2008年9月

WEBデザインの力:世界の諸問題に対して

9月に入って、雨が多いです。台風は来ますし、大気が不安定で、突然の雨に悩まされることもあります。日本は島国ですが、雨も降りますし、地下水がまだ豊富にあるということで、水道の水はいつでも使えます。臭いなど我慢すれば水道水も飲むことができる国です。

しかし、世界を見ると日々の水も足りない国も多いです。高地の国、砂漠の国など、井戸を掘っても水が出てこないことや、すぐに干上がってしまうような国もあります。日本という国にいると、日頃から、何も疑問もなく使っている水の価値を忘れてしまいます。

vw1.jpgそこで私たちがどのように水を使っているのか、見つめなおしてもらい、水の価値を再認識してほしいという願いをこめて始まったプロジェクト、"The Virtual Water Project"があります。ドイツのデザイナーがユネスコの環境プロジェクトで"Water for life"という題名で発表されたデータを基に、食品の生産に必要な水の量や国ごとで1年間に使用される水の量をWEBサイトやポスターなどでグラフィカルに示したものがあります。このポスターは25ユーロで購入できるんだそうです。


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例えば、300グラムのステーキを生産するには4500リットルの水が必要になります。牛乳も1リットルの牛乳を生産するためには1000リットルの水が必要になるということのようです。ただ、実際のデータとは換算方法が違うところがあるようで、ずれがあるんだそうです。


vw4.jpgまたFlashで同じデータをGoogle Map的見ることができます。これもおもしろいですね。どこか忘れたのですが、海外のどこかの美術館のサイトで、絵をこのように見ることができるようになっていました。もちろんそこまできれいではないのですが、見せ方でひきつけるという方法は面白いと思います。






前からこのブログでもサイトを紹介していますが、WEBデザインが世界の諸問題の解決にいろいろ挑戦していることがわかりました。前にWEB Designing誌で読んだのですが、世界のデザイナーが1日5分を世界の諸問題の解決のために訴えかけるデザイン作成に使うというプロジェクトがありました。デザインにはメッセージがないと見ている方にも伝わらないのだと思います。世界の問題に対して、デザイナーがさまざまな方法でメッセージを伝えるというのはすばらしいことだと思います。

日常生活で、当然を思われているものの価値を再認識させるためのデザイン。教育についても同じだと思います。何気なく私たちは学校で授業を受け、学習する機会が与えられていますが、世界ではそのような機会が欲しくても働かざる得ない人もいます。日本では高額な授業料を払っているにも関わらず、授業に出ない学生も多いです。世界的に見て、私たちが学習に費やされる時間がどれほど多く、無駄にされているかなどを視覚化して見せるとインパクトがあるかもしれませんね。

The Virtual Water Project
http://www.traumkrieger.de/virtualwater/

Google Chrome

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また新しいブラウザが出ました。Googleが出したGoogle Chromeです。タブブラウザです。

今までにない、斬新なデザインですね。メニューボタンがないというので、最初は躊躇しました。

使ってみると、トップページにはよくアクセスするページをリンク先画像と一緒に見せてくれます。

右列には最近使ったブックマークとか載せてくれていて、意外に便利です。

スクリプトとかFlashとか読み込み速度が速くなったという噂ですので、ちょっと確認してみました。

私の所属組織のWebページ、BEAT(HTMLとFlash)のトップページで計測しました。
キャッシュ、履歴、クッキーをすべて消して、他のアプリケーションを立ち上げないで行いました。

結果としてGoogle Chrome: 4.1秒、FireFox 3.1: 4.9秒。ちょっと早いですね(私のマシンが最近処理が遅いので、4秒近くもかかっています・・・うーん。昨年買ったばかりなのに。使い倒してるからか?)。

Googleは最近、活発に成果を出していますね。組織に何かいい雰囲気があるんでしょうね。ここ最近の活動はおもしろいものが多いです。ここまで研究者がいいものを出していける組織というのはどういうものなんでしょうね。

Google Chroneは開発APIも提供されているようで、何かに特化したブラウザとか開発ができるようです。この点はFireFoxと同じですね。でも、Googleだと、他のAPIとも組み合わせて何かできそうな予感がします。

私はまだFireFox3.1を使っていますが、今後、いいアドオンが出てきたら、Chromeに移るかもしれません。これからが楽しみです。

AJAXに苦しむ

久しぶりにプログラムをしています。普通にHTMLで作ることもできるのですが、それでは面白くないと思い、前々から使ってみたかったAJAX(Asynchronous Javascript and XML)を使ってシステムを作っています。

私はFlashでシステム開発することが多かったのですが、FlashなしでもFlash並の表現が可能というところは驚きました。世の中にはいろいろな表現ができるJavascriptライブラリーも用意されていて、それを適宜使うことでいろいろなシステムを組むことができます。

しかし、難しいですね。Javascriptのライブラリーでもいろいろincludeすると、動かないことがあります。今のところ、prototype.jsとmootools.jsが何かで競合していて、どちらかしか動かないことがわかりました。これを判断するのに、結構時間がかかりました。prototype.jsはAJAXの基本的なライブラリーのようです。XMLに関係する処理もprototype.jsですることも可能のようです。mootools.jsの方は詳しくはわかりませんが、私は画像処理の関係で使っています。今、作っているソフトについてはprototype.jsを使った機能の方を優先させるということで、mootools.jsを使った機能は別の方法で開発することにしました。代替案としてはFlashか?

FlashかAJAXか、迷うところがありますが(Flashでないと作ることができない機能やAJAXとFlashを使わないと作ることができないものもありますので、同時利用も可能です)、AJAXは多少複雑なプログラミングが必要であることと、ライブラリーで競合が起こる可能性が高いこと、セキュリティー面が多少不安なところがあります。またクライアントサイドでスクリプトを切っている場合は使えません。ですが、結構軽くできるのは魅力です。

FlashはもちろんFlashという開発ソフトが必要になりますので、コストがかかります。またFlash独自のムービークリップのコントロールやレイヤーを頻繁に使うので、このあたりの専門知識が必要になりますね。また最近ではAction ScriptがますますJava化してきているので、とっつきにくくなってきているというのは事実だと思います。Action Script2.0から3.0では書き方が結構変わりましたしね。

しかし、プログラムをし始めると時間が経つのは早いものです。昨日もあっという間に時間が過ぎました。今、開発しているシステムはデッドラインが決まっているので、とりあえず、早くあげたいと思います。

気晴らしに

研究に行き詰まること、新しいアイデアが出ないこと、いろいろあると思うのですが、私の場合、やはりそれは研究ばかりしすぎているということが1つ問題があると思っています。気晴らしも必要ですし、何かおもしろそうなものを触ってみるというのもいいと思います。

会社にいた時、上司から「真面目に技術のことばかり考えているのではなくて、身の回りのもの、マンガやゲームとか、エンターテインメント要素が強いものも見て、遊んで、発想力をつけてみてください」と言われたことがあります。何か良いものというのは遊び心があるんですよね。きっと。

時々、このブログでも紹介しています、おもしろWEBサイトですが、こんなゲームがありました。

pepsi_game1.jpg
みんなのPEPSI NEX Game

ペプシコーラの販促サイトなのですが、Flashでインターフェースは作られていて、おもしろいものになっています。ここでは簡単なゲームで遊ぶことができます。現時点では4種類のゲームを楽しむことができます。今回は「どこまで飛べるか」競うゲームを紹介します。





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ペプシコーラを背負った人を操作して遊びます。まず、ペプシコーラを背負った人を上下に振ります。マウスを上下に制限時間内にできるだけいっぱい振って、パワーを溜めます。









