2010年2月

「なりきりEnglish!」論文採録!

2006年かな?私が博士2年の頃から中原先生@東京大学が主導されてこられたベネッセ先端教育技術学講座のプロジェクト「なりきりEnglish!」の研究成果がやっと論文となりました。採録です。長かった・・・


Yamada, M., Kitamura, S., Shimada, N., Utashiro, T., Shigeta, K., Yamaguchi, E., Harrison, R., Yamauchi, Y., Nakahara, J. (2011) Development and evaluation of English listening study materials for business people that use mobile devices: A case study, CALICO Journal, 29(1), in printing


出版が2011年??って言う人もいるかもしれません。ええ、出版まであと1年半ほどですね(笑)忘れた頃に校正チェックがきて、出版です。その頃には所属とか変わっている人もいるかもしれないですねぇ。


なりきりEnglish!は企業で働く方を対象にした、モバイル向け英語リスニング教材です。ポイントは「あなたが今、または近い将来に耳にする英語を教材化する」ということでした。そのために企業の人事部にストーリーを作るためにヒアリングしたり、ストーリーを英語化したり、それらを元に開発し、評価し・・・とかなり大規模なものでした。プロジェクトに関わった人も2年で20名を越えるというものでした。私は設計・開発の部分に主に関わっていました。


前にも書いたのですが、このなりきりEnglish!がなければ私は東大で働くことは無かったですし、今のような研究コミュニティーにいることはなかったでしょう。この「なりきりEnglish!」はなんとしてでも論文化したい!と思っていました。不採録になったこともありましたが、粘り強く書いてましたね。特に北村先生@東京大学と2人で論文ストーリーや構成など、いろいろ見直しをしていました。


これで一区切りできました。しかも国際論文誌です。CALL研究者でしたら、結構読まれる国際論文誌だと思います。なんか私はすがすがしい気分です。私が東大に入るきっかけになった重要なプロジェクト。私の中でこれで「なりきりEnglish!」は終了です。


本プロジェクトに関わって下さった皆様、ありがとうございました。特に論文執筆も含めて、最後までおつきあいくださった北村先生には感謝致します。


なりきりEnglish! これにて終劇!!
(この先、何かビジネス展開、研究プロジェクトがない限り)

なりきりEnglish!

#でもね、CALLの研究をしてきた私から見ると、手間やお金はかかったけど、
#ここまでしっかり作り込んで、評価したESPのCALLの研究って本当に少ないんですよ。
#ヨーロッパは増えてきていますが。あそこは言語教育が日本以上に重要視され
#ていますし、EUが言語教育研究プロジェクトに出す予算が何千万~何億レベル
#ですから、日本以上にやれることはいっぱいあるんですよ。
#その日本の限られた中でやったプロジェクトとして、かなり良いものだと私は思います。

#効果あって当然じゃんなんて言う英語教育者もいるけど、検証もしていないのに
#そんなこと言ってるんですから、「当然」なんて言えるわけないんです。
#まあ、人の心理を扱う教育において「当然」なんてことは絶対にあり得ない
#し、ツールや教材を与えて高い効果を出すなんてことは簡単にはできるわけ
#がない。そんな簡単だったら、みんな既にやってますって。
#仮にそういうことを言う人がいたら、それは何にもわかっていない人です。

Top 25 Hottest Articlesに選ばれていた

Twitterでもつぶやいたのですが、Editor-in-Chiefから「採録は厳しい」なんていわれている海外論文誌に再投稿しようとかんばっているわけですが、そのためにちょっと読んでいた論文で、なんか聞いたことある知見だなと思ったら、私の論文が引いてありました。海外の論文だったので、うれしかったです。


条件回答のために、海外論文誌をいろいろ見て、探し回っているわけですが、私が以前採録頂いた(おかげで、査読が振られるのだけど)、エルゼビアのComputers & Education誌の中でTop 25 Hottest Articlesというのがあったので、見ていました。2か月ごとに出ていて、最新のが2009年の7月から9月のものなのですが、「へぇー、Second Lifeの教育利用とかってこの頃はよく読まれていたんだー」とか「Reviewもあるのね。モバイルの評価フレームワークか、おもろそうだな」とか、思いながら見ていたわけです。


