2009年3月

異動いたしました

何か、ずっと「別れ」ぽいエントリーもありましたが、やっとお話できるようになりました。


私、山田は本務が東京大学から金沢大学へ異動することになりました。


正式には4月1日より金沢大学 大学教育開発・支援センター 准教授に着任することになりました。
周りの方でも近い方、私の本務が金沢大学へ移ることへ影響が大きい方々には報告しましたが。
NTTコムウェアに就職してから東京に来ましたが、8年間ですか、東京で生活してきましたが、とうとう離れることになりました。


東京工業大学、東京大学では本当にいろいろ勉強することができました。ありがとうございました。いろんな人と出会い、いろんなことを学びました。多くの大切な仲間もできました。特に北村先生とは席も隣で、研究の関心領域が重なるところもあり、勉強させて頂きました。ありがとうございました。採録されるかどうかわかりませんが、論文も一緒に投稿することができました(「相棒」の話をいろいろ渡辺君を交えてしてました)。他にも山内先生、中原先生にはプロジェクトマネージメントだけではなく、研究者としての姿勢について考えるヒントを頂き、大変感謝しております。ベネッセさんの、和気さん、中野さん、秋山さん、宮原さんとは仲良くさせて頂きました。企業の立場にも関わず、研究方面でお話をして頂き、いろんなアイデアを頂きました。自分の強みを持っていることの大切さを認識することができました。最後に赤堀先生には、修了後も不勉強な私に対して、いろいろご指導頂くことができました。ありがたく思っております。


赤堀先生が最後のご講演で教育工学における「異文化理解」の大切さについてお話されましたが、東京大学に来て、異文化理解をし、関心領域を広げ、成長することができた(?)と思います。これからも大切にしたいと思います。これからも一緒に研究できればと思います(もし何かありましたら、お声掛けください)。


現在、担当しておりますConomi+は今後も続けてディレクションを一部、とっていきますので、山内先生のご厚意により東京大学には併任でポジションを頂くことになりました。今後も関東地方に帰る機会があるかと思いますので、その時はよろしくお願いいたします。


これからはFD関連、ICTの教育利用普及に関わっていくことになります。関連学会やフォーラムに顔を出すことになるかと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。金沢大学でも先生方は大変やさしく、私とは違う領域の方々なので、お話していると様々な気づきがあります。センター長の青野先生、西山先生、堀井先生、渡辺先生、末本先生には大変よくして頂いております。ここでも今までの経験を生かし、異文化理解をし、研究していきたいと思います。


また金沢に来た時はお声掛けください。一緒にご飯でも食べましょう。

この2年半で学んだこと

私は今の職に就くまで、日本の最高学府、「東京大学」とは縁もゆかりもない人でした。みなさん、「東京大学にいる」というだけで、「おぉーすげー」とか思うかもしれません。今の時代、大学の名前で博士以降の就職は決まるわけでもありません。大学名というのは、私がいる教育工学の分野では深い意味を持ちません。結局、博士課程で何をやったのか?それが重視される世界だと思っています。それで実力を出している人は本当に実力がある人だと思います。


東京大学という場にいて、本当に勉強になったことがあります。これは山内先生や中原先生の研究室のキャラがあるからだと思います。東京大学にいて勉強になり、私が不足している部分と思ったのは、哲学的なところまで掘り下げて教育と捉えるというところです。これは東京工業大学ではあまり意識されない教育に対する「深さ」だと思います。


中原先生が山内・中原研究室の合宿で、「従来の教育工学の研究は(特に開発研究をしている人には強いメッセージだと思うのですが)」は「突貫工事」の傾向がある(でも、中原先生は突貫工事の価値は認めてらっしゃいますが)」とおっしゃいました。私が今まで身につけたものは中原先生が曰く「突貫工事」的なスキルなんだと思いますし、その「突貫工事」は時として、新しい価値観を生み出すことができました。

#逆に私たちが強く、東京大学が弱いところも認識できました。


東京大学の学生にはバカにされると思いますが、私はピアジェがなんで生物学的なアプローチで人間の発達や学習について研究したのかなんて語れる知識はそこまでありません。ピアジェ、ヴィゴツキー、デューイ、プラウンなどの素晴らしい研究者の人生なんてわかりませんよ。彼らが主張している理論的なお話はわかりますが、ほとんどがこの場に来て、学習したことです。これを叩き込まれ、理解し、自分のものにできるって重要な強みなると思います。これって一生残る強みだと思います。つきつめて、根底から理解するということだと思います。


根本理論について理解していることの強みを感じました。話をしていて、深いです。この強みは博士課程は社会に出ても役に立つだろうなと思います。私がそういう研究のスタイルになかなかついていけなかったということに対して、山内先生は「それはディスプリンの違いだと思う」とおっしゃっていましたが、教育に関わる人間としてはこのような根本的な話を理解する必要だと思います。赤堀先生がシンポジウムでおっしゃっていましたが、「ディスプリンの理解は異文化理解に通じるものがある」ということがあります。シンポジウムでは教育工学の立場を他の分野の先生にどう理解して頂くかという話だったのですが、自分と異なる領域に対する理解をすることはいろんなバックグラウンドを持っている人が集まる教育工学の特徴とも言える話だと思います。


私は東京大学に来てから、研究の興味も多少変わったような気もします。読む本や論文の系統、国際会議に行っても見るセッションも変わったかもしれません。


東京大学に来て、本当によかったです。まだ東京大学と縁が切られるわけではないですが(「君はもういらない」と言われない限り)、これからも異文化理解を進めて、がんばっていきたいと思います。内容の濃い2年半でした。本当に皆さんに感謝しています。

Off line

Google カレンダーとGmailがOff lineでも使用できるようになりましたね。Googleは前に今後力をいれていく方向の1つとしてOff lineで使用できるアプリケーションだということを言ってました。


GmailやGoogle カレンダーのローカルアプリケーションのインストールをWeb越しですると、Web上のデータをダウンロードし、それ以降はローカルで使用することができます。もちろん、Web版のGoogle カレンダーとGmailとシンクロすることもできます。設定ではさらにMacのiCalやOutlookともシンクロができるみたいです。


