Learning Barに参加してきました

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先週金曜日はEduce Technology主催のLearning Bar-イマドキの大学生を知るに参加してきました。
講演者は溝上慎一先生@京都大学でした。東京大学に2年半ほどいたのですが、実はLearning Barには初参加でした。中原先生@東京大学が中心にされています。


まず最初に今の大学生が大学生活で重視していることは意外にも「勉学第一」、また「勉学や楽しみもほどほどに」という結果が高いこと、授業外学習時間についてデータをお示しになり、そこから溝上先生方がされた大学生のキャリア意識調査の結果についてお話下さいました。大学生の授業外で過ごす時間種別(授業外学習、読書、インターネット、ゲーム、マンガ、サークルなど)をデータにして、学習者を


タイプ1:インターネットやゲームに対してのみ積極的な群
タイプ2:どれにも興味がない群
タイプ3:どれにも時間を使う群
タイプ4:サークルや友人関係に時間を使う群


の4つのタイプにわけ、それぞれのタイプが将来展望、充実感、また文理の差、入試難易度による差などご検討された結果など、多角的な視点で学習者タイプの特徴について示されました。

溝上先生はこのタイプ3をハイパフォーマーとし、このハイパフォーマーはアイデンティティ資本(Identity capital)が機能し、社会でも活躍できる人材になるのかどうかについて検討をされています。

このアイデンティティ資本の考え方というのは溝上先生のスライドによると「与えられる環境への『適応』ではなく、環境に戦略的に働きかける『主体(agent)』の形成が強く求められる社会において、『私とは何者か』というアイデンティティ形成が卒業の仕事や人生形成にとって資本として機能する」考えということです。ちょっと難しいので、ちゃんと理解しているかわからないのですが、「自分がそこにいる理由を明確化するプロセスは自分が積極的に環境に関与せねばらなず、そのプロセスが資本になる」ということ?違いますかね?すみません、間違っているような気もします。自信がない。


そのハイパフォーマーが実際に就職活動で第一希望に入社し、活躍しているかというとそうでもないようなのです。他のタイプとあまり変わらず、未内定であったり、就職活動自体をしないという人もいるということでした。


この結果については溝上先生はいろいろ解釈をされている途中ということでした。大変おもしろいお話でした。論文化されましたら、ぜひ読んでみたいです。

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私が思うに、大学のハイパフォーマーと企業人が見るハイパフォーマーは違うような気がするのと、アイデンティティ資本というものがあるとすれば、そもそも企業自体が現在も「与えられる環境への適用」が求められる社会なのではないかと。厳密に言うには、社員の立場、勤務年数によってどういう資本が機能するのか、変わるのではないかと思うのです。それは「資本」という言葉を使わないで言うのであれば、立場によってその人の業績・能力評価の基準が変わるような感じではないかと。人事部は「外で自己形成された自分が欲しい」と行っても、現場ではどうなのでしょうか。


「自分が何者であるか」ということは個に閉じては判断できないですよね。ということは「自分が何者であるか、自分がそこに居る意味、理由」は自分の周辺とのインタラクションによって構成されると思うんです。新入社員という時代は私も企業時代に経験がありますが、自分が「このチーム内で何者であるか」ということよりも、チームによって与えられた環境に適用し、その中で、「自分が何者であるか」、「そこにいる理由」を造っていくのではないかと思いました(こういうケースもアイデンティティ資本にあたるのかな?)。


ハイパフォーマーって、自分がやっていることの意味・意義を求めているのではないか、これは推測ですが、そう思います。そういう人って、企業という場は合うんですかね。就職活動でも、入社してもですが、採用側から主張が強すぎるなどで敬遠されるという可能性はないですか。入社後も「自分と環境が合わない」とかで辞める人が多いような気がします。私がいた部署はそういう自分がいる意味が問われていたので、溝上先生が言われるハイパフォーマーが活躍できた場かもしれません。私の感じでは、「アイデンティティ資本」が機能する人が認められるのは、現在の会社では30歳とか、ある程度責任がある立場になってからような気もします。


たぶん、ハイパフォーマーとされている学習者タイプって、企業就職するというよりも、大学教員やベンチャーの社長とか、漫画家とか、そういう人に多くないですかね(私は溝上先生が示された中のタイプにはどれにも入らなかったので、ハイパフォーマーではないのですが・・・(あえていうなら、タイプ4に近かったかも)。


3年程度ですが、企業で働いていたことがある私の経験から感じたことでした。もうあれから5,6年たって大きく状況も変わったんでしょうね。フットサルに人事部の同期がいるので、この話を元に今ってどうなの?って聞いてみます。来月になりますが。


この研究、おもしろいです。アイデンティティ資本の話があまりよくわかってなかったので、的外れな話が多かったかも。まだまだ不勉強です。また機会があればお話を是非お聞きしたいです。


Learning Bar、勉強になりました。グループの方とも議論をしましたし、家に帰って、妻にも話しました。大人気のイベントということで、抽選になってしまうことも多いなのだとか。もし参加されたい方は抽選になることも覚悟で申し込んでみて下さい。参加されたら、ぜひアウトプットをされることをおすすめします。気軽に食べて、飲みながら議論するというのがいいですね。こういうのって、相当頭が柔らかくないとできないですよね。そう、「ゆるく」考えることって重要なんですよね。なかなかそれがわかる大学教員っていないです。


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中原淳先生のブログ NAKAHARA-LAB.NET