しいの木迎賓館セミナー室のデザインを懐かしく思う


img_6525今、金沢で開催されている国際会議”CollaboTech 2016″に参加しているのですが、会場が、なんと「しいの木迎賓館」なんですよ。何の縁なのでしょうか・・・私が一部デザインした教室がここにはあるんですよね。まさか、そこに利用者として来る日が来るとは思いもしませんでした。

当時、東京大学のKALSが日本の国立大学で先駆けて「アクティブラーニング教室」を展開しており、全国的にも注目を浴びていました。私も山内先生の産学連携プロジェクトにいた関係もあり、直接的ではないですが、いろいろ状況を聞くことができました。そんな縁もあり、金沢大学でも、大学図書館のラーニングコモンズにも関わっていました。このしいの木迎賓館の教室は、大学図書館のラーニングコモンズよりも前にスタートした記憶があります。確か大学コンソーシアム石川に関わっていたこともあって、旧県庁の建物を再利用するプロジェクトで、教室空間のデザインを担当しました。

東大の事例、先行研究を読んだり・・・一方で、予算の制約があったりで、いろいろ頭を悩ませた記憶が蘇りました。予算はやっぱり頭の痛いところでしたね。教育工学を研究している者として、単に「グループワークがやりやすい、話しやすい」ではなく、何か1つ、理論とか教授法に基づいたデザインをしたいなと思い、知識構成型ジグソー法など、グループの編成を繰り返すような授業デザインが展開しやすいようにしようと思い立ちました。当時、東大も含め、多くのアクティブラーニング教室で取り入れられていた、複数面のスクリーン、グループ形態が組み替えやすい机の導入のほか、8色(9色だったかな?)のいすが用意して、色でグループ編成をしやすくするなど、考えました。

今、そのように使われているのかは全くわかりません(そう期待したいですが、しっかりとした授業デザインが必要になるので、そこまでやる方はなかなかいないでしょうね)。ですが、個人的には今、いろいろ大学図書館関係のお仕事をさせて頂くことになった原点でもあり、ここで国際会議に参加することに何か感慨深いものがありますね。

さて、がんばるか。

後期より2名の学生を受け入れることになりました


もう9月なんですね・・・9月は学会シーズンなので、ばたばたして忙しいのですが、そうこう言っているうちに10月で後期が始まります。授業準備も進めていかないといけません。がんばらないとな。

10月からは修士学生1名と研究生1名の2名を受け入れることになりました。修士の学生は研究生を通じて、修士学生になりました。化学の学習に関して研究をしたいということで、この1年、いろいろ先行研究をレビューし、高校の見学にも行きました。これから具体的な学習環境のデザイン、実装などを進めていくことになると思います。

もう1名の研究生はまだどんな感じなのかわかりません。インフォーマルラーニングに興味があるということでした。プログラミングもできるようですので、どういう研究を具体的にしたいのか、確定し、先行研究レビューをしてもらい、どしどし作っていってもらえるといいですね!研究生の段階である程度、作っておくと、もし修士課程に入学できたら、開発についてはかなり負荷は下がりますからね。英語はどうなんだろう・・・TOEICを受けるように言ってあったのですが、何も連絡がないので。山田研では英語の文献をこってりと読むので、英語ができる子、あるいは、今はできないけど、食らいついてがんばる子でないとかなり辛いことになります。

今、山田研には修士2年の学生が2名おりますが、彼女らに見習って、よい研究をしていってもらいたいと思います。

研究成果がショートレターに掲載されました!!


大変ありがたいことに、私が関わっております研究成果の一部が、このたび日本教育工学会のショートレター特集号に採録されました!!

江藤真美子・井上功一・山田政寛 (印刷中) 高等学校における知識構成型ジグソー法を取り入れたヘルスリテラシー教育の効果, 日本教育工学会論文誌, 40(Suppl.)

松田岳士, 山田政寛, 合田美子, 加藤 浩, 宮川裕之(印刷中). 自己調整学習を支援するセルフ・レギュレータの開発と形成的評価, 日本教育工学会論文誌, 40(Suppl.)

本成果をショートレターへ採録されるに向けてご指導を下さいました査読者の先生方に感謝致します。ご指摘を踏まえ、よいものになったと思います。これらの研究成果がより一層、良い物になるよう、がんばりたいと思います。また、研究の遂行において、ご支援を下さいました皆様にも感謝致します。

1つ目は、高校における理科教育の中で、感染症のトピックを扱い、感染の仕組み、脅威、特徴などを知識構成型ジグソー法と、軽めのゲーム的要素を用いて、効果検証した実践研究です。教育工学会では、近年、医療・看護関係の研究が増えてきましたが、初等・中等教育における健康教育に関する研究は非常に数が少ない状況です。また、初等・中等教育では、健康教育に割り当てられる時間が非常に限られているので、その時間でも効果的な授業方法が求められます。本研究は効果的な健康教育推進に向けて、何かのヒントになればと思います。本研究は県のプロジェクトであります「福岡県立学校 新たな学びプロジェクト」という公立高校におけるアクティブラーニング推進研究の成果で、福岡県教育委員会、Chromebookの貸与にてご協力くださいましたミカサ商事様、パナソニック教育財団様よりご支援を受けました。感謝致します。

2つ目は、今回で3期目に入った、科研費による自己調整学習に関する研究プロジェクトで、これまでICTを活用して、自己調整学習を支援する試みをいろいろしてきたのですが、今回は、1人で学習する状況で、自己調整学習のForethought(特にPlanning)、Monitoringを支援するシステムになっています。今回のショートレターでは、このシステムについて、今後の改修・展開に向けて、どうすればいいか、ヒントを得るべく、評価した結果を掲載しています。今後、改修を行い、本格的な評価をすすめていくことになるかと思います。

今後もよい研究、その成果を実践に展開できるよう、日々、努力していきたいと思います。

このたびはありがとうございました。