2009年2月

そして帰国へ

IADIS Mobile Learningも1日を残していますが、私は帰らなければなりません。今度は3月2日から始まるAACE SITEにて発表をするため、アメリカ・チャールストンへ行きます。


バルセロナ、本当にいい街でした。また来たいです。ご飯も塩味が強いけど、おいしいです。景色もきれいです。夜にフットボールが見れなかったことが残念です。次回はぜひ見たいです。バルセロナは新しい地下鉄もできるようで、これからどんどん交通網が発展していくことでしょう。


次のスペインは今年の9月ですね。9月は残念ながら、バルセロナではなく、バレンシアですが。バルセロナから特急で3時間程度南にいった街ですね。


さて、今から準備して帰りますか。SITEのパワーポイントがまだ半分しかできていないので、早く作らないと・・・今回はフランクフルト経由。機内で作ろう。


次のエントリーは帰国してからですね。帰国して、元気があれば(笑)

それでは、バルセロナ、Adios!!

MIKADO

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畏れ多く、買えません。食べられません(笑)
MIKADOだけど、1.39 Euro! 安い!

あやしい日本国旗。
日本のこと、日本語がわかる外国人が見たら、日本を誤解しそう・・・
やだな。

ちなみにスウェーデンは"GEISHA"というチョコレートがあります。
これもまた誤解を生みそうだ。

しかもグリコが出しています・・・

感情的に共有できるストーリー

CNETの川上氏の記事で、おもしろいものが紹介されていました。

SonyのHundykamの販売促進WEBサイトです。これは、自分が親になりきって、自分の子供の成長を撮り続け、その子が結婚するまでのビデオを最後にみることができます。その撮るシーンも自分でRecボタンを押して撮るのです。

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女の子の赤ちゃんが時間がたつに従って、大きくなっていきます。撮りたい年になったら、Recボタンを押します。

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タイトルは自動的に挿入されるようですが、撮る時間も自分で決めて撮ることができます。製品ごしにビデオ録画している感じがして、いいですね。こういうデザインもすばらしいと思います。


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婚約指輪を婚約者からもらってうれしい姿、ここまで成長した姿を撮るというのは親としては最高にうれしいでしょうね。最後に今まで撮ったビデオ(チップ)をつなげて見ることができ、これらのビデオを共有することができるようになっています。最後にHandycamの製品紹介スライドが表示されます。


川上氏はCNETの記事で、「すばらしいWEBのコミュニケーションには人間の感情を揺さぶるストーリーがある」と書かれています。製品のシミュレーション的な販売促進サイトというのは今までもよくありましたが、こういうストーリーが組まれている効果としては、ただの販売促進サイトという意味だけではなく、何か自分の親としての感覚、これからの楽しみを想像させるなど自分の実際の生活に対する振り返りにもなりますよね。川上氏がいう「感情を揺さぶられる」という感覚がありますね。本当にいいサイトだと思います。私の子どもも女の子ということですので、なんかジーンときました。

用意されているビデオチップも現実からかけ離れているものではなく、本当に身の回りのものを撮ったもので、それに対する没入感もあると思います。

学習への応用として、このようなことを考える時、なかなか難しいのですが、中原先生総括で進めてきました、「なりきりEnglish!」のような、特定の文脈にいるみんなが感情的に共有できる状況における学習に対しては何かできそうな感じがしました。

新人研修を受けている新人君であれば、ほとんどのことで初めてのことを勉強するわけですし、それがOJTになると、学習している感覚よりも不安が大きくなるわけです。行っている業務内容まで共有できなくても、共通して必要なスキル、それだけはなく、みんなが共有できる不安と成功、期待という感情的に共有できるストーリーを作り上げることが可能かと思います。


「感情的に共有でき、さらに多様性もありえるストーリー」


これを作り上げるための設計や方法を検討し、学習コンテンツの作成に活かすことができますし、今回のHandyCamのようなシステムとインタラクションデザインに活かすことも可能と思われます。


CNET Japan SONY「Cam with me」のストーリー

Sony "Cam with me"

バルセロナ初日

バルセロナ初日の午前は何もなかったので、バルセロナ市内に渡辺君と出ました。ベタだけど、一度は訪れたいサグラダ・ファミリアとカサ・ミラに行きました。特に渡辺君は初ヨーロッパということなので。

私は6年前に一度、来たのですが、サグラダ・ファミリアでは階段で塔を登ることができず、すべてエレベーターになっていました。エレベーターで途中まで上がって、そこから階段(笑)2.50Euro也。意味ねぇー!さらに今回はサグラダ・ファミリア前の公園の池に水がありませんでした。

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左側は6年前のサグラダ・ファミリア。右が今回のサグラダ・ファミリアです。撮った向きが違うのですが、あんまり変わってないかも。

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                           空がきれいです


塔を登って、景色を見てから、カサ・ミラへ

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上が6年前のカサ・ミラ。下が今回のカサ・ミラ。もちろん変わらないです。ただ、今回知ったのは、ここはカタルーニャ銀行なんですね。銀行が観光地として運営しているということですね。



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午後からは赤堀研究室のシガさんの発表。写真は顔が出ないように配慮。

本人はヘボッた感があるようでしたが、デビュー戦としては上々ではないでしょうか。質疑応答は難しいものです。慣れの問題と言いたいことを英語で説明できるかというのは、なかなか難しいものです。回数をこなしていくことでしか、うまくはならないです。それを修士のころから積極的にさせて頂けるということだけでも大変いいことだと思います。


教育工学で修士から国際会議発表する学生なんてほとんどいないのですよ。博士でも国際会議での発表経験がない人もいます。その中で、修士で国際会議発表しているということ自体で、修士としては評価が高いですよ。少なくとも、たった1つの大学よりも世界の研究者から評価されているのですから、それだけでも十分だと思います。これを糧に社会に出てもがんばってくれることを願うばかり。