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そしたら、飛び出すので、マウスを左クリックして、コントロールします。長く押すと上へ、マウスを離すと下へ移動します。時々、凍らされたアイテムがあるので、それをとりつつ、できるだけ長く飛ぶゲームです。もちろんパワーも減っていくので、凍らされたペプシコーラを飲んで、パワーを回復させましょう。





単純なのですが、おもしろいですね。Flashでいろいろできるようになりました。実際の人がFlashなどのファイルなどに出てくるスタイルをPIP(Person in Presentation)といいます(天気予報図の前で天気予報士が説明している様を思い出してみてください。あれがPIPです)が、実際の人がゲームやプレゼンテーションなどに登場するとリアリティーが出てきますし、じっと見てしまいますね。今もやっているのかわかりませんが、マクロミルのWEBサイトでは原田知世がPIPに出てきました。

こういうのを昔作ろうとして、先輩の映像をクロマキー撮影して、プレミアで動画ファイルを作って、Flashでプレゼンテーション資料と統合させたことがあります。クロマキー撮影ができるほどの設備がないので、青いゴミ袋を壁一面に貼り付けて撮影して、作ったのですが、うまくできませんでした。ビニールと照明の加減できれいな動画素材を作ることができないんですよね。結局作ったものは、人と他のコンテンツの境界に変な淵ができてしまって、大変見づらいものになりました。

こういうものを作るには、しっかりしたスタジオとソフトウェアが必要ですね。私はその当時、プレミアがあまりうまく使えなかったのですが、プレミアは難しいですね。インターフェース自体が複雑です。PIPが紹介されていた雑誌ではFinal Cut Proが良いと紹介されていましたので、今後、このようなコンテンツを作る機会があれば、やってみたいと思います。

PIPって、eラーニングコンテンツにすると、どうなんだろう。作るのに一苦労で、あまり効果がないのでしょうか。学習者の情意面に訴えかけるだけかもしれないですが。一度、作って、効果測定をしてもいいかもしれません。

みんなのPEPSI NEX Game
http://www.pepsi.co.jp/special/game4.html

素材の整理、分類と見せ方で変わる

最近、何かと「共有」という言葉を耳にします。「情報の共有」、「知識の共有」、「道具の共有」などいろいろあります。しかし、共有することでまた新たな問題が出てきます。所有物、情報量など膨大になっていくと、それらを整理しないといけません。カテゴリーにラベルはなんでも付けることができると思うのですが、情報量が増えれば増えるほど、人力では厳しくなります。自動化したいものです。

テキストならまだいろいろやる方法があるのですが、画像の整理を自動化するというのは面白いと思います。

hokkaido1.jpgViewサーチ北海道は北海道の画像を分類して、閲覧でき、観光名所などのルート検索もできるというものです。旅行記を見ることもできるようです。画像の分類は自動的に画像の特徴値を基にしているということです。









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画像を1つ選ぶと画面が平面デザインに切り替わり、選択した画像と特徴値が似たものを表示します。左上のバーを操作することで拡大・縮小ができます。











hokkaido3.jpg右上のウィンドウは現在見ている画像が3Dマップ上ではどのあたりのものを見ているか把握するものです。このウィンドウ内の画像をクリックして見ることも可能です。











hokkaido4.jpg画像を1枚選択すると、画像が読み込まれ、タイトル、撮影地、撮影者などの情報が表示されます。また撮影地までの行き方を確認することもできます。










hokkaido5.jpg札幌からスタートして、撮影地までのルートで見ることができるシーンをスライドショーでみることができます。左下にはGoogle Mapで地理的なルートを確認することができます。











情報サイトやWikipediaやYouTubeのようなユーザーが積極的に情報共有するサイトはどんどん掲載情報量が増加してきます。情報の整理、分類と表示は必然的に求められます。今までの技術では画像や動画などのマルチメディアはそういうことをすることが難しい状況でした。このように自動的に分類し、表示してくれるシステムは大変ありがたいですね。

今後になると思いますが、画像の特徴値だけではなく、撮影地の近さ、時間的推移で見せてくれるとエンドユーザーに喜ばれると思います。その点からいうと、札幌から撮影地まで見ることができる撮影地の写真を自動的に順番で見せてくれるというのはうれしかったです。自分が北海道旅行を計画するときに参考になりますね。

自動的な分類や表示というのは、どういう軸で整理するかで見え方が大きく変わる。単純なことなのですが、見え方、利用方法も変わります。何を軸にして素材を整理するか。ここは教育システムでも大切な観点ですよね。大変おもしろかったです。

Viewサーチ北海道
http://www.view-hokkaido.jp/

消費者と企業を結ぶ

「何もしていないのに、酸素マスクが落ちてきた」とか「こんな設備が欲しい」とか、「この高枝バサミ、もうちょっと長ければいいのにな」とか、そんなことありませんか?

居酒屋でもアンケートはがきをテーブルに置いてあることがありますが、あれって出しても、本当に自分の声が反映されているのか、それ以前にしっかり目が通っているのか?とふと思いませんか?

SuggestionBox.comはまさしく、企業と消費者をつなぐサイトです。メンバーになると、登録企業に商品の不満や要望を伝えることができ、企業側もそのクレームや提案について「対応中」、「対応済み」などの設定ができるみたいです。おもしろいことに、ジョークなのかわかりませんが、人に対しても要望や不満を投稿することができるみたいです。オバマ大統領候補にも出すことができるみたいです(笑)

消費者としては少し安心します。自分の声が届いているということが視覚化されるというのは、企業の姿勢に対して好感が持てます。

しかし、懸念点もあります。1つは何か1つ事件が起こると、誹謗中傷ばかりになるのではないかということです。事件・事故を起こしたのであれば、当然非難されるべきだと思いますが、それはSuggestionBoxですることではないと思います。ですが、このようなサイトでは一度大きなスキャンダルが起こると、大変なことがありそうです。

2つ目として、企業側の問題です。対応中といっても、ずっと「対応中」ということがありえないかということです。ユーザーの意見が周りの目にも触れることで、少数意見であってとしても、企業の対応は周りから見られることになります。といっても、少数意見は少数意見。対応しないことも十分に考えられます。少数意見に対して、企業側も丁寧な対応が求められると思います。

3つ目として、これは2つ目にも関係するのですが、一度「対応済み」という形にならなければ、Suggestionはなくなってくるということです。ユーザーが意見を出しても、「未対応」とか「対応中」がずっと続いている状況が長く続けば、ユーザーは当然その企業から離れていきます。少数であってもお客様の意見をしっかりと聞いて、反映に努める姿勢を見える形で出さなければ、ただの口コミサイトになってしまいます。

しかし、これはごくごく単純なことだと思うのです。ただ、企業と消費者をつないだというだけなのですが、これがここまで注目されるのは、日本でも起こっていることですが、企業倫理が守られていない中で、企業の努力を消費者の目に見える形で提供することに対して、消費者が強い関心を抱いているということはあるのだと思います。企業側も少数意見であったとしても、見落としがちな要点もこのようなサイトで見つけることができるので、メリットは大きいと思います。

今後は記入されたテキストデータをテキストマイニングなどの手法を使って、注目すべき項目を抽出するなどのアプリとつなげるとおもしろいかもしれませんね。

日本では
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080916/314888/
のようなものがありますが、こういうサービスとつなげているといいと思います
(容易に想像できることなので、しているかもしれませんが)。

SuggestionBox.com
http://www.suggestionbox.com/

これを研究でやったらどうなるでしょうね?
教育実践者と教育研究者をつなぐサイト。教育実践者を消費者、教育研究者を企業と見立てやってみるとか?

