うれしいお知らせ:学習者自身を育てる教育工学


昨年度、教育情報工学を受講していた、他学部の学生から某省の国家公務員試験(今は上級というんですね。元国家一種)に合格したとのお知らせをもらった。本当におめでたい!!その学生さんからは「教育情報工学で学んだ教育工学の知識だけではなく、協調学習、即時の情報整理とプレゼンや理論が活きているものを触るといった体験がとてもためになった。特に即時で、協調学習(ジグソー法の半崩れのような形)やプレゼンは面接で役に立った」ということだった。知識の面でも、塾バイトや後輩の指導に役に立ち、これからの仕事にも役に立ちそうだとのこと。ほんとにこういってもらえるとうれしいですね。教育情報工学、やってよかったです。

私は教育工学を学ぶことで、問題解決能力を身につけるだけではなく、自分自身の成長方法を知ることができると思っています。教育や学習という事象をシステム的にとらえ、問題分析を行い、ソリューションを考える。そのソリューションの効果を評価し、その効果の裏付けを取る。さらなる問題点もあぶりだす。この基本的な考え方は他の領域に適応できることは言うまでもありませんが、教育工学の基本にあたる様々な理論も役に立ちます。インストラクショナルデザインはもちろんのこと、自己調整学習理論、社会的存在感、認知負荷、分散認知、正統的周辺参加の考え方など、他の人たちを育てるだけではなく、自分たちの成長にも活かすことができるものだと思います。このことを、この学生は学んでくれたような気がしています(買いかぶり???でも、そうだと信じておきます)

今、1年生に対して、教育学入門という、選択必修(教育学部は必修)の基礎科目を担当しています。その中では教育工学を扱っているわけですが、180名ほどいると、さすがに教育情報工学のような、議論・体験重視の授業というのはできません。でも、話の構成から、教育学部はもちろんのこと、他学部受講生でも役に立つように、話を抽象化したり、学生の日常生活との関連を意識して話しをするようにしています。他学部受講生の中にも、塾や予備校のバイトをしている学生もいて、教育学入門で学ぶことが役に立つと言ってくれる学生さんもいます。医学部の学生さんも教育学には興味をもち、いろいろ調べてくる学生が多いです(医学分野で教育研究は結構、積極的にされています)。

教育工学の授業を受講してきた学生みんなの将来に役に立つことをこれからも教えていきたいですし、そういう授業をやっていきたいと思います。また決意を新たにしました。