飛行機内でも携帯電話が使える日が来る

海外へ移動する時、特にアメリカやヨーロッパ方面ですと、12時間くらい飛行機の中にいるわけです。
重要なメールを確認したい時などありますよね。でも、今までは飛行機に乗る前には携帯電話の電池を切らないといけませんでした。それがこれからはそうしなくてもいいようになるかもしれません。

機内でも携帯使えます・格安航空ライアンエアが来年開始

海外の飛行機内でソフトバンクケータイが使える「機内ケータイ」サービス、3月18日から

私は携帯電話でwebメールを確認することが多いので、こういうのは結構助かります(パケット料金はバカ高いですけど)。こういうことができるのであれば、機内のインターネットサービスを再開して欲しいのですが・・・

携帯電話となると、マナーなど文化差があるので、どう考えるか気になりますね。メールだけの使用に限定する航空会社もあるようです。

しかし、エミレーツとマレーシアか・・・乗らないですねぇ。エミレーツは評判がいいらしいですが、ドバイ経由でどこかいくということが今のところないので。日本の航空会社に導入されるのはいつになるのか、気になるところです。

祝!10000アクセス

普段から読んで頂いている皆様のおかげもありまして、10000アクセスに達しました。

地味に、こっそり続けていたブログでして、そこまで専門的なことも書いていないのですが、
10000アクセスまでたどり着くことができ、大変うれしく思います。

何か私が知っていること、世の中のおもしろいもの、研究に対して思うことなど、書いてきましたが、
これからも続けていくことができればと思います。

渡辺君@東工大によれば、「説教ブログ」と(笑)
それでもいいです。皆さんが私の考えを聞いて、それに対して賛成でも反対でも姿勢をお持ちになる
ことで、何か皆さんに関わることができたということだと思います。

これからも宜しくお願い致します。

ビジネスクラス

つい先ほど、スペイン・バルセロナに到着しました。遠かったです。やはり1日はかかりますね。もうぐったりです。渡辺君@東工大、見越君@東工大、志賀さん@東工大の4名でこちらに来ました。渡辺君は初ヨーロッパ、見越くん、志賀さんは初海外。初海外でスペインとは、なかなか厳しいところですね(笑)。初海外はもっとゆるいところがいいのに・・・と思いましたが。スペインは英語が通じませんからね。でもいいところです。私は好きです。


出発の日、ちょっと寝坊して、電車に乗っていると、渡辺君からのメールで「満席」とのこと。スマートチェックインをしていたので、安心していたら、自動チェックイン機でも「私の予約データはない」と表示されました。カウンターに行って、「どういうことなんですか?」と聞くと、「もうエコノミーの座席がないので、ビジネスクラスで座席を用意します」と。ビジネスなんて久々だな。


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やはり、この足もとの広さは文句ないですよね。この寝袋のようなものも大変ありがたいです。


























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そして、電源。これが重要です。これで仕事ができます。これで論文を書いて、スペインに着いてから北村先生に送りました(笑)
























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やはり、最初に出てくるものが違いますよね。エコノミーだと、スナックが出てきますが、ビジネスだとこれです。やっぱ、ビジネスは格が違いますね。













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前菜です。
・ズワイガニの蟹味噌風味
・ふぐ煮凍り
・大山地鶏炭火焼
・鰻黄身寿司
・豆腐蒲鉾

蟹か・・・残念だ。
豆腐蒲鉾、おいしかったです。

この後、写真を撮り忘れましたが、小鉢で、才巻き海老とふぐの叩き、蒸しうにと白子豆腐の野菜あんかけが出てました。この白子豆腐、むっちゃうまかったです。


このあと、メインディッシュに鮟鱇を煮たものとご飯、デザートでパフェが出てきました。朝食もパンプキンポタージュと豪華な感じでした。お酒で焼酎が飲めるのがよかったです。ワインも1ボトル、飲むこともできるようです。


ただ、やはり、ビジネスでも寝るのはきつかったですね。ベッドに近い形で、ほぼ横になることができるのですが、私は背がまあまああるので、足首あたりまではみ出てしまうのです。体を上げると、今度は頭がはみ出てしまい、木の枠に頭が当たって痛いです。結局、足首を犠牲にするわけですが、足首だけ出てると足首に負担が掛って、痛いので目が覚めます。でも何も気にせず、リクライニングは倒せますし、ちょっと横になることができるというのは全然違いますので、楽です。贅沢な痛みです。


映画はレッドクリフと容疑者Xの献身を見ました。


パリからはエコノミーでした。ヨーロッパ国内移動でビジネスはエコノミーと変わらないです。真中の席が台になっているだけの機体が多いですので。


しかし、成田でパリからの乗り継ぎ便のチケットが発券されなかったので、これが面倒でした。そのままイミグレーションを通ることができると思ったら、ダメだと同行の渡辺君が文句を言われたので、カウンターを探すことに。ターミナル間移動でエールフランスのカウンターがなかったので、探すのが大変です。幸い、すぐに見つけることができ、助かりましたが。


バルセロナに着いたのは20時半くらいでした。予定より早いのですが、バゲッジが出てこず。日本人はかなりイライラしていたのではないでしょうか。スペイン時間なので、ゆっくりとのんびりしていれば出てきます。楽観的な人はスペインは向いてます。細かいサービスとか、細かいことにこだわる人はスペインに向いていません。なので私はスペインに向いています(笑)


ホテルに着いて、ぐったり。欧州サッカー、チャンピオンズリーグ リヨン VS バルセロナがやっていたので、それを見て、横になっていたら寝てました。1対1のドロー。「う~ん・・・」という感じです。エトーが決めてくれてたらな・・・なんかよくない試合をここ数試合していますね。


そして、今、こちらは朝6時くらい。ちょっと目が覚めてしまいました。今日から学会です。

意外にわからないもの:地理学習ゲーム

「モスクワはどこですか?地図上で指して下さい。」と言われても、意外にわからないですよね。

このゲーム"Globetrotter"、なかなか難しいです。


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このゲームは画面上方に都市名と国名が表示されるので、制限時間内に地図上で「ここだ!」と思う点をクリックするだけのものです。