そんで2009年4月から6月の間で読まれた論文ランキングを見ていたら、そのTop25の25位に私の論文が!えー!マジ?ちょっとこれはうれしいかも。この論文は大変だったな。条件に着々と回答していたのですが、ちょっと厳しい条件が1つあり、北村先生@東京大学に相談にのってもらったんだっけ。対策についてお知恵をお借りしたんです。北村先生には感謝しています。


ありがとうございます。FD系のセンターにいると、研究という意識が段々薄れていきそうで本当に怖く、常に「研究する!」、「査読つき論文に出す!」という強い意思を持っておかないと辛い部分があるのですが、海外の論文誌、特に教育工学の論文誌でもインパクトファクターがついている論文誌でほんのちょっとの期間だけでも多くの方に読んで頂けたことは本当にうれしいことで、感動しています。「読まれる」といっても、引用されているわけでもなく、批判の対象という意味で読まれているということもあるので、一概に良いとは言えないかもしれないのですが、教育工学の分野に興味がある海外の研究者や学生などの皆様に読んで頂けたということだけでもうれしいと思います。


本当にありがとうございます(日本語じゃ通じないんだけどねw)。私の研究は日本ではなかなか広まらないですし、教育工学からは「CALLはよくわからない」と言われ、英語教育からは「英語教育者がやった研究じゃないしな」と言われ、なんとも中途半端な立場ではあるのですが(もちろん、日本の論文誌自体にあまり投稿していないということも一因としてあるが)、これからも皆さんの研究や実践にお役に立てるような研究をしていきたいと思います。


私が着任する前からなのですが、平成20年度から金沢大学を座長に戦略的大学連携支援事業を石川県内の大学(一部を除く)と行ってきましたが、2年目の報告としまして、大学コンソーシアム石川主催シンポジウム「生まれ変わる大学コンソーシアム石川とその将来像」を3月5日金曜日に開催致します。


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来年度より大学コンソーシアム石川が現在改修中の旧県庁の「石川県政記念しいの木迎賓館」3階へ移転します。しいの木迎賓館には多様な学習形態を支援する学習空間ができ、今後ますます大学コンソーシアム石川の役割が石川県内において重要になってきます。戦略的大学連携支援事業におけるプログラムを報告するとともに、今後の大学コンソーシアム石川について、参加者の皆様と議論したいと思います。


高等教育に限らず、教育機関関係者の皆様、戦略的大学連携支援事業にご採択されている関係者の皆様、特に北陸圏の教育機関の皆様にご参加いただければと思っております。

参加ご希望の方は左のポスター画像をクリックして頂けますと、下方にお申込み先が記載されておりますので、そちらまでお申し込み頂ければと思います(今回は残念ながら、私の方で受け付けておりません。申し訳ありません。)




私もこのシンポジウムで、簡単ではありますが、アクティブラーニングについて講演致します。その後、広島へ直行です・・・あう。どうぞ宜しくお願いいたします。

葉山牛を食す

結婚記念日だったので、今日はちょっとぜいたくをしようと葉山牛を食べにいきました。葉山牛、いつぶりだろ?自分のお金で食べるのは初めて。修士1年の時にね、私の先輩であります小湊さん@アップルジャパンが太っ腹でね、私と同級生の林くん@日立システム開発研究所、後輩の北川君におごってくれたんですよ。葉山牛をですよ!


しかし、今日行ったのは牧場が経営しているお店です。牧場の近くにあります。

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まず、これ。葉山牛にぎり。これが食べてみたかったんですよ。うちの嫁さんも食べてみたいって言ってたし。

そこまで脂が強くなく、醤油のみではない、ちょっとタレぽいやつ、でもタレほどドロっとしていないものにつけて食べました。

こんなの、肉が新鮮じゃないと食べられませんからね。

私は生肉、結構食べられる方なんで。












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そして見てくださいよー。
これが葉山牛サーロインです。200g。

