反転学習×知識構成型ジグソー法支援システムを発表してきました


DSC_0053-1-1えー、8月末にEuroCALLという国際会議があったのですが、そこで、反転学習×知識構成型ジグソー法支援システムの発表をしてきました!!科研費の成果として、具体的なシステムとして、見せることができて、うれしいです。熊本大学 安浪先生、合田先生、大手前大学 畑先生、東北大学 松河先生との共同プロジェクトです。

Yamada,M., Goda, Y., Matsukawa, H., Hata, K. & Yasunami, S. (in printing). Flip-J: Development of the system for flipped jigsaw supported language learning, Proceedings of EuroCALL 2016

反転学習って、されたことある方はわかると思うのですが、学生さんが事前学習やってこないという大きな心配があって、なかなかうまくいかないという経験ありませんか?学習に対するエンゲージメントを高めることが重要になるわけですが、その方法として、三宅なほみ先生や、そのお弟子さんであります静岡大学の益川先生が精力的にすすめてられます、知識構成型ジグソー法を組み合わせられないかなと思いました。この科研は言語学習がメイントピックなのですが、言語学習については基本的な語彙力とか聴解力などは、TOEICやTOFELなどの資格試験のためにがんばっている学生もいますし、基本的に授業外でできることだと思います。むしろ、授業内では学習言語のアウトプットを促して、先生が学生にフィードバックを与えるような授業の方が、インプットとアウトプットが連携しているので、効果的な授業ができるのではないかと思っております。

とはいえ、知識構成型ジグソー法をするにも、しっかりとデザインしないといけませんし、ちゃんとデザインしても、課題をやってこない学生もいますし、それが出てくると、エキスパートグループの活動、ジグソーグループの活動に強い悪影響を与え、教員は授業冒頭にグループの再構成をしたり、大変な負荷がそこでかかります。また、学生にとっても、ちゃんと事前課題をやってきた学生は、しっかりやってきた学生とグループを組んで、学習をしたいでしょうし、やってこなかった学生と組むことで、グループの学習成果のクオリティーは悪くなります。ちゃんと事前課題をやってきて、しっかり授業を受けている学生の授業満足度にも影響を与えるでしょう。

また、教材も、教員自身で用意したものを利用することが多いとは思いますが、今はYouTubeなどで、クオリティの高い教育コンテンツも無償で公開されている世の中となりましたし、実際の生の外国語を聞くことができる、優れた教材とも言えます。

Flip-J_Moodle_pluginを追加_1これらをまるっとひっくるめて、教員を支援できないか?と思い、デザイン・開発されたのが反転学習×知識構成型ジグソー法支援システム”Flip-J”です。Moodleのプラグインとして開発を行いました。現在のところ、Moodle 2.9.Xにて動作します。

 

Flip-J_エキスパート活動課題割り当て・確認_1教員は授業シナリオと呼ばれる、1つの授業の流れ、課題、グループ数、グループ内に包含されるチーム数、事前課題などのデッドラインの設定など作成していきます。教員が作成した教材(PDF、mp3、mp4)やYouTube、Voice of AmericaのURLを教材データベースに登録することもできます(YouTubeについてのみ、学生に見させたい部分のスタート時間の指定ができます(終了はYouTubeの仕様上、できませんが))。

 

Flip-J_自動エキスパートグループ編成_1Flip-J_ジグソーグループ編成_1エキスパートグループの割り当ては自動設定ボタンを押すことで、ランダムに割り当てられます。エキスパート・ジグソーグループ、それぞれのグループ内の議論を行うチームは、事前課題の提出をもって、自動生成されます。教員は未提出の学生についてのみ、対面授業の最初に手動で割り当てたらいいだけになります。インターフェースも、ドラッグ&ドロップでメンバー変更できたり、あたらしいチームを生成するなど、簡単にできます。使いやすいインターフェースで私自身も感動しております。もちろん、自動編成されたグループ、チームも、教員にとって都合が悪いと感じた場合は、手動で編集することも可能です。

 

Flip-J_screen_1_1

 

学生側も、このタイプの授業の流れがわかるように、アロー型のコンテンツ配置がされており、課題提出期限も表示されているので、いつまでに何をするのかわかるようになっています。議論はMoodleのフォーラムプラグインを使っていましたが、形成的評価時に、学生と教員からの評判がすこぶる悪く、使えないということで、次のバージョンではFlip-J内でテキストチャットで行うことができます。この議論も含めて、事前学習にすることもできますし、チャットは使わないで、対面にして、課題提出をFlip-Jで行わせることも可能です。完全オンライン型でも、対面とのブレンド型でも可能です。