上方左側にレベルと総合得点が表示され、右側には問題数と現在の問題番号、スコアと次のレベルに行くことができる基準スコアが表示されています。








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クリックすると、クリックした位置と正解の都市までの距離が表示され、短ければそれだけスコアが高くなります。

これ、意外に難しいです。名も知らない都市ならば間違えても仕方ないと思うのですが、面積が広い国の都市になるとよくわかりません。モスクワもそうですし、私が何回か行っているカナダのトロントも意外にわかっていません。ワシントンD.C.とか、北京とかわかります?結構、難しいですよ。




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基準スコアを超えることができなければ、ゲームオーバーで、修了です。私はレベル6が最高です。アフリカの都市とか、わかんないですね。













こういうゲーム性があるものというのはおもしろいですね。ゲームの構造としては本当に単純なものなのですが、いろんな年の名前が出てきて、勉強になりますね。しかも英語で・・・レソトってわかります?わからないですよね。私はわかりませんでした。

いやー、おもしろかったです。
裏側はFlashでできていますね。たぶん、テキスト形式かxmlか何かの都市と座標データを持っていて、それを世界地図でクリックしたところの座標で計算をしているのだと思います。誤差については何かしら、簡単な調整を行っているのではないかと思います。

嫁さんがいない家、そして私は海外へ

嫁さんが切迫早産の可能性があるということで、入院してから1週間と少し経った。

できるだけ毎日、仕事帰りに病院に寄って様子を見に行ってたけど、容態も安定してきている。ちょっと安心。金沢出張中にいきなり「今から入院することになったから」と電話があり、不安で、どうなることかと思ったが、落ち着いて何より。


子宮口が4から5cm開くと出産ということになるらしいのだけど、嫁さんは2.5cm開いていて、ちょうど2.5cmというのが、切迫早産の可能性がある判断基準になるということ。今はずっと横になって安静にしているおかげもあって、閉じてきて、胎児も上にあがってきているものの、絶対安静の状態は続いている。仕事柄でパソコンを使わなければならないので、パソコンを持っていたのだけど、看護師さんから「座る姿勢もダメなんですよ。パソコンを触っていたら、いつまでたってもよくなりません」と注意を受けたらしい。とにかく腹筋を使うこととお腹に重力がかかることを避けなくてはいけないらしく、座る姿勢もできるだけ避けなくてはいけないということのようです。


少なくとも34から36週までは絶対安静の状態でいてほしいということで、3月中旬から下旬までは入院が続きそうです。この機会にいろいろ本を読みたいということで、エンゲルストームの「拡張による学習」など持って行ってあげた。エンゲルストームは難しい!彼女はもともと美術の人なので、哲学も好きで結構読んでいたようなのですが、再度、哲学をおさらいして、理解しておかないとエンゲルストームは読み切れないと言って、ヘーゲルやカントの本を買っていた。マルクスはある程度(ちょっと?)は知っているとのこと。


しかし、彼女を知っている方は知っていると思いますが、病院に行っても、いつものようにあの元気の良さ。あの声を聞くと安心する。あの声が家で聞こえないのが寂しいものです。


やはり妊娠中に博士論文、国文研での源氏物語展での実践、教育工学会論文誌の執筆(ありがたいことに採録ということでした)、中学校の美術での研究実践と立て続けにプロジェクトをこなしていたのが原因だろう。彼女自身、自分の研究ができていて、楽しそうにやってはいたが、精神的なものと肉体的な疲労というものは全く別モノなのだと思う。


自分で「まだまだいける」と思って、疲れに対して自覚症状がないのが一番危ないのだという。これは私も気をつけなければならないこと。研究者は自分が好きな研究をやっていることもあって(もちろん、やりたくないこともやらないといけないこともあるので、企業で勤めているような感じでもある)、ストレスを感じていないと思われがちなのだけど、健康にはあまり良くない職業かも。楽しいが故に。


そして私は明日から海外。強行日程が続く。3月第一週末まで日本を離れる。不安ではあるけど、明日からお義母さんが来てくださるとのこと。本当に感謝している。お義母さんにはいつもお世話になりっぱなし。申し訳ない。


明日からバルセロナ。そして3月2日からはアメリカ。今年度もあと少し。がんばらねば!

教育へのSNS利用:手軽さ

SNSを学校内の学習に活かす場合、検討しないといけないことの1つとして手軽さというものがあると思います。その手軽さというのは、携帯電話対応にするということも必要要件なのですが、それ以外にもIDの管理の問題があります。


この問題は前にもメッセンジャーで経験している人も多いと思います。いろいろなメッセンジャーツールが出てきましたが、どんどんいいものが出てきます。今はSkypeを使用する人も多いのではないでしょうか。電話もかけることができますしね。ただ、Windows Live、Skype, iChatで登録している友人が異なることも多いと思います。その場合、3つのアプリケーションを起動させるというのは大変手間がかかりますし、ディスプレイ上でも整理できていない状態だと思います。SNSでも同じような問題が起こるのではないかと思います。


学校の学習と関連付けされた学習環境としてのSNSのライバルの1つは遊びで使うSNSや携帯だと思うのです。やはり学生はSNSでも電子掲示板機能に意見を書いたり、レポートを出すことなどLMS的に使用はすると思いますが、コミュニティー機能や足跡機能などあまり利用しないように思います。やはりmixiやGREEには勝つのは難しいと思います。勝ち負けの問題ではなく、アクセスするかどうかということに限ればアクセスはすると思いますが、それはSNSだから重要な機能ではないように思います。


