九州大学 山田研究室

学生が投稿していたARを活用した日本語の複合動詞学習支援システムの研究論文が通りました

2020年10月08日

すばらしい!!うちの学生さん、10月から博士進学をしたのですが、早速、修士論文の成果を論文になりました。デビュー作が海外誌、しかもSpringerでSCOPUS indexの論文誌です。なんか感動!!査読をして下さいました先生方、ご担当下さった先生方に感謝致します。

Geng, X., Yamada, M. An augmented reality learning system for Japanese compound verbs: study of learning performance and cognitive load. Smart Learn. Environ. 7, 27 (2020). https://doi.org/10.1186/s40561-020-00137-4

日本語の複合動詞って知っています?動詞を2つ組み合わせてできる動詞で、まさに「組み合わす」なんてそうですね。「取り外す」とか「拾い上げる」とかも。「取り外す」と「外す」って何が違うんですかね?「拾う」と「拾い上げる」も・・・たしかにその違いって何?って海外の方に聞かれたらわからないです・・・

本研究はその違いを概念化したイメージ図式というものを活用して、ARで表現することで学習支援するシステムを開発し、評価したものです。紙で書かれた単一の動詞カードがあるのですが、それを開発したARアプリでかざすと・・・そのイメージが出てきます。動詞カードを組み合わせることで、複合動詞のイメージが表示されます。間違っている組み合わせの場合は「間違っている」ことが表示されます。

ゲーム的な要素も感じますし、CGで作成された具体的なイメージが表現されるので、わかりやすいですね。これからもっとこのシステムの改修を進めていったり、実際に利用して、評価していきたいです。もし研究利用にご協力下さる日本語教育関係の方でご興味を持たれましたら、お知らせ下さると幸いです。なお、本論文はOpen Accessですので、お手にとってくださるとうれしいです。

今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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