「論文読んだんですけど、では授業ではどうすればいいのですか?」とか、
い、い、痛い・・・すんません。耳が痛いっす。Implementationを書きます・・・

とか、そんなことが起こるのでしょうか?厳しいですが、望ましい関係ですね。実践家にとっても研究者にとっても。

CMCのマルチモーダルについて考える

外国語コミュニケーションや異文化理解学習において、古くは電子メール、電子掲示板、最近ではテキストチャットといったCMC(Computer-Mediated Communication)技術が使用されています。

今までの先行研究(Warschauer(1996)やMcAndrew et al(1996)など)では1つのコミュニケーション媒体で外国語教育への効果検証を行っています。私もその1人です。私はビデオカンファレンス、テキストチャットなど同期型CMCを幅広く扱っていますが、効果検証する際は1つの媒体で行います。

しかし、World CALLやEuroCALLに続いて見られたものとして、最近、テキストチャットと音声チャット、テキストチャットとビデオカンファレンスという複数のコミュニケーション媒体を組み合わせて利用することが多くなってきているようです。事実、旧Macromedia Breezeもテキストチャットとビデオカンファレンスを組み合わせて使うこともできますので、実用面としてはアリなんだと思います。

実際に音声が途切れるときがありますし、その場合は情報量が少ないテキストチャットを使用するということが想定されるので、当然と言えば当然だと思います。

そういう流れから、外国語コミュニケーション教育という実践の場でも使用されてきているのだと思います。外国語教育研究はそもそも実践的に長期的に行われることに重きが置かれるので、実践的に使用されているものがよく利用されています。

しかし、研究的にはどうなのでしょうか?EuroCALLでも私の発表で質問があったのですが、「マルチモーダルじゃないのですか?なぜですか?」と聞かれました。私は「今回はビデオカンファレンスにおける自己像の効果について検証しているので、テキストチャットという要因は省かなければならないからです。」と答えましたが。テキストチャットとビデオカンファレンスが同時に使用できる媒体を使用する時、何が根拠になるのでしょうか?

World CALLでもUKのDr. Regina Hampelもマルチモーダルツールの利用に関して発表していましたがここの理由はわかりませんでした。とある先生が「彼女は実践の人だから、どの媒体がどういう効果があったという分析には興味がないのでは」とおっしゃられたのですが、そういうことではないようにも思います。実践だからといっても、マルチモーダルなツールを使わなければならない理由、その理由に合った考察と結論を示すのがやはり研究であり、研究発表だと思うのです。

私の研究ではテキストチャットは文法的に正確に伝えようという意識を向上させ、ビデオカンファレンスは意味伝達を意識しながらも、状況に合わせて使用できるキーフレーズを提供することでその状況にあったキーフレーズを使うことができることがわかりました。テキストチャットではそのキーフレーズを使わなくても、正確にコミュニケーションしようとするので、コミュニケーション上の問題が発生することが少ないことがわかりました(ですが、返答スピードが遅くなるので、情意的にあまりいい結果ではありませんでした)。

そういうことから考えると、それぞれのツールで育成できそうか能力というのは異なると推察されます。やはりそれぞれいい面と悪い面があり、それは学習目標と照らし合わせて、どういうタスクをさせるのかを検討した上でどういうツールを使用するかを考えないといけません。私の研究でも先行研究の知見からでも、やはり統合する理由として有力なものがあまり思い浮かばないのです。

それぞれのツールの効果については先行研究で言われているのですが(Lee, 2002など)、単一のコミュニケーションツールでの利用で何が問題なのか、この点がはっきりしないとCMCにおけるマルチモーダルツールの効果検証を行う理由がないように思うのです。マルチモーダルの研究は情報工学の分野で積極的に行われていますが、教育研究である限り、何かしらの問題点が必要になるかと思いますので、やりにくいのではないかと思います(ビデオカンファレンスだけではネットの混雑で途切れるから・・・では研究を行う理由として根拠が大変弱い)。

今後、このコミュニケーション媒体が統合されたツールの研究について、どのような根拠によって行っているのか、これからの研究が楽しみです。私はこのマルチモーダルという観点では自分自身で現状の問題点の発見に至っておらず、力不足ですので、研究としては今後の流れを見たいと思います。

参考文献

Hample, R & Baber, E. (2003), Using internet-based audiographic and videoconferencing for language teaching and learning, In Felix, U (Eds), Language learning online: Towards best practice, 171-191.

Lee, L. (2002). Synchronous online exchanges: a study of modification devices on non-native discourse, System, 30, 275-288.

McAndrew, P., Foubister, S.P. & Mayes, T. (1996). Videoconferencing in a language learning application, Interacting with Computers, 8(2), 207-217.

Warschauer, M. (1996). Comparing Face-to-Face and Electronic Discussion in the Second Language Classroom. CALICO Journal, 13(2-3), 7-26.

フットサルシューズ

futsal2.jpg今日はフットサルに行ってきました。数年前にアメリカで買ったフットサルシューズがボロボロになってしまったので、先日、軽井沢合宿の際にアウトレットで新しいものを買いました。3500円ほどで、かなり安かったです。今回はフットサルシューズというよりも、トレーニングシューズにしました。

人工芝の厚さにもよるのですが、いつもやっているところは芝が浅いので、かなり動きづらかったです。つまずきそうな感じですね。靴ズレやら、爪に直接振動が来るのか、ものすごく痛く、最後の方は歩くのもつらかったです。3500円という安さがダメなんですかね?足のサイズよりもすこし大きめを買ったのですが、NIKEは記載サイズよりも小さめに作っているらしく、結局、私の足のサイズのものを買ったことになっているようです。これより大きいものになるとアメリカに行くしかないですね。今年はもう海外に行かないので、ちょっと無理ですね。

まあ、でも、足の痛みとも闘いながら、後半はゴールをあげることができましたし、アシストもできたので、結果としては上々じゃないでしょうか(もちろん、周りの体力がかなり消耗されて、動きが鈍くなったからという理由は否定できません)


futsal1.jpgついでにウェアも買いました。今、FIFAランク1位のスペインのウェアです。通気性がいいものが欲しいなと思っていたので。背番号はありません。トレーニングウェアなので。レプリカだったら、何番がいいですかね。やっぱり、5番ですか。バルセロナの闘将、Puyol(プジョル)の番号です。バルセロナのディフェンダーです。私はディフェンスがとても下手なのですが。

カルレス・プジョル
Wikipedia
You Tube

今日、早速着て、プレイをしましたが、通気性があるためか、軽い感じがしました。いいですね。次は10月に日本教育工学会があるのですが、それまでは毎週、行くことができそうです。うれしいです。





山中湖合宿→ハンガリーでの国際会議→軽井沢合宿と、地名だけみるといいのですが、なかなかハードな日々を過ごしました。

そして、あっという間に10月になってしまいます。10月の最初のイベントと言えば、日本教育工学会全国大会があります。そこで、教育工学会の参加者で大宴会を企画しました。毎年、大盛況で、今年もやります!!

締切がなんと今日になります。教育工学会に参加される皆様、1人で参加される方々も出会いを増やして、楽しい学会にしてください。ワカモノタチと書いていますが、年齢は関係ありません。自称「ワカモノ」たちの会ですので、いろんな方が毎年参加されてます。研究の話をしてもよし、趣味の話をしてもよし。です。出会いも増えれば、研究も充実していきます。この大宴会に参加して、皆様の研究生活においていいきっかけになればと思っています。ぜひ、参加してください。

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日本教育工学会 ワカモノタチの大宴会 2008
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今年もこの季節がやってまいりました!
例年100名前後という多くのワカモノにお集まりいただき,
大盛況の「ワカモノタチの大宴会」を,今年も企画致しました.
今年も学会の懇親会直後に開催いたします.