いいですね~。これに和風セットで、ライス、みそ汁、サラダなどがついてました。

肉がさらっと食べられます。とろける感じですね。

私はレアが好きなので、ちょうどいい感じ。あ、でもステーキはそのままで来てほしかったかも。ナイフで切って食べるのもステーキを味わう醍醐味じゃないですか。肉汁が出てくるのを見るのも、感動ですしね。これって次来る時は「切らないでください」って言ってみよう。


葉山まで行くことがありましたら、是非行ってみてください。

葉山牛のステーキレストラン 角車

金沢大学ラーニングコモンズを考える

先月、共同学習会「金沢大学ラーニングコモンズにおける学習支援・運用を考える」を行いました。本学中央図書館の岡部課長より、図書館の観点から見たラーニングコモンズに至るまで歴史、インフォメーションコモンズからラーニングコモンズへ変わる背景、ラーニングコモンズについてのご説明が、日本国内と海外の大学の事例を含めてありました。学習支援の関係で私が微力ながら協力させて頂いています。岡部課長も結構、学習支援にご興味をお示しで、ご理解を下さっているので、お話が結構進むので楽しいです。


インフォメーションコモンズでは、プリンターやマルチメディアへのアクセスなどの統合的サービス、OPAC、グループ学習スペースの提供を基本に情報リテラシー教育の一部を担うような形で造られていました。以上のものはグループ学習スペースはまだしも、図書館の利用を通じて、情報リテラシー学習を主に個人で行うことにあったように思います。しかし、図書館が提供できる資源を有効活用することでより良い学習の場を提供することができます。それが「インフォメーションコモンズからラーニングコモンズへ」という言葉に代表されるように、ラーニングコモンズに注目をされているということになるのだと思います。もちろん、その背景には図書館の利用率の低下、図書館に関する予算の低減、図書館職員数の削減という図書館における大きな問題への対応であることもあります。


ただ、私がちょっと驚いたのは、岡部課長からもお話がありましたが、ラーニングコモンズのもう1つの背景として、「知識の伝達」から「知識の創造」へという、学習観の変化についても触れられていることでした。「知識の創造」というところまではちょっと言い過ぎ感があるようにも思いましたが、これは学習科学の方でも学習は一方的に知識が教員などの知識がある人から学習者への「知識の伝達」観から「人間は人間や人工物との相互作用を通じて、知識を再構成する」という社会構成主義的学習観に1990年代を中心に注目されてきました。それに通じるものを図書館でも意識されていた(のか?)というのが驚きだったのです(もちろん、知識の伝達の意味や効果を否定するものではありません。学習というものは受動的なものではなく、好奇心というものをもつ人間の主体的な行動であると捉えることが重要です)。このような考えは教育学部などで教育研究に関わっていない限り、学部などで教育に携わっている教員もあまり知られていないことなのですが。このあたりの概要を知るには、IDE大学協会が出しているIDE-現代の高等教育でラーニングコモンズ特集がされていたので、参考になります。後半にある矢野先生が書かれた学習環境デザインとの関係ではTEALのお話しもあります。


しかし、ラーニングコモンズのような空間は図書館一部局でできるものではありません。ICT利用とも密接に関わってきますので、情報技術について長けている部局との連携は必要になります。本学では情報部が管理しているので、ここはなんとかなるのではないかと、私の勝手な想像ですが、思っております。空間設計も、社会構成主義的学習観の立場に立つ問題解決学習やプロジェクト学習などの学びを支援する可動式で、グループの人数によって組み合わせ方を変えることができる什器類、ゾーニングも大切です。「静かな空間」だけではなく、「仲間が対話を繰り返し、学びを発展させる場」を作ることはなかなか難しいものがあります。本学のラーニングコモンズでもそのような空間が図書館内につくられます。しかし、ラーニングコモンズで「最も」といっても過言ではない程の重要な点は学習支援にあります。海外の大学ではラーニングコモンズ内にキャリアセンターなどの学習支援組織が充実しています。日本の大学でもお茶の水女子大学の学生アシスタントLiSA、東京女子大学の学習コンシェルジェ、名古屋大学でも学習支援スタッフが配置され、学習支援体制が創られているということでした。ここはお金がない地方大学は頭が痛いところです。でもこれが抜けるとラーニングコモンズではないということになります。地方大学では「センター」という文言を気にするような小さな教員もいるので、さらに頭が痛いです。