この2つの問題に対応すべく使用されているのがIDの一元管理かと思います。実際にアメリカではOpenIDを使用して、複数のSNSを一元管理することができるようにするアプリケーションもあるようです。かなり便利だと思います。日本でもOpenIDを土台に、さまざまなWEBアプリケーションを組み合わせてしようすることができつつあります。mixiのIDでその電子掲示板などやmixiなどのSNSと連動するように使用することができます。

mixiなどで作成しているコミュニティーとの連動も可能になると管理が楽になると思います。もちろん、危険性として、教員などがOpen IDを使った機能を使用することで、学生に自分の所属などが明らかになる可能性は高いかもしれません。教員が入ることで、学生中心の学習に悪影響が及ぶ可能性もあります。この点はちょっと心配ですね。SNSはやはりインフォーマルな環境・学びにむいているのかな?と思うこともありました。


でも、このような便利なものは大歓迎ですよね。


Wikipedia Open ID

mixiのIDを利用して、So-netのSNSが開設可能に

ちょっとわからないので、教えてほしいのです。私がただ単に勉強不足なのだと思います。


最近、FDとICTをつなげたテーマでシンポジウムが行われることが多いです。ICTがFDを促進するというストーリーなのですが。このストーリーがあらわれた理由が知りたいのです。


私は、ICTというのは、現在、または潜在的に潜むとある問題に対する解決策の1つだと思います。ICTで対応することによって、その問題点を長期的に見たコストダウン(お金や時間、作業ロードなども含めて)と業務効率化を伴いながら解決(または改善)することができると思っています。


ICTというのは現状、潜在的な問題点を明確にして、その問題点を解決するために、ICTを使った方がいい点について、使用するというのがいいように思うのですが、あまりそれが見えないのです。FD系の調査などを読んでみると、家局、組織の話に落とされており、アメリカ、ヨーロッパ諸国、韓国などの事例を紹介し、「日本も自国にあった形で組織を変えなきゃね」という話が多いと思います。私はこの組織に関する話だけではなく、そもそも大学教員はFDが必要と考えているのか、考えているならばなぜそう思うのか、必要ではないと考えるならば、なぜそう考えるのかという点がまだよくわかっていないと思うのです。


今、よくシンポジウムでお話されている内容と言うのは、全員が授業改善なり、FDに積極的に取り組むことが前提になったことだと思うのです。ICT利用もしかりです。大学教員の授業技法改善にビデオを取って、あとで悪い点を振り返りながら見ることができるというシステムもあるのですが、これも大学教員がFDを行い、ICTの利用の積極的に行うことを前提にした話だと思うのです。


どこまでを前提にして、FDを進めているのかという点にも関わるのですが、私がFD関係のシンポジウムに出て思うのは、「FDを進める上での問題点が明確化されているのか」、「その問題点についてなぜICTが有効だと思われるのか」という2点なのです。今だにこの点がよくわからないのです。


よく「大学教員は時間がない」という話があります。ICTは業務効率化に使い方次第でつながるかと思いますが、時間的なコストが大きく削減されるかというと、直接的効果が出るには相当時間がかかるものだと思います。よく「大学にLearning Management Systemを導入したら、余計に時間的コストがかかった」なんて話がありますが、これは数年はそうかもしれません。しかも、そこまで大幅に時間的コストが削減される話でもないと思います。教材であれば、手軽に紙でさっさと作った方が時間は早いと思いますし。ICTで時間的コストが削減されるというのも、どこに使うかで変わると思いますので、なんでもICTを使えば時間的コストが削減されるという、ICT=神器という考えは危ないと思います。


先日、とあるシンポジウムで、隣の席の先生方が「費用対効果あるのか?」と話していました。何を以って「費用対効果」とするのか?というところはありますが、一概にして、企業のソリューションとしてICTの費用対効果を望むのであれば、すぐには出ません。この点をICTをFDのためのツールとして使う場合には意識する必要があり、それをトップから教職員まで意識する必要があると思います。


こういう点についてはすでに把握されている方が参加するシンポジウムなのかもしれませんので、私が参加すること自体が間違っているのかもしれませんが。


FDは学部教育にも義務化されていますので、やらなければなりません。しかし、それが末端の教員まで意識されているかと言うと、そうでもないでしょうし、義務化というのも、どこまで関わることが義務化されているのか、という点も教員にとって不明確なのではないでしょうか。あくまでFD関係のセンターや事務が取り組むレベルでの義務化なのか?(たぶん後者のように思いますが)。そうなると、「センターが行うFD活動のターゲットは明確化されているのか?」という点も疑問になります。


私はICTでいろんな問題点についてソリューションを作ることはいいと思います。それはいいのですが、同時にFD自体の問題点、上記で言う、「組織」などに関するFD自体の問題点に対する対応も進めなければならないのではないかと思います。それがなければ、すばらしいツールも使われないということになると思います。


東京農工大の加藤由香里先生が「自主的に行うFD」という話をされていました。この「自主的になるまで」の壁は相当厚いものに感じ、ICT利用の前に何かやるべきことが大きいと感じるのです。「自主的に」するまでにはどうすればいいのでしょうか。やはり、「自主的に学ぶ組織づくり」になるのでしょうか。そこにICTができることは何でしょうか。


この勉強不足な私が数々のシンポジウムに出て感じたことなのですが、読んだ方がいい文献などありましたら、教えて頂けますと幸いです。これでも一応、渡辺君@東工大から高等教育ジャーナルや放送大学教材の大学経営の書籍をお借りして読んだのですが・・・


#こういうこともあって、最近、「組織」について大変強い興味を持つようになりました。
15日のNHKスペシャル「沸騰都市:シンガポール 世界の頭脳を集めろ」を見ました。

今、シンガポールは今まで溜まっていた国庫金を使い、外国人優遇策も立てて、多くの外国人投資家を集め、産業の発展を目指しています。また世界最先端の研究をしている研究者を世界中から集めています。特にバイオ系の研究者を集めていて、破格の条件で集めているということでした。これから、バイオの技術を発展させ、医療技術と結び付け、難病をもつ患者はシンガポールに集まり、研究で培われた医療技術によって救われ、患者は大金をシンガポールで使用する。また付いてきた家族もシンガポールで過ごすことになるので、大きな税収が見込めるわけです。


