2008年8月

合宿に来ています

昨日から赤堀研究室の合宿に来ております。今回の合宿から嫁さんも参加しているのですが、朝早く起き、後輩の渡辺君@青学&東大の車で山中湖へ。東工大で加藤先生@総研大と合流し、加藤先生と嫁さんは研究打ち合わせ。私は渡辺君とダラダラとおしゃべりしてました。

最近のゲリラ的な雨がこちらでも続いていましたが、今日は雨は降っていません。

この合宿の参加は6回目になります。合宿までに自分が担当する章をまとめて、レジュメを作ってきます。初日の到着日からゼミが始まります。昼ごろに合宿所に着いて、夜9時くらいまでゼミが続きます。今回は私の同級生だった李凱さん@豊橋技術大学と久々に会いました。李さんは博士修了後、中国に帰国されたのですが、日本で就職されたということでした。これは驚きました。豊橋科学技術大学で農学関係のeラーニング教材の開発をされているそうです(彼は博士課程ではペンタブレットPCを使った、日本語作文学習システムの開発と評価をされてました)。2日目は朝6時ころに起き、赤堀研究室合宿名物のラジオ体操が6時半から始まります。初日に飲みすぎるとラジオ体操はかなりきつくなります。私は例年、結構すぐに寝てたのですが、今回は深夜2時半まで飲んでいたので、今朝は気持ち悪かったです・・・

ラジオ体操後に1つゼミ発表があり、朝食を食べて、30分休んでからゼミが夕方前くらいまで続きます。毎年、結構「こってり」とした文献を読んで、議論をするので、これでも時間が足りません。発表は軽めで、教員も学生も遠慮なく議論することや、章によっては専門とされている先生や学生もいるので、補足説明があることもあります。

しかし、今回の私が担当するところは読むページ数は大変少なかったのですが、私の専門でないので、よくわかりませんでした。対面教育環境とオンライン環境におけるフィードバック研究の部分なのですが、よくわからなかったですね。フィードバックが外部要因・内部要因、フィードバックを返すタイミング、フィードバックの与え方(図などをつけるのか、説明文だけなのか)などいろいろわかることがあったのですが、章を担当した方が考えたフィードバックモデルの解釈やその妥当性を示す実験の説明でデータが具体的に示されていないので、フィードバックの効果や検討するべき要因などがよくわかりませんでした。

今回の文献は例年に比べ、教科書のように網羅性が高く、簡単なのですが、深い話がされていないので、少し物足りなかった感じがします。でも自分の研究に関係あるところを深く調べたいとか、そういうきっかけにはなりました。もしご興味がある方がいらっしゃいましたら、一度読んでみてください(学生向けだと思います)。



2年前に読んだ、BanduraのSocial Cognitive Theoryの本は良かったです。勉強にもなりましたし、達成感がありました。あれぐらいのものがまた読みたいです(こっちは教員でも難しいです。ある程度の前提知識がないと厳しいです)。たぶん、この本だったと思いますが・・・



さて、あと少しでこの合宿も終わります。こういう機会は大切にしたいですね。勉強になります。しかし、2日目も終わりに差し掛かっていますが、みなさん、疲れてますね(笑)

位置情報を使った携帯アプリ

IT ProGoogle Gearsの新版「0.4」,位置情報取得機能を搭載
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080825/313338/

最近、Googleは携帯電話アプリケーション開発プラットホーム Androidを公開しましたね。さらにGoogle Gearでは自分がいる位置も把握できるとか・・・

私が働いているBEAT(http://www.beatiii.jp/index.php)でも、「学習者の文脈に合わせた学習環境の構築」を目指していますが、このような開発プラットホームに様々なAPIが公開されることで、私たちが目指そうとしているアプリケーションの開発ができるようになってきました。

「今、欲しい情報をすぐに手に入れることができ、人間の行動へ活かす」というのは私が小さい頃は夢のようなことでしたが、今はそれができるようになりました。

私は小さい頃からトイレが近い人でした。小学校の成績表にも「トイレが近く、落ち着きがない。」と書かれるくらいです。どこかに出かける時も何かとトイレに行くことが多いです。それは今も変わっていません。嫁さんからも「またトイレ?」と言われます。

そんな私に携帯電話で動くトイレ検索エンジンがあるといいなーと思っています。Googleの開発プラットホームで、トイレ位置情報データベースと組み合わせて開発できそうな感じもします。パソコン版でしょうか、ちょっと似たようなものもあります。

Diaroogle.com
http://www.diaroogle.com/

これはマンハッタンにある、「綺麗な」トイレを検索するエンジンで、住所を入れるとその付近の「綺麗な」トイレをGoogle Map上で結果を返してくれます。また、ユーザーが「綺麗な」トイレ情報を追加することもできます。

日本にも似たようなサイトがありました。
スグソコ
http://sugusoco.jp/

このサイトは先ほどのDiaroogle.comよりも簡易なマップで示されています。首都圏限定です。場所を選択してゆき、近いトイレを紹介してくれます。

このような情報をトイレアプリなるもので、アプリを起動しただけで、自分がいる位置に一番近いトイレを自動的に見つけてくれるといいですね。少なくとも私には大助かりです。

学習についても、その時間、その位置でしかできないことを提供することができるのではないでしょうか。もちろん、監視的なシステムの可能なのですが・・・たとえば、繁華街にいる時間が長いと、「そろそろ家に帰りなさい」と警告するような(笑)


言語教育では、私の後輩が、中国人向け日本語の単語学習システムとして、携帯電話で、日本語の意味がわからないものを写真で撮り、「この日本語の意味を教えてください」というメッセージとともに電子掲示板に登録すると、他の参加者がピンインとともに日本語の意味を登録して教えてくれるというようなシステムを開発してました。このシステムをGoogle Mapと位置情報取得と連動させて、その留学生が前にわからなかったモノの近くを通ると、「この日本語の意味を答えなさい」というような問題が携帯電話に送られるとか。そんなことができますね。

AndroidはJavaのプラットホームなので、Javaのお勉強をしないといけないです・・・

参考
Android - An Open Handset Alliance Project
http://code.google.com/android/

唐いけい, 赤堀侃司 (2005) 携帯電話を用いた中国人留学生向けの日本語単語学習支援システムの開発, 日本教育工学会第21回全国大会講演論文集, pp.773-774