ただ、本学のように教育工学において、心理学的な側面から協調学習、CSCL研究をしてきている研究者がいるところでは、運用面はプロではない部分もありますが、支援のデザインや体制を組むことは研究の知見を踏まえてできるのは、そういう研究者がいない大学に比べ、大きいことかもしれません。いろいろ考えています。支援に割くことができるリソースの制限の中、この学習空間を活かした学習支援の方法を。社会構成主義的学習観に触れた教育工学の文書や論文は1990年代後半あたりから増えてくるのですが、私は結構、教育工学の古典が役に立つなと思っています。古典はいいことが書いてありますね。


また教員向けのワークショップも必要だと思っています。昨日、東京大学の現代GPシンポジウムに参加してきましたが、東大でもKALSの教育利用普及に教員向けのサマープログラムをされたそうです。これは大切ですね。ただ、FD研修会によくある一方的な講義型はやっても仕方ないと思いますので、いろんな方法を考えたいと思います。その点、東大はうまくやってましたね。参考にしたいです。


ラーニングコモンズは魅力的な空間で、大学における授業内外の学びを支援するのに大変重要な役割を果たすと思いますが、それだけ教職員に負荷が高くなることは確実だと思います。新しい学びの形態ができるということはそれだけの新しい、それも自分たちが考えもつかないような問題や負荷が出てくる可能性は高いと思います。しかし、それを恐れていては何もできないですし、地方大学は大きな特色を出す大切な機会だと思います。


ラーニングコモンズの関係の雑誌を国内外の論文に当たりましたが、しっかりと研究されているものはまだ少ない状況だと思いました。私が読んだところ、The Journal of Academic Librarianshipの何本かの論文くらいだったと記憶しています(でも、海外誌は勉強になった。また日本と大学生のタイプが違うから、そのまま日本でどうかという話にはならないけど)。 まだまだこれからなのだと思います。今後、ラーニングコモンズを導入する大学は増えてくると思いますが、いろんな大学で活かせるような研究知見を出していきたいと思います。


ラーニングコモンズを考える時、ぜひ教育の研究者とも連携をして学習支援を考えてみてはどうでしょうか?

ラーニングコモンズについてお勉強

2月と言うことで、学生さんはレポート、教員は成績をつける作業で大忙しかと思います。私もレポートの点数をつけ終え、成績をつけました。


最近、いろんな大学でレポートの書き方について、初学者ゼミやちょっとした講座を開いて教えているじゃないですか?ライティングセンターまでつくってやっているところもあるそうです。


その手の講座って人気あるんですよね。初学者ゼミでもレポートの書き方の回はやたら学生は真剣だったりします。本学でも初学者ゼミでやっていることもあれば、本センターでもランチョンセミナーでレポートの書き方を教えたりしています。その回は会場がいっぱいになります。私の授業でも最後の方にレポートの書き方を簡単ではありますが、教えました。


レポートって型があると私は思っているんです。もちろんテキスチャ-もあるのですが、ロジックも含めた流れというものがあると思います。Twitterでも前に書いたことなのですが、トゥールミンという哲学者が考えた論理的思考の型といいますか、図式といいますか、モデルのようなものがあります(それをトゥールミンモデルといいます)。レポートというのはそのロジックの積み重ねなんです。ロジックは1つだけ単体で起こるものではありません。いくつもの図式がつながって、全体のロジックを構成するのです。


そのロジックの積み重ねの中でロジックの流れというものがあります。それはよく起承転結とか、小中学校で習うことでもあるのですが、それをもうちょっと具体化したものです。たとえば問題点の指摘-その実害-なぜその問題点から実害が生じるのかなどの流れです。このような流れの中でロジックを積み重ねて、立論する練習がいるのではないかと私は思っています。