しかし、シンガポールでの研究の世界は、完全な実力主義で、研究成果を上げられなければ、契約更新はされません。業績評価です。しかも、採録されるべき論文誌のレベルが違いすぎます。国際論文誌であることは当然のことで、Nature, Cell, Scienceという、Impact Factorが25以上のものでなければ、評価に「改善の余地あり」とされるのです。


またお金になる研究でなければならないのです。ノーベル賞を取るかどうかは二の次だと。そういう世界で活躍できる研究者をスカウトしてくる人が政府機関にいるということも驚きです。


以前、このエントリーでも紹介しましたが、シンガポールの教育は大変厳しいものがあります。このような競争主義は教育でもうかがうことができます。私が赤堀先生とベネッセさんと調査にいった2005年時点では、小学校卒業あたりで大学に行けるかどうかの第一のフィルターがあり、中学校卒業あたりで最終決定に近いことがなされます。大学受験向けの高校へ行くのか、手にスキルを身に付ける職能育成のための高校に進学するのか。ここで分かれるということです。


水すらマレーシアから輸入し、資源もない国。なので、人材こそが資源というのは、この国の重要な視点なのでしょう。それゆえ、多くの優秀な研究者を呼び集め、自国でシンガポール人研究者を育てるという意識もあるのかもしれません。


しかし、ここまで激しい競争・実力主義で国は立ち行くのか?と不思議になります。もし、学校で行われる教育水準についていけなくなったら、その子どもたちへの対応はどうなのでしょうか?前にも書きましたが、幼児のころから第二言語教育を行い、それが大きな負荷を与え、落ちこぼれが出ていると小学校の先生やシンガポール在住の保護者の方からお話を聞きました。そういう子たちが大人になったときの生活保障とかどうなっているのでしょうか?大変気になります。格差が広がると、何か大きな動きがありそうなものですが(議員も84人中82人が今の首相派の議員らしいです)。日本と違い、シンガポールは実質、ファミリーで経営されている会社のようなものですので、ファミリーが「やる」と決めたらそれに従わざる得ないのでしょう。


ちょっとまた、調査に行きたくなりました。今のシンガポールはどうなっているのか。前は制度面やどんな授業をしているのかなどを中心に見てきましたが、シンガポールの先生方の教育に対する考え方、子どもに対する意識、子どもにどうあってほしいのか、など知りたいです。またこの国の教育研究者は今のシンガポールはうまくいっていると思うのか、何か今後の懸念はないのか、その懸念をどうやって防ごうとしているのか。

#関係ない話ですが、シンガポールの小中学校にはプールがほとんどないんだそうです。
#なぜなら、水がないからですね。なので、スイミングスクールに行かないと泳げないんだ
#そうです。

関連エントリー
シンガポールの教育:http://mark-lab.net/2008/08/post-33.php

結婚記念日

今日17日は結婚記念日です。

ちょうど1年前、結婚しました。もうあれから1年経つんだなーと。時間がたつのは早いですね。
昨年の今頃は緊張していましたね。披露宴の終わりのあいさつを考えていました(笑)

この1年、楽しい日を過ごすことができました。ご存知の方はわかると思うのですが、よく話をする奥さんですから・・・(笑)博多弁でぶっちゃけた話もしてくれます。笑いが絶えません。

結婚記念日に・・・と思ったのですが、先週末から緊急入院をしまして、病院で過ごすことになりました。切迫早産の可能性があるということで、最低でも3週間は入院するということです。2月末から11日間、海外に出るので、心配です。

座るのもダメで、ずっと横になっておかないといけないんだそうです。パソコンも持って行っているのですが、今日、看護師さんから、「パソコンをしていると、いつまでだってもよくなりませんよ」と注意されたらしいです(そのため、パソコンでメールを見ていない可能性が高いです。ご存知の方はご注意ください。)。本当に暇にしているということですので、ご存知の方はお見舞いに行ってあげてください。

ということで、初めての結婚記念日は病院で迎え、こじんまりとした記念日になる予定です。
来年は子どももいて、明るい結婚記念日になるかもしれません。楽しみです。

雑感:「学習する組織」を読んで

最近、協調学習に関係する文献について読んでいます。それは自身の研究のためでもあるのですが、それだけではなく、自分自身への振り返りとしても読んでいるのです。


そこで、ちょっととある本が目に入りました。中原先生@東京大学が企業内人材育成関係(たぶん、研究の本質は企業の特殊性を配慮しながらも、自主的に、継続的に組織内で学ぶということの本質について探究されているのだと思いますが)をご研究されて、ゼミでお話されているという影響もあり、また自身も前のエントリーで北村先生との雑談から学んだことなど、経験も鮮明に残っているので、ちょっと読んでみました。


高間邦男著、学習する組織-現場に変化のタネをまく



この本では、企業をメインに、周辺環境の変化に企業組織は対応して変化していかないといけないが、そのためには構成員が自律的に学習する組織に変化しなければならない。そのためには他者の価値観、ワーキングスタイルなどを相互作用を通じて認め合い、成果など皆が納得いく組織作りをしなければならない(それを組織変革と言っている)ということを言っているのだと思います。その方法として、組織におけるビジョンをリーダー(そういうことが語れるリーダーも必要ですが)が示し、それに対するメンバーの共感と同意、メンバー間の「共感的な話し合い」(個人の経験を語り、共有することで、メンバーの多様性を理解するプロセス)と「生成的なダイアログ」(「共感的な話し合い」に続いて出てくる、メンバーがお互いに意味や経験を共有しながら、探求するプロセス)を行うことなど、必要だとしています。


この本で出てくる話は企業の組織形成の話になっていながらも、教育工学に身を置く私としても身近な話があり、大変興味を持ちました。協調教育の分野で言われるような理論も裏側にはありますね。実際に「社会構成主義」という言葉も使われていましたし(もちろん、それだけではないですが)。