今までGmailやGoogleカレンダーの問題とされてきた、「ネット環境がなければ使えない」というデメリットを克服しました(もちろん、Gmailはネット環境がなければメール送受信はできませんがw)。


学習システムを設計するときも忘れがちな重要な視点ですね。CSCL向けのアプリケーションを開発する時、社会構成主義をベースにした学習環境ですので、一見、学習者間のインタラクションを中心にした視点を持って行きがちですが、自分の考え方を整理し、CSCLへの橋渡しをする支援という視点も重要ですね(ここまで手厚く支援すべきか?という議論はさておき)。

ただ、自己調整学習という観点ではオフラインで自分の考えを整理させ、どのように学習をするべきか考える機会はReflective Phaseに入るものなので、重要というのは当然のことかもしれませんが、これがCSCLの場合は学習者とのインタラクションを通じたReflectionという色が強かったようにも感じます(自分の研究についても振り返って考えると)ので、オフライン環境におけるCSCL支援というのは大切なことだと思います。

独一処餃子

昨日、「チューボーですよ」を見たのですが、懐かしいお店が紹介されていました。

独一処餃子

昔よく行ったなあ・・・私は会社にいたころ、葛西に住んでいたのですが、1人暮らしで、なかなか自炊もせず、外食をすることが多かったのですが、この独一処餃子はよく1人でもフットサル仲間とも行ってました。

餃子の食べ方、種類も豊富で、「チューボーですよ」では焼き餃子のお店として紹介されていましたが、水餃子も揚げ餃子もなかなかいけます。水餃子もいいです。焼き餃子はかじると、中からスープが飛び出るので、火傷に注意です。種類はセロリが入っているものや、いろいろあります。


このお店は餃子だけではありません。カシューナッツ炒め、揚げ茄子、マーボー茄子もうまいです。飯との相性は最高ですね。あと坦々麺をよく食べてました。900円とちょっと高かったですが。

大勢で行く時は注意です。奥に円卓が1つあるのですが、大勢でいくとそこになります。4名くらいでいくのがいいでしょう。

ちょっと店がわかりにくいところにあるので、注意してください。
おすすめです。

まだまだやれる(?)

今日は私が前にいた会社でのフットサル大会でした。私たちが自主的に開催してきたフットサル大会です。しかし、ここまで続いているとは・・・うれしいことです。


参加チームは平成12、13、14、15、16、17、19、20年度入社チームの合計8チーム。平成20年度入社チームなんていました。なんですか?平成20年度入社って!私と8歳差?9歳差?若けーな~


最初は4チームずつに分かれてリーグ戦を戦い、上位2チームは決勝ラウンド、下位2チームは逆決勝ラウンド(つまり最下位を決めるラウンド)へ進み、最下位が次回大会の幹事をすることになっています。


平成12年度、13年度入社チームはほとんどが30代に入ったメンバーです。数年前までは結構勝てたんですけど、最近は体力の問題でなかなか・・・大会参加は控えていたのですが、今回は参加ということになりました。私にとっては今年度最後の参加になります。


初戦はかなり大切です。ここで星を挙げて、勢いづきたいところなのですが、平成17年度入社チームに2-1で敗戦。勝てないことはないと思ったのですが、ちょっとしたミスを逃しません。かなり強いチームでしたね。しかし、他は連勝して、決勝トーナメントへ。第1コートの1位チームと対戦です。


決勝トーナメント第1試合は平成16年度チーム。「マラドーナ」と言われるうまい人がいるのですが、本日は不参加でしたが、層が厚いチームなので、他のメンバーもなかなかやります。ただ、ここの弱さはGKとディフェンスです。圧倒的な中盤の支配とスピードで、リーグ戦は勝ち抜いてきたようです。


試合前に集まって、動きの確認を取ります。とにかくディフェンスが緩くなるとやられるということで。とにかくボールを失ったら、相手にあたりつつ戻る。1人、うまい人がいるから、その人には私たちのチームでもかなりうまい人がマンマークで付く。


ディフェンスがうまくいくのですが、こちらも攻め手に欠き、なかなか決めることができませんでしたが、ミドルが1本決まり、1-0。後半にも1点を追加して、2-0で勝ち、決勝へ進みました。


決勝はリーグ戦第1試合で負けた平成17年度チームとの対戦。いやー、ここはいつやっても強いですね。フォワードと彼にボールを供給するいいパサーが2人いますからね。ここもフォワードにはマンマークで1人ついて、他はできるだけ中盤からうしろでボールを回しつつ、上がって攻撃していくという方法で。円陣を組んで、掛声。「おまえ、最後だから、声かけなよ」と言われ、「優勝するぞ!」と言いましたが、肝心な時に声が裏返りました(爆)


お互いに絶好のチャンスを迎えるも、決め切れず。私もGKだったので、ヒヤッとしたところもありましたが、うまくセーブでき、安心しました。前後半でも勝負がつかず、サドンデスPK。これは1つミスしたらそこで終わりというPK戦です。時間がないので、こういうPK戦を組んでいます。GKは私。ジャンケンに負け、後攻に。いやー、先攻で決めておくと心に余裕ができますからね。後攻か・・・と思いましたが。しかし、私はこのチームのゴールマウスを守ってきましたからね。自信を持っていきました。PKは心理戦なんですよね。


相手の1本目は向こうのエースのフォワード。緊張しましたが、止めました。思わず雄たけびをあげましたね(笑)1本目から抑えることができるとは思いませんでしたが。そのあと、うちのチームで、うまい人も決めてくれて、勝負は一瞬で決まりました。平成12年度入社チームが優勝!まさかねー優勝するとは思いませんでしたよ。


