ウィーンから帰って来ました。時差ボケで朝5時まで起きてましたが、9時頃に奥さんに起こされました。すっかり更新が止まってましたが、前回の続きで、私が見てきた中で頭に残ったものについて紹介します。
Video Annotation System and Formative Assessment Tool Using Flash Media Server, Carr, B.

ビデオアノテーションとFlash Media Serverという言葉にひかれて、見に行きました。YouTubeみたいな動画共有サイトがあって、そこには学習コンテンツがアップされているんです。その動画教材に対して、自分の映像でアノテーションをすることができるというシステムです。もちろん映像だけではなく、テキストでアノテーションもできます。

このようにテキストアノテーション、またそれに付随するビデオアノテーションをリストにして、動画教材のどの時間につけられたものかリスト化してみることができます。
その動画教材に対して、なにかしらの評価をすることもできます。
途中から入ってしまったので、Flash Media Serverでの、サーバー側をどう処理しているのか聞けなかったのが残念です。特にビデオアノテーションをつける場合、アノテーションする時間が重なったときはどう処理するのか、その時の見せ方としてはリスト化するだけなのか、気になります。動画の中にビデオアノテーションを見せる方法はわかるのですが。
Where is the Mentor?: New Ways of Supporting Learning, Scott, P.J.

3日目のキーノートです。
イギリスのオープン・ユニバーシティーの先生の講演です。オープン・ユニバーシティーほどの世界最大級の完全オンラインのeラーニングを展開するには大規模な学習支援が必要となるのですが、その中でもメンターについての講演でした。
オープン・ユニバーシティーほどの大規模になると、1つ1つの支援もどれほどのインパクトがあるものなのか、検討しないといけないのですね。しかも、学習者おのおのの属性もしっかり把握しておかないといけないという、途方もない作業があることが簡単に想像できます。
メンターが今、オンラインなのか、オフラインなのか、どのメンターとどのような話をしたのかを視覚化することで、学習者に対するメンタリングの状況を把握でき、学習者の特性やメンタリングのポイントをメンターが理解するだけではなく、メンター自らがどのようにメンタリングしているのか、把握することができるというメンターにとっても学習できる仕組みになっています。

3ヶ月間の授業で、メンターがどのように発言内容などが変化していったかを示しています。しかし、字があまりにも小さく見えませんでした。あとでパワーポイントをアップして下さるそうです。ただ、この変化はどちらがいいというわけではなく、学習者に合わせて変化していっており、どちらも良いというような話だったと思います。
Playing to Learn: Guidelines for Designing Educational Games, Pivec, M & Pivec, P.
教育向けゲームの開発・設計手法に関する発表です。ゲームの話は相変わらず多いのですが、その中でも設計の点について、私は関心があったので、聞いてきました。
このスライドは構築主義の観点から教育向けシステムを開発する点を説明しています。例えば、知識が構築されていくプロセス、リアリスティックなものなど紹介していましたが、わかっていて、意外に見過ごされる点である、自己意識の向上や自分が学習しているという感覚(Learning Ownership)を高める工夫を指摘していることは良いと思いました。

ゲーム設計となると、重要な点はどういう教授理論を使うのかというところです。ただ単に楽しければいいということではないのです。もちろんインターフェースなどの工夫が必要にはなりますが。この点は研究者では限界があるところだとは思います。
そうすると、「どんなゲームを作ったんだ?」と気になるのですが、なにやらチャットのようなものが・・・これにはちょっと拍子抜けした感じです。これはゲームというか、コミュニケーション・ツールの開発ではないのか?と
設計の話はおもしろい点があったのですが、このツールが出たときはちょっと残念でした。しかし、教育ゲームの導入がこれからも世界的に続くのであれば、この発表は意味があるものだと感じました。
しかし、私が聞き取れていない点もあったのかもしれませんが、発表者はテンションが大変高く、声が裏返ったりして、聞きにくかったことも事実・・・
恥ずかしながら、私も発表をして来ました。
"Self Awareness and Learning Performance in Videoconferencing with Self and Partner's Image"というタイトルです。外国語コミュニケーション学習におけるビデオカンファレンスの使用において、自分の映像が表示されることの効果を外国語教育の観点から分析した結果を発表しました。
この学会は外国語教育の人は大変少ないので、いつも、聞いてくれる人は少ないのですが、今回は身内を除いても16,7人の方が聞いて下さっていて、感動しました。いい議論もすることができ、ここ4年間で一番満足した発表でした。
さて、今回のED-MEDIA2008での雑感ですが。
・ゲームの研究は相変わらずある。まだ流行が続いている。
(全体的に家庭での学習、インフォーマル・ラーニングには注目が集まっている)
・「子供の語り(Narrative)」はキーワードになってきた。
・やはり学習科学の理論をしっかりと説明している発表はいいものがある
・統計はそこまでしっかりやっていない。むしろしっかりやっても、みんなわからない。
(投稿するに当たっては、Proceedings上はしっかりと統計処理したものを掲載するべき)
・写真一枚だけで"My World"を語る発表はよくない。
来年のED-MEDIA2009はハワイです。
私が発表する次の学会は、World CALLです。8月の頭に福岡で行われます。数年に1回の外国語教育+ICTの学会で、世界のCALL研究者が集まる数少ない国際会議です。今回は私が2年間、関わってきました、「なりきりEnglish!」について発表します。もし参加される方がいらっしゃいましたら、お会いしましょう。
Video Annotation System and Formative Assessment Tool Using Flash Media Server, Carr, B.