この本では組織変革という言葉を使って、「組織を変えるには」という目線で主にお話を切り出されていますが、私にとっては途中からの、組織を変えるというよりも、「学習する組織」の維持に関係しそうなお話(この本ではその組織の維持については明確には書いていないのですが。私の解釈です)の方が強く興味がありました。


これを読んで、「はっ!」と思ったのは、「ビジョン」、「貢献度」という2つの言葉でした。


「ビジョン」という言葉では、赤堀先生の「精神訓話」と企業時代のことを思い出しました。赤堀先生は年度初めのゼミで「研究室での過ごし方」や「研究をする姿勢」、「目指すべきゴール」についてお話して下さいます。これは研究室のビジョン、その価値と具体的行動と研究の在り方を示されています。ただビジョンにはメンバーからの共感がなければ、この本でいう、グループに対するエンゲージメントが下がるということになると思います。その共感を起こすには、上司とメンバーの物理的・心理的距離感が関係すると思います。


赤堀研究室の場合は教授室と学生室の間のドアは開いたままなので、風通しも良く、よく先生も学生室にきて、お話されます。研究の話もされますが、「元気にやってるか」とか簡単な呼びかけも学生にされます。こういうのは大事だと思います。研究とは関係ないところも含めた、気軽にお話する機会というのは、先生と学生の物理的・心理的距離感を短くすることができます。また学生の様子や考えを把握することが出来、学生の多様性を踏まえた対応が可能になる方法の1つだと思うからです。先生とお話しする機会が特別なものであるという意識を芽生えさせるのはあまり良くないことだと思います。学生が創り上げるものとはいえ、それだけでは迷いや不安もありますので、エンゲージメントがそこまで高くはならず、研究室の長である指導教官との距離感は大変重要な要因になると思います。


会社でも研究開発部にいたころは上司もメンバー目線でお話される方で、メンバーの考えは1つ1つ聞いて、ビジョンに反映されてました。「おもしろいものを作って、会社を盛り上げる」というビジョンはメンバー間で共有されていたと思います。たぶん、共感という意味では、会社を盛り上げるのではなく(メンバーも私も会社という組織に対する愛着はなかったと思います)、自分たちのチームを異色チームとして盛り上げるという意識だったと思います。なんにせよ、メンバーでの解釈は違っていましたが、意識は同じでしたし、グループに対するエンゲージメントは高かったと思います。


ただ研究室と会社で大きく違うと思われるのは、研究室、というより修士課程において、学生は必ずしも研究がしたくて来ているわけではなく(難関の審査を越えてきた学生はやる気がある学生が多いと思いますが)、会社に就職するときはやりたい仕事があるなど、何かしらの希望があるというのはあり、内的な動機付けの程度に違いがあるとは思います(もちろん、企業においても希望する職種に従事することができないことや、上司・メンバーに恵まれず、モチベーションが削がれるということは大いにあると思いますが)。


一方、悪い例としては同じく会社で, SE部で働いていた時は毎朝、部長から訓話があったのですが、この訓話では会社がとりまく厳しい状況についてお話があるのですが(寝坊することが多く、朝礼に間に合わずに、ほとんど聞いてませんでしたが)、それに対して、「がんばって乗り切ろう」と言われても、どうするのかというのがよくわからなかったですし、さらに、グループに戻った時も、上司から「部長もあのように言われているから、部長を支えてがんばるように」と言われると、これはビジョンも何もないです。大変悪いケースだと思います。


1つ思うのは、ビジョンを立てる間にはやることがあるということなんだろうなと思います。


「貢献度」というのも、重要なことだと思うのです。自分がこの組織に貢献していると感じるには自分の考えや行動がどうグループの意思決定や活動、成果に反映されたのか、目に見えるというのは大変重要だと思います。大変重要な尺度だと思うのですが、なかなか可視化しにくいところではあると思うのです。今はプロセスを評価するという話もありますが、起点となる発言や行動まで目が当てられているのか?という疑問は強くありますし、今の企業などの組織でここまで評価できているところというのはあるのかな?と思います。これが自分でも意識されないと、自分の活動のモニタリングとリフレクションも難しくなるのではないか、自主的に考えて動くことが難しくなるのではないかと思います。


サッカーでもそうなのですが、ゴールはもちろん評価されますが、アシストももちろん重要だと思います。でも、アシストをするためには、その前の起点となるプレーがあります。中盤を支配して、前線へ決定的なパスを出すというようなプレーですね。例えば、中盤の底でボールを持っている時に、右サイドから相手のディフェンスの裏をとって抜けようとしているプレイヤーに1本のパスを通す(このプレイヤーはきっとアシストをする)とか、そういうプレーです。サッカーでは評価されることがありますが、業務では評価されないことが多いと思います。ここは上司の視野の広さがモノをいうところでしょうか。


大学教育の分野では今、FDが学部の授業にも義務化されました。FDをするための組織ができ、そのための活動が様々なところで報告されています。ですが、それでも学内への浸透はそこまで進んでいるとは言えない状況にあると思うのです。FDはよく組織の問題に帰結されることが多いと思うのですが、FDに対するビジョンが見えなかったり、ビジョンの価値に対しての共感がないなど、組織形成のところに大きな問題があるように感じます。FDに関わることによる、成果判定という話ではなく、その前提が崩れているのではないかと感じる部分もあるのです(とはいえ、難しい話なのですが。企業と違い、問題点がなかなか数値化されるまでに時間がかかる世界なので)。


こういう話は企業の話として理解されがちですし、大学運営の話として扱われると思うのですが、今までの大学から変わらなければならない状況になってきている大学にも求められる話になっていますし、今こそ、教育関係で言われている理論や研究知見を実施してみる時なのかもしれません。
今、北村先生と論文を書いています。これはBEATという組織とは関係なく、個人のつながりから、「一緒に書きましょう」ということで書いている論文です。