平均年齢は32,33歳くらい。でもまだまだできるよ!と思ったのですが、いやー、なかなか体力が続かないですよね。経験者の3人はまだいけそうなのですが、私はフィールドプレイヤーの時は最後まではなかなか持たなかったです。でもがんばりたいです。これからのフットサルに備えて、体力づくりをしておきたいと思います。私にとっても最後のフットサル(になるのかな?)、有終の美を飾ることができ、ほんとによかったです。賞金の1万4千円がどうなったのか、気になるところですが、この満足感には変えられませんね。

「英語漬け、結構使ってるよ」という話

先日、電車の中で、女子高生たちがこんな会話をしていた(概略)。


A「テストどうだった?」
B「英語がさー、ほんと無理って感じ」
A「私なんてさ、○○大学、英語はDランクなのー。もうヤバいよ」
C「私なんて、前のテストでマジでやばいって思ったから、英語漬けで勉強してるもん。」
A「それってどうなの?」
C「結構、使えるよ。(DSを取り出す)ほら、こんな感じでさ・・・」
B「恥ずかしくない?」(たぶん、"I love you"とか発言しないといけない問題もあるから、そんなの問題を見ての発言か?)


この会話を聞く限り、2年生なのか、まだ大学受験を強く意識もしておらず、勉強もあまり好きではないことが推測できるのですが、Cが「英語漬けで勉強しているもん」という発言から、なんか雰囲気が変わったことがおもしろいと思いました。AとBは英語に対して、ネガティブイメージがあり、実際に英語は苦手なのだと思います。成績もあまりよくないのでしょう。このような仲間にいるCもほぼ同様な感じだと思うのです。学習というものがあまり意識されない仲間というように思います。ですが、DSで英語を勉強しているという発言とDSの登場から、「英語をやってみよう」、「英語を楽しく勉強できそうだ」という期待感を感じさせる雰囲気に変わったのです。


前にmobile learningのiPodの研究がおもしろいという話をここでしたと思いますが、その話と似ていて、CがなぜDS「英語漬け」を使って勉強しようとしたのか(単に成績が悪かっただけなのか)、それが継続できていること、またこのDSの話を仲間に話そうと思ったのか、この裏の話に何か興味を持ちました。この3人がどうなったのか、気になるところです。


といっても、「英語漬け」をすると学校のテストが良くなるかというと・・・
懐かしい「ターゲット」シリーズの英単語ソフトもあるようですが、やっぱりゲーム性が多少なりともあるものがいいんでしょうね。やはり認知的な方略だけで英単語を勉強するのは今の子どもたちには苦痛なのかもしれません。でも、最後にはゲームには頼らず、自律的に学習量を増やし、難易度が高いものにチャレンジしていくことが重要だと思います。それに向けたきっかけになるのならば、いいものだと思います。日本の学校教員の中ではゲームに対してはネガティブな考えが支配的ですが、学習者のニーズとその効果についてポジティブなものが出ているのであれば、それは学校教員として無視するべきではないでしょう(赤堀先生の実践でも、京都男山中学校(でしたっけ?)での実践でも効果があることが示されています)。


最近、iPodなどを使用した言語教育で、プレ-ポストで能力評価するという研究では何か物足りなさを感じている私なので、こんな会話に反応してしまったのです。このような技術を媒介にして、どのように学習する姿勢が作られ、その影響が広がっていくのか・・・芝浦工業大学付属高等学校がiPod Touchを導入して理科の授業をやっているというニュースを読んだのですが、この社会的な観点からどうなっているのか、お話を聞いてみたいです。

CALLにおけるマルチモーダルを考える

ちょっと自分の本棚を整理していたら、題名でちょっと魅かれた論文があったので、ざっと読んでみました。

Hampel, R., Hauck, M. (2006). Computer-mediated language learning: Making meaning in multimodal virtual learning spaces, The JALT Journal, 2(2), 3-18

この論文によると、

・言葉を「書く」ことと「話す」という行為がなされるのは、その行為がなされる文脈が異なり、また形成される意味が異なる

・ヨーロッパでは歴史的に言語リテラシーを重視し、「書く」ことによるコミュニケーション(おそらく手紙など)が多く、「書かれる」言語に対する研究が主流だった(著者は本論文内で「読み書き能力」の意味としてリテラシーという言葉を使っていると思われる。OralyとLiteracyと対比して使っているので)

しかし、

・電話やテレビの登場により、「話される」言葉への注目がされるようになり、言語教育の研究対象の1つとなってきた。

・最近の情報通信技術の発展が「書く」ことを重視する支配的な考え方をより弱体化させ、「話す」という行為にも同等に目が向けられるようになった。

ことから、マルチモーダルへの注目がされるようになってきたとしています。

そして最近、コンピューターを使用した言語教育(Computer-Assisted Language Learning)で、なぜマルチモーダルなツールが使用されるようになってきているのか、この論文によると要点は3つあるように思います。

1:人間は言語を「話す」、「書く」ことで相手に伝えるが、言葉は視覚的な情報、身体的な情報(表情やしぐさ)などを媒体として、意味が形成され、相手に伝えられるものである

2:言語は様々なメディア(コミュニケーションツールのことだと思います)を利用することで創られる意味が変わるが、メディアはそれを1つの土台に組織化する(つまり、使う媒体で伝え・伝わる意味はメディアによって変わるが、それを1つにまとめあげるのもメディアということか)

3:コミュニケーションのカジュアル化(携帯電話を例に、電話よりもテキストベースのコミュニケーションを好んで使うことが多くなり、テキストコミュニケーションでも対面のような「話し言葉」を使ったコミュニケーションが増えてきている)


この3つの観点がCALLにおけるマルチモーダルの有効性や今後の展望において大きなヒントがあるとしています。そこで、Open UniversityのLyceumというシステムを例に挙げて、Lyceumのマルチモーダル化について説明しています(今はLyceumから新しいシステムに移行したと思いますが)。

Lyceumの利用実践や効果については結構論文で発表されているので、下記などを参照とするといいと思います。いろいろ昔から論文が出ていますので。Open Universityだからこそ考えないといけない点なども実践として書かれている論文もあります。

Hampel, R. & Stickler, U. (2005). New skills for new classroom: Training tutors to teach languages online. Computer-Assisted Language Learning, 18(4). 311-326

Hauck. M (2005). Metacognitive knowledge, metacognitive strategies, and CALL, In J. Egbert & G. Petrie (Eds.), CALL Research Perspectives (pp.65-86). New Jersey, Laurence Erlbaum Associates.