ビデオアノテーションとFlash Media Serverという言葉にひかれて、見に行きました。YouTubeみたいな動画共有サイトがあって、そこには学習コンテンツがアップされているんです。その動画教材に対して、自分の映像でアノテーションをすることができるというシステムです。もちろん映像だけではなく、テキストでアノテーションもできます。

このようにテキストアノテーション、またそれに付随するビデオアノテーションをリストにして、動画教材のどの時間につけられたものかリスト化してみることができます。
その動画教材に対して、なにかしらの評価をすることもできます。途中から入ってしまったので、Flash Media Serverでの、サーバー側をどう処理しているのか聞けなかったのが残念です。特にビデオアノテーションをつける場合、アノテーションする時間が重なったときはどう処理するのか、その時の見せ方としてはリスト化するだけなのか、気になります。動画の中にビデオアノテーションを見せる方法はわかるのですが。
Where is the Mentor?: New Ways of Supporting Learning, Scott, P.J.

3日目のキーノートです。
イギリスのオープン・ユニバーシティーの先生の講演です。オープン・ユニバーシティーほどの世界最大級の完全オンラインのeラーニングを展開するには大規模な学習支援が必要となるのですが、その中でもメンターについての講演でした。
オープン・ユニバーシティーほどの大規模になると、1つ1つの支援もどれほどのインパクトがあるものなのか、検討しないといけないのですね。しかも、学習者おのおのの属性もしっかり把握しておかないといけないという、途方もない作業があることが簡単に想像できます。
メンターが今、オンラインなのか、オフラインなのか、どのメンターとどのような話をしたのかを視覚化することで、学習者に対するメンタリングの状況を把握でき、学習者の特性やメンタリングのポイントをメンターが理解するだけではなく、メンター自らがどのようにメンタリングしているのか、把握することができるというメンターにとっても学習できる仕組みになっています。
3ヶ月間の授業で、メンターがどのように発言内容などが変化していったかを示しています。しかし、字があまりにも小さく見えませんでした。あとでパワーポイントをアップして下さるそうです。ただ、この変化はどちらがいいというわけではなく、学習者に合わせて変化していっており、どちらも良いというような話だったと思います。
Playing to Learn: Guidelines for Designing Educational Games, Pivec, M & Pivec, P.
教育向けゲームの開発・設計手法に関する発表です。ゲームの話は相変わらず多いのですが、その中でも設計の点について、私は関心があったので、聞いてきました。このスライドは構築主義の観点から教育向けシステムを開発する点を説明しています。例えば、知識が構築されていくプロセス、リアリスティックなものなど紹介していましたが、わかっていて、意外に見過ごされる点である、自己意識の向上や自分が学習しているという感覚(Learning Ownership)を高める工夫を指摘していることは良いと思いました。

ゲーム設計となると、重要な点はどういう教授理論を使うのかというところです。ただ単に楽しければいいということではないのです。もちろんインターフェースなどの工夫が必要にはなりますが。この点は研究者では限界があるところだとは思います。
そうすると、「どんなゲームを作ったんだ?」と気になるのですが、なにやらチャットのようなものが・・・これにはちょっと拍子抜けした感じです。これはゲームというか、コミュニケーション・ツールの開発ではないのか?と設計の話はおもしろい点があったのですが、このツールが出たときはちょっと残念でした。しかし、教育ゲームの導入がこれからも世界的に続くのであれば、この発表は意味があるものだと感じました。
しかし、私が聞き取れていない点もあったのかもしれませんが、発表者はテンションが大変高く、声が裏返ったりして、聞きにくかったことも事実・・・
恥ずかしながら、私も発表をして来ました。
"Self Awareness and Learning Performance in Videoconferencing with Self and Partner's Image"というタイトルです。外国語コミュニケーション学習におけるビデオカンファレンスの使用において、自分の映像が表示されることの効果を外国語教育の観点から分析した結果を発表しました。
この学会は外国語教育の人は大変少ないので、いつも、聞いてくれる人は少ないのですが、今回は身内を除いても16,7人の方が聞いて下さっていて、感動しました。いい議論もすることができ、ここ4年間で一番満足した発表でした。さて、今回のED-MEDIA2008での雑感ですが。
・ゲームの研究は相変わらずある。まだ流行が続いている。
(全体的に家庭での学習、インフォーマル・ラーニングには注目が集まっている)
・「子供の語り(Narrative)」はキーワードになってきた。
・やはり学習科学の理論をしっかりと説明している発表はいいものがある
・統計はそこまでしっかりやっていない。むしろしっかりやっても、みんなわからない。
(投稿するに当たっては、Proceedings上はしっかりと統計処理したものを掲載するべき)
・写真一枚だけで"My World"を語る発表はよくない。
来年のED-MEDIA2009はハワイです。
私が発表する次の学会は、World CALLです。8月の頭に福岡で行われます。数年に1回の外国語教育+ICTの学会で、世界のCALL研究者が集まる数少ない国際会議です。今回は私が2年間、関わってきました、「なりきりEnglish!」について発表します。もし参加される方がいらっしゃいましたら、お会いしましょう。