久しぶりに出身大学の研究室に行きました。本当は平日にお伺いして、秘書さんから受け取る予定でしたが、平日はちょっといけなかったので、土曜日朝にフットサルしてから行きました。


研究室というのはいいものです。土曜日でもがんばっている学生がいました。科学教育学会があったので、いつもよりも少なかったですが。「なりきりEnglish!」でもお世話になった歌代さんが論文を書いていました。私も思い出します。土曜日でも研究室に来て、システム作ったり、実験計画たてたり、学術論文書いたり・・・赤堀研究室で過ごした時間は全力・・・たぶん、自分の体力以上で走っていた気がします。といっても私はあまり集中力がないので、研究室にいてても適度に(適度以上か?)息抜きしてやってましたが。


でも、あの研究室の雰囲気は最高によかったです。先輩や後輩と研究のことや遊びのことやら、話ながら、みんなでがんばってたあの頃を思い出します。


私は秘書さんから受け取るものを受け取ったので、そのまま合宿の課題文献を読もうとしましたが、朝、フットサルをしてて疲れたのか、寝てしまいました。久々ですが、イスを3つ並べて寝てました。私の後輩の大浦君や西原研究室に移籍した渡辺君はよく私の紹介をするときによく言うエピソードですが、私はよくイスを並べて寝てました。背も高いので、2つでは足りず、3つ4つ並べて寝ています。それが不思議と床に落ちないんですね。深夜、早朝まで研究をする時は夕方や夜に2,3時間、イスを並べて寝るのです。これは赤堀研究室古くからの伝統のようです。


赤堀研究室OBで、今、台湾の大学で准教授をされています、楊さんはずっと研究室にいて、いすで寝て、朝、先生に起こされたという話があったと聞いています。歴代(?)、研究室には深夜の主的な人がいまして、楊さんの他、目白大学で専任講師をされています藤谷さんも深夜の主的な先輩です。夜通しで研究をしていることが今、振り返っても多かったと思いますね。そのような偉大な深夜の主を引き継いだのが私ですかね。今も、その深夜に仕事をするというスタイルはなかなか抜けません。朝型に直したいのはヤマヤマなのですが。


久しぶりの研究室。ちょっと元気になりました。今週は出身大学の合宿があります。朝からずっと夜まで英語の文献を講読し、議論をします。結構、タフですが、勉強になります。今年の文献は例年に比べて、ちょっとやさしいかもしれません。まだレジュメができていないので、今日・明日中に仕上げないと・・・


合宿が終わった翌日からはハンガリーです。今、思い出したのですが、EuroCALLのパワーポイントもまだ1ページもできていません。これはまずい。

不勉強?

最近、私は弱気になっているのです。本当によくないと思っています。言い訳はしてはいけないと言っているのに、自分が何か逃げているような気もしています。どんどん強気で行くというのが私の性格だと思っていたのですが、何か、気持ちが弱くなっているのです。


不勉強なのか?と思いました。最近、嫁さんにも「ゼミも出てないし、勉強してないね」とチクリといわれることもありました。でも、ちょっと考えてみると、勉強したいという思いと行動とそのことによる効力感が一致していないということかと思いました。


自分が知らない世界、自分が今までやってきた領域とは違う知識がある方々に恵まれ、日々勉強という意識は博士課程の時よりも強く持っていると思います。読んでいる論文と書籍の数も学生時代よりも増えたと思います。ですが、やることが空回りしているような気がして、時々、その思いでつぶされそうになります。明確なアウトプットが見えてないからなのでしょうか?「もっとできるのに!」と思って、手を動かしても・・・何かスポーツ選手に近い想いでしょうか?「もっとできるのに・・・」と思っていても、「何か、変な感じがする」という、なかなか言葉では表現できないような、気持ち悪い感じなのです。


なんなのでしょうか?この気持ちは・・・


この壁を乗り越えなくては・・・とりあえず、今は走るのみ!走り続けるのみ!

ゲーム

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KKSブログ

オンラインゲームは、キャリア教育として役に立つ? IBM
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2007/06/ibm.html

ゲーム「シムシティ」で「環境教育」―教育用ツールも
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2008/04/post_1804.html

私は昔からテレビゲームが大好きです。初めてゲームをしたのは小学校1年の頃でした。近所の友人の家で、ファミコンをやってて、朝から夕方まで帰らなかったことを覚えています。そのたびに親に怒られていました。ファミコンが買ってもらったのは小学校2年生の頃で、小学校の合宿のようなものから帰ってくると買ってあったことを覚えています。確か、スーパーマリオブラザーズというゲームでした。

小学校4年くらいになると、母親が働き始めたので、ゲームをする時間がとてつもなく増えたことを覚えています。おこずかいを半年くらいためて、やっと1本のソフトを買って楽しんでいました。そのころ、確か、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーというロールプレイングゲームが流行しました。それは今も流行っていますね。

情報技術の発展はすさまじく、RPGをやっていると、その発達具合がよくわかります。新しいドラゴンクエストが出るたびに驚き、感動していたと思います。1人で冒険するものから、3人パーティーを組むことができ、ゲームの続きをするために2まではパスワードだったのが、ドラクエ3では「データを保存する」ということに感動しました。さらに自分が好きなパーティーを組むことができるというのはあの当時、大変新鮮なことだったと思います。4では、AI機能として、戦闘の方針を決めれば、自分でコマンドを打たなくても、勝手に戦闘をしてくれるという機能がつきました。

スーパーファミコンでは画像が格段にきれいになりましたし、かなり長いストーリーのゲームをすることができるようになりました。しかし、たぶん、RPGが大流行するあたりからだったでしょうか、ゲームというものが子供の教育に良くないといわれ始めました。勉強もせず、外で遊びもせず、家でどっぷりゲームをする子供が増えました。私はその世代なので、よく覚えています。その汚名を払拭するために、小学生向けの算数ゲームとかファミコンで学習ゲームが出てましたが、流行りもせず、消えていきました。

今、Nintendo DSやPlay station、Wiiなど様々なゲーム機器が出てきていますし、Nintendo DSでは学習ゲームが流行しています。京都の中学校ではNintendo DSを使って英語の学習を行うという試みがなされました。何か大きな動きがあります。この動きは教育工学の世界でも見られます。ED-MEDIAのエントリーでも書いたのですが、世界的に学習ゲームの開発と効果測定に関する研究は増えてきています。先日のウィーンで開催されたED-MEDIAでは、学習ゲームの設計、その背景理論、教育現場での利用方法など様々な研究発表がありましたし、実際にアワードも受けた学習ゲームの研究があります。

