大変光栄に思います:Best Paper Award受賞


IMG_3689またも、突然の発表でした。国際会議”ICCE”だと、Candidateが出るじゃないですか。でも、このカンファレンスも突然でした。ちょうどパソコンで、連名になる論文をチェックし、コメントを入れている時に・・・アナウンスが・・・

大変光栄なことに、12th International Conference on Cognition and Exploratory Learning in Digital Age 2015(CELDA 2015)@Maynooth, IrelandにてBest Paper Awardを受賞致しました!!本当にありがとうございます。この科研の共同研究者であります、合田先生@熊本大学、松田先生@首都大学東京、齋藤さん@富士電機、加藤先生@放送大学、宮川先生@青山学院大学のご協力なくして、この研究はありえません。大変感謝致します。また、この研究について評価をしてくださいました、コミッティの先生方にも感謝致します。

このカンファレンスでは、自己調整学習支援システムの開発に関係する科研費の成果について発表をしました。今年から第3期目に入るこのプロジェクト。ありがたいことに今年度から新たに科研費を頂きまして、今度は学習者個人にフィードバックを返す自己調整学習支援のシステム開発を行うことになっております。

前の科研プロジェクトからの課題でもあるのですが、学習者タイプをいろいろ分析してみると、「先延ばし行動」タイプの学生が7割を占め、成績において、差があるかどうか検討してみると、習慣的に学習するタイプの方が有意に高いことが示されました(Goda, et al, 2015)。しかし、自己調整学習の観点から見ると、先延ばし行動も必ずしもネガティブなものとして捉えられるものではなく、敢えて先延ばしにして、学習パフォーマンスを高めようとする学習者もいるわけです。こういうタイプの先延ばし行動をする人たちのことを”Active Procrastinator”(Chu and Choi, 2005)と言われています。やはり、ズルズルと先延ばし行動をしてしまう学習者と、メタ認知を活性化させ、学習パフォーマンスを高めるために先延ばし行動をする学習者は切り分ける必要があろうと思っています。詳しくは、青学科研でも一緒に研究をしています合田先生@熊本大学の論文に書かれているので、読んでもらえたらと思います。

Goda, Y., Yamada, M., Matsuda, T., Saito, Y., Kato, H. and Miyagawa, H.(2015). Procrastination and Other Learning Behavioral Types in e-Learning and Their Relationship with Learning Outcomes, Learning and Individual Difference, 37, 72-80 (Impact factor: 1.565(2013))
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S104160801400199X

今回は、自己調整学習、先延ばし行動、実際の学習行動(ミニッツペーパーとレポートの提出時間)との関係性について分析した結果について発表をしました。これから、この観点がシステム開発に活かされるのかわかりませんが、先延ばし行動は学習成果を見るのに、重要な観点かと思いますので、さまざまな研究に活かしていきたいと思います。

ありがとうございました。いい研究ができるよう、研究成果を広め、よい教育・学習環境のデザインに貢献できるよう、これからも精進していきたいと思います。
#最後にこの会議のコミッティーをされているDirk Ifenthaler先生と一緒に写真を撮りました。
#彼の本を買って、勉強したので、実際にあって、お話をし、楽しかったです。今、私の指導学生も
#ゲーム研究をしていて、彼の本を渡し、勉強をしています。
#「教育工学の研究をしたい方へ」で彼の本を紹介しています。

Yamada, M., Goda, Y., Matsuda, T., Kato, H. and Miyagawa, H.(2015). The Relationship among Self-regulated Learning, Procrastination, and Learning Behaviors in Blended Learning Environments. Proceedings of the 12th Cognition and Exploratory Learning in Digital Age 2015(CELDA 2015), 67-74.

研究のペースメイキング:国際会議を活用しよう!!


しっかりと研究を進めるために、ペースメイキングをすることが大事だと思っています。ある程度、研究成果が出てきたら、他の研究者から意見をもらったり、質問を受けて、自分の研究の位置づけなどを自分で認識する機会というのはとても重要だと思っています。国際会議というのは、まさにその機会としてうってつけだと思います。

今回、参加している国際会議は参加者数としては少ないです。平行セッションも2つと「こぢんまり」としています。ですが、論文や著書でお名前を見る方々が参加されていて、そういう方々からコメントをもらうというのはなかなかない機会ですよね。今回は自己調整学習、先延ばし行動と学習行動(課題の提出時間)の関係性についてパス解析をした研究について発表を行いました(発表の内容についてはまた今後)。今回の発表は学習者の自己調整学習能力(積極的な先延ばし行動 “Active procrastination”も含めて)の育成支援をするシステムに向けたものだったのですが、分析結果のフィードバックの返し方、他の授業でのデータ活用など、今、九大でもやっている教育のラーニングアナリティクスで求められる観点についてもコメントをもらい、とても有意義でした。

今回参加している国際会議は、先ほど書いたように、「こぢんまり」としているものですが、もしコミッティーの先生方よりselectされたら、メジャーな論文誌や書籍への投稿が進められます。こういうのもモチベーションにつながりますね。今回の発表で、またモチベーションが上がりました。国際会議で発表したいと思い立ちましたら、ぜひコミッティーメンバーのリスト、Proceedingsの扱い、出版している論文誌のクオリティをチェックして、参加したい国際会議を選ぶとよいと思います。1回、1回、高いですからね。どうせなら、クオリティーの高い国際会議にチャレンジし、様々な観点や、自分の発表や研究がどう捉えられているか、肌で感じてみるといいと思います。

ちなみに、今回、発表した研究の原稿を公開したので、ご興味がある方がいましたら、お読み下さればと思います。

Yamada, M., Goda, Y., Matsuda, T., Kato, H. and Miyagawa, H.(2015). The Relationship among Self-regulated Learning, Procrastination, and Learning Behaviors in Blended Learning Environments. Proceedings of the 12th Cognition and Exploratory Learning in Digital Age 2015(CELDA 2015), 67-74.