このロジックの積み重ねで大切なのは情報収集です。私たち研究者でいうと、先行研究を集めてくることになります。最近の子はなんでもWebですね。驚くくらいWebの情報しか引用しません。今、数々の情報がWebで手に入れることができるとは言え、表層的なことしか述べていないものも数多いです。中にはWikipediaを引用する学生もいます。唖然としますね。私の授業ではダメな理由もつけて、引用させないように説明します。やはりペーパーメディアにあたるべきだと思っています。考察がレポートの中でユニークなところにあたるのですが、その考察もWebの情報、たとえば新聞社の記事だけで頼ってるロジックを立ててきた場合は本当に軽い考察ですよね。自分の言葉ではない言葉で、誰かの意見を述べている感じがします。本当によろしくないですよね。新聞記事を引用するならば、新聞記事は事実を述べているだけですから、その背景については専門書などの書籍で抑えておかなければ、軽い考察になりますね。


私もこんなことを最初からわかっていたわけじゃないです。私が学生をしていた12,3年前なんてレポートの書き方を授業で教えてくれるなんてことはありませんでした。私はESS(英語を話すクラブ)で学びました。70年以上も続いているクラブなので、その指導内容、活動内容も洗練されたものになっています。3年生が執行部員として、指導や企画立案などをするのですが、2年生の秋あたりから、先輩がされてこられた企画や指導内容について分析を行い、改善案や新企画案を踏まえて次年度の方針を立てたりします。その内容がいいか信任選挙を行います。ダメだったら、差し戻しです。


私は英語による議論を学習するグループにいたのですが、上記のようなロジック、ロジックの積み重ねを学ぶのに利用していたのは改善が代々繰り返され、伝統的に引き継がれてきたプロソル(プロブレム・ソルビング)フォーマットとオブザベーションフォーマットに従ったシートでした。これは新1年生にはサンプルが配布されて、そのシートに従って、調べたことを書いたり、簡単なテーマで立案し、議論を週3回していたのです。このシートを使うとロジックはもちろん、そのロジックの積み重ねなど学習することができるのです。それを先輩に見て頂いて、チェックを受けて、議論に臨むということをしていました。


そんなことを繰り返していると、レポートなんて何の苦にもなりませんでした。1年生の間は慣れるのに大変でしたが、2年生になって、夏ごろのレポート課題は別に苦労した覚えはないです。レポートの授業の成績は良い方だったですね。


レポートの書き方にはいろんなやり方もありますし、この方法が絶対的に良いわけでもありません。レポートにもいろんなタイプがありますから、上記のようなやり方が合わないものもあります。ただ、ある程度の型を知ったところで、レポートが即効でうまくなるなんてことはあり得ません。もうここはいっぱい書いて、いろんな人に読んでもらって、学習するしかないでしょう。ロジックを覚えるのも、ESSではトゥールミンモデルを簡易にした三角ロジックを使ってましたが、そんなモデルを覚えても、レポートがすぐにでもうまく書けるわけないです。最初の方に書いた講座に参加してくる学生は「即効性があるレポートの書き方を教えてもらえる」というとんでもない誤解をしているのです(そんなニーズにこたえるようなネーミングがしてある本ってよく売れますよね・・・ハハハ。なんかハッタリをかましてくる怪しいコンサルみたいです)。


レポートには型がありますし、それを知ることは良いことかもしれませんが、継続的に授業以外の部分でやっていかないと、周りが読んで、「これ、いいね」って言ってもらえるレポートは書けないのです。基本形を学び、授業外に継続的に試行し、自分で基本形から必要に応じて肉付けしていく。ということが大事ですね。テスト前に「あ、やらなきゃ」といって、レポートの書き方学習を繰り返している限り、うまく書けるようになんてなりません。


まあ、そういう私もなかなか難しいと思っています。論文を書くのは一苦労です。いくら書いても、難しいものです。1人で書いていても、これでいいのか?と思いますし、不安ですね。なので、仲良くさせて頂いている先生方に読んで頂いています。「これでいけるかな?」と思っても、いろいろご指摘頂きます。それくらい、よいレポート(私の場合は論文ですが)を書くのは難しいものなのです。