少なくとも、日本で、ここまでゲームが家庭に入りこみ、受け入れられているのは、私たちゲーム世代がちょうど子供の親になっていることが大きいのではないかと思います。当然、メモリーやペン入力などのデバイス技術の劇的な発展も理由としてあると思います。私たちの親は依然としてアンチ・ゲームの考えの方が多いですが、30代より若い世代だと自分自身がゲーム世代なので、自分自身も楽しむことができますし、ゲームを比較的受け入れやすいのではないかと思います。格闘ゲームとかただ単純に楽しむだけではなく、体を動かしたり、頭を鍛えたり、人間の成長に関わることができるという可能性を示してきています。それでもまだゲームと言われるのはそこには必ず、英語の辞書的な意味である「遊び」という要素が入っているからなんですよね。この人間でしかできないとされる「遊び」をどう捉えるか、このあたりを様々な研究分野から見ると面白そうです。

私は最近、ゲームをしていません。修士・博士の頃は研究室に早朝まで残って、別の研究室の後輩と一緒にウイニングイレブンをやっていましたが、最近はめっきりです。信長の野望をやりたいがためにNintendo DSを買いましたが、一度、天下統一してしまうと、やらなくなりました。ゲームで何か刺激がほしいと思う今日このごろです。

静岡

静岡は前のエントリーにも書きましたが、15,6年ぶりでした。懐かしかったです。嫁さんがうなぎを食べたいと言っていたので、事前にうなぎの店を調べていきました。「うなよし」というお店です。三島広小路から15分くらい歩いたところにあります。しかし、おじさんが教えてくれた店は「本町うなよし」という似た名前のお店で、ちょっと違うところに行ってしまったようです。「本町うなよし」は三島駅から歩いていけるらしいです。でも「うなよし」でも十分においしかったです。

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嫁さんは白焼きが好きなので、白焼きを食べてました。わさび醤油で食べるのだそうです。嫁さん曰く、こっちもなかなかいいということでした。私が食べたことがある白焼きはすでに味が付いているものでしたが、こちらもなかなかいいですね。
















shizuoka2.jpgこっちが私が食べた方です。1.5匹分のうな重(肝吸いつき)です。なかなかのボリュームでした。ちょっと甘いのかな?私は好きです。こっちのうな重ってやっぱり頭がないんですね。これは驚きなのです。










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親戚の家の近くの駅です。無人(?)ぽい駅です。電車が到着するときに駅員さんがいたような気がします。しかし、のどかなところで、癒されます。













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親戚の家の庭です。お爺さんが山からとってきた木を盆栽にしています。あけびの盆栽がいっぱいありました。きれいですね。前はここあたりは柿の木が2,30本もあって、よく木登りしていました。そのたびにひい爺さんに怒られてました。あと前は倉(?)か何かあったのですが、それもなくなってしまってました。畑もお爺さん、おばあさんが年なので、ほかの人に貸しているということです。いちごの栽培も大変だからやめたと言ってました。でもデラウェアと巨峰の木がありました。この盆栽の横には牛小屋があって、私が小さい頃は牛が3匹いたことを覚えています。裏庭にも栗の木やゆずの木、みかんの木とかいろいろありました。


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2日目は修善寺温泉へ。旅館から見る富士山はきれいですね。雪がないのも、なかなかいいです。温泉からも富士山が見えるそうなのですが、その時は雲に隠れてて、見えませんでした。











企業にいた頃は、いつもお盆は休まず、9月に夏休みをとっていたのですが、今年は実家の休暇と合わせる必要があったので、お盆に休みました。お盆に休むのは大変ですね。やっぱり、休みはずらすのが一番です。

しかし、15年ぶりの静岡。楽しかったです。暑かったですが。また時期をずらして、来たいです。次は魚がうまい時期にでも。

5日ぶりですか。ブログの更新がなくてすみませんでした。14日からお盆で、父親の実家がある静岡へ行ってきました。13日まで論文の査読など終わらせることができるものをほとんど終わらせてから。

私の結婚式に御出席頂いた方は覚えてられるかもしれませんが、私には親戚の兄がいます。3歳上のです。結婚式の日は時間がなく、お話しすることができなかったのですが、今回は兄の店で夕飯を食べることになったので、兄の車で(ジャガーですよ!外車なんて乗ったのは2回目ですよ!感動しました。うちの嫁さんが言うには、いい車な上にいろいろオプションを付けていると思うから、結構高いよと・・・)移動中にお話をしていました。


こうやって話すのは15、6年ぶりでしょうか。私は小さい頃からその兄にはかわいがってもらっていて、うれしかったです。


今、兄は和食ダイニングなどの飲食店のマネージメント会社の社長や他のいくつかの企業でも取締役をしています。この15,6年、何をしていたのか、お話を聞きました。東京に出て、ホストになったきっかけ、No.1ホストになるまでの話、そのあと、飲食店をするまでの話など、いろいろ聞きました。兄は東京に出て、営業職につきたいと思っていたそうですが、いろいろなアドバイスを頂き、営業スキルを磨くためにもホストに一度なってみたらどうかといわれたんだそうです。しかし、兄は酒が飲めないので、酒を飲まなくても、お客さんを相手できるように考えたんだそうです。そのために友達を増やすことから初め、先輩に付いて、来て下さるお客さんが何を求めているのかを考えて、どういう人をつければいいか、どういう人と一緒にお客さんの相手にするといいのかを考えていたということでした。そういうことをいろいろしていると、1,2か月でNo.1になっていたんだそうです。


飲食店をするにも、いろんなフランチャイズの社長に会ったらしいのですが、「儲けさせてあげます」とかいう人は信頼ならないんだそうです。自分の考え方とか、姿勢とかを叱ってくれる人こそ信頼できる人ということでした。銀行からお金を借りる時も、自分は経営計画とか綿密に立てる力もあまりないので、銀行からは相手にはされなかったそうなのですが、ここもいろんな人の縁から、経営計画を立てて下さる方を見つけて、銀行からお金を借りることができ、飲食店の運営ができるまで漕ぎつけたということでした。その経営計画を書いて下さった方が会社を立てる時には、お礼も兼ねて出資したと言っていました。