参加をご希望の方は,下記URLのフォームに必要事項を記入いただき,
9月10日(水)までに参加登録してください.
http://labs.m-mode.net/wakamono/
会場準備の都合上,〆切をお守りいただけると幸いです.

なお,このメールを皆さんのお近くの興味・関心のある方にご転送いただければ幸いです.

皆様にお会いできるのを楽しみにしております.
どうかよろしくお願い致します.

本企画についてのお問い合わせは,
wakamono2008 +at+ ak.cradle.titech.ac.jpまでお願いいたします.
(+at+ を @ に置き換えてください)

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●日時 :10月12日(日) 21:15~23:00
●予算 :有職者4,000円 学生2,500円
(有職者の定義は,"所得税を納めているもの"です)
●コース:2時間飲み放題コース
●団体名:教育工学会ワカモノタチの大宴会
●会場 :船栄 高田店 http://www.funaei.co.jp/takada/
●〆切 :9月10日(水)
●申し込み方法:下記ページからお申し込みページに進みフォームに必要事項を
記入いただき,参加登録してください.
http://labs.m-mode.net/wakamono/
申し込んだ後,確認メールが送られてきます.

●参加資格
自称ワカモノ!であればOKです. 教育工学会がはじめてでお友達がいない、という方も是非、ご参加下さい。きっと知り合いがぐんと増えます。

会場は,懇親会会場と目と鼻の先ですので,そのままお越しいただくことが出来ます.

なお、ワカモノの大宴会は有志のボランティアによって運営されています。不手際などあるかと思いますが、ご理解いただければ幸いです。

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WAKAMONOの情報がMIXIでも!!
Learning of Tomorrowコミュニティ!
是非ご参加ください!
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2668705
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(2008年度幹事団・敬称略)
■代表
御園真史(東工大)

■運営
中原淳(東京大)
村上正行(京都外大)
望月俊男(専修大)
重田勝介(東京大)
山田政寛(東京大)
平澤林太郎(新潟大附属長岡小学校)
渡辺雄貴(東工大・青山学院大)

■会場・誘導
楡井正弥(上越教育大)
宮崎こず恵(上越教育大)
金和瑩(東工大)
渡辺雄貴(東工大・青山学院大)

■会計・総務
見越孝介(東工大)
志賀靖子(東工大)
金和瑩(東工大)

■広報
堀田龍也(NIME)
中川一史(NIME)
山本雅之(東工大赤堀研OB)
中野真依(ベネッセコーポレーション)
森田裕介(早稲田大)
岩崎千晶(関西大)
藤原康宏(岩手県立大)
山口悦司(宮崎大)
根本淳子(熊本大)
大橋裕太郎(慶応大)
舟生日出男(広島大)
林敏浩(香川大)
酒井俊典(山形大)
谷塚光典(信州大)
亀井美穂子(椙山女学園大)
中澤明子(大阪大)
奥林泰一郎(大阪大)
尾澤重知(大分大)
寺嶋浩介(長崎大)
稲垣忠(東北学院大)
光原弘幸(徳島大)
松浦健二(徳島大)
杉本圭優(富山短大)
深見俊崇(平安女学院大)
小尻 智子(名古屋大)
八重樫文(立命館大)

ハンガリー最終日

発表が終わり、最後のハンガリーを楽しみに、ブダペストに再び行きました。後輩と回れなかった中央市場に行くためです。私は旅行中、よく市場に行くのですが、ブダペストではそこにいけず、心残りだったので。

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Deli駅からメトロ2番に乗って、Deak広場で乗り換えて、2駅で着きます。中央市場、でかい!でも観光慣れしているのか、土産物もちゃっかり売ってました。

私は食べ歩きが好きなので、肉屋でサラミやハムを買っては食べて、2階でお酒が飲めるので、そこでワインをのみつつ、歩いて周ってました。楽しかったです。

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ブダペストからの帰りからの情景。きれいだったのて、撮ってみました。夕日がきれいです。


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last_hung7.jpgハンガリーでの最後の夕飯です。スターターとして、ベリー類の冷製スープ、メインは前と同じ、パプリカチキン、ハンガリーのビール(黒)、デザートで、カッテージチーズのクレープです。すべてハンガリーでは有名なものです。この上にベリーソースがかけてあります。うまかった。腹いっぱいになりました。










last_hung8.jpg翌日です。セーケシュフェルバール駅です。朝早いのか、静かでした。














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そして空港。帰国へ・・・







Székesfehérvár


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学会が開催されましたセーケシュフェルバールという街を周りました。ハンガリーで一番古い街ということです。ブダペストのように大きな見どころはないのですが、静かで、のんびりとして街並みでした。昔、聖イシュトバーンが城を構えたんだそうです。セーケシュフェルバールというのは、「白い戴冠の城」という意味らしいです。

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見どころがある旧市街地は駅から20-30分かかります。旧市街地にある市庁舎広場の噴水です。EuroCALL2008のトップページにも掲載されていたので、行きました。右が市庁舎です。

szeche9.jpgこれがセーケシュフェルバールの聖イシュトバーン教会です。ブダペストのものとはもちろん規模が違いますが、スペインの古い街を思い出させるような、落ち着いた形です。私は好きです。


















szeche11.jpgここが聖イシュトバーンが建てたとされる城跡です。今は公園になっています。
















szeche3.jpg昼ごはんは市庁舎近くのレストランで。ハンガリーに来たら食べないといけない、パプリカチキン with ハンガリースタイルのパスタを食べました。ブダペストでは私の後輩が食べていたのですが、あれが2500フォーリントくらいでした。セーケシュフェルバールで食べると1450フォーリントでした。モモ肉をそのまま焼いて、パプリカのソースで煮込んだという感じで、たいへん柔らかくおいしかったです。昼はこれにビールを飲んで、「極楽なんだよー」と言いたくなるひと時でした。













szeche6.jpg昼過ぎから少し遠出。セーケシュフェルバールから25分ほど、バスに揺られて、ポリ城に行きました。建築家で、彫刻家、画家でもあった、ポリという人が建てたそうです。今でも住んでいるようです。洗濯物が裏側に干してありました。彼が亡くなったのが1954年ということでしたので、子孫がまだ住んでいるのだと思います。











szeche4.jpg民家の中にいきなりこんな城が見えてくるのです。庭園もきれいに整備されていました。













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城の中はこんな感じです。城というよりもお屋敷ですね。中にはポリが描いた絵や作った彫刻が飾られてましたが、絵の保存はちゃんのしていないので、木版に書かれた絵は木版が割れ初めてました。せっかくの絵なので、もうちょっとしっかり保存した方がいいように思います。




szeche12.jpg城から周りを見果たすとこんな感じです。ほんと、民家でしょ?















szeche8.jpg帰りに野良?なのかわかりませんが、一匹の犬がいました。かわいかったです。















セーケシュフェルバールは3時間もあれば、ポリ城も含めていろいろ周れる小さな街ですが、ブダペストのように騒がしくもない、落ち着いた時間が流れています。ちょっとここで一息・・・という感じでいいんじゃないでしょうか?

