ラーニングアナリティクスセンターが新たに立ち上がりました

このタイトルを見て、「あれ?九州大学って前からラーニングアナリティクスセンター(LAC)なかったっけ?」と思われた方々もいらっしゃるかもしれません。2021年3月以前のLACは基幹教育院内のLACだったのですが、今回、新たに立ち上がったのは全学のLACです。本学大学院システム情報科学研究院 島田敬士先生がご尽力され、設立ができました。私も微力ながら、参加しております。

九州大学ラーニングアナリティクスセンターhttps://la.kyushu-u.ac.jp/

これまでは基幹教育科目を中心に、有志の教員がラーニングアナリティクスを行う機能を活用した授業を行い、学習環境や授業の改善、それに伴う研究を行ってきました。その有志の教員の授業はリアルタイム分析や学習者の学習行動改善を促す学習ダッシュボードなどラーニングアナリティクス基盤を使うからこそできる授業運営ができ、学生さんの内容理解を促すための様々な試みをどんどん行うことができるのですが、そうではなく、その知見を全学展開をしていきたいと考えています。今回立ち上がったLACでは、ラーニングアナリティクスに関するシステムやそれらを活用した実践の知見、研究成果の平行展開を進めていくことを考えています。

まだ立ち上がったばかりで、これから活動の具体的方針を立てていくことになりますが、学習環境や授業の改善に寄与できる研究の実施、知見の展開に関する活動を行っていきたいと思っています。

ラーニングアナリティクスは高等教育だけではなく、小学校、中学校で進んでいるGIGAスクールの取り組みも広がっていくにあたり、次の段階で求められていくことになると思います。そして、ラーニングアナリティクスは普通のこととして認識されていくのではないかと思います。しかし、高等教育も含め、ラーニングアナリティクスは単にテクノロジーの話ではなく、利用者である教員の認識変化が求められる話でもあるので、普及というところまではかなりの時間がかかるとは思いますが。学生さんは教員と比べて、テクノロジーに対して、ポジティブに考える方も多く、うまく使いこなせる方も多いように感じてます。「ラーニングアナリティクスが普通に行われること」になるように向けて、頑張っていきたいと思います。私は主な研究フィールドとして高等教育を扱っていますので、高等教育からその貢献に向けた研究を進めて、平行展開できるようにしたいと思います。

本学の学習環境や授業改善に貢献する研究をすることが大きな役割ではあるのですが、その知見が国内であれば、上記GIGAスクール後の世界など、国内外に広まっていけばいいなと思います。

今後ともよろしくお願い致します。

新年度ゼミ、始動!!

4月が始まってもう1週間ほどたちますかね。コロナが落ち着くと思いきや、変異種が流行り、感染者数も急激に増えてきていますね。福岡はまだ落ち着いているようですが、東京、関西圏はかなり増えていて、大変なことになっています。本学は福岡のそういう状況から、いつオンラインに移行してもおかしくない状況であることは理解しておくことを前提に、感染防止策を十分にとりながら、とりあえずは対面授業を主な形態として進めています。来週からとうとう授業も始まります。

ゼミもとうとう始まりました。やっぱり対面ゼミがいいんですかね。学生の顔もちょっとはうれしそうというか、安心感というか、そういう明るい雰囲気はありました。今年度から新たに1名、研究生の留学生を受け入れたのですが、コロナ禍の影響で、ビザが発給されず渡航ができないので、遠隔でゼミ参加です。午前から英語ゼミで、英語の論文を読んで、議論するゼミからスタートし、午後は研究ゼミで、Cambridge Handbook of Cognition in Educationの続きを輪読し、後半は研究発表なのですが、初回はいつも私がゼミの運営方針と研究の心構え、Learning analyticsの研究動向、山田研としてがんばって出していく学会・国際会議情報を話します。これは私が東京工業大学 赤堀研学生時代に、赤堀先生が年度初めに、精神訓話という形でお話をされていまして、あれは気分が引き締まり、気持ち新たにがんばろうと思うことができ、それを恐れ多いことですが、マネしてやっています(笑)。研究ゼミは2週間おきにやっていますので、次回が本格的にスタートですね。

そのあとは統計ゼミと認知心理学ゼミをやっています。統計ゼミは統計の基礎文献を読みながら、実際のデータを触って、分析してみたりしています。やっぱり一番身になるのは自分の研究データを触ってみることなのかなと思っています。その方がAuthenticity上がりますよね。Nが少なくても、あくまで練習なので、様々な分析をしてみる、それで何が見えて、何が考えられるのか、考えるようなゼミを目指しています。認知心理学ゼミは「理解」に関する基本原則、理論を学ぶものです。かなり重要な基礎知識・理論で、このあたりをないがしろにしてはいけないんですよね。これは授業ではなんともならないところなので、ゼミで自主的に学ぶ形にしています。もう研究ゼミがある日は1日中、ずっとゼミですね(笑)。しかし、これは研究の力になるんですよね。ほんと。慣れるまで大変なのですが。うちの学生によると、山田研究室のゼミはかなり厳しいという噂らしいです(爆)。ええ、厳しいでしょうね・・・でも、研究を徹底的に進めていく基本的な知識とスキルを身につけるものですし、これは絶対に社会に出た時に役に立つものです。厳しく、辛いですが、ゼミはしっかりと進めていきたいですね。

今年度はAIP加速研究も最終年度になりますし、私代表の研究も3年目に入ります。コロナ禍ではありますが、研究を着実に進め、いい成果が上げられるようにがんばっていきたいと思います。