飲食店でも、食品の仕入れでも、詳しくは言えませんが、いろいろ頭を使って、早く、安く、いいものを仕入れることを常に気を遣っているんだそうです。でも、オーナーがいつまでもそういうことをするのではなく、店長に徐々に任せていくということでした。


ちょっと疑問なので「じゃーさ、オーナーってさ、何してるの?」と聞くと「何やってるんだろね?1日仕事は5時間しかしないって決めてるけどね。他の地域に出店するときはお店のデザインやいろいろ計画を立てないといけないから、忙しいけど、ほかはいろんなお店行って、雑談して、遊んでるかな。」と。


兄は「研究者ってすごいな。特に東大の教員なんてなりたくてなれるものじゃないし。頭いいね」と言いました。そんなことは全くないです。私は専任でもないです。また大学名なんて関係ないですし、どこの教員であっても、それぞれが努力をして、それぞれでしかできないことを必死にやっています。逆に東大の教員が、教授であれ名誉教授であれ、絶対にできないことを33歳の兄はやっているので、尊敬します。今はフランチャイズの飲食店も運営しながらも、独立して、自分がマネージメントしている和食ダイニング店を持っています。2店目がそろそろできるんだそうです。どの職業だから頭がいいなんてことはないと思います。でも、どの職業でも相通じるものがあり、それを理解し、応用することができれば、どこでもうまくやっていけるのではないかと思います。


自分なりに兄が行ったことを研究プロジェクトや研究指導の場ではどういうことになるか考えてみました。

1:相手が何を求めているのか、いろいろ頭を使って考える
  →指導教官や上司が何を求めているのか、考える。そのためなら、いろいろな方法を使って
  相手の意図を聞くこと(研究計画など研究打ち合わせをする時)
2:怒ってくれる人は信頼できる
 →指導教官と自分の関係
 何も言われないというのは、見捨てられている。怒ってくれる指導教官こそ、信頼すべき
 (怒られ過ぎると見捨てられると思うけど)
3:頭を下げる。お礼をする。
 「やってくれるのは当然」なんてということはない。助けてもらいたい場合は頭を下げ、
 やってくれたことには礼を尽くす。特に立場が上になれば、頭を下げないといけない。
 (Mixiでは何度も書いているのですが、「頭は立場が上の時に下げてこそ、初めて効果がある。
 違うか?」(攻殻機動隊 S.A.C. 第25話 硝煙弾雨))

いろいろ話をしたのですが、最後に兄が言った言葉が残っています。


「俺は母親から『あなたは能力がないことが能力なんだ』と言われたんだよね。だから、自分よりも有能な人をどうやって集めるかをずっと考えてた。運もあるけど、相手(お客さんや自分がターゲットとしている顧客層)が何を求めていて、どういう体制を作って、どういう能力を持った人を集めて、チームを作るといいか、これを考えて、実現しないと俺は何もできないんだよね」


と。この言葉も研究プロジェクトでも通じることだと思いました。研究は1人でやらないといけないものだけど、その意味はどういう研究をして、どういう成果を出すかというのは最後は1人で考えないといけないいうことです。でもそれまでの過程では上司や指導教官、先輩、後輩など、いろんな人からの支援が必要で、それなくして、いい研究プロジェクトはできないと思います。自分よりも対象領域の知識をもっていている人、開発ができる人など、その自分よりも有能な人をどう集めるか、ここがポイントなんですよね。兄は昔から、人あたりが良かったし、明るく話しかけてくれましたし、遊んでくれました。冗談も言います(No.1ホストになるだけあって、ほんと、かっこいいです)。あれから15、6年ですが、そのあたりは変わっていません。


私は数年後、どうなっている身なのか、わからない世界に身を置いています。数年後も今の考えや気持ちを大事にして研究を続けていけることを願い、兄の話を大切にしたいと思いました。


ホスト→飲食店のマネージメントと研究。かなりかけ離れた世界と思うかもしれませんが、通じるものがあると私は強く感じました。異業種の人たちと話すのは本当面白いです。勉強になります。3年後、私が兄ほどのことができるのか・・・

異動と人材育成

企業にいると、「異動」ということがあります。私の友達も最近、異動する人が増えてきました。会社にいたら私も入社9年目です。ですが、現在、私は大学で勤務していますし、大学での立場が特任助教という立場ですので、研究プロジェクトをマネージメントするというのが主業務となっていますので、異動ということはありませんが、周りでTenureになられた先生でも、時々、配置替えとは言いませんが、どこかのセンターと兼任になられることがあるそうです。それでも企業ほどではないと思いますが。

私は企業も3年ほど勤務していましたが、人事部という立場で社員の配置替えをする側になったことはありません。そのため、異動の意味というのをそこまで理解していません。他のプロジェクトや部署で「○○ができる、経験豊かな人が求められているし、人員が不足しているから」というような理由で異動というのは聞きます。ですが、配置替えというのは、人材育成の観点でどういう意味があるのでしょうか?人事部の方と会社にいたころに話をしていたのですが、異動というのには、人材育成的な観点があるんだそうです。

それはたぶん、その社員の本当の力を発揮できる部署を探るという意味もあると思いますし、社内全体の理解をして、組織横断的な意思決定ができるような人材育成を目指すなどの考えがあるのかもしれません。あくまで私の推測です。しかし、当の本人が目指す人材像と人事部が考える人材育成の間にずれがあったときはどうするのでしょうか?これは入社1年目から5年目あたりまでの社員にはよくある問題だと思うのです。もちろん、社内全体の視点から人材育成を考える人事部の意思が優先されるのは言うまでもありませんが、ここに大きなコンフィリクトを残していると大変大きな問題になると思います。最近の若年者の多くが転職志向であることなどはこの点も1つ問題になっているのではないかと私は思います。人事部の説得方法というのは大変重要です。

たとえば、よくある話ですが・・・

人事部がとある社員に「君はプレゼンテーションもうまいし、企画提案もしっかりできる。コミュニケーション能力もあるし、君は営業に合ってるよ」といって、営業に配置替えをしようとする。社員は「いえ、私は商品に使用できそうな技術を使用して、商品になりそうなシステムを開発することに興味がありますし、自分が目指す人材像に向かっていると思います。上司からもそのように評価されています」と言ったとしましょう。人事部からは配置替えさせようという強い気迫がにじみ出ていて、人事部から研究開発と営業の折半案として「開発SEはどうだ」と言われたとします。そこで社員は「将来的に研究開発に戻ることができるのですか?」と聞くと「君は幹部候補だし、うまく昇進し続けることができれば、研究開発部長として30年後には戻ってくることはできるかもしれない」と。

これってどうなのでしょうか?私は3つの疑問があります。


1:折半案を出すというのは、適材適所を考えた上なのでしょうか?人事部は適材適所という意味でその社員に対して、営業への配置替えを考えていたわけです。その社員はシステム開発に興味があると思い、システム開発ができ、提案型営業も関わることができる部署として開発SEを押したのだと思いますが、そうすることでその社員の能力が発揮できないこともあるわけです。該当社員に対して、人材育成プロセスなどの説明責任は果たせているのでしょうか?