セーケシュフェルバールより先にいくと、バラドン湖があります。中欧の海と呼ばれるところで、湖水浴に来る客に大賑わいになるんだそうです。でも次、ハンガリーに来たときは、エゲルとトカイに行きたいです。


EuroCALL


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今回、EuroCALLというComputer-Assisted Language Learning関連の国際会議に参加してきました。聴講したセッションをいくつか報告します。


eurocall2.jpgWill Mobile Learning change Language Learning? Agnes Kukulska-Hulme

この人はイギリスのオープンユニバーシティーの人ですが、外国語学習でのモバイル利用で、急に名前が出てくるようになった人です。何かモバイルについて研究をしているわけではなさそうで、外国語学習の中で今まで出てきていたモバイルに関する研究を早い段階からレビューしたことから、結構名前が出てきたように記憶しています。





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ヨーロッパにおけるさまざまなモバイルの教育利用に関するプロジェクト紹介がされていました。おもしろかったのは、Mobileduという中国(?)生まれの携帯向け英語学習コンテンツで、オリンピックに合わせて、中国国民が英語を学習する機会を増やすために行われたそうです。Nokiaと英語教育研究者、英語教員が協力して開発したということでした。Mobiledu<http://jp.youtube.com/watch?v=dTYZi3hUzQA>

eurocall9.jpgインターフェース的によく出来てたと思うのが、C-Shockという留学生向けにイギリスの文化を知るためのゲームをPDAで学習するというものでしたが、インターフェースはフル・フラッシュで見栄えがするのですが、まあ、ドリルですね。











eurocall1.jpgヨーロッパの観点からモバイルにおける学習は何を変えるのか?という点では、場所、時間などを制限なく、日常生活における学習において、社会的な支援(Socio-technical support)を行うためのキーとなるものということでしょうか。社会的な支援というのは、教員からだけではなく、仲間などからも支援を受けることができ、それを促進することができるという意味合いですね。話を聞いてみると。それは一種、Web2.0のコンセプト内にあるということなのでしょうか?





これはFuture Labの報告書にも書いてありましたが、学習者がいる場所だけではなく、動きにもあわせて、コンテンツを提供できるというのはモバイルならではだと思いますが、その特徴と学習内容を合わせたものはこの方の講演ではありませんでした。


eurocall6.jpgよく国際会議で発表するとパケット料金の話は必ず上がってくるのですが、このスライドで説明されているように、自分のデバイスで自分が好きなように扱い、行動するのがいいと思います。












というよりも、このスライドで使われている画像は我々BEATのWebから取ったものです。絶対に。ということはこの人はBEATの研究内容は知っているということになります。残念ながら、BEATの研究成果がこの人のスライドの中で出てこなかったのですが、その理由はたぶん、1:この人にとって、興味がなかった。2:私たちが国際会議ではなく、国際「論文誌」に投稿を一度もしていないからだと思います。実際に徳島大学の矢野先生と緒方先生の研究は紹介されていましたから。関係ない話ですが、BEATは世界的にも誇れるいい研究していると思うのですが、世界的なアウトプットが弱いのは否定できません。残念ながら・・・(と言って、私がやれ!といわれても、重量級の負担なので、厳しいのですが)



eurocall8.jpgモバイルを使用した学習で設計や評価の段階で検討すべきこととして、学習者の参加程度ということですが、これは・・・Web2.0そのものですよね?













eurocall10.jpgしかし、携帯電話によって、インフォーマル・ラーニングの機会を意図的に増やし、支援する有効なツールとして注目はされていますね。そこで、先ほどのC-Shockもインフォーマル・ラーニングとして提供されうるものだと思います。











eurocall7.jpg彼女が最後に締めくくったのは、「動機付けにつながり、フレキシブルな学習コンテンツを作る」、「学習者に自分に必要な言語能力がどういうもので、どういうレベルのものなのかを把握させる」という2点を言われました。しかし、これは携帯電話を使った言語教育特有の問題ではなく、対面授業でもPCベースの言語教育システムにおいても今まで散々試みられてきたことであって、これが携帯電話がどのようにかかわることができるのか、ここがいまいちぱっとしないですね。





Using Technology for self-study in language learning - the academic perspective
Malgorzata Kurec

eurocall11.jpgこの研究はハイレベルの学習者(Self-directed Learner)が言語教育におけるコンピューター利用に関する考えについては発表されたものです。













eurocall12.jpgRusselのコンピューター技術の適用段階指標が引用されていますが、このデータが結局、どう扱われたのか、最後までちょっとわかりませんでした。各段階にいる被験者の割合はわかったのですが・・・













eurocall13.jpgコンピューターというものは、エンターテインメントのツールという理解がある一方で、外国語学習のためのツールでもあるという理解もあるということ、また、日常的に外国語教育のためにコンピューターを使用しているということでした。












eurocall14.jpgCMCは名前通り、コミュニケーションツールですので、ある程度の自主性が求められるのですが、CMCを使用するときに英語は使用しない学習者とeメールで使用するという学習者に二分されるようです。













eurocall15.jpg結果的にはあまりいいものではなかったということですが、これは先ほどのRussellの指標や追加で自己調整学習尺度などとの関係性を見て、言語教育におけるコンピューター使用支援が学習者の自己調整度にどこまで貢献できるかという方向で研究できるとこの研究の突破口があるように思います。

このような研究は日本ではあんまりウケないと思うのですが、これはコンピューターが広く普及していない国においてよく見るように思います。新しい情報技術が出てきたときは、この技術をどのように使えばいいのか、どういう理論と関連しているのかという話を合わせて、新技術を評価するという研究はよくされていますよね。そういう話と同じだと思います。


Motivating learners with synchronous online discussions in the English class
Reka Eszenyi

写真はないのですが(聴講者が3人だけだったので・・・)、テキストチャットの実践的研究(CALLの分野ではほとんどが実践研究で私のような実験室実験として評価する人は大変少ないです)も見ました。これはハンガリーの高校生(セカンダリーと言ってましたが)8人を対象に半期の間、テキストチャットと通常授業で、スピーキングとライティング能力の伸びについてプレ・ポストで実践比較をしたものです。

テキストチャットを使用した理由はLee(2002)、Dornyei & Otto(1998)あたりを引いていたので、動機付けやリアルタイムのコミュニケーションの中でもリフレクションの効果があることを期待したからだと思います。

半期の効果をみると、おもしろい点が1つありました。スピーキングについては統制群の方が有意に伸び、ライティングについてはテキストチャットの方が有意に伸びたというところです。これは通常、「あたりまえじゃないの?」と言われるかもしれません。ですが、これは今までの同期型CMCを使ったCALL研究においては、逆の知見になっています。この研究では、残念ながら、実験群・統制群の統計的な比較は行っていないこと(つまり、2要因2水準の分散分析を行っていない。または差分によるU検定を行っていない)や、何を指標にして、スキル評価したのか不明なため、よくわからないこともあるのですが、テキストチャットはスピーキング能力へ転移しやすいというのは今までの研究で言われています(Abrams ,2003)。そのことから、テキストチャット群でもある程度の伸びが期待できるのですが、ここではそうではなかったという点です。

また、ライティングについては、テキストチャットでは皆さんもご経験の通り、1文の長さが短くなりますので、ライティングで求められる、構造的な書き方や語彙の適切さなどに関する能力の伸びはあまり期待できないのですが、ここでは伸びたとされています。これは大変不思議なことだと思います。