北村先生がご専門である部分と私が関心がある部分が一致していて始まったお話なのです。


この論文が採録されれば、もちろん大変うれしいことですし、頑張った甲斐があるなーと思うのですが、この論文を執筆するプロセスが私にとって大変価値があるものでした。


今回、執筆している内容について、北村先生といろいろお話をしました。その会話はふとしたことからでした。本当に雑談レベルからです。北村先生がご専門とされている社会心理学・社会情報学の観点からの理論に関する解釈、私が専門としている教育工学の観点からの解釈、その相違についてお話をしていくうちに、私が知らなかったこともお話を聞くことができました。論文を書くという、研究者として大変重要なこと以上に価値があった時間でした。大変勉強になりました。おもしろかったです。


社会心理学と教育工学は全く異領域ということはありません。最近のようにコミュニケーションツールを学習の中で使用することが当然のようになってきた現在、参考にできるところは大変多いと思います。


重要なのは、専門分野が違っていても(今回のように、ある程度は領域が重なっている方がおもしろいと思いますが)、ちょっとした雑談から、共通の関心を見つけ出し、勉強する機会ができて、論文を執筆するまで行くという発展が可能であることです。ちょっとした雑談から始まって、私にとっては学び直しの機会となり、さらにお互いに業績を残すというところまで価値がある時間でした。


異領域間(北村先生は教育工学領域で論文執筆やご発表もされているので、異領域間ではないですが)の緩いコミュニケーションから始まる研究は大きな力があるものだと実感しました。


この話に関係なくもないのですが、私の妻が大学院博士課程のワークショップで、異領域の分野について、研究計画を立てようというものをやったそうです。物理とかやっている博士学生が日本文学の研究について研究計画をたてたりするわけです。もちろん1人ではなく、複数人でグループでするんだそうです。結構、壁が高そうなワークショップのように感じるのですが、意外に大変ウケがよく、お互いに研究手法の相違を確認することができ、お互いに研究の価値を理解し、お互いの研究に対して興味を喚起することができたんだそうです。私が思うに、直接的に研究に結びつかずに、何か同級生間の結びつきなど情意面に強く効くような気がしますが。


これも今後、どういう効果があるのか、追跡して検証してもらうと面白いことがわかりそうですね。

教育ゲームで学習したい

ゲームで学習したい人が増加しているらしいです。このブログでも過去のエントリーで教育ゲームについて紹介してきました。教育工学系の国際会議では教育ゲームでシンポジウムが開催されるほどなのですが、日本では世間では広まってきているものの、学会レベルにおいてそこまで盛り上がっていないような感じがします(でも、私は教育ゲームの研究は全くしていないのですが)。それは日本では「一度、教育ゲームで失敗している」という苦い過去があるということと、「ゲーム開発には高度な技術力とお金が必要」ということが大きいかもしれません。なかなか教育系の研究者だけで行うことが難しい分野だと思います。


とは言っても、ゲーム大国日本で、教育ゲームについて学会レベルであまり触れないというのもどうかと思います。今度の日本教育工学会でも教育システム情報学会でもいいので、何かあればいいなと期待しています。一度、教育ゲームに関する実践的な取り組みや研究レベルでその効果を検証しているもの、また技術的な面でどういうものができるのか(結構前ですが、ワールド・ビジネス・サテライトでは、頭に脳波(?)を測るものを付けて、ゲームのキャラクターを動かすゲームが紹介されていましたが)、など一度見てみたいと思います。


もう一度、教育ゲームの効果について検討してみるのもいいと思います。それで「やっぱり日本では娯楽のゲームはいいけど、教育ゲームはダメだね」となれば、それでいいですし、「今度はうまくいくかもね」という話になれば、私たちはあたらしい教育のタネを発見(再発見といいましょうか)したことになると思います。

私も教育ゲーム研究をしてみたいですが、なかなか・・・ゲームを開発できるほどの技術力もお金も絵心もありませぬ・・・

KKSブログ
「英語はゲームで学習したい」が半数以上

東京大学ではマイクロソフト株式会社様からもご寄附を頂きまして、研究を行っております。
東京大学 マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門(Microsoft hair of Educational Environment:
MEET)が3年間の総括として、研究成果報告会を開催します。

最近、注目されている「アクティブ・ラーニング」で活かせるソフトウェアをMEETは早くから注目し、開発をしてきました。教育工学会でも発表もあり、私の後輩の大浦くん@ワシントン大学がBest Post AwardをとったeJournal Plusについても発表があるかと思います。また西森先生や山内先生がご発表されたVideo Explorerもお話をお聞きできるかと思います。

BEATで総括をされています山内先生や中原先生も関係されている研究部門で、望月先生@専修大学と私が修士・博士課程のころに同級生でした椿本先生がメインで運営されています。

大変興味深いシンポジウムですね。皆さんもぜひご参加ください。
(私も参加したいのですが、残念ながら、この時はアメリカにいます)

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MEET成果報告シンポジウム:
『ICTによる未来の教育への挑戦』のご案内
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東京大学では,大学教育の方法や教育環境をICTを活用して改善することを
目指して,Todai Redesigning Educational Environment (TREE)
プロジェクトを2005年よりスタートさせています。

その中で,マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門(Microsoft
chair of Educational Environment: MEET)が,2006年4月に
発足し,タブレットPCを活用して,学生が受動的に講義を聴くだけで
なく,自ら能動的に考えながら学習を進める「アクティブラーニング」
のための教育用ソフトウェアや,新しい教室空間の研究・開発を行って
きました。

また,本学駒場キャンパスに教養学部・大学院情報学環と共同で
「駒場アクティブラーニングスタジオ」(KALS)の開設・運用を行い,
平成19年度現代GP「ICTを活用した新たな教養教育の実現」の推進を
行っているところです。

*マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門の研究開発
http://www.utmeet.jp/projects/