2:仕事に対するモチベーションが下がる説明。人事部は正直に、現実的な話として「研究開発部」に戻ることはできないと説明しています。これは現実として、理解できるでしょう。しかし、本気でこの社員が研究開発部に戻りたいという希望を出してもダメという話になった場合、どうなのでしょうか?


3:人事部と現場のずれ。これは前のエントリーにも書きましたが、人事部と現場との意見がずれていることはよくあります。現場の人事部に対する不満、怒りはかなり大きいものがあるように思います。現場は現場で現状のチームを維持しながら、最大のパフォーマンスを出すようにチームを作ります。その中で、人材育成がされていきます。人事部は大企業になると、社員1人1人をそこまでモニターしているようにも思えません。しかし、特に新人のころにありますが、ようやく使える人材になったというところで、異動ということになります。現場としては大変な痛手になります。「1つの力が抜けても、そういうことを想定して動くのがプロジェクトマネージメントだろ」と言われることがありますが、人材育成という点で考えると、新人であっても、それなりに責任ある仕事を任せ、その中で能力を身につけていくので、数年後、いきなり1つのピースが抜けるのは痛いですよね。


この3つの疑問はどうやって企業では解決されているのでしょうか?

人事部が異動を指示するとき、どういう意図があって、行うのでしょうね?社員の人材育成の観点から、異動という意味、異動を命令するときの説得について、難しいですが、人事部こそ、論理的思考能力、人材育成能力、コミュニケーション能力が高く求められるのでしょうね。きっと。

World CALLその2

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Mark Peterson, Learner strategy use in an avatar and chat-based virtual world

京都大学のMark Peterson教授の発表です。彼が青山学院大学にいたころから私は彼の論文をよく読んでいました。大変領域に貢献度が高い研究をされています。彼は最近、3D(Google LivelyやSecond Lifeぽいもの)を言語教育に取リ入れる研究をしているのですが、今回はActive WorldというSecond Lifeと似たシステムを使って、その場で展開される英語のコミュニケーションについて研究発表されました。


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他の媒体と比較していないので、この媒体がいいのかどうかはわかりませんが、タスクを5種類させてみたところ、意思決定課題では発言数が一番多く、意味交渉の数も一番多かったということでした(仮説は何?という疑問はあるのですが)
他にも、社会的な発言(賛成・反対、人の名前を呼ぶなど)も多かったと報告されています。






しかし、残念なのは、「この媒体だからこそ、こういう特徴があった」というようなことがあまり示されていなかったことです。確かに、アバターが自分のアバターを通り過ぎたりすると、「おい、無視するなよー」とか、位置関係の発言が出るということは容易に想像できるのですが、それがどうアウトプットにつながり、タスク遂行に貢献したのかなどを示されていると、いいと思いました。大変興味深い発表でした。


wc2_10.jpgYuping Wang, Nian-Shing Chen, Collaborative language learning in cyber face-to-face interaction: The perspective of the learner

彼女の研究もCALICO Journalで読んでました。似たような研究している人は世界にいっぱいいますよね。彼女が研究で使用したシステムは、複数人が参加することができるテキストチャット、ホワイトボードとビデオカンファレンス統合型の同期型CMC(Computer-Mediated Communication: コンピューターを介したコミュニケーション)システムで、教員がその媒体を使って指導するという形で使用されました。



wc2_4.jpgこの研究でおもしろい(・・・というか、私が疑問に思っていたことをやっていたという意味ですが)のは、どのツールが学習者自身に役に立ったのか、別々にデータ収集していることです。これは情報工学、教育工学、学習科学では通常、行うことなのですが、言語教育の分野ではあまりされているように思えません。結果として、「この学習ツールでの学びは良かった」、「参加しやすかった」というのはテキストチャットが高く、「コミュニティーに参加している感覚があった」というのは音声カンファレンスが高かったと報告されています。平均して検討すると、参加しやすさについては統合ツールの効果が高そうだという結果になっています。


結果の出し方、分析の観点としてはいいと思うのですが、それでもわからないのは、各コミュニケーション媒体がどういうアウトプットや主観的な評価に影響しているのかです。いろいろ統合する根拠が弱いと思うのです。統合することの効果を実際に検証した研究は私が知る限りないですし、仮説検証型にして、研究をするとしても、各媒体の評価とアウトプットや主観評価との相関を取ることや、重回帰分析などで、媒体の効果や相互作用などを見ることができると思うのです。統合するのは大変いいといわれても、何と何を統合すればいいのか、この研究を参考にしたい研究者や現場の教員はわからないと思います。


wc2_5.jpg恥ずかしながら、私も発表をして参りました。BEATの研究成果であります、「なりきりEnglish!」について発表しました。

英語は使わないとどんどん衰えていくことがよくわかりました。自分でも恥ずかしいくらい、日本人英語です。自分がよく使う単語の癖がよくわかります。

次は今までとスタンスを変えて、表現学習のためにちょっとスクリプトでも用意しようかと思っています。





wc2_6.jpg英語のダメっぷりとは逆に発表内容については大変興味を持って頂いたので、それは唯一の救いでした。座長の、北海道大学の西堀ゆり先生には以前、ICCE2004でも赤堀先生と徳島大学の矢野先生と一緒にお食事をさせて頂いたのですが、「単語を選ぶ時に、業務内容スキーマについて反映させるような工夫はしているのか?」という指摘がありました。ここは確かに難しいところではあり、その会社で実際に働いている外国人社員がいると一番いいのですが、今回は現場経験がある人事部の方にストーリーメイキングや単語についてチェックして頂いて、業務内容スキーマを反映させるという工夫は行いました。あとはお金の話はやはり出ました。