Web 2 Technologies for net native language learners a "social CALL"
Andrea Karpati

eurocall16.jpgこの基調講演はわかりやすかったです。Web2.0をどのように教育に活かせばいいかという話なのですが、Web2.0というものを正しく理解されて、ICTを使った教育に活かそうという話ですので、シンプルで、聞きやすかったです。Web2.0というのは、さまざまな特徴がありますが、その1つとして集合知というものがあります。この点に絞ってお話されてました。そこまで新しい概念を知ったわけではないですが、ヨーロッパのプロジェクトなどについての情報を聞くことができただけでも十分な収穫でした。





eurocall18.jpgはじめに、仮にWeb1.0というものがWeb2.0という概念が登場する以前のものであるとするならば、どのような変化があったのか示してくれています。Webの利用者が増えたというのはいいのですが、それ以上に自分からコンテンツを作成することや、情報の提供を行うことが急増したということです。これはBlogに代表されるように、マジョリティーの意見が支配的になっていたところが、必ずしもそうではなく、マイナーな意見や情報でもそれを中心に情報提供がなされ、1つのコミュニティーを形成しやすくなってきたということだと思います。



eurocall17.jpgこれがこの方が考える集合知とその実現技術です。よくある話です。しかし、WikiをAmateur Academiaっていうんですね。














eurocall19.jpgeurocall20.jpg

これ以降は様々なプロジェクト紹介でした。ECが中心になって、EU各国のデジタルコンテンツのメタデータ付けと共有を行っているという話を以前聞いたことがありましたが、このお話もありました。ヨーロッパでは言語教育というのは大変重要な位置づけになっています。ICTの利用となると、最初に言語教育というくらいだと思います。これはヨーロッパは国間で労働力の流動が激しいことや、移民の受け入れを行っていることが代表的な社会的背景です。ですので、言語教育のデジタルコンテンツ、ICT利用、そして上記のようなコンテンツ共有プロジェクトには日本と比べモノにならないくらいの巨額な予算がつきます。



eurocall21.jpgあとSwoogleという検索エンジンについての紹介もありました。これは検索しているユーザーのデータと関連付けて検索を行うため、より自分の希望にあった情報を見つけることができ、さらに似たような嗜好をもつ人の意見も見ることができるということだと思います。










eurocall22.jpgソーシャルフィルタリングによる、情報推薦についても説明されていました。ソーシャルネットワーキングを介した情報選別・推薦ですね。Diggをその事例として紹介されていました。


この方の講演は情報収集の面で、大変意味がありました。








写真はないですが、私も発表してきました。私の発表日はエクスカーションと目玉のプレゼンテーションとバッティングしたので、残念ながらあまり人はいませんでした。8人程度です。しかし、コミッティーの方が見に来てくださいまして、これは大変うれしかったです。

いろいろご意見をいただいたのですが、言語教育の観点からはコミュニケーション媒体とタスク設計の関係が重要視されていて、これが言語習得に結びつくという考え方で、私の研究ではコミュニケーション媒体の効果という点に絞って発表したので、ちょっと評価の観点が異なる部分もありました。これをどう吸収するか。次の課題です。次回の研究ではタスクの設計と学習者のタスクに対する意識についてもデータ収集を行っておこうと思います。基本的には、ウケはよかったようです。

EuroCALLに参加して思ったのは、

研究発表という観点では
・どんな発表者でも絶対に先行研究を引いてくるということ

内容の観点では
・ヨーロッパの方(たぶんイギリス以外)は学習者のレベルについて言及するときは、CEFRのレベルで説明をする

という点です。

前者の方は当たり前のことなのですが、残念ながら、私は学会発表でも、先行研究を引いてないものを多く見ます。特に外国語教育系は先行研究を引く人と引かない人できれいに分かれます。後者の人は授業実践を報告するだけなんですね。これは本当に良くないです。実践研究にもなっていません。前にも書きましたが、これは「ただやりました」というだけです。授業実践をやることは否定しませんし、いいことだと思います。授業をより良いのが、学会の場として発表するのは良くないです。これは授業研究会とか、そういう場で報告することで、研究の発展を目的として、研究について発表する場としてはふさわしくない内容だと私は思います。ヨーロッパはたとえ授業実践でも、なんでこのような実践をしたのか?という点を背景理論やCALLの先行研究をひっぱってきて、発表をしています。少なくとも「SNSって流行ってるし、学生が楽しそうにやってるし、授業で使ってみました」というような発表はEuroCALLではありませんでした。


後者については、また全然違うことですが、学習者のレベルや授業内容の話をするときはCEFRの指標で話をされるので、CEFRが浸透していることを実感しました。ただ思うのは、CEFRに乗っかると、研究として別のことをやろうと思っている時に、CEFRの縛りがあって、研究として見極める点をはっきりしておかないといけないだろうなと思いました。コミュニケーションツールを導入するにも、CEFRからみて、そのツールはどういう意味があるのか、とかそういう縛りがつくと、研究をするにもなかなかうまくやりたいことができないように思います。


来年ですが、スペインのバレンシアというお話をしましたが、ちょっと違ってました。バレンシアから50分ほど電車で南に下った街です。雰囲気は良さそうです。来年も出せたらいいなと思います。




















ブダペスト西洋美術館

まさか、私が絵についてブログを書くとは思いませんでした。これも嫁さんが美術や博物館について研究しているからでしょうか。たぶん、外国人と付き合うと英語がうまくなるという話と似たようなところがあると思いますが。私は高等学校のころに美術を2という成績をとってから、美術が嫌いになりましたが(笑)

たぶん、嫁さんがいると、いろいろ説明してくれるのですが、今回は私と後輩の2人なので、誰も説明してくれません(笑)オーディオガイドを使っていると時間がかかりすぎるので、オーディオガイドも持たず、見てました。むちゃむちゃ絵があったのですが、前にイタリアとウィーンで嫁さんが説明してくれたもので、覚えているものを紹介します。解釈も説明も何にもありません。好き・嫌いやただ思ったことだけを書きます。ご了承ください。

bronzino1.jpgブロンジーノ。私はこの人の絵が好きです。この表情がない、死んだような感じの顔。なんでしょ。この人がいた時代って絵でも表情がある人を書く人がいたのですが、なんでですかね?でもなんか惹かれるんですよね。この人の絵。
















tiziano.jpgtintoletto1.jpg

ティッチアーノとティントレット。たぶん、一緒に並べてはいけないのかもしれないのですが、たぶん、私はしっかりした絵が好きなんだと思います。ティントレットとティッチアーノだったら、ティッチアーノの方が好きです。現実に近い感じがします。

tiepolo2.jpgtiepolo1.jpg






ティエポロ。私は今、知ったのですが、ティエポロは2人いますよね。ミドルネームが違います。DomenicoとBattistaです。たぶん右がDomenico、左がBattista。違う?同じ人ってことはないですよね?なんか違うように思います。ただ、2人に共通しているように感じたのは、なんか「ふわふわ」感がありますよね。「ふわふわ」した絵はあまり好きではないのですが、ティエポロは好きです。やさしい感じがします。


vasari.jpgヴァザーリ。たしか嫁さんが「絵は下手だけど、美術史的に重要人物だから有名」って言ってたと思います。何か詳しい話をしてたと思いますが、忘れました。すみません・・・

















coulbe1.jpgクールベ。嫁さんが千葉市美術館でバルビゾン派の展示で実験をしてたのですが、そこにこの人の絵があったと思います。そこでこの名前を思い出しました。私は「クールベはバルビゾン派ぽくない」といったらしいです。











colo.jpgコロー。なんか日本に来てませんでした?ちょっと怖いですよね。この絵は。コローが書いたモナリザでしたっけ?あれも、ある意味、ちょっと怖かったですよね。



















lippi.jpgリッピ。嫁さんが「子供の絵がうまい人はほかの絵もうまい」と言ってたのですが、この人の子どもの絵は顔と体の比率がおかしいと思いました。ちなみに青山学院大学の松田岳士先生はウィーンで嫁さんのギャラリートークに参加し、大変満足されていたのですが、この話を覚えてらっしゃって、ウィーン美術史博物館展が日本で行われた時に、子供の絵の話を確認したら、「ほんとにそうだ」と思われたそうです。子供がうまい画家は3Rらしいです。なんでしたっけ?Rって。ラファエロだっけ?