マルチモーダルについて、いろいろ議論がされる契機は私は今まで知らなかったことなので、勉強になりました。Hampelの論文は私は結構読むのですが、勉強になりました。


ただ、思ったのは、コミュニケーション媒体のマルチモーダルと教材のマルチモーダルは切り分けて考えないといけないと思いました。コミュニケーション媒体と言う場合は同期・非同期型コミュニケーションツール、テキスト・音声コミュニケーションツール、相手の動画表示・非表示コミュニケーションツールで組み合わせを考える必要があると思います。これらをすべて1つの画面で可能にするとなると、コミュニケーションを通じた意味形成を促し、インタラクションを促進させること以前の問題で、システムを利用する観点から負荷が高く、学習活動に集中することができないと思われます。システム設計的にイケてませんよね。


私自身はいくつかのコミュニケーション媒体を1つの画面で可能にするという考え方はあまりよくないと思っています。コミュニケーション媒体は学習者にとって大変重要なアウトプットを司る部分ですので、単純で集中できる形が望ましいと思います。またこの論文でもメディアによって言語の意味形成が異なるとしているので、複雑に入れ込むことで何を育成したいのか、わからなくなります。学習目標によってコミュニケーション媒体を切り替えることを可能にするシステムであれば、それはいいことだと思いますが。


教材や学習支援ツールとしてのマルチモーダルという考え方はいい部分が多いと思います。ホワイトボードや文字ベースのドキュメントを共有し、線を引く機能を入れること、ユーザーのマーカーを共有する機能など、さまざまな学習方法を可能にする機能を入れることで、学習者が行いたい、伝えたいことを支援するという意味でいいと思います。ただ機能として複雑にならないこと、使用方法がわかりやすいことが外せない点だと思います(かなり難しいことなのですが)


9月にEuroCALLに参加しますが、その基本的な知識を仕入れる意味で大変意味がある論文でした。

だから風邪をひく

年度末、皆様はいかがお過ごしですか?

私は花粉症なのですが、昨日からなんか調子が悪いなーと思っていたら、夜から頭が痛くなり、風邪をひいてしまいました。病院に行きましたが、

「そうですね。花粉症の症状に、風邪も加わったということでいいでしょう」

いいでしょう???なんというルーチンな診察なんだ・・・と思わなくもないのですが。

ええ、わかっています。おそらく、こないだの暴風、大雨の中のフットサルが原因だと思います。

「もう、若くないんだから・・・」

うぅ・・・(T_T)

まだ頑張ることができる30代と信じています。今週末は大会なので。

今日は安静しています。

あぁ、でもやることがいっぱいあります。まだまだ休んでられないです。

それでもフットサルをする

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土曜日は暴風でした。大変な日でしたね。そんな大変な日にも関らず、何も疑問思うことなくフットサルへいく私。


総武線や他の沿線もほとんどストップ。京成線は動いていました。私鉄は自然災害に強いですよね。京成線はもちろん大混雑。乗ることができるのか?と思うほど、大変なことになっていました。千葉方面は海が違いですし、長い鉄橋もあるので、風や大雨で遅れることや止まることが多いです。


乗った時にちょうど、JRが動き出したということで、JR側のホームに急いで移動。もちろん、みんな考えることは同じです。西船橋まで我慢すれば始発に乗ることができるので、それまでは我慢しました。東西線は逆にガラガラです。


フットサルは9時から開始ですが、この日、到着したのは9時50分頃。それでもみんな来てました。台風でも大雪でも、コート側から「今日は休みにしたい」と言われない限り実施されるフットサルです。これを日韓ワールドカップのころから続けているんです。


風はそこまで強くなくなったのですが、雨が逆に強くなり、トラップがうまくいかず、滑ります。キーパーもボールをうまくセーブできず、ゴールになることも。雨でウェアは濡れ、重くなり、動きも鈍くなります。それでも、みんな燃えてますね。「声を出せよ」と、部活のような怒号が飛び交います。


私にとっては週に1度の重要なストレス発散の機会。大切にしています。この時間にはできるだけ何も入れないようにしています。会議でもできるだけ午後にしてもらっています。この時間は誰にも邪魔されたくない貴重な時間です。


とうとう来週21日は前にいた会社のカップ戦。これが私の今年度最後(?)のフットサルになります。もう30代中心のチームなので、若いメンバーがいるチームにきれいに勝つことはなかなか難しいですが、負けないように頑張りたいですね。

CAMPERを履く

最近、CAMPERの靴を愛用しています。
先日、スペインに行った時、スペインのブランド、CAMPERの店をいくつか見ました。前から欲しいなとは思っていました。妻とウィーンに行った時は彼女に買ってあげました。あの頃はEuroが100円 = 170Euroくらいだったころ。100Euroでも17000円近いですから、私は買うのを控えました。

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そして、先日、とうとう買いました。安いので、2足。2足合わせても30000円行きません。これは安いです。日本だと1足で30000円くらいします。あまりにも安いので、妻にも2足買ってあげました。

もちろん、「また散財して・・・」とため息交じりで注意されましたが。でも喜んでました。

しかし、むちゃむちゃ軽いです。いいですねー

どうやって研究していこうか・・・

3月9日、10日と山内・中原研究室の合宿に参加しました。寝坊をしてしまい、乗ろうと思った電車に乗れず、1時間遅れで、出発しました。開催地の館山には12時20分ごろと、合宿開始の1時間前についたので、時間的にはかなり余裕だと思ったのですが、バスが1時間に1本ということで、次のバスが13時。これは間に合わないので、残念ながらタクシーを使用し、会場へ。片道4500円也。行きだけで7500円も使ってしまいました。