福岡滞在中にぜひ食べておきたいと思った、水炊きも食べることができました。満足です。私の奥さんと奥さんの後輩にあたります、総合研究大学院大学の石橋さんと行きました。このお店は私の後輩の渡辺雄貴くんに紹介してもらったのですが、シラク大統領も来られたんだそうです。夏に水炊きはどうかと思うのですが、夏にこそ暖かいものを食べて、体調を整えないといけないと美味しんぼにも書いてましたので、食べました。

wc2_8.jpg水炊きのスープに高級そうな塩を入れて、飲みます。鳥のだしがしっかり利いていておいしかったです。ごはんが欲しくなります。













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私が知っている水炊きと違って、白く濁っているんです。なんでしょ。鳥の骨を砕いて、スープにしている感じがしますね。鳥とつくねを煮込んで頂きます。野菜はたまねぎとキャベツが中心で、甘い野菜と一緒に食べるという形でした。

最後は雑炊で締めくくりですね。







もし、皆さんも福岡に行かれる時は一度行ってみてはいかがでしょうか。
鳥善(私たちはシラク前大統領も行かれた大名店にいきました)
http://www.torizen.net/hakata/

銀座にもありますね。でも値段が全然違います。東京は高いですね。

あと、ラーメンにも前出の石橋さんと行きました。元祖長浜ラーメンというお店なのですが、ここは私の奥さんのお義父さん、お義母さんお勧めをお店で、前に福岡に来た時も行きました。もう回転が速い速い。行列もあっという間になくなりますね。食べたらすぐに出ないといけないような雰囲気。食券を買って、替え玉もするものだと意識して頼まないといけません。途中で注文はできないようでした。店員さんも忙しい感じです。でもうまかったです。私は一番固い麺が好きなので、そればかり食べました。地元の人たちが行列になって、食べにくるのもわかります。コテコテしてなく、すっきりしていて、いい感じでした。年末も福岡なので、また行きます。

タクシーでも「元祖長浜ラーメン」という連れて行ってくれますので、もしご興味がある方がいましたら、行ってみてはいかがでしょうか。ただ、お上品な方や"Posh"な方にはお勧めしません(笑)

World CALLその1

8月5日から福岡でWorldCALL2008が開催され、参加&発表してきました。興味をもって聞いた発表についてご紹介します。

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Regina Hampel, Mediation, Materiality and Affordances: Using Multi-modal Online Tools for Language Learning

私が今の自分の研究を始めたきっかけの1つになった人の発表です。イギリスのオープンユニバーシティーではオンラインの言語教育を古くから行っていて、様々な実践を報告してくれます。







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2つのケースについて、CMC環境を言語教育に使用する際のポイントを説明されていました。 CMC環境はそもそも、学習の動機付けや意味交渉をすることによる言語能力の向上に効果があると言われていますが、それをおさらいした感じの発表でした。すみません。すでに知っていました・・・というよりも、彼女の著書で、今回の発表内容は一部書いてありました。

ただ、彼女の発表を聞いて、私は不思議に思い、今だによくわからないないのは、テキストチャットとか、ビデオカンファレンスとかコミュニケーションツールをなんでも統合してしまっているんですが、それぞれの媒体がどういう効果があって、どういうパフォーマンスの向上に良いのか、説明がされていません。「統合するのはいい」と言われても、その根拠はなんだろう?と考えてしまいます。言語教育者はここのところをよく見ていないと思います。オープン・ユニバーシティーもLyceumというツールがあり、Hampel先生も評価をし、さまざまな論文で知見を述べられているのですが・・・統合するのであれば、それぞれが統合されることの効果を統計的に見なければ、ツールの有効性は主張できないと私は思います。統合することで、学習やコンピューター操作の認知負荷が高くなるという研究もありますので。


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Mike Levy & Claire Kennedy, Mobile Learning for Italian

今回のWorld CALLのプレジデントをしているMike Levyの発表です。私は実は、この発表内容は知っていました。本で書かれていた内容と同じでした。ですが、世界の携帯を使用した言語教育とはどういうものか、改めて知るいい機会だと思ってみました。







wc4.jpg英語話者に対して、イタリア語でSMSを通じて、質問が行きます。それに対して、学習者はイタリア語で返すというなんてことない使い方なのですが、理論的に考えると、単純な構造であっても、言語教育で必要とされるポイントは押さえているとは思いました。











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これが結果です。うそでしょー!って言いたくなります。「どんだけー!!」ってね。こんなまじめな学生はいますか?ほとんどの人が携帯電話を使ったイタリア語学習が楽しかったとか、学習のためになったと言っています。これは国民性もあるのかもしれませんが、普通、日本人の学生なら、嫌がると思います。1日1通くらいならばアリだと思いますが・・・みなさん、学生ならどう思いますか?私は1日1通くらいならいいですが、それ以上になると絶対いやですねー。でもインフォーマル・ラーニングの1つとして考えるならば、ゆるい学習なので、それはいいと思います。



しかし、日本のように、完全に作りこんで使用するというところまでは言っていませんね。欧米では携帯電話よりスマート・フォンを使う人が多いので、モバイルという場合はたいていスマート・フォンかPDAを指すことが多いですね。しかし、しっかり研究している欧米はあっという間に日本よりもいい研究をする人たちが出てきそうな気がします。正直、Mike Levyたちの研究もあまりいいとは思いませんでしたが、先行研究を引いてきて、調査をした上で研究をしている、この姿勢の積み重ねは大切で、今後、いい研究をしそうな気がします。英語ができなくても私たちはもっと世界へ研究成果の発信をして、いい研究を続けていかないといけませんね。そのためには勉強です。もっと勉強しないといけません。私もまだまだです。もっとがんばります。



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Hiroki Ishizuka, Kibler Ronald, Ryuichi Yorozuya, Development of a multimodal SNS system for use in language education