来年度、私は学習支援に関する授業をしますし、来年度からオープンしますラーニングコモンズにおける学習支援体制や方法などを検討します。レポートという点でいうと、私が学生のころに効果的に学ぶことができた伝統のシートと合わせて授業をしようと思っていますし、ラーニングコモンズのレポートの支援体制でも使って行こうと思っています。でも私は「手取り足とり」で密着指導なんてしないですよ。大学生なんですから、自分で考えて、がんばってもらいます。私はきっかけをつくるだけです(そのきっかけを作ることがかなり難しいですけどね。私もまだまだですw)。

「太郎」にいってきた

先日、遠いところから、日頃からお世話になっているお客様がいらっしゃいまして、その方のおすすめで金沢 主計町にある「太郎」というお店に行ってきました。私も金沢にきて、そろそろ1年経つので、おいしいお店、知らないと行けないですね。

大変有名なお店で、浅野川沿いのいい感じのお店でした。料亭街なんですね。なべ割烹のお店で、飲み物以外のメニューは特になし。鍋一品だけ。鍋の具もその時々で変わるんだそうです。私の時はかわはぎ、鱈、鯛、牡蠣が入ってたかな。

川沿いの静かな個室でゆっくりと、焼酎をぐいっと飲んで、食べる鍋が良かったです。鍋はお店の人が全て作ってくれます。私たちは一切、鍋に触りません。

鍋は出汁がきいたもので、ポン酢などはつかいません。出汁も関西風で、色は薄いのですが、濃いめの味。食も進みますが、話も進みます。



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なべの具を楽しんだ後は餅です。
私は最初、小豆色の固まりでなんだろ?と思っていたのですが、この餅はきびで出来たお餅なんだそうです。

いやーうまかった。
















しかし、これでは終わらない。この後は雑炊なのです。この出汁で、魚の味もきいた出汁で雑炊を作ってくれるのです。私は結構食べるので、多めに作って下さいと言えば作ってくれます。この雑炊が最高でした。そのままの味。純粋な出汁の味です。この日は雪が降り、寒い日でしたが、この鍋の選択は正解でした。この雑炊が体を温めてくれます。


お値段はちょっとしますが、この風情ある雰囲気の中、お酒を飲みながら鍋を食べる。なかなか味わえない時間です。

ちょっと普段とは違う雰囲気を冬の金沢で味わい時はおすすめです。


私は前任の東京大学で、関わってはいなかったのですが、東京大学ががんばって推進しているアクティブラーニングという学習形態について耳にする距離にはおりました。私自身、研究としても授業をする教員としても大変興味深く、いろいろ文献を読んでおりましたが、金沢に来て、私がアクティブラーニングに関わることができるとは思っておりませんでした。


授業とは「知識を教員から学生へ伝達するもの」という概念から離れられない方も多いでしょうし、具体的に何をすればいいのかわからないという教員も多いかと思います。それは当然のこととも思います。


アクティブラーニングにおいて、検討すべき点というのはいくつかあるかと思うのですが、アクティブラーニングに関する背景理論、具体的な実践方法(教員が意識すべき事も含めて)、学習環境(教室という意味だけではなく、学習ソフトウェアも含むツール群なども合わせて)が主に大きな3点だと思います。


今回、金沢大学 大学教育開発・支援センターでは、アクティブラーニングに興味がある方、行いたい方、実際に実施されている方を主な対象にセミナーを開催致します。背景理論、実践、学習環境の観点から3人の先生方にご講演頂きます。


年度末のお忙しい時期かと思いますが、ご興味がおありになる教職員の皆様、また教育関係の研究をしている研究者や学生さん、また企業の方など多くの方にご参加頂ければと思います。

どうぞ宜しくお願い致します。


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金沢大学創基150年記念事業シンポジウムシリーズ第5回
第7回 大学教育セミナ-

