九州大学 山田研究室

ちょっとGoogle Classroomを触ってみた

2014年08月23日

GoogleClassroom_1とうとうGoogle classroomが使えるようになりました。私は研究もそうですが、授業でも、Google+やFacebookなどのソーシャルメディアを使っていますが、どこまでのGoogle アプリとの連携が可能なのか?という点で見てました。

大きな特徴はGoogle Driveで課題の機能が実装されているところでしょうか。課題を設定するときも、提出するときも、Google Driveで管理できます。提出数、未提出数も管理することができます。配付資料も、学生に編集権限を与えるかどうか、個人配布設定をするかどうか(生徒のDriveに配布資料のコピーができる)などの設定もできます。また、映像コンテンツを使いたい場合はYouTubeの映像を簡単に取り込むことができます。もちろん、Driveを使わなくても、通常の課題ファイルをDriveにアップロードし、共有することもできますし、外部のシステムへのリンクを張って、課題の設定することも可能です(Driveの機能で課題管理しないと提出・未提出のカウントはできないようです)。
Google Driveを中心とした課題管理ツールというようなイメージです。Google Driveを使い倒す場合は有用なツールといえます。

GoogleClassroom_2今後、期待したいところは(あくまで大学の授業で使いたい私の視点ですが)

1:外部ドメインの学生なども受講者登録したい
現在、Google Apps for Educationで登録しているドメイン外の人たちを受講者登録できないようになっています。私は自分のドメインで取ってしまっていて、kyushu-u.ac.jpでは取っていません。なので、九大の学生を登録できないというのが痛いところです。また、近年、Open Educationが広がっていますので、外部の教育リソースを使って、大学外の人たちも含めた教育プラットフォームを求める場合は現在のGoogle Classroomは不向きでしょう。

2:csvなどで受講者を一気に登録したい
現在の受講者登録は、自分の連絡先リストを読み込み、登録する(招待)方法になっています。さらに、受講者側がその招待に応じないと登録が完了しません。私はGoogle+で授業のコミュニティを作ってやっていましたが、大学1年生でもパソコンをちゃんと使えない学生はいるので、強制的に登録させる仕組みがあった方が望ましいでしょう。

3:Google+との連携を!
Drive、YouTubeとの連携はいいのですが、Google+など、協調学習など学習活動を直接的に支援するツールとの連携がほしいところです。現状はここの連携がなされていないというのが辛いですね。Google+ APIを使って開発をする方向で考えるしか、現状はないと思います。様々なアプリが既に提供されているので、数多くのアプリとの連携を今後は期待したいところです。

まだまだ現場の声を聞いて、いろいろ機能充実や改修もされていくように思いますので、今後の展開に期待というのは間違いないように思います(そう信じております)

現在のところ、もしグループ活動も含めてシステムで支援したい場合は、MoodleなどのLMS上Google Driveを使うという方法が今のところは良いかもしれませんね。Moodleでは、Google Driveと連携できますし、Google doc repositoryがサポートされていますので、良いかと思います。

私の研究の関係では、学生の日常的なツールの1つであるFacebookで管理できるLMSを考えるというのも有りかなと思っています。Moodle上でFacebookを動かすというのもありますが、Facebookの授業利用研究を3年やってきた私としては、Facebook上でMoodleを動かすのが望ましいだろうという研究知見が得られているので、その方向で考えたいですね(このあたりで同じことを考えている研究者の方がいれば、一緒にしたいですね)。

ただ、Facebookについては、プライベートでの利用にとどめたいと考えている人もいるので、Gmailのメールアカウントを持っている学生も多いので、Googleのプラットフォームも有用なプラットフォームであることは間違いないです。

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