やっと、SNSの成功例らしいものを見た気がします。前に専修大学の望月先生とSNSの教育利用は難しいという話をしていました。私のブログでも何度か、SNSの教育利用は失敗例が多いという話をしていました。やはり「SNSに入ろう」という強い動機付けがないと、SNSに継続的に入らないですよ。





wc7.jpgたぶん、今まで教育SNSで成功したものがないのは、相手が大学生ということや、SNSに入ることによる得られる情報の価値が少ないことがあると思います。この研究は小学校での英語の教え方や英語を取り入れた活動方法、それに関係するブログやディスカッションボードが用意されています。また、You Tubeのように、動画でその内容を見ることもできるようです。私の義父も言っておりましたが、小学校の現場は小学校英語の導入に向け、いろいろ検討していますが、混乱は続いています。このようなSNSがあると、方法論だけではなく、お互いの考え方、不安感も共有できて、いいですよね。これは成功するように私は感じますが、もうちょっとゆるーい形のコミュニティーも検討すると、もっとSNSが盛り上がるように思います。たとえば、教職課程を希望している学生さんを取りこんで、いろいろ相談できるような環境を提供するとか。実践的な学習コミュニティーを展開することができると思います。私の先輩であります、目白大学の藤谷先生も東北学院大学の稲垣先生と組んで、異文化交流教育のためのSNSを立ち上げて、その効果の検証をされています。

専門職のSNSは数々の成功例がありますね。しかし、教育に導入している例は少ないので、おもしろいと思います。ぜひ教育工学会でも発表してほしいです。

大学生相手の教育SNSで成功しているものを見たいですね。

また、続きはその2で説明します。

白熊を救え!-環境教育への関心

ここ最近、私は環境教育について書いています。流行りといえば流行り(笑)研究に載せてやるならば今でしょうね。人間の倫理や日常生活に直結することで、大変おもしろいと思います。

しかし、どうやって環境問題に関心を高め、日常生活も環境に配慮した活動を促進させればいいのか?というのは環境教育に関わっている人たちには最大の関心ごとの1つではないでしょうか?人間への影響はどういうものなのか、それは確かに重要な情報で、それをしっかり伝えることも1つの効果だと思います。ですが、それではあまりにシリアスになり過ぎてしまい、考えることが苦痛になると思います。そうなると、学習へのモチベーションも下がるような気もします。

最近のテレビCMを見ていると、動物を使ったものが多いですね。動物への被害を大きく見せるというやり方はどうなの???と思わなくはないですが、環境問題への関心を高めるには大変な効果があるように思います。私の嫁さんは南極で白熊がどんどん死んでいくドキュメント番組を見ていましたが、そのドキュメント番組がきっかけで、環境配慮した行動をするようになりました。ゴミの分別はもちろん、エアコンの温度を高めに設定することや水の出しっぱなしを止めることなどです。徐々にその活動の幅を広げていこうと思っているんだそうです。

やっぱり、白熊とか、かわいい動物に対する影響はインパクトが大きいのでしょう。そこで、ちょっと見つけました。


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National Grid Floe: The Power of Action
http://www.nationalgridfloe.com/


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このサイトは、氷の上に白熊がいて、クイズが出題されます。また自分が行っている身近なエコ活動などを記録していきます。そのクイズの回答や活動内容で氷が小さくなったり、大きくなったり、周りの環境も大きく変わっていきます。これは面白いですよね。簡単なクイズや自分の活動など振り返る機会もありますし、環境教育には合っている内容だと思います



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最後はどれほどの省エネになってるか見せてくれます。また、白熊を救え!というような参加者のメッセージなど書いてあり、みんなでエコ活動を続けていこうというような雰囲気があります。








良くできたサイトですね。白熊というメタファーは大変聞いていますね。氷が崩れていく様はかなりインパクトがありますし、環境問題や自分の行動の振り返りになります。みんなと意見を交換するという仕組みもいいです。これは教育目的ではないかもしれませんが、本気で教育目的で使うならば、もっと人のつながりを意識した活動をいれるといいですね。

人間の日常生活やモラル、その意識というのは目に見えるものではないですし、そういうものを意識させるような仕組みを入れてコラボレーションされるのはおもしろいと思います。

しかし、良くできたサイトです。

Google Map Street Viewを使ってみた

CNET Japan, どこでも行った気分 -- Google マップ 「ストリートビュー」で日本を散策気分
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20378339,00.htm

またまた出ました。Googleサービスが日本上陸です。
Googleマップにストリートビューという機能が追加されました。おもしろいですね。今までのGoogle Mapでは航空写真など上空からみたものでしたが、これは本当に歩いているような視点でMap内を見ることができます。施設の中には入れないみたいです。

google_strview.jpgちなみに画像は私の職場に一番近い、赤門です。赤門には入れません・・・

これを利用した企業サービスも提供されているらしいです。フランスの方では不動産屋のサービスでこのストリートビューが使われているんだそうです。

教育利用では考えるところですが、地理の教育よりも、手軽な交通安全教育に使用できそうですね。京都だったら、景観に関係するような地域教育でも活用できそうです。何かしらの作りこみが必要ですね。おもしろいですね。

シンガポールの教育

前に小学校英語の話をしましたが、今、私たちの身の回り、使用する電子機器、生活環境が大きく変わりましたし、それに合わせて学校で教わるものも少し変わってきました。何か、大学で教育していたものが高等学校へ、中学校へ、小学校で少しずつ落ちてきているようにも思えることもあります。一番最後に影響を受ける小学校は小学校英語、情報科目、小学校によってはコミュニケーション能力の育成のための授業を行うなど、小学校が大きく変わりつつあります。


今後は小学校から将来の人材育成を考えて、必要であれば新しい科目を追加し、カリキュラムが検討され、授業が行われていくんだろうな・・・そんなことを考えていた時、シンガポールに昔行ったことを思い出します。赤堀先生とベネッセコーポレーションの方々と一緒に学校視察に行きました(この頃はまだ博士1年で、今のポジションにつくなんて考えてもなかったです)。


singapore6.jpgシンガポールの教育熱はまるで10年前くらいの日本を見ているようでした。基礎学力の育成に熱心で、教育熱心な親が大変多いです。たぶん日本より過激で、小学校から国家試験、この小学校6年くらいで受験する試験で大学にいくことができるかどうか、決まるんだそうです。シンガポールは小さな島国ですし、資源も何もなく、「人材こそが資源」と政府の明確な方向があり、人材育成はしっかりやっているということです。人材流出を避けるためにもパスポート更新は2年、留学に出るときはデポジットで100万円だから200万円だか、政府に納めないといけないということです。