アクティブラーニングが創る大学教育の未来

 近年、大学教育において、授業を教員から学生への単なる「知識の伝達」の場ではなく、教員-学生の双方向性、または学生間のコミュニケーションを通じて学ぶ、「知識の構成・再構成」の場として捉える考え方が強くなってきています。その状況下において、グループワークを中心とした問題解決学習、探求学習やプロジェクト学習など、アクティブラーニングと総称される、学習者の能動性を引き出す授業形態も導入されています。しかし、アクティブラーニングにおいて、教員は知識の伝達者だけではなく、学生の積極的な学習を支援する、いわばファシリテーターという役割を担うことになり、具体的なアクティブラーニング実施法について不明な点も多くあります。またアクティブラーニングは教員が主導する授業形態ではないことが多く、その授業形態を演出し支援する学習空間についても検討が必要となります。
 そこで、本セミナーではまず日本で数多くの様々な教育実践、教育研究を取り組んでおられる白鴎大学教授 赤堀侃司先生より、アクティブラーニング実施の上で最も重要なことである学習者の能動性を引き出すために教員が考えるべきことについてご講演頂きます。また、アクティブラーニングの実践・研究をされている先生方をお招きし、アクティブラーニングの理論や実践、今後の展開についてご講演頂き、参加者の皆様と大学教育のこれからについて活発な議論をしていきたいと考えています。
なお、この催しは、文部科学省戦略的大学連携支援事業採択プログラム「大学コンソーシアム石川を中心とした共通の教養教育機関とICT教育支援体制の構築」の事業として開催するものであり、共催となる大学コンソーシアム石川では、「しいのき迎賓館」の新たなシティカレッジにおいて、アクティブラーニングが可能となる教室を整備する予定です。 シティカレッジを活用される市民の方々を含む、多くの皆様のご参加をお待ちしております。皆様のご参加をお待ちしております。


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主催:金沢大学 大学教育開発・支援センター
共催:大学コンソーシアム石川
後援:日本教育工学会
日時:2010年2月22日(月)12:30受付開始 13:00開始 17:30終了
会場:金沢大学サテライトプラザ(金沢市西町三番丁16番地 金沢市西町教育研修館)


















プログラム
総合司会:渡辺達雄(金沢大学 大学教育開発・支援センター 准教授)
13:00-13:10
・開催挨拶
樫見由美子(金沢大学 副学長/理事(教育担当))
青野透 (金沢大学 大学教育開発・支援センター長)

13:10-13:30
・趣旨説明
山田政寛(金沢大学 大学教育開発・支援センター 准教授) 

13:30-14:30
・基調講演 主体的な授業を求めて-私の実践から-
赤堀侃司 (白鴎大学 教育学部 教授/東京工業大学 名誉教授)

休憩(15分)

14:45-15:30
・講演 知識・技能・態度の全体的育成を目指すアクティブ・ラーニング
-授業デザインと評価の関連に焦点づけて-
溝上慎一(京都大学 高等教育研究開発推進センター 准教授)

15:30-16:15
・講演 学習空間とアクティブラーニング-東京大学KALSの実践をもとに-
 西森年寿(東京大学 教養学部附属教養教育開発機構 特任准教授)

休憩(15分)

16:30-17:20
・パネルディスカッション
司会:山田政寛
パネラー:赤堀侃司、溝上慎一、西森年寿

17:20-17:30
・閉会挨拶
 西山宣昭(金沢大学 大学教育開発・支援センター 副センター長)

18:00
・情報交換会(希望者のみ、有料)
 会場:金沢スカイホテル(金沢市武蔵町15-1)

参加ご希望の方は件名を「2月22日大学教育セミナー参加希望」として頂き、 
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ご所属: 
ご職名: 
お名前: 
情報交換会参加希望:参加・不参加、
FD研修修了証明書を要・不要(ご希望の方はご連絡先とメールアドレスもお知らせ下さい。また学外の方でご希望の方はご連絡先、メールアドレスに加えまして、郵便番号とご住所) 
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以上をご明記の上、2月17日(水曜日)までに電子メールにて山田まで(mark @ mark-lab.net)お申込み下さい(@前後の半角空欄を削除してください)。 皆様のご参加をお待ちしております。

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金沢大学のことで言えば、アクティブラーニングと言われる授業形態を広めるにはまだまだ土台ができていませんし、これからだと思っています。幸いに、金沢大学には来年4月より図書館にラーニングコモンズ(と言えるかはこれからの図書館や私、また大学の努力次第だと思いますが)が出来、学習環境として、アクティブラーニングを行う環境は整います。これをぜひ活かした学習形態ができないか考える機会にもしたいです。