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初日には、修士0年生と1年生による、修士2年生の修士論文ポスター発表と、教員による方法論セッションが開催されました。両方とも研究の基本的な方法論について学ぶことができる重要な機会です。特に先輩の論文を読むというのは、単に研究手法を学ぶだけではなく、研究室文化を学ぶいい機会だと思います。

助教による方法論セッションでは私は開発セッションを重田先生@東京大学 大総センターと一緒に担当しました。開発研究は方法としてはわかりやすいのですが、なかなかパワーがいるものなので、身に付けるべきスキルを勉強するだけではなく、どうやってスケジュールを立てるか、技術と研究領域のレビューが重要になります。

ただ、レビューばかりしているといつまでたっても開発できないので、技術的な新規性で勝負するのか、領域的な新規性で勝負するのか、意思決定しなければなりません。ここが1つの分かれ道になりますね。もちろん後者の方が、レビュー量も多くなりますし、システム評価も多角的に行わなければなりません。

当然、開発物の効果として、学習者の主観評価だけではなく、能力の向上、使用ログ、使用のされ方など、問題とする観点によって、様々な評価手法をとる必要が出てきます。重田先生からは開発研究を行うにあたり、心づもりや、効率的に行う方法、力を焦点化するべきポイントについてお話がありました。Friendsを大切にしようというのはおもしろいです。確かにその通りですね。開発物のアイデア、開発方法など書籍や論文だけではなく、先輩、友人、後輩とのコミュニケーションの中で発想されるものも多いです。コミュニケ―ションは大事ですね。


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2日目は山内先生、中原先生、西森先生によるパラセッションです。どのセッションも興味があり、どれにしようか最後まで考えましたが、私は中原先生の教育工学における研究モデルに関するセッションでお話を聞きました。最初に佐藤学先生とAnn Brownの考え方の類似点と違いを考え、今までの教育工学における研究方法とこれからどうやって研究をしていきたいか議論しました。

私は業績からわかりますように、開発研究をしてきた人間です。私はそこまで技能はないですが、おもしろいものを開発することが好きです。おもしろいものを作って、どうやって教育に使えばいいか、考えるのが好きです。ですが、これからはそうもいかないような気がしたのです。それで中原さんのセッションでお話を聞くことにしたのです。

これは勉強になりました。今まで自分の研究やり方とこれからどうするか、図示する課題があったのですが、これは考えました。自分が組織において、業務に追われることも考え、その中でどのように研究するか。業務が研究に結びつくような形でどう研究していくか。これはもちろん、現実的には難しいことだと思います。ですが、何か、うまくできないものか、考えて、行うことができる機会があるならばやってみたいと思います。


あと、中原さんの最後のスライドでおっしゃってたことは
「指導教員はResearch Visionは教えてくれない。Visionは自分がつくり、実践し、自分で壊し、作りなおす」ということでした。自分が持つResearch Visionは時代によって変わっていきます。その流れを意識して、自分がどういう研究をしていくか、どうやって研究していくかを常々考えなければいけません。特に私たち研究者は。


本当に勉強になり、いい機会になりました。ありがとうございました。


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Google Earth Outreachの可能性

地図というインターフェースはおもしろいですね。私たちが無意識に行っている行動を国ごとに比較して見せることで問題を顕在化させ、うまくいけばアクションまで起こすことができる可能性があります。


Google Earth Outreach

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GoogleのOutreach活動で、Google MapやGoogle Earthを使って、世界の問題を解決するために何かしようとする人の場を提供しています。世界のエンジニアが持っている世界的な問題を視覚化するアドインを提供しています。


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Google Earth OutreachのWebサイトから、自分が関心のある問題分野のページへ行き、関心がある問題をGoogle EarthやGoogle Map上で展開できるKMZファイルをダウンロードし、Google Earthを起動し、ファイルを読み込みます。


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例えばこれは、世界のCo2排出量を視覚化するレイヤーです。排出量を高さで示しています。国をクリックすると、その国もCo2排出量が表示されます。


このOutreach活動で、実際にアメリカでは企業が計画していた雑木林の伐採計画をGoogle Earth上で視覚化し、その雑木林の価値を周辺住民に認識させ、その計画やめさせることなど、成功事例も出てきているそうです。


この地図のインターフェースを利用したアプリケーション。何か大きなことができそうで、教育の分野への利用にも期待できそうです。

妻の退院

この2日間は山内研究室・中原研究室合同の合宿でした。


赤堀研究室の合宿とやり方も違って、こちらはこちらで一味違ったおもしろさがあります。安全保障理事会などの議論を模して、模擬国連というものがありますが、模擬学会といいましょうか、セッションがあったり、ポスター発表があったりで、盛りだくさんです。昨年の合宿はシンポジウムぽく、発表後、パネルディスカッションがありました。


私の妻が好きそうな感じの合宿です。入院中に、エンゲルストームとか、難しい本を読んでましたから。

「エンゲルストームを理解するには、マルクスやカントとかがわからんと。弁証法をね。復習しないと」と言って、本をアマゾンで買ってました。届けたのはもちろん私です(笑)


もともと芸術関係の専攻(ロシア美術)の人なので、哲学とか心理学とか好きなんだそうです(ちなみにヴィゴツキーを、「最近接発達」ではなく、芸術関係の研究者だと思っていたそうです)。エンゲルストームを読み終わって、「ある程度はわかったけど、まだ勉強が足りないわ・・・まだわからないことがあるから、もっと深いところを理解せんと」と。退院して、時間があるときに、理解できた範囲で解説をしてくれるそうですが。しかし、なんてパワフルな妊婦だ。妊娠で入院中にエンゲルストームって・・・この人はどこまでも行くなー・・・私も頑張らないとな!


