World CALLその2

| コメント(2)
wc8.jpg
Mark Peterson, Learner strategy use in an avatar and chat-based virtual world

京都大学のMark Peterson教授の発表です。彼が青山学院大学にいたころから私は彼の論文をよく読んでいました。大変領域に貢献度が高い研究をされています。彼は最近、3D(Google LivelyやSecond Lifeぽいもの)を言語教育に取リ入れる研究をしているのですが、今回はActive WorldというSecond Lifeと似たシステムを使って、その場で展開される英語のコミュニケーションについて研究発表されました。


wc2_3.jpg
他の媒体と比較していないので、この媒体がいいのかどうかはわかりませんが、タスクを5種類させてみたところ、意思決定課題では発言数が一番多く、意味交渉の数も一番多かったということでした(仮説は何?という疑問はあるのですが)
他にも、社会的な発言(賛成・反対、人の名前を呼ぶなど)も多かったと報告されています。






しかし、残念なのは、「この媒体だからこそ、こういう特徴があった」というようなことがあまり示されていなかったことです。確かに、アバターが自分のアバターを通り過ぎたりすると、「おい、無視するなよー」とか、位置関係の発言が出るということは容易に想像できるのですが、それがどうアウトプットにつながり、タスク遂行に貢献したのかなどを示されていると、いいと思いました。大変興味深い発表でした。


wc2_10.jpgYuping Wang, Nian-Shing Chen, Collaborative language learning in cyber face-to-face interaction: The perspective of the learner

彼女の研究もCALICO Journalで読んでました。似たような研究している人は世界にいっぱいいますよね。彼女が研究で使用したシステムは、複数人が参加することができるテキストチャット、ホワイトボードとビデオカンファレンス統合型の同期型CMC(Computer-Mediated Communication: コンピューターを介したコミュニケーション)システムで、教員がその媒体を使って指導するという形で使用されました。



wc2_4.jpgこの研究でおもしろい(・・・というか、私が疑問に思っていたことをやっていたという意味ですが)のは、どのツールが学習者自身に役に立ったのか、別々にデータ収集していることです。これは情報工学、教育工学、学習科学では通常、行うことなのですが、言語教育の分野ではあまりされているように思えません。結果として、「この学習ツールでの学びは良かった」、「参加しやすかった」というのはテキストチャットが高く、「コミュニティーに参加している感覚があった」というのは音声カンファレンスが高かったと報告されています。平均して検討すると、参加しやすさについては統合ツールの効果が高そうだという結果になっています。


結果の出し方、分析の観点としてはいいと思うのですが、それでもわからないのは、各コミュニケーション媒体がどういうアウトプットや主観的な評価に影響しているのかです。いろいろ統合する根拠が弱いと思うのです。統合することの効果を実際に検証した研究は私が知る限りないですし、仮説検証型にして、研究をするとしても、各媒体の評価とアウトプットや主観評価との相関を取ることや、重回帰分析などで、媒体の効果や相互作用などを見ることができると思うのです。統合するのは大変いいといわれても、何と何を統合すればいいのか、この研究を参考にしたい研究者や現場の教員はわからないと思います。


wc2_5.jpg恥ずかしながら、私も発表をして参りました。BEATの研究成果であります、「なりきりEnglish!」について発表しました。

英語は使わないとどんどん衰えていくことがよくわかりました。自分でも恥ずかしいくらい、日本人英語です。自分がよく使う単語の癖がよくわかります。

次は今までとスタンスを変えて、表現学習のためにちょっとスクリプトでも用意しようかと思っています。





wc2_6.jpg英語のダメっぷりとは逆に発表内容については大変興味を持って頂いたので、それは唯一の救いでした。座長の、北海道大学の西堀ゆり先生には以前、ICCE2004でも赤堀先生と徳島大学の矢野先生と一緒にお食事をさせて頂いたのですが、「単語を選ぶ時に、業務内容スキーマについて反映させるような工夫はしているのか?」という指摘がありました。ここは確かに難しいところではあり、その会社で実際に働いている外国人社員がいると一番いいのですが、今回は現場経験がある人事部の方にストーリーメイキングや単語についてチェックして頂いて、業務内容スキーマを反映させるという工夫は行いました。あとはお金の話はやはり出ました。



福岡滞在中にぜひ食べておきたいと思った、水炊きも食べることができました。満足です。私の奥さんと奥さんの後輩にあたります、総合研究大学院大学の石橋さんと行きました。このお店は私の後輩の渡辺雄貴くんに紹介してもらったのですが、シラク大統領も来られたんだそうです。夏に水炊きはどうかと思うのですが、夏にこそ暖かいものを食べて、体調を整えないといけないと美味しんぼにも書いてましたので、食べました。

wc2_8.jpg水炊きのスープに高級そうな塩を入れて、飲みます。鳥のだしがしっかり利いていておいしかったです。ごはんが欲しくなります。













wc2_9.jpg
私が知っている水炊きと違って、白く濁っているんです。なんでしょ。鳥の骨を砕いて、スープにしている感じがしますね。鳥とつくねを煮込んで頂きます。野菜はたまねぎとキャベツが中心で、甘い野菜と一緒に食べるという形でした。

最後は雑炊で締めくくりですね。







もし、皆さんも福岡に行かれる時は一度行ってみてはいかがでしょうか。
鳥善(私たちはシラク前大統領も行かれた大名店にいきました)
http://www.torizen.net/hakata/

銀座にもありますね。でも値段が全然違います。東京は高いですね。

あと、ラーメンにも前出の石橋さんと行きました。元祖長浜ラーメンというお店なのですが、ここは私の奥さんのお義父さん、お義母さんお勧めをお店で、前に福岡に来た時も行きました。もう回転が速い速い。行列もあっという間になくなりますね。食べたらすぐに出ないといけないような雰囲気。食券を買って、替え玉もするものだと意識して頼まないといけません。途中で注文はできないようでした。店員さんも忙しい感じです。でもうまかったです。私は一番固い麺が好きなので、そればかり食べました。地元の人たちが行列になって、食べにくるのもわかります。コテコテしてなく、すっきりしていて、いい感じでした。年末も福岡なので、また行きます。

タクシーでも「元祖長浜ラーメン」という連れて行ってくれますので、もしご興味がある方がいましたら、行ってみてはいかがでしょうか。ただ、お上品な方や"Posh"な方にはお勧めしません(笑)

コメント(2)

こんにちは、はじめまして。katsuと申します。おそらくWorldCALLで一番若かった参加者です笑
WorldCALLで山田さんの研究発表を見させていただきました。
PDA用のソフトを使った実践について、はじめて聞いたので大変参考になりました。ありがとうございました。
日本ではPDAの普及率がそこまで高くないので、携帯電話用のコンテンツが開発できたらいいかなと思いました。その点に関してまだ改良の余地があるのではないかと思いました。
貴重な経験をありがとうございました。