また、一度作成した授業のシナリオは再利用することが可能です。言語系の科目だと、複数人の先生が内容的にはあまり大きく変わらない授業を展開していることが多いですよね。また、次年度でも同じデザインの授業を行うことも多々あると思います。最初から1つ1つ設定していくのはしんどいですよね。その場合は、自分のコースを選択した後、シナリオを複製するボタンを押すと、複製したいシナリオを選ぶ画面に移動します。複製したいシナリオが複製され、詳細を再設定していくことになります。

EuroCALLではプロトタイプ版の形成的評価について発表をしましたが、今年の日本教育工学会全国大会@大阪大学では、次のバージョンについて、チャットなど改修を行いましたので、その開発について大手前大学の畑先生からご報告します。9月18日9時からですので、ご興味のある方はお聞き下されば幸いです。

知識構成型ジグソー法を取り入れた反転授業支援システムの開発
畑 耕治郎,山田 政寛,合田 美子,松河 秀哉,安浪 誠祐

どうぞよろしくお願い致します。

Minecraft education editionを触ってみた


minecraft_e_e1Wiredの「Minecraftが、学校教育を変えていく」という記事を読み、Minecraft education editionをダウンロードして、使ってみた。本学はOffice 365の契約をしているということなので、アカウントは既にあるので、試用期間は無料ということで。お!ちゃんと認証された!と驚きつつも(笑)日本語表記にもなっています。

minecraft_e_e3

この懐かしきピクセル感!よいですなあ。ファミコンを思い出しますね。さて、操作感ですが・・・コントローラーがないと難しいですね。キーボードでの操作は難しいです。歩くことすら・・・まずはこの操作に慣れないといけません。ここのチュートリアルはいるでしょうね。

 

Education editionですので、教育利用についてですが、Minecraft educaton editionのページには、年齢層に合わせたレッスンプランが掲載されています。自然界の仕組み、建築など理解して世界をみんなで作っていくプロセスの中で、さまざまな情報リソースと学習者間でのインタラクションが求められるようにデザインすれば、いろいろ面白いことにはなるように思いますね。コミュニティが作られることで、様々な学習が生まれるように思います(チャットもできますね)。海外の学校との異文化交流にも使えそうです。バーチャル上で、海外の学校の生徒と協業するのも良し、お互いの文化を表現し、見せ合うというのも良し・・・いろんな展開ができそうな気がします。機能としても、クラスルームコラボレーション、黒板、カメラとポートフォリオ機能があるみたいですね。カメラとポートフォリオ機能は、Minecraftを使って学んだ成果を測るためには欠かせないですね。これがOffice 365と連動しているといいですね。GoogleのClassroomのような簡易LMSをOffice 365にも作って、連動させ、クラス管理もできるとよりいいかもです。これからに期待ですね。

2016年度後期からはOffice 365アカウントをもっていても、1ドル〜5ドル/人・年の価格帯で有料になるとのこと。

Minecraft education edition
http://education.minecraft.net/

Gigazine:マインクラフトに創造性や問題解決能力を成長させる学校教育用バージョン「Minecraft: Education Edition」が登場
http://gigazine.net/news/20160120-minecraft-education-edition/

RPTEL誌のEditorial board memberになりました


International Conference on Computers in Education (ICCE)を運営しているAsia-Pacific Society on Computers in Education (APSCE)が発刊している国際論文誌 “Research and Practice in Technology Enhanced Learning” (RPTEL)の2016 Editorial memberの末席に、この度加えさせて頂きました。大変ありがたく思います。ご推薦をして下さった先生に感謝を申し上げます。出版もSpringer社のOpen Journalとして発刊していますので、無料で読むことができます。

RPTEL誌がより多くのインパクトのある研究や実践を世界に発信していけるよう、誌の発展に貢献できればと思っています。がんばりたいと思います。海外の論文誌にチャレンジされたい方、ぜひご投稿ください。みなさんの研究、世界の研究者や実践者のみなさんに読んでもらいましょう!!お待ちしております。

Research and Practice in Technology Enhanced Learning
http://www.springer.com/education+%26+language/learning+%26+instruction/journal/41039?detailsPage=editorialBoard

あと、ICCE 2016も11月末からインドはムンバイで開催されます。こちらの方もぜひご参加ください。
http://www.et.iitb.ac.in/icce2016/index.html?id=1018