そして、明日はその妻が退院します。先月の金沢出張中にいきなりの電話で緊急入院することになりましたが、ちょうど1か月で退院ですね。長かった。私もその間にスペイン行ったり、アメリカ行ったり、今回の合宿と、移動が多い1か月でした。


退院しても家では安静にということです。そのため、早く帰って、いろいろ家事をしてあげないといけません。でも、これで家が楽しく、明るくなります。予定ではあと1か月ほど。あともう少しなので。できれば4月に・・・!(ぇ?w)

バルセロナで心が熱くなります


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先週、土曜日にフットサルに行ってきました。カンプ・ノウで買ったカルレス・プジョルのレプリカ。これを着ました。頭にはイムノ・デル・バルサが流れました。


プレ-スタイルもプジョルのように、ディフェンシブに、そして、かみつくようにしつこく当たっていきました。チャンスを見ては、あがって、ゴールを狙ったり。なかなかうまくいきませんが。体力もないので・・・

ちなみに、昨日、バルセロナはホーム、カンプ・ノウでアスレティック・ビルバオと対戦。ここ数試合、勝ち星に恵まれず、2位のレアル・マドリッドと勝ち点差が4点差まできてましたが、ここでは2-0で勝ちました。もっと点数が入ってもおかしくなかったですが、勝利は重要です。

いやあ、心が、プレ-が熱くなります。













SITE2009

一昨日、帰ってきました。スペインから一度日本に戻り、またアメリカへ。長い出張でした。

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SITEは2日を残して、帰ってきましたが、この2日で興味があった研究発表について紹介します。

Waters, S, The Mean Reply Depth: A Practical Application to the Theoretical Model

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この発表は、オンラインディスカッションにおける議論の深さについて、量的に議論の深さを示す公式によって出される値と質的に議論の深さを示す公式によって算出される値とが相関があり、議論の深さというものを測るツールを提案しています。MRDというのが、議論における発言数と返答数から見た議論の活発度を示す公式で、MQMというものが、返答の速さなどのインタラクティビティーに関する値を示す公式のようです。これらの公式が算出する値について週毎に相関をとったところ、週が経つにつれ、相関の値が高くなっていったということです。

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著者はこれについて、議論の量的側面と質的側面が相関がありますということだけを言いたいのではなく、オンラインディスカッションにおいて、システムを組み込む時に議論の活発度や自分がどういう議論をしているのかを可視化する技術に応用できるという話をしています。

議論になったのは、議論の質を公式化する時に、その質というものをなんとするかというところなのです。ここが気になったので、質問すると、この場合、議論における賛否を1つの議論の質を示しうるので、この点も配慮したいということでした。

議論の質を示すものとして、カウンタブルな項目を使用しているところで、質的なものと言えるのかどうかという疑問もあるのですが、議論の活発度について可視化するために、何かしらの公式で示すという試みは興味があります。特に自分がどういう議論の参加をしているのかという点を可視化するというのはおもしろいと思いました。


Bartruff, E,and Headley, S, Using the Community of Inquiry Model to Evaluate Online Courses in Teacher Education

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これを見たとき、来た!と思いましたね。Garrisonだなーと。教育学修士向けのコースでMoodileを使用して、オンラインディスカッションを行わせ、内容を分析したところ、Garrisonたちがいう、Social Presence, Cognitive Presence, Teaching Presenceの他、faith(信頼感)という項目もあるということでした。最後にGarrisonが示している探究の共同体における活発度を測る指標はオンラインディスカッションに適用する時にどこが良いか悪いかを判定し、教員は対処することができるということでした。

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信頼感というのは、残念ながら、Tuらが既に研究しているところで、彼は信頼感というものはSocial Presenceの1つの要素であるとしています。Tuの研究との関係はよくわかりませんでした。あとで、Tuの論文について教えてほしいということだったので、まだレビューをしていないんだと思います。Social Presence関係の研究はなんか、ちょっと増えてきていますね。特にGarrisonたちは今の教育者たちの要望に合うような、オンラインディスカッションの評価法の1つを提案したという点で大きな功績があると思いました。この方はPh.D Candidateということですので、これから、がんばってほしいと思いました。


Carter,B.,Wilbanks, L., Reese, D.D.,  Enhancing Science Education through Instuctional Games that Prepare Students for Knowledge Acquition

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ゲーム関係はやはり、今年も健在ですね。アワードも他のゲーム研究が取ってました。いくつか見たのですが、ゲームなのか、シミュレーションなのか、というのがよくわからなかったです。この研究も、月の形成に関するゲームなのですが、マウスで操作しながら、月の形成に必要とされる要素をコントロールしています。月の研究をしている人を監修についてもらい、設計と開発を行ったということです。このゲームは理科のカリキュラムに沿って教授設計されている点はSITEならではでしょうか。ED-MEDIAではインストラクショナルデザインに沿ってゲーム設計するという話はあるのですが、「カリキュラムに沿う」という話はSITEでないと耳になかなかしないです。ワークシートも開発されていて、そのワークシートに沿ってゲームで学習をするということです。



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しかし、これは日本ではよく理科の教育で使用されるシミュレーションなのではないかと思います。ただ、著者はこれをゲームというので、日本人とアメリカ人が考えるゲームというのはイメージが違うのかもしれません。


赤堀先生ともお話をしていたのですが、日本で教育においてゲーム利用が進んでいないというのは日本人とアメリカ人で教育観が違うのではないかと。日本の学校現場では「携帯」、「ゲーム」というものに対する抵抗がかなり激しく、アメリカと同様な感覚で導入することは難しいというお話でした。それとやはりゲームというのはシミュレーションというものもゲームに含まれて考えられているというものあるのかもしれません。私たちが考える、キャラクターを捜査して、何か目的を達成するというものだけではないようです。シミュレーションゲームという言葉もあるのですが、日本ではシミュレーションゲームとシミュレーションは類似している部分はあるものの、違うものとして扱われていますよね。


Mobile Learningと比べて、やはりAACEの国際会議はまだしっかりしていますね。20年以上も続いている国際会議ですから、それだけの実績もあります。研究という感じがするものがあります(SITEはちょっと実践してみましたというだけのものあるのですが)。