※駒場アクティブラーニングスタジオ
http://www.kals.c.u-tokyo.ac.jp/

※現代GP「ICTを活用した新たな教養教育の実現」
http://www.komed.c.u-tokyo.ac.jp/gendai/

今回のシンポジウムは,
MEET研究部門の3年間の研究活動の成果報告シンポジウムであり,
「ICTによる未来の教育への挑戦」がテーマです。

パネルディスカッションでは,高等教育の改善を推進する立場,企業の立場,
大学において実践的に批判的思考力を育成する立場,教育企画に携わる立場など
異なる見地・経験を持ったパネリストの皆様をお招きし,
近未来(2015年)を見据えた,大学教育とICTの活用のあり方を追究します。


皆様のご参加を心よりお待ちしております。


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■日時・場所
日時:3月4日(水)午後1時~5時10分
場所:東京大学本郷キャンパス 情報学環・福武ホール
福武ラーニングシアター
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access.html

■プログラム
12:20-13:00 記者発表・QA(※於 福武ラーニングスタジオ/報道関係者のみ)
13:00-13:10 開会のご挨拶 岡村 定矩(東京大学 副学長)
13:10-13:20 開会のご挨拶 樋口 泰行(マイクロソフト株式会社 代表執行役社長)
13:20-13:45 基調講演(1) 今泉 柔剛(文部科学省 大学改革推進室長)
13:50-14:15 基調講演(2) 大島 純(静岡大学)
14:20-14:30 休憩
14:30-15:10 マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門の研究成果(東京大学MEET研究部門)
15:10-15:50 「MEET the Future Education ~未来の教育に会いましょう」(マイクロソフト株式会社)
15:50-16:00 休憩
16:00-17:00 パネルディスカッション「高等教育で育成するべき人材像とICTの役割」
・パネリスト
今泉 柔剛(文部科学省 大学改革推進室長)
大井川 和彦 (マイクロソフト株式会社 執行役常務)
楠見 孝(京都大学)
大島 純(静岡大学)
中原 淳(東京大学)
コーディネータ
山内 祐平(東京大学)
17:00-17:10 閉会のご挨拶 岡本和夫(東京大学 大学総合教育研究センター長)
17:30-19:30 レセプション+MEET公開デモンストレーション

■定員
180名

■参加費
無料(レセプションにご参加の方は,お一人につき2,000円申し受けます)

■お申し込み
以下のフォームよりお申し込みください。
https://ssl.alpha-mail.ne.jp/utmeet.jp/eventform.html

※お申し込みの締め切りは,3月1日(日)までとさせていただきます。
なお,定員を超えた場合は先着順とさせていただきます。ご了承ください。

■お問い合わせ
東京大学 大学総合教育研究センター
マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門
symposium@utmeet.jp

印刷された論文誌のチカラ

| コメント(2)
先日、北村先生と「最近の修士は書籍ばかり読んで、論文を読まないねー。よくないですねー。ほんと・・・」という話から広がって、WEBで読める論文誌よりも、紙で印刷された論文誌の方が研究に対する発想力や想像力がつくような気がするというような話をしていました。印刷された論文1本を読むという話ではなく、印刷された論文誌で読むということなのです。


私は最近、いろいろ論文を探しているのですが、東京大学で読むことができる電子ジャーナルの数ははんぱなく多いと思いました。大変充実しています。私は教育工学の分野を修士・博士で研究してきましたが、出身が理系大学ですので、読むことができる電子ジャーナルは自然科学分野が中心になってしまいます。これだけ論文を読むことができる環境はあまりないのではないでしょうか?


キーワードでいろいろな論文を検索できますし、大変便利なものだと思います。ですが、電子ジャーナルを読む時というのは、何か探したいテーマや読みたいものが既に決まっている時ではないかということです。


北村先生は、紙で印刷された論文雑誌は目次に目を通すと、自分が読みたい論文の他にも気になるキーワードを見ることができたり、キーワードで引っ掛からなくても、実際に読んでみるとおもしろい論文が見つかったりするので、研究の発想が広がることにいい影響があるのではないかと言ってました。


私もその意見には賛成です。一度、いらした方はご存じかもしれませんが、赤堀研究室は契約している論文誌の数が大変多いです。特に国際誌の数は結構あります。私も論文誌をパラパラ読んでみると、自分の研究分野以外の論文でも、自分の研究に関連してそうなものだけではなく、興味がある言葉やテーマなど読んでみたくなります(北村先生も2度、赤堀研究室にいらしたことがあるのですが、これだけ論文誌があるのは研究環境として大変いい研究環境だと言われてました)。


電子ジャーナルでも目次が表示はされるのですが、なぜか目的外の論文は読まないんです。これはなぜなんでしょうか?印刷されているものだと、読みたい論文を探すのにパラパラと開くので、その時に目に入ったデータや何かあれば、止めて、その論文を読むということはあるのですが、そういう、物理的なものというのが大きいのでしょうか?それとも「手書きインターフェース」でよく言われる、手書きやメモができるから?いや、たぶん、そういう問題ではないような気がします。紙で印刷された論文誌を読む時は送られてきたから、とりあえず読んでおくというようなことがあるから?それはあるかもしれないですが、過去の論文を読むときも、とりあえず読んでおくというようなことがあるでしょうか?もしかしたら、人によって考え方が違うから?ということで終わりの話かもしれませんが(私はデジタル・イミグラント???かもしれませんが)。


何でしょうか?あの紙で印刷された論文誌の力は。

#関係ないですが、冒頭の「最近の修士は論文を読まない」というのは私も賛成。
#私は修士だけではなく博士学生も論文を読んでいない人も増えてきているように思います。
#書籍で基本知識や関心を広げるのはいいですが、研究をするのではあれば、
#書籍よりも論文を読むことが重要だと思います。特に英文誌は必ず継続的に
#読まなければならないと思います。教育工学系では英文誌を読まないというのはありえません。
このサイトは金沢大学 大学教育開発・支援センター 准教授 山田政寛(やまだ まさのり)のブログです。教育工学の観点からICTを使った教育環境の構築と評価に関する研究を中心に行っています。