rafaello.jpgラファエロ。ここにはこの絵しかなかったと思います。うまいですよね。整ってるという感じがします。ラファエロの他の絵も見てみないとわかりませんが。













vandyck.jpgvandyck2.jpg

ファン・ダイク。私、この人の絵も好きです。北方ルネサンスの人でしたっけ?違いました?名前からオランダ人なので、そうだと思ったのですが。

blugel.jpgブリューゲル。この人の絵は北方ルネサンスですよね?嫁さんが言っていた北方ルネサンスの特徴があります。私、あんまり好きじゃないかも。













cronach.jpgcrahach_salome.jpg


クラナッハ。名前をどこかで聞いたことがあったので、とりあえず。右はサロメなのですが、たしか、嫁さんが「サロメを書いた人はいっぱいいるけど、誰のサロメなのか」が重要だって言ってたような気がする。たしかにこの美術館でもサロメはいっぱい見たけど、書かれている女性の顔つきが絵によって違うと思います。この人、子ども、うまいと思ったけど、顔がおじさん顔。


renoir.jpgルノワール。前、bunkamuraでルノワール×ルノワール展があったので、見に行ったのを覚えています。私はこのようなパステルカラーのふわふわした絵はあまり好きじゃありません。でもこの子供の絵はうまいと思います。











elgreco.jpgelgreco2.jpg



エル・グレコ。この美術館にはエル・グレコの絵がたくさんあったように思います。嫁さん曰く、「多くはなかなか見ることができない」人らしいです。でも、うまいとは思いませんでした。顔、長いし。子供、変だし。書き方が絵本ぽいなーと思いました。

他にもセザンヌや、エゴン・シーレ、バッサーノ、ダ・ビンチ、ゴヤ、ミレー、マネ、ゴーギャン、彫刻ではロダンがありました。

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今回、思ったのですが、私は絵には興味がないのに、ここまで見るようになったのは「絵を見る観点がすこしわかった」ということが大きいと思います。「何か観点がわかれば、自分で解釈したり、積極的に絵を見ようとする」ということは、ある意味正しいかもしれません。もちろん嫁さんの研究がそういうことなので、影響があるのですが、私だけではなく、他の人もそうだということです。特にゼミに参加している人は少なからず、絵に興味を持つようになったと思います。


彼女は今まで一部でしょうけど、美術系の人が思っていて、世間的に浸透している「絵の良さを感覚的に感じろ」という意見ではどんどん美術から人が離れていくのではないか、美術館のいい点を理解されず、利用もされなくなっていくのではないかと感じていたんだそうです。美術館を教育利用することで、美術館の価値の向上と美術専門家だけではなく、いろんな人に近い存在になるのではないかと考えて、美術館や博物館の教育利用に関する研究をしています。今、地方自治体の予算削減対象として博物館や美術館が挙げられていますが、みんなに近い存在になると、それだけ重要な施設と認識され、残っていくのかもしれませんね。彼女なりに博物館学の本場、イギリスで留学していて感じたことを研究という形で実践しているだと思います。私も博物館・美術館を一部の「絵や造形は感じろ」という美術インテリやポッシュな人たちだけの施設というあり方には強い疑問を感じます。


「嫁さんを上げているね」と言われるかもしれませんが、日本では博物館学を本格的に研究している人が絶対的に少ない中で(現在、日本の博物館学で名前がある人は考古学の人たちで、博物館学という領域で研究している人はほとんどいないんだそうです)、博物館学を理論に基づいて「研究」をしている人の意見は重みがあると思います(事実として、博物館学をやっている人、やろうとしている人も理論を踏まえて研究をしている人は少ないんだそうです。イベント屋さんの人も少なくないんだそうです。「このままでは研究というレベルで博物館学が成立しないのではないか?」と嫁さんは憂いていました)。ただの教科教育の延長としてとらえるのではなく、博物館という場所をもっと学習理論などに基づいて、捉えなおして、教育の場としてどういう設計ができるのか、どういう学びを創ることができるのか、という観点を見つめなおす必要があるのかもしれないと思いました。


最近、博物館(美術館は博物館にカテゴリーされるものらしいです。正式名称は美術博物館というらしいです)の教育利用に関する研究について論文や学会の発表で見ることが増えました。しかし、残念ながら、研究というレベルではなく「ただやってみました」というレベル(私の中では「ただやってみました」は「実践」と言わない)から抜け出せていないものが多いと感じています。研究レベルで行っていたとしても科学系博物館の教育利用に関するものがほとんどです。科学系博物館でも時代が押しているので、それはそれでいいと思うのですが、単なる理科教育に終わっているものもあり、「それは博物館で学ぶ必要はないですよね?」と言いたくなるものがあります。インフォーマル・ラーニングの場として注目されていますが、インフォーマル・ラーニングらしさを出す研究を見てみたいです。


しかし、あくまで教育工学視点ですが、研究・実践をするためにも学習科学や教育心理学などの理論を元にして、「博物館だから学ぶことができること」や「博物館だからできる、学校とは違う学習成果(情意的なものでも十分だと思いますが)」を考えていくことが求められるように思いました。そういう研究がどんどん増えてくると、もっと盛り上がるように思います。その中でも、発想の拡大や自分で解釈できるようになるというのは博物館だから出しやすい学習成果かと思います。評価が難しいですが。私は博物館学研究については全くの素人ですが、単純に考えてみました。

速報:来年のEuroCALL

1人で国際会議に参加していると、さみしい面もありますが、出会いも多いということも醍醐味です。1人で参加というのもいいですね。

今朝の朝食時にフィンランドの大学の先生と知り合いになりました。彼女はEuroCALLの運営をやっているということで、プログラム・メンバーで著名な先生の中に彼女の名前もありました。Second Lifeでも会場があり、是非参加してほしいと言われました。残念ながら、私のコンピューターではSecond Lifeを入れると悲鳴をあげるので、インストールしておりませんが(Second Lifeはだめなのですが、Google Livelyは予想以上に軽く動きます)

ところで、来年のEuroCALLはスペイン・バレンシアです。火祭があるところですね。CALL関係のご研究をされている方はぜひご参加ください。私も目指しますよ。

Budapest

昨日はブダペストに行きました。朝10時半にブダペスト南駅に後輩と集合でした。

budapest1.jpgbudapest2.jpg

セーケシュフェルバール駅は朝見るときれいですね。夜は何がなんだかわかりませんでしたが。街からちょっと出ると麦畑が広がっています。駅にはサイロがありますね。


budapest3.jpg1時間半かけて、ブダペスト南駅に着きました。ブダペストには南、西、東駅があります。南はDeliといいます。西はKeletiです。全然違いますよね。向う方面で駅が違います。パリみたいですね。駅間移動は地下鉄かトラムが便利です。しかし、地下鉄の検札は人がやっています。チケットがないとプラットフォームに行くことができません。自動改札があれば、簡単に防ぐことができると思うのですが・・・そこまでの予算がなかなかないのと、改札を乗り越えていきそうな人も多いからですかね?





budapest4.jpg聖イシュトバーン大聖堂です。聖イシュトバーンという人は実在らしいです。初代のハンガリー王ということです。キリスト教をハンガリーに持ち込んだのもこの人なんだそうです。そのイシュトバーンを祀っている聖堂です。















budapest5.jpg中はかなり大きいです。中にはイシュトバーンの右手のミイラがありました。ですが、本物ですかね?(笑)イタリアに行った時もキリストの骨といわれるものがありましたが・・・DNA検査することはできないんでしょうね。きっと。
















budapest6.jpg大聖堂からブダペストの街を見るとこんな感じです。ここ数日、綺麗に晴れています。遠くまで見果たせますね。遠くに見えるのが王宮です。ブダ地区にあります。













budapest7.jpg昼ごはんは、ハンガリーらしく、フォアグラのグリルとポテト添えを食べました。ハンガリーはフォアグラが有名らしいです。日本よりまだ安く食べることができます。この一皿で3000円くらい。フォアグラはでかいのが3つありました。しかし、フォアグラというのは、ガチョウに無理やり餌を与えて、肝臓を肥大化させたものですよね?肝機能は相当やられているんでしょうね。そんなガチョウにアルコールなんて与えたら・・・なんて考えてしまいました。






budapest9.jpgそのあとはシナゴーグというユダヤ教の礼拝堂に行きました。入る時はユダヤ教者のように、頭にこんなのをかぶらなければなりません。黒というのは異教徒ということなんですかね?他の人たちは白でした。

















budapest8.jpgこれがシナゴーグの中です。角の造形で、キリスト教のそれとはかなり違います。ユダヤ教のシンボルの星がいたるところにあり、ステンドグラスにもありました。中にはユダヤ人迫害の歴史について展示されているところもありました。見るのに大変痛ましい写真が多く展示されていました。またハンガリーにいたユダヤ人を救った人物たちも紹介されていました。中庭にはユダヤ人のお墓が大量にありました。名前が入った墓石が横たわっていて、埋められているであろう場所には大きな木が植えてありました。