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帰りは朝6時25分の飛行機でした。朝3時30分に起き、準備をしてチェックアウトしました。
空港では税関を通った後にチケットカウンターから呼び出しを受け、スーツケースの鍵を開けに行き、また税関で審査を受けました。はぁ・・・

シカゴは免税店もなく、何もすることもなく、朝からステーキを食べました。それがなんと7ドル。安い!
案の定、飛行機は出発が遅れ、1時間遅れで出発。飛行機は永井先生@首都大、小柳先生@奈良教育大と近くに。小柳先生と私はエコノミービジネス(笑)隣に誰もいませんでした。横になって寝ることができ、ぐっすり眠れたように思いましたが、なんか、今だに眠いです。


来年のSITEはサンディエゴです。年度をまたぐので、行くことができません。日本では年度ですべて区切られるため、年度をまたぐものは行くことが難しいです。自由に使えるお金があればいいのですが、なかなかそうもいきません。来年はSITEは諦めて、他の学会でがんばりたいと思います。
このブログでも度々、書いている教育におけるSNS利用について。
まだインフォーマルな環境での利用が多いSNSですが、こういうツールを教育に利用するという動きが出てきているのは皆さんもご存じの通りだと思います。

しかし、このまま使っても、たぶんうまくいかないでしょう。SNSの特徴であるネットワークの広がりをどう考えるのか、コミュニティー機能の意味にはなんなのか、ユーザー中心であるこのツールに教員は関わるのか、関わる必要があるのか?などいろいろ議論すべき点は山のようにあります。

JSiSE(教育システム情報学会)第1回研究会では、全国でもSNSを使ってご研究されている皆様の研究発表をお待ちしております。まだまだ議論が足りない部分も多いと思いますので、今後のSNSの教育利用を考えるにあたって、実りある議論の場にして頂ければと思います。

ご興味がある方はぜひご参加ください。

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2009年度 第1回研究会 発表募集

担当:研究会委員会(柏原昭博,平嶋宗,小尻智子,曽我真人)

「教育・学習支援におけるSNSの利活用」をテーマに, 2009年度第1回目の研究会
を電気通信大学にて開催いたします.SNS(Social Networking Service)を用いた
教育・学習支援の実践,SNSベースの新しい教育・学習支援手法・技術の開発など,
教育・学習支援のためのSNS利活用に関する研究を幅広く募集いたします.また,
一般発表も併せて募集いたしますので,奮ってご応募・ご参加ください.

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テーマ:教育・学習支援におけるSNSの利活用/一般

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開催日:2009年5月16日(土)

会 場:電気通信大学総合研究棟6F 601

〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1

http://www.uec.ac.jp/map/campus.html(図中21番)


【発表申込み】

※発表申込み締切:2009年3月25日(水)

以下の事項を電子メールにてお送りください.

1.発表タイトル

2.発表者・所属(登壇者に○)

3.発表概要(100~150字程度)

4.連絡先住所・氏名・電子メールアドレス

5.その他(使用機器など)

6.申込先

電気通信大学 柏原 昭博

e-mail. kasihara[atmark]ice.uec.ac.jp



【講演原稿の提出】

※発表原稿提出締切:2009年4月17日(金)必着


1.原稿はA4用紙で,2枚以上8枚以下の偶数枚でお願いします。

2.原稿は,学会誌巻末に掲載している学会誌原稿執筆要項に準拠してください

3.原稿送付先

※可能な限り電子メールで原稿を送付ください.

■電子メールで送付される場合

e-mail. kasihara[atmark]ice.uec.ac.jp

(注) フォント埋め込みされたPDF形式にて送信下さい。

■郵便で送付される場合

〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1

電気通信大学 情報通信工学科 柏原 昭博


【問い合わせ先】

柏原 昭博 (電気通信大学)

E-mail: kasihara[atmark]ice.uec.ac.jp

IADIS Mobile Learning 2009所感

スペインで開催されたMobile Learning 2009ですが、IADISが開催する国際会議には初めて参加しました。Non memberで参加費が85000円もする大変高い国際会議です。


開催学会として、いろんな学会, e-SocietyやInformation Systemと合同で同じホテルで開催していました。


参加者は少なく、200人いるかいないかでしょうか。参加者の多くはやはりヨーロッパの方、特にスペインとポルトガルの方が多かったように思います。プレゼンテーションの内容としてはテクノロジー中心のものから、どのようにモバイルを教育に利用するかという、教育現場よりの発表まで多様だったと思います。


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ポスターなんて広い部屋(東工大でいうと、プレゼンテーションルーム、東大で言うと、福武ホールのスタジオを2つ3つつなげたくらいの広さでしょうか)に5名だけでした。渡辺君がポスターしていましたが、最初は誰もいなくて、本当にガランとしてました。それでも渡辺君のポスターには人がいっぱいいて大盛況でした。


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基調講演では、徳島大学の緒方先生のご研究について発表がありました。日本でも教育向けモバイルアプリケーション開発と利用の研究をされている先生としては大変お名前がある先生の1人です。Context AwarenessとKnowledge Awarenessを高めるツールとして、モバイルの効果について検討されているプロジェクトの紹介がありました。TangoはJSiSEの論文でもありました。他にも、パソコンを組み立てる時に、何ができないかを意識し、それについて回答してくれる適切なパートナーを見せるシステムなど、大変おもしろいものがありました。徳島大学は研究も活発で、おもしろいもの作ってますよね。


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他にも、学習内容のリマインダーツールの開発などありました。私が1つ気になったのは、iPodの教育利用についてです。まあ、よくある対面講義の補完用に使うとか、ドリル的にリスニングをするというような「ありきたり」な話なのですが、分析の仕方がおもしろかったです。質的なインタビュー内容で、各学習者がiPodというツールをどのように捉えていて、どのように使用してるか、またiPodユーザーとそうではない境界を示すという、考え方としては、iPodという人工物を介して、どのように利用者コミュニティーが広がり、どのように学習へ利用していくかというプロセスを重視した研究で、この分析方法はおもしろさを感じました。

