は、床面にプロジェクター投影ができます。2面映すことが可能で、受講者はその場を囲みながら、教員の話を聞いたり、プレゼンすることができます。

他にも色分けされた椅子、可動性・組み合わせがしやすい机もあります。スクリーンは合計8枚だったかな?
おもしろいですね。この床面に映すというのは、森先生のアイデアでした。これはおもしろくて、わいわい話しながら、楽しく議論ができるのではないでしょうか?私はこの周りにバーカウンターのような、ちょっと高めのテーブルを置いて、床面のスライドとか見ながら議論とかブレインストーミングができるといいなあと思っています。レーザーポインターもあるといいですね。あと、森先生とも話していたのは、いっそのこと、教員も学生も、このスクリーン周辺の床に座れるようにして、議論できるというのでも良いのではないか?と。

こういった人間の行動面、気軽なスタイルでできるというのが、大事なのかもしれません。山内先生@東京大学が「学びの認知科学事典」で、教員の教育観・学習観が変わっても、空間がその教育観・学習観に沿った授業等を制限をする旨を書かれていたと思うのですが、学習者にとっても、自分がプロジェクト等に取り組みやすい行動が制限されているというのもありますね。
残念ながら、今年度の私の授業時限にはこの教室は利用できないのですが、メディアの先生方が中心になって、いろいろ授業実践をされるということでしたので、いろいろノウハウが溜まっていくと思います。是非、本学の教員は一度、見学されてはどうでしょうか?何をどう教えるのか、考えてみてください。何も講義型の授業を否定しているわけではありません。知識伝達型の授業もアクティブラーニングの重要な要素ですから。その知識を元に、学生が活発に議論をして、知識を元に情報を解釈、知識を再構成していって、アウトプットしていくという深い学びを起こすようなものも授業に取り入れてみませんか?という提案なのです。この教室をみて、想像力を発揮して、何ができるか、どんな楽しい授業が展開できるか、考えてみて欲しいです。そして時間帯が空けば、授業もやってみて欲しいです。そこに本学の大教センターにコンサルできる部分があれば、よろこんでさせて頂きます。共同で授業をしても良いと思っています。
これからが楽しみですし、このような動きと併せて、授業も広がっていけばと思っています。本学はあまりに広いので、各地区に2つ、3つずつ欲しいところですね。メディアは中地区にありますので、文系が集まっている北地区、理系の南地区から中間にあたるのですが。経済学類の何人かの先生は、このような実践的な人材育成にご興味があり、こういった教室にも髙いご関心があるといった話も聞いたことがあります。そういった先生とも今後、お話し、草の根的にしていくことができればと思います(これが本学の悲しい現状です)。今年度はアクティブラーニングに関する研究会も多めにしていきたいですね。昨年は2回ほどだったので.

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