草の根的学習支援セミナーが始まる


昨年12月に、金沢大学ラーニングコモンズで、図書館職員さんと図書館ボランティア”とぼら”の学生さんをメインターゲットにレポートライティングセミナーを開催しました。用語のチョイスなどは私は教えることは難しいのですが、レポートを書く際に行うべきこと、注意すべき点、情報ソースの当たり方、構成、テキスチャー、論理的思考についてセミナーを行いました。
この動きが本学のラーニングコモンズ、図書館職員さんの中でも広がってきています。17日から図書館職員さんが中心となって、私のレポートライティングセミナーの話を踏まえながら、文献探索の方法を付け加え、セミナーを5日間も開催します。5日間というのはすばらしいですね。毎日、同じ内容ではあるのですが、学生が好きな時に参加できるというのが大きなメリットです。
前にラーニングコモンズ、図書館の現在についてエントリーしましたが、図書館職員さんたちが書籍の管理や情報探索のプロというだけではなく、学習支援に積極的に関与していく必要があることが現在、図書館系の学会や情報誌で主張されています。しかし、図書館職員さん方は教育研究に関わってられた方は非常に少ない状況にあります。このような状況で、教育研究関係者、特に教育工学の研究者とうまくコラボレーションを行い、学習支援環境としての図書館を作り上げていくというのはすばらしいことだと思います。
しかし、組織的な問題もあると思います。図書館はだいたい情報系の事務が管理をしていますが、教育系は学務系の事務が所轄していることが多いです。ここの枠をどう乗り越えるか。ここは頭が痛いところだと思います。情報管理、図書館系の研究者だけでは学習支援環境の構築は大変むずかしいものがあるので、うまく協力していけるのが良いのですが。教育というのは経験だけで語られることが多いです。それはみんな教育を受けてきた経験があるからです。また教育をしてきた経験だけ教育全般のことを語られることも多いように思います。でもそれだけでは足りない。教育研究をしている実績と研究勘を持った研究者が関わることが大切だと思います。
今後の発展を期待したいです。私は個人的ではありますが、教育工学会でラーニングコモンズ系の研究会や勉強会でもできればいいなと思っています。しかし、昨年、私の元上司でもあります、山内先生@東京大学にもご迷惑をお掛けしたという、痛い目もあるので、こぢんまりとした有志の研究会でもできればと思っています。
さて、今月末にはラーニングコモンズでプレゼンテーションセミナーを開催します。私が講師で行います。残念ながら学内に限ったイベントです。ライティングに加え、プレゼンテーションなど、いろんな学習支援セミナーを開催し、開催の和が広がって、充実した学習支援環境がラーニングコモンズに構築できればと思っています。