例えば、「欠席している友達のために講義を録画して、iPodへ落としてあげる」というインタビュー内容なのですが、この発言から考えられるのは、iPodを教育ツールであるという認識と同時に、それを教育ツールとして利用している(しようとしている)コミュニティー、または仲間がいることを推測させる点です。このようなインタビューの分析を行い、iPodの教育における利用方法を検討するというアプローチは興味深いです。もちろん、教員が「このようにiPodを使いましょう」だとか、「iPodを○○で利用しないと成績に影響する」などの教員からのインストラクションの影響は強くあると思いますが。


今まで、iPodはドリル的な利用など、学習ツールであることを前提に、iPod上のコンテンツを回して、どれくらい学習効果が上がったかというような研究が多かったです。特に外国語教育には多く、従来の研究知見から新しいものが出ているとは思えません。せいぜいあっても、iPodはモバイルだから、学習時間が増える可能性があるというところに依拠した点であり、これは今や研究として独自性がある観点ではありません。


もちろんこれはiPodはインタラクティブ性では強い制限がありますので、従来の、古典的な認知的学習ツールの枠から脱却することが難しかったように思います(iPod TouchやiPhoneはアプリケーション開発が可能なので、話は変わりますが)。従来の学習ストラテジーで、iPodを使用することで何か大きな違いがあるということを示されていない現状では研究として進めるのは困難のように思います。しかし、このような、学習者のインフォーマルな場におけるiPodの認識と、iPodの利用についてインタビューを行い、深く分析していくことで、iPodというものが学習コミュニティーを形成し、学習に関する情報交換などを行い、有効に利用しているという、実際の社会的なつながりまで含めた観点は研究としてやっていける可能性を感じました。


来年からこの国際会議に参加するかは?ですが、今回は、このような発表が聞けたことや、論文上でしか見ることがなかった緒方先生とお話をし、一緒に食事をすることができたという点で有意義でした。


しかし、緒方先生もおっしゃってましたが、本当にこの国際会議は高いです。85000円はないですね。夕食代やたぶん、ランチ代も入っていると思います。夕食も、カタルーニャ地方で、古い建物をレストランにしたところで、カタルーニャの伝統的な料理を食べることができるところでした。豪華でしたね。そこまでしなくてもいいので、参加費を下げてほしいです。non memberで50000円、non memberでstudentで25000円くらいにしないと誰も来ないです。もうちょっとこの点を考慮してほしいと思いました。あと、プログラムがA4の紙を折りたたんで作った、お手製感があるもので、85000円出した割には、もうちょっとしっかりしてほしいものだと思いました。

帰国の時の出来事

スペインからの帰国。

いろいろありました。


まず、空港行きの電車だと思って乗ったのが、ずっと南に、バレンシアへ行く電車でした。
しかも特急・・・私らしくないミスでした。


もう、焦りましたね。ちょっと変だなと思ったのです。電車のシートがかなりいいものだったので、空港行きにこんなのなかったと思ってたのです。でも、同じような荷物を持った人がいっぱいいたので、安心していたら、なんか、違うところへ行くんです。街中を抜け、地中海に。きれいな海がひろがっています。

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そんな綺麗な景色を楽しむ余裕もなく、焦っていました。次の駅で折り返さないと飛行機に間に合わない!


日本の感覚でいくと、特急といっても、10分、20分で1駅くらいあるもんだと思います。それがなかなか着かない。20分たっても、30分たっても・・・45分後、やっと1駅目に着きました。ずいぶん南まで行ってしまいました。でも私と同じような乗客もいたようでした。ただ、言葉が通じないので、助け合うこともできず、私は折り返しの電車を探して、走って乗り込みました。折り返しは各駅しかありません。そこから、また1時間、バルセロナ・サンツ駅へ戻りました。


ですが、空港行きは30分に1本。ちょうど戻ってきたときに空港行きが行ってしまい、仕方なく、タクシーに乗り込み、空港へ。もちろんタクシードライバーには英語は通じません。スペイン語で話しても返ってくる言葉を理解できないので、どうしようもないです。


ですが、20分ほどで着き、搭乗手続きを出発30分前に済ませ、飛行機に乗ったのは出発15分前でした。なんとか間に合ってよかったです。ほんと。これで間に合わなかったらどうしよう・・・と不安でしたから。

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帰りも、フランクフルトから成田までの途中。となりの席の人が体の調子が悪くなったようで、通路側の私は彼女と席を代わってあげたのですが、トイレかどこかに行ってから帰ってきません。そうすると、放送で「急病人の方がいらっしゃいます。医療・看護の関係者の方がいらっしゃいましたら、ご援助のほど、よろしくお願いします」と。数分後、外国人の医者に連れていかれてました。


そして、数十分後、チーフパーサーの方がわざわざお礼をしに来てくれました。私は何もしていないのですが・・・私はただただ寝てて、隣の人に席を替わってくれと言われて替わってあげただけで。でも、何かいただけるようです。


しかし、こんなに疲れた帰国はいままでないですね。ヘロヘロです。
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家に帰ったら、私が不在にしている間、妻の面倒をみてくださっているお義母さんが水炊きを用意してくれてました。ちょっとホッとした時でした。お義母さんには申し訳ないです。いろいろやってもらってしまいました・・・本当は私が面倒みないといけないのに。帰国したら、月末まで東京なので、仕事から早く帰って、お世話してあげたいです。とにかく、絶対安静ということなので、家事もさせられません。とりあえず、今、横になりながら、エンゲルストームとカントを読んでいるそうです。

そして、ヘロヘロのまま、私は今、アメリカにいます。チャールストン。はぅ・・・
この2日で地球の4分の3を移動しました・・・移動していないのは大西洋くらいです。
こんなことはこれからもないでしょう。そう願うばかりです。体にきますね。
このサイトは金沢大学 大学教育開発・支援センター 准教授 山田政寛(やまだ まさのり)のブログです。教育工学の観点からICTを使った教育環境の構築と評価に関する研究を中心に行っています。