シンガポールでは英語教育も盛んで、幼稚園の頃から始まります。小学校では主に中国語と英語が使用されます。タミール系の方もいるので、タミール語も使用されているところもありますが、中華系、タミール系の学校と外見上別れているようにも見えます(もちろん、中華系の学校にタミール系の生徒もいるのですが)。この幼児期からの2ヶ国語教育ですが、シンガポールの「落ちこぼれ」を生む大きな原因になっているんだそうです。日本人でシンガポールで生活している方とお話しすることができましたが、この2ヶ国語学習はかなり重いそうです。中華系の方にとっても、親が英語を話すことができないことや、中国語でも書き言葉を教えることができないこともあり、中華系のお子さんにとっても、厳しいところがあるそうです。

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シンガポールでは小学校での授業にIT機器が積極的に使用されています。PRSで、授業中に数学の4択問題を出して、生徒に答えさせ、その回答が違う子でグループを組み、数学の勉強をするとか、自分で英語教材をFlash で作ってみるなどの授業があり、おもしろかったです。小学校で1つのeラーニングを提供し、自宅でも学習ができるような仕組みを作っているところもありました。その「落ちこぼれ」を救うために、レベル分け行い、英語能力の定着のため、eラーニングとのブレンドで学習をさせるようなところもありました。日本と同じような、教科の理解を深めるという道を歩まないで、社会で求められるような、ソーシャルスキルや問題解決能力の育成を教科教育で行っているのは面白いですし、日本ではこうはいかないと思いました。


日本の小学校でははシンガポールほど、コンピューターのソフトウェアが充実していませんし、指導できる内容もかなり限定されていて、シンガポールほどの積極的なIT使用は難しいと私は思いますが、ITを使わなくてもできることもありますし、教科教育の中でも、単に学習項目の学習をさせるのではなく、指導方法についてもいろいろな方法があると思います(それは日本でも研究されてきているので、ここで触れることではないと思います)。


それ以上に、私が覚えているのは、学校現場の教員であっても、数年の教務経験を持ったあとにNIEにいって、教育学修士のコースに入って勉強することや、企業の人たちと研究するなどして、実際の現場で活躍している人材がどういうものなのかということを意識し、勉強して、また教育現場に戻っていくというサイクルができていると思いました。もちろん、小学校から「企業ではこんな人が活躍しているから、そんな風になりなさい」とか「君たちは将来企業に行くのだから・・・」とか、そんなことを言うのではないですよ。大学や企業で行われている教育形態や能力を小学生の指導レベルに落として考えるということです。教育現場の教員であっても、単に授業ができる、学級運営ができるだけでは足りない。将来の人材育成を見据えるということが大切で、今後日本でも求められるのかなーと思いました。


環境保護意識を高めるWEBサイト

最近、エコという言葉をよく聞きます。積極的にテレビ番組でも扱われ始めました。さまざまな環境保護活動を紹介することや、ノウハウなどを紹介するものも増えてきました。企業の活動でもCO2排出量を低減されることや、リサイクル運動、古くなった製品の回収を行うなどの活動を行ってきます。

私の関心はそういう環境活動を教育していくためにICTというものをどのように使えばいいのか?というところになるのですが、ちょっと面白い物を見つけました。

CITIZEN エコニワ
http://realscale.jp/special/econiwa/

エコ活動にどこまで時計が関わることができるのか?ということをテーマに、参加者で1つの絵を完成させていくというWEBサイトです。絵が完成されていく様子は映像に記録され、9月にCMで流されるそうです。

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これは一見何かよくわからないかと思うのですが、3600分割された一枚の白黒の絵を参加者で色を塗っていき、完成させるというものです。

この3600という数字は時間と関係ある数字ですよね。3600秒は1時間ですね。「だからなんだ?」と言われたらそれまでなのですが。









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どこか任意の場所をクリックすると、その部分の拡大画像が表示され、マウスカーソルを動かして、色を塗っていくという単純な活動です。1日5ピースまで塗ることができます。

















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ランダムで、缶や瓶を捨てるというゲームがあります。画面上に散らばったゴミをリサイクルボックスに入れないと絵を塗ることができません。










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全て捨て終わると、このように環境活動のインストラクションが表示されます。このような環境活動ゲームを取り入れて、環境活動の意識を向上させるという役割があります。











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何枚か色を塗ると、ほかに参加してくれそうな友人にメールを出すことができます。






















他にも、参加者のエコ活動やエコアイデアを見ることができます(登録はもうできないみたいです)

しかし、このサイト、インタラクションとしては面白いと思うのですが、ユーザーにエコ意識を高めるにはちょっと弱いように感じます。

1:まず、「絵を塗る」という活動とはエコ意識を高めるにあたって、どういう意味があるのでしょうか?ゲーム的なものとしても、環境保護活動に深く関係しそうなものとインタラクションを関連付ける必要があると思います。その意味ではランダムで缶をリサイクルボックスに捨てるというゲームは単純ですが、環境保護活動を意識しやすいものになっています。

2:「絵を塗る」のは飽きる。1日5枚なので、いいのですが、5枚でもちょっと飽きますね。

3:ランダムのゲームですが、缶を捨てるゲームとしても、缶の数が多すぎる。「絵を塗る」活動に取り掛かるまで時間がかかる

4:共同で作っているという感覚が起こらない。友人を誘う、エコ活動を見ることができるなど、他者の存在を多少感じることができるが、絵を塗って、仕上げている時に、ほかのピクセルが仕上がっているのは見えるけど、協調的な作業と意識されない。なので、ドロップアウトするのではないでしょうか?(そのために登録すると抽選で時計が当たるようなのですが)


デザイン的にはおもしろいのですが、何か足りないという感じがしました。ですが、環境教育にシステムやデザインができることや、使用するポイントを考えるヒントにはなると思います。時計と環境教育の結びつきはおもしろいアイデアですね。環境危機時計とか、食糧危機時計ってありましたよね。あれは人の環境保護意識を高めるのに、大変いいと思いました。あとはこれをどう実際の活動に結びつけるかですよね。環境教育では意識だけ高めても、具体的活動を日常的に行うことができないと評価ができないですから。


このサイトは金沢大学 大学教育開発・支援センター 准教授 山田政寛(やまだ まさのり)のブログです。教育工学の観点からICTを使った教育環境の構築と評価に関する研究を中心に行っています。