シナゴーグに続いて、西洋美術館に行きました。この話はまた後日します。


budapest12.jpgのちにくさり橋と王宮に行きました。これがハンガリーを代表する景色ですね。ドナウ川をまたいで王宮と橋が見えるところです。まずはくさり橋を渡り、王宮があるブダ地区へ。












budapest13.jpg王宮からみたペスト地区です。遠くに見えるのが世界遺産の一つ国会議事堂です。管理維持費がかかるらしいです。中にはツアーに参加しないと入れないということでした。王宮は美術館になっています。











budapest14.jpg王宮から歩いて15分、王宮地下迷宮です。この王宮の丘には地下道が張り巡らされています。王宮からの脱出用だったのでしょうかね。昔は監獄として使用されたり、ワインを保存する場所として使用されたこともあるそうです。観光用に一部を公開しているということでした。しかし、怖かったですね。ランプを1つ渡されて、迷宮を移動します。本当に方向がわからなくなります。ときどき、ライトがあるくらいで、真っ暗です。ランプがないと何も見えません。時々、天井から水をポタポタと落ちてきます。観光でそんなことをしているのではなく、本当に鍾乳洞になっているんだそうです。



しかし、時々、スピーカーから流れる変な効果音はいらないですね。雰囲気を壊しますね。後輩曰く「リアル・ドラクエ」。確かに。私と後輩2人だけで、ランプ片手にダンジョンを移動中に、おおがらす4匹なんて出たらどうしましょう。たぶん全滅です。スライムでも全滅しそうです・・・(爆)(ちなみにドラゴンクエスト3の話です)レミラーマがないと大変です。

budapest15.jpg帰りです。夜のくさり橋と王宮もきれいです。昼の姿と夜の姿、両方見ることができました。6月にウィーンに来たときは21時くらいまで明るかったですが、9月になると急に暗くなるんですね。19時あたりから暗くなってました。

このあとは夕飯を急いで食べて、セーケシュフェルバールに帰りました。21時20分の電車に乗らないと次の日がきつくって・・・今朝は7時に起きることができませんでした。






ハンガリー到着

9月1日にハンガリーにつきました。ほんと、遠かったです。ほんとに・・・空港まで学部のころに入っていたESSの後輩が迎えに来てくれました。彼は今、ルーマニアのオラデアというところで医学の博士課程にいます(専門職博士のため、日本では修士扱いになるんだそうです)。ブダペストは庭みたいなものと言っていたので、お世話になろうと。空港を出て、全然わからかなったのですが、彼がいたことで助かりました。タクシーだと3000円くらいかかるところを、300円ほどでブダペストの中心街に出ました。しかもチケットは彼が出してくれました。ありがたい。

しかし、フランクフルトからブダペスト行きの飛行機の出発が遅れたためもあって、20時ころに中心街に着きました。しかし、ヨーロッパはどこでもそんな感じがするのですが、夜になると、ガラリと雰囲気が変わります。ハンガリー人と中国人が大声でケンカしていますし、その仲裁に入ったハンガリー人に「俺が経営(?)しているホテルが近くにあるから泊まりに来い」とか言われますし・・・街にはちょっと雰囲気が悪い若者が出てきますので、ちょっと怖い街になりますね。



hungary2.jpgとりあえずそこから夕飯を食べるにも場所がなく、初日の食事はキヨスクで買ったピタ。電車の中で、後輩といろいろと近況を話しながら、食事をしました。













hungary1.jpg
彼はブダペストに宿をとっているということで、ブダペスト南駅で別れ、私は一路、セーケシュフェルバールへ。口がうまくまわらないですが、ハンガリー最古の街なんだそうです。ハンガリーから1時間半ほど行ったところにあります。あたりは農園やら湖で、真っ暗。ライトがないので、駅についてもどの駅なのかわからなかったのです。大変でした。

ブダペストは夜になると雰囲気が悪い人が出てきましたが、セーケシュフェルバールは雰囲気が悪い人すらいません。誰もいません。タクシーで宿泊しているホテルへ。ノボテル!ちょっといい感じのビジネスホテルです。インターネットは無料で使い放題です。いい感じのホテルで安心しました。

明日は今日行きましたブダペスト編1について書きます。


IT Pro
語学ビジネス市場、業界大手の破綻で縮小、ただしBtoBや教材は堅調
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Research/20080829/313747/

外国語教育市場が縮小ということなのですが、これはおそらく、消費者が持つ外国語教育への信頼性がなくなってきていることが理由になっていると私は考えます。この記事でも指摘しているように業界の信頼性回復が重要ということ、教材系の市場は順調に拡大していることを考えると、外国語教育へのニーズが以前に比べて弱くなったということではないように思います。

しかし、気になるのは「学習方法から語学教室から自主学習にシフトしている」ということです。数字上、子どもから大人までNintendo DSで勉強する人が増えたと思います。電車に乗っていても、Nintendo DSを触っていない人は少ないと思いますが、自主学習をすることができているのでしょうか?継続できているのでしょうか?これは批判的に捉えているのではなく、もしNintendo DSの登場で自主学習者が増加したならば、これは大変すごいことだと思うのです。

教育全体として、自律的な学習者の育成は大きな課題となっています。外国語教育においては、日本では外国語をアウトプットする機会は大変少ないですし、中等・高等教育機関で行われている外国語の授業数では外国語を習熟するには足りないので、学校外の外国語学習の時間が大変重要な役割を果たします。大学でも、TOEICのスコアが高い人というのは、大学の授業だけではなく、自主的に勉強している人が多いと思います。

「自律的」と「自主的」では意味合いが異なりますが、このNintendo DSの登場により、「自主学習」を促すことができているのであれば、「自律的学習者」の育成に大きな効果があると思います(私の理解では、自律的学習者というのは、学習目標や方法、自分のレベルを把握し、状況に合わせて自分で適切な学習方法を選択することできる人で、自主的学習者は学習目標の意識はしつつも、学習方法などの調整はおこなっていない人だと思っています)。

しかし、Nintendo DSを使って、本当に自主的学習者・自律的学習者の育成が可能なのか?という研究は残念ながら難しいです。自分自身でソフトウェアを開発することができないので、Nintendo DSでは操作ログを取ることができないですし、学習だけではなく、手軽にゲームも楽しむことができるなど、エンターテインメントや利便性との相乗効果があるような気がするので、検証は相当難しいでしょうね。市販されているソフトウェアを使用して、検証する試みがありますが、「何がどのように効果があるのか」という問いに答えるには、機能の比較やデバイスの比較を行わないといけませんから

このサイトは金沢大学 大学教育開発・支援センター 准教授 山田政寛(やまだ まさのり)のブログです。教育工学の観点からICTを使った教育環境の構築と評価に関する研究を中心に行っています。