SITE2009

一昨日、帰ってきました。スペインから一度日本に戻り、またアメリカへ。長い出張でした。

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SITEは2日を残して、帰ってきましたが、この2日で興味があった研究発表について紹介します。

Waters, S, The Mean Reply Depth: A Practical Application to the Theoretical Model

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この発表は、オンラインディスカッションにおける議論の深さについて、量的に議論の深さを示す公式によって出される値と質的に議論の深さを示す公式によって算出される値とが相関があり、議論の深さというものを測るツールを提案しています。MRDというのが、議論における発言数と返答数から見た議論の活発度を示す公式で、MQMというものが、返答の速さなどのインタラクティビティーに関する値を示す公式のようです。これらの公式が算出する値について週毎に相関をとったところ、週が経つにつれ、相関の値が高くなっていったということです。

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著者はこれについて、議論の量的側面と質的側面が相関がありますということだけを言いたいのではなく、オンラインディスカッションにおいて、システムを組み込む時に議論の活発度や自分がどういう議論をしているのかを可視化する技術に応用できるという話をしています。

議論になったのは、議論の質を公式化する時に、その質というものをなんとするかというところなのです。ここが気になったので、質問すると、この場合、議論における賛否を1つの議論の質を示しうるので、この点も配慮したいということでした。

議論の質を示すものとして、カウンタブルな項目を使用しているところで、質的なものと言えるのかどうかという疑問もあるのですが、議論の活発度について可視化するために、何かしらの公式で示すという試みは興味があります。特に自分がどういう議論の参加をしているのかという点を可視化するというのはおもしろいと思いました。


Bartruff, E,and Headley, S, Using the Community of Inquiry Model to Evaluate Online Courses in Teacher Education

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これを見たとき、来た!と思いましたね。Garrisonだなーと。教育学修士向けのコースでMoodileを使用して、オンラインディスカッションを行わせ、内容を分析したところ、Garrisonたちがいう、Social Presence, Cognitive Presence, Teaching Presenceの他、faith(信頼感)という項目もあるということでした。最後にGarrisonが示している探究の共同体における活発度を測る指標はオンラインディスカッションに適用する時にどこが良いか悪いかを判定し、教員は対処することができるということでした。

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信頼感というのは、残念ながら、Tuらが既に研究しているところで、彼は信頼感というものはSocial Presenceの1つの要素であるとしています。Tuの研究との関係はよくわかりませんでした。あとで、Tuの論文について教えてほしいということだったので、まだレビューをしていないんだと思います。Social Presence関係の研究はなんか、ちょっと増えてきていますね。特にGarrisonたちは今の教育者たちの要望に合うような、オンラインディスカッションの評価法の1つを提案したという点で大きな功績があると思いました。この方はPh.D Candidateということですので、これから、がんばってほしいと思いました。


Carter,B.,Wilbanks, L., Reese, D.D.,  Enhancing Science Education through Instuctional Games that Prepare Students for Knowledge Acquition

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ゲーム関係はやはり、今年も健在ですね。アワードも他のゲーム研究が取ってました。いくつか見たのですが、ゲームなのか、シミュレーションなのか、というのがよくわからなかったです。この研究も、月の形成に関するゲームなのですが、マウスで操作しながら、月の形成に必要とされる要素をコントロールしています。月の研究をしている人を監修についてもらい、設計と開発を行ったということです。このゲームは理科のカリキュラムに沿って教授設計されている点はSITEならではでしょうか。ED-MEDIAではインストラクショナルデザインに沿ってゲーム設計するという話はあるのですが、「カリキュラムに沿う」という話はSITEでないと耳になかなかしないです。ワークシートも開発されていて、そのワークシートに沿ってゲームで学習をするということです。



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しかし、これは日本ではよく理科の教育で使用されるシミュレーションなのではないかと思います。ただ、著者はこれをゲームというので、日本人とアメリカ人が考えるゲームというのはイメージが違うのかもしれません。


赤堀先生ともお話をしていたのですが、日本で教育においてゲーム利用が進んでいないというのは日本人とアメリカ人で教育観が違うのではないかと。日本の学校現場では「携帯」、「ゲーム」というものに対する抵抗がかなり激しく、アメリカと同様な感覚で導入することは難しいというお話でした。それとやはりゲームというのはシミュレーションというものもゲームに含まれて考えられているというものあるのかもしれません。私たちが考える、キャラクターを捜査して、何か目的を達成するというものだけではないようです。シミュレーションゲームという言葉もあるのですが、日本ではシミュレーションゲームとシミュレーションは類似している部分はあるものの、違うものとして扱われていますよね。


Mobile Learningと比べて、やはりAACEの国際会議はまだしっかりしていますね。20年以上も続いている国際会議ですから、それだけの実績もあります。研究という感じがするものがあります(SITEはちょっと実践してみましたというだけのものあるのですが)。

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帰りは朝6時25分の飛行機でした。朝3時30分に起き、準備をしてチェックアウトしました。
空港では税関を通った後にチケットカウンターから呼び出しを受け、スーツケースの鍵を開けに行き、また税関で審査を受けました。はぁ・・・

シカゴは免税店もなく、何もすることもなく、朝からステーキを食べました。それがなんと7ドル。安い!
案の定、飛行機は出発が遅れ、1時間遅れで出発。飛行機は永井先生@首都大、小柳先生@奈良教育大と近くに。小柳先生と私はエコノミービジネス(笑)隣に誰もいませんでした。横になって寝ることができ、ぐっすり眠れたように思いましたが、なんか、今だに眠いです。


来年のSITEはサンディエゴです。年度をまたぐので、行くことができません。日本では年度ですべて区切られるため、年度をまたぐものは行くことが難しいです。自由に使えるお金があればいいのですが、なかなかそうもいきません。来年はSITEは諦めて、他の学